瀬木比呂志のレビュー一覧
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“司法の場合同様、政治や行政をよりよいものとすることについても、日本に、必要な人的資源自体はあると思う。経営、研究、教育等についても同様だ。しかし、その適正な実現のために必要な前提条件が整っているかというと、やはり、必ずしもそうはいいにくい。適切な制度を構築し、ふさわしい人々がそれを担うには、ふさわしい人々にそれを担わせるには、社会の側にも、個人の側にも、相当の認識、ヴィジョン、そして不退転の決意と覚悟が必要とされるのだが、この点に関する「手応え」が、なおまだあまり感じられないのである。こうした事態の根本にある問題は、やはり、専門家の、また人々の、認識と熱意の不足、「法意識の未熟」ということで
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民事訴訟の手続や制度について解説されている一冊。
実務に基づいた視点からの記述であるため、実践的な知識習得を集中的に行うことができた。
ある程度単語の解説も詳細に記述いただいてはいるが、基礎的な法律用語の定義や理解は事前に求められる。
初学者である身の要望として
・手続の解説において、もう少し図表を使用した説明があると視覚的な理解が進むため有難い。
・全体的に固い話が続くため、所々コラムや雑談のように気軽に読み進めることができるページがさらにあると、強弱つけて読むことができると感じた。
入門ということで、とにかく読者側は知識吸収の姿勢であるものと意識していたが、考察や問いかけが多々なさ -
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曖昧な表現をする日本人はリーガルマインドが低いらしい。交通事故でトラブルが多いのは大型駐車場内でも事故らしいから、駐車場は特に気を付けるようにしよう。
風が吹くと桶屋が儲かるじゃないけど、同性婚は離婚が多そうだから弁護士は金のにおいを嗅ぎつけて賛成の人が多いらしい。
瀬木比呂志
1954年、名古屋市生まれ。東京大学法学部卒業。1979年から裁判官。2012年明治大学教授に転身、専門は民事訴訟法・法社会学。在米研究2回。著書に、『絶望の裁判所』『ニッポンの裁判』(第2回城山三郎賞受賞)『民事裁判入門』(いずれも講談社現代新書)、『檻の中の裁判官』(角川新書)、『リベラルアーツの学 -
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普通に読んでも面白い新書、そして刺さる人には刺さる人生の指南書。
まず一般的な感想を。約30年間裁判官を務め、その後民事訴訟法の研究者に転身した著者の経歴を活かし、日本の裁判所と裁判官の闇を暴く告発本。我々が裁判官という人種に対して抱く清廉潔白なイメージとはかけ離れた非常識な言動や、官僚的というだけでなくむしろ旧共産主義国のような裁判所の極端なトップダウン型の思想統制の数々はいちいち衝撃的。
そのような情報価値はひとまず認めた上で、おそらく読者の多くは著者の語り口にマイナスイメージを抱いたのではないかと思う。テーマがテーマだけに仕方がなかろうが、1〜4章あたりでは著者が実際に体験した上司か -
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檻の中の裁判官 なぜ正義を全うできないのか。瀬木 比呂志先生の著書。いくらお勉強ができるからといって、いくらエリートの裁判官だからといって、間違いを起さないとは限らないし、エリート意識が強い裁判官だからこそ間違いを起こしてしまうことだってあるはず。悪い裁判官、ダメな裁判官には、しっかりとダメという烙印を押すような制度が必要。特権階級意識にまみれた非常識で上から目線の裁判官が多数派だとは思わないけれど、悪い裁判官、ダメな裁判官はしっかりと世間から非難されていなくならないと、まじめで良心的な裁判官が報われないから。裁判官も政治家のように投票で決められる日が来るのかも。
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Posted by ブクログ
原発メーカー東芝に天下っていた最高裁判事がいる。
裁判官の再任制度には一部の左翼弁護士も協力した。『法服の王国』はこれら左翼弁護士たちの影響を感じる。
検察は、検事総長すら決定権を持たない小僧と言われるくらい、OBの影響力が強い。
恵庭OL殺人事件の最新裁判に、元啓示裁判官の弁護士が入っているが、あまりのずさんな裁判に怒り、瀬木氏と同じ意見ではないがこんなことがまかり通れば彼と同じ意見だと書いたくらい。
昔は最高裁事務総局が裁判官協議会を開催して統制することもあったがあまりに露骨ということで、司法研修所による裁判官研修会によって統制する。
瀬木氏がアメリカに留学した際アメリカの学生から日本の憲 -
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この本の内容をとても難しく、また退屈に感じたのですが、まさに自分自身が法意識の低い日本人なんだと気付かされました。
私は日本人の一つの特性に物事が起きてから考える場当たり的な面があるように思います。
私たち人間は生まれた時から刑務所の壁の上を歩いているようなもので塀の中に落ちるか外に落ちるかは偶然でしかない。と言う部分がありましたが、まさにごく稀に塀の中に落ちてしまう人はいるかもしれませんが、多くの人は子供の頃から壁の上を落ちないでそのまま人生を終えるため、何かに備えると言う意識や想像力が必然的に低くなっている気がします。
塀の中に落ちないように法を意識して備えていく事が大事なんだなと思