瀬木比呂志のレビュー一覧

  • リベラルアーツの学び方 エッセンシャル版

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    この本を読んで、この先読んでみたいと思う本のジャンル、映画、美術作品などが増えたし、どう付き合うかなどを考えさせられた気がした。

    教養は単なる知識ではなく、柔軟な思考力や想像力、完成を身につけるためのもの。

    教養は世代により変化するものではなく、他の世代、他のコミュニティなどのコミュニケーションを取ることができるようになる。しかし、現代の日本においてはタコツボ化、村社会、同世代とのコミュニケーションばかり。若い世代の常識は上の世代の常識ではないことや、その逆もしかり。教養とはそういつまたギャップを埋めることができる、人としての前提、根底のようなものといったところ。教養があるということは色々な世界で生きていくことができる力といったところか。

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    2018年03月02日
  • リベラルアーツの学び方 エッセンシャル版

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    著者の経験によるリベラルアーツとは?というのがメインで、読書に対しても構造的に体系的に示唆している。
    リベラルアーツを学ぶにあたってどうしたら良いか、なにを読むべきかを提示してくれている点では良い。
    この書をきっかけとして、教養・リベラルアーツをこれから自らの手で広げていくことが大事である。

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    2018年02月11日
  • 裁判所の正体―法服を着た役人たち―

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    裁判官とはいえ人間。過剰な期待を求めてはいけないし、完全性も求めてはいけない。
    しかし、この国の司法制度は正すべきところが多すぎる。

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    2017年10月29日
  • リベラルアーツの学び方

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    リベラルアーツは学ぶと言うよりは人間を知るきっかけになる学問だと感じた。

    教養課程が日本の学校には少ないですが、フィンランドの教育のように本から学べることの一つではないかと思う。

    参考図書がたくさん掲載されているので、それを参考に時間をかけて学んでゆきたい課程ですね^_^

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    2017年10月01日
  • 裁判所の正体―法服を着た役人たち―

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    「絶望の裁判所」の著者、元裁判官の瀬木比呂志と、「殺人犯そこにいる」の著書でジャーナリストの清水潔の三日間にわたる対談をまとめた一冊。基本的には清水さんが質問者でそれに瀬木さんが答えるという形式。両者の著書を読んでいる読者にはそこまで目新しい内容ではないかもしれないが、お互いに突っ込んだり質問したりしながらの対談の内容をそのまま対話形式でまとめてあるので、内容はより分かりやすくなっていると思う。最高裁に統制された日本の裁判所は「権力の監視機関」ではなくて「権力の補完機関」になっていると言うのは、なかなか重い事実のようだ。記者クラブ制度によって政府権力の広報機関に成り下がっているマスコミもしかり。行政裁判の弁護士は法務省に出向している民事系の裁判官が担っているとか、一般人には驚きの事実もたくさん。どこが三権分立じゃ。現在の最高裁がいかに権力よりで期待できないか、と言う事実も正直驚きと同時に失望を感じた。テレビを置いただけでNHKとの受信契約を結ばなければならないとする放送法の是非を問う最高裁の判断が今年中になされようとしているので、「契約の自由」との整合性がどう判断されるか楽しみだったのだが、こりゃ期待してもダメだな、と言うことが良く分かった。

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    2017年07月21日
  • リベラルアーツの学び方

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    リベラルアーツ論の中でも、かなりユニーク本だと思った。大学教員が教育上推奨する文献と、本書で紹介されている作品とでは選書基準が異なる印象を持った。その理由の一つには、著者が専門職大学院としての教員ではあるが、良い意味でディシプリンにしばられていないセレクションとなっていることが挙げられよう。大学における教養教育を視野にしておらず、あくまでも学び直しのための独学に供するためのブックガイドとなっている。各推薦書の配列についても、なんとなく示すのではなく、著者自身によるある意味での流れを読者に随時説いてくる。自然科学から始まり、脳科学に積極的に取り上げている。色々な意味で揺さぶられた1冊だった。ただ通底する「横断的共通性」について、もう少し説明があるとよかった。また「リベラルアーツとしての教養」(p.39)、「リベラルアーツ的な教養」(p.230)という表現は、ややトートロジーを感じさせかねない。この前後の文脈からこう書きたい気持ちは推量できるのだが。

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    2016年10月16日
  • リベラルアーツの学び方

