前川かずおのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
大昔に読んだズッコケシリーズをかなり久しぶりに再読。シンプルな文体ながらぐいぐい引き込まれる。この時代のズッコケ三人組はキャラが生き生きしていてとても眩しい。
ハゼ釣りをしていたモーちゃんが貧しいおじさんにおにぎりをご馳走し、海賊の宝を隠したという島への暗号をもらうところから冒険が始まる。
そして、同じく宝を狙うヤクザまがいの連中とも三人組ははち合わせてしまい…。という話。
児童文学らしく、ストーリーは分かりやすい展開ではあるものの、ハラハラさせるところもあり、しんみりするところもあり、内容の濃いアニメ映画を観たかのよう。結末が手放しのハッピーエンドとはいかないのも、それでも「やりきった感」の香る爽やかな読後感があるのも「らしい」。これは小学生ならハマるでしょ、と納得の面白さ。こんなアグレッシブな小学生、絶対成績も良さそうなものなのに三人ともテストが苦手なのもご愛嬌。今の時代だからこそ、三人組の行動力が際立って見える。
また、解説もすごくよかった。小学生の目線を忘れず、やわらかな文体でズッコケシリーズを紹介されていて、本当に「大人が子供へ語りかける」よう。子供が思う「大人の理不尽さ」を、親身になって言語化してくれている。ストーリーの余韻を上手く味わわせてくれる名文。一昔前の、優しい、大人のおじさん、って感じ。
改めてズッコケ三人組は面白い。ズッコケ黄金期のリアルタイムよりちょっと遅い世代だが、この三人組と共に子供時代を過ごせてよかった。 -
Posted by ブクログ
子供達が小学生の頃読んでいた「ズッコケ三人組」
何年か前に大人になったズッコケ三人組の本を知り、
また読みだしていました。
今回で完結。
1978年から37年間だそうです。
あとがきに
子ども版三人組を書くにあたって、彼らが自由に活躍できたのは、ひとえに日本が平和で民主的な国柄だったからで、平和で民主的なこの国に暗雲がかかり始めた今、「戦後」であり続けられるかはなはだ心もとないものを感じている。
もしかすると「戦前」となるかもしれない時代に、とても三人組の物語を書き続ける気にはならない。
と、ありました。
今や、自分と変わらない年になった三人組。
おばさんとしては、より身近に感じられて楽しく読んできました。
平和な国での三人組の活躍をもっと読んでいたかったです。 -
Posted by ブクログ
懐かしさにかられて。
ズッコケ三人組が40歳になった「ズッコケ中年三人組」シリーズ。本作では49歳に。
ハチベエは実家の八百屋をコンビニにして店長、そこから市議会議員に。ハカセは中学校の教師で6年2組のマドンナだった荒井陽子と結婚。モーちゃんは最初の会社が倒産して地元の工務店に再就職。と当時の三人組がリアルに今を生きている感じ。
話自体は特にオススメ、ってほどのもんでもないですが、彼らを読んで育った世代には何とも言えぬ感情が湧き上がってきます。
蛇足ですが一番好きだったのはこちらズッコケ株式会社ですかね。子供ながらにお金を稼ぐと言うことはどういうことなのかを教えてくれる傑作です。
実は半分くらいで止まってて、いつか全巻読みたいなぁと思ってます。