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    著者は、2013年にベストセラー『絶望の裁判所』を発表した元最高裁判事の瀬木比呂志。
    「リベラルアーツ」の起源は、ギリシャ・ローマ時代に自由人が学ぶ必要のある7科(文法学、修辞学、論理学、算術、幾何学、天文学、音楽)であり、現代でも一般的には大学における基本科目を指すが、近年注目されている意味での「リベラルアーツ」は、むしろその本来の意味、即ち、「人の精神を自由にする幅広い基礎的学問・教養」という趣旨、とりわけ、その横断的な共通性、つながりを重視する含みをもって用いられている。
    著者は冒頭で、「考えられる方法や感じる方法の生きた蓄積であるリベラルアーツは、個々人がみずから考え、発想し、自分の道を切り開いてゆくための基盤として、まず第一に必要とされるもの」、「リベラルアーツは、perspective、すなわち広がりと奥行きのあるものの見方と、vision、すなわち洞察力と直感により本質をつかむものの見方、双方の基盤となるもの」と述べ、本書において、第1部でリベラルアーツを学ぶ目的・理由、第2部でリベラルアーツを身につける方法を語り、第3部でリベラルアーツを学ぶための多数の作品を紹介している。
    第3部で取り上げられている作品は、「自然科学」では、コンラート・ローレンツ、リチャード・ドーキンス、スティーブン・ジェイ・グールド、フランシス・クリック、V.S.ラマチャンドラン、オリヴァー・サックス、フロイト、ユング、アドラー、V.E.フランクル、レイチェル・カーソン、「社会・人文科学」では、バートランド・ラッセル、ニッコロ・マキアヴェリ、ルース・ベネディクト、マックス・ヴェーバー、フェルディナン・ド・ソシュール、ロラン・バルトなど、比較的オーソドックスなところであるが、その後に、「芸術」として、文学のほか、映画、音楽(ポピュラー、クラシック)、漫画等が多くのページを割いて紹介されている点が本書の大きな特徴となっている。
    著者の経験・嗜好がベースとなっていることから多少のバイアスは感じられるが、それを割り引いても、「リベラルアーツの世界の歩き方」として十分に参考になる一冊と思う。

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    2017年11月18日
  • リベラルアーツの学び方

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    実学ではなく、すぐに役立つものではない、というものなので、教養というものは、ゆとりなんだな、と思った。
    懐が少し深くなるかもしれない、苦しかったり辛かったりするときに支えてくれるかもしれない、ややこしいことを考えるときに助けになってくれるかもしれない。でも全部、かもしれない、だけ。それがなくとも、懐の深い人はいる、別の支えも多分ある。ややこしいことの本質にずばっと迫る、いわゆる教養からは縁遠い人もいる。
    まあ、でも、ゆとりはあった方がいい。

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    2015年07月21日
  • リベラルアーツの学び方

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    裁判官から大学教授に転じ、専門である法学系だけでなく、文化や芸術などを含めた教養全般に造詣の深い著者が、リベラルアーツを学ぶ意義や重要性を解説するとともに、著者が推奨する作品を紹介した一冊。

    著者はリベラルアーツを「広がりと奥行きのあるものの見方=パースペクティヴ」と「洞察と直感により本質をつかむものの見方=ヴィジョン」を身につけるための「基盤」であるとして、個々の作品を「消費」するのではなく「対話」し、批評的・構造的に捉えたり、歴史的な位置づけを考えたりして得た学びを、他の分野に転用することなどによって、単なる知識ではなく、その人固有の人生観や世界観として身についた教養になると主張する。

    今日の日本の法曹界や社会全般に対する批判については、やや説教臭いところもあるが、幼少の頃からの膨大な量とオールジャンルな読書体験に加え、映画、音楽、漫画など幅広い分野の教養に真摯に接し、さらには海外経験もある著者が解説する「グローバルスタンダード」な教養のあり方には耳を傾ける価値がある。知識バカでもインテリ気取りでもない、真の教養を身につけるための格好のガイドとなっている。

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    2015年06月21日
  • リベラルアーツの学び方

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    単なる知識ではなく、柔軟な思考力、想像力、感性を身につける為のもの。
    自身振り返って本好きであるが、体系的に自分の心のあり方に、過去読んだ本が影響を受けているかどうか怪しい。
    この本に挙げられている本(あるいは音楽、絵画)をざっとみてみても、とくに自然科学についてはほぼ触れたことが無く、反省。私自身としては、第二部のリベラルアーツの学び方が非常によかった。

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    2015年06月15日