ドリアン助川のレビュー一覧

  • こえていける

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    「つらいことが おきたときや、ものごとが すすまないとき、それでも こえていく こころが みちを きりひらく」という家族の言葉や生きる姿勢を受けて、「わたし、こえていける」と思えるようになるまでの主人公の子の素直な努力がすごい。
    子どもはよく親を見てるんだなぁ。
    平々凡々な自分はせめて「いっしょに、ここを こえていこう」と言える親でいよう。「ひとりでは くじけそうなときも、だれかと いっしょなら たっていられる」のだから。
    勇気を与えてくれる言葉を聞きながら8歳の息子は寝落ちして、最後のページをこえられずw

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    2024年01月15日
  • バカボンのパパと読む「老子」

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    老子に興味があり選びました。

    バカボンのパパならわかりやすく頭に入るのではないかと思いました。

    老子は漢文で入りにくい

    バカボンのパパなら入りやすい

    読んで見ようという気になる

    老子は面白かった

    本質とは?

    宇宙とは?

    タオとは?

    常軌を逸した想像力

    今から2400年前にこれが出来ていたことに

    現代が最先端ではないことを思い知らされた

    思考の至高

    読まれ続けてきたことに感謝します。

    ありがとう

    老子には何が書かれているのか?

    5000字余り

    結論:無為自然 これでいいのだ、これがいいのだ

    自然、宇宙、タオの原理原則と息を合わせること

    そから生き方、自分のあ

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    2023年12月16日
  • 動物哲学物語 確かなリスの不確かさ

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    ネタバレ

     動物を題材に哲学を語る。良い試みだと思う。

     森で孤独なクマ少年が、どこからか注がれる視線を通じ森との一体感を認識したり、若きキツネのメスが幼い次世代の弟を案じ自己犠牲もいとわず他者との関係の上での自分を認識したり、サル山のボスの存在はその個の力ではなく迎合する大衆があってのことではないかと問いかける。さらには、ボスという認識ですら、「人間社会をサルの世界にそのまま投影」した人間側の早合点ではないかと看破するあたりも痛快。

     ただ、あまりにも著者のそうした意見が表に出過ぎていて、昔読んだ動物物語のように、その動物になり切って、あるいは静かに第三者的目線で自然の生態を垣間見て、そこから学び

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    2023年12月09日
  • あなたという国―ニューヨーク・サン・ソウル―

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    2016年刊。様々な国の生まれの人々がうねるように生きるニューヨークが舞台。日本との過去の戦争で傷付けあった各国の人との関係性。その生々しさに目眩がする。表現も生々しくも美しく、惹かれるものが有るのだが…。結局、どういう設定なんだろう? パラレルワールドに無自覚に悩まされている主人公? 「幻想的」と言えばそうかもだが、余りに激しく厳しい現実から平行世界にジャンプしちゃいました! 的な終わり方だ…。申し訳ないが、個人的には肩透かしを食らった気分。

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    2023年11月20日
  • 寂しさから290円儲ける方法

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    『あん』の作者だ!と思い読んでみました。
    悩める人と一緒に色々な場所に出かけ、麦わらさんが作った料理を食べる。というお話。
    なぜ290円なのかという理由は最後まで読むと分かるので後ろから読まないで下さい。

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    2023年09月30日
  • 寂しさから290円儲ける方法

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    なかなか難しい本でした。
    悩みを解決しながら、自分を探してる話かな~
    最後は過去の自分に会う訳だし。

    ドリアンさんの文章が美しい。

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    2023年08月26日
  • 寂しさから290円儲ける方法

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    現代の大人の童話という味わいの作品です。
    見た目とペンネームからは想像できないヒューマニズムあふれる作品を書いています。「あん」で一気に知名度上げて、「新宿の猫」の出来がとてもよかったので、ここで一気に売れるかと思いましたが、そこでエンタメに舵を切るような人ではなかったですね。

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    2023年07月18日
  • みんなに やさしく

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    世界中の人たちが少しずつでもいいから「みんなにやさしく」を実行していったら、戦争は無くなるんだろうな。

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    2023年05月18日
  • あん

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    映画を見ていたので、内容は、知っていた。ただ、やはり、活字で伝えられる中の深い思い、苦しみ、悲しみそして、希望は、より心に響くと思う。桜シーズンに思い出す本になる。

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    2023年03月15日
  • 多摩川物語

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    ネタバレ

    花丼、越冬と月明かりの夜に、が好きだった。

    花丼
    もう家賃などの支払いも無理で、客も入らないどうにもならなくなったオーナーは、自死しようとしていた人を助ける。そして自分の食堂に連れていく。
    すぐに温かいものを食べさたいが、仕込み前で何もない。仕方なく、まかない飯を出す。そうしたところ、大喜びで、お替りまでする。
    その後、花丼と名付けたこのメニューを食べに来る人がたくさんあるように。あの時救った人は看板屋さんだった。食堂に、花丼の看板を置いてくれていた。

    越冬
    シングルマザーとシングルファザーの話。それぞれの子どもが、学校で隣の席に座っていたことから、一緒にバードウォッチングに行く。距離が、

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    2023年01月04日
  • 線量計と奥の細道

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    ドリアンさんの旅の記録。
    奥の細道を辿って東北を折り畳み自転車でまわる

    車に乗せてくれる人とかご飯を用意してくれるひとなど優しさにふれる

    芭蕉はまさか自分の歩いた道を放射線量を測りながらめぐる人が未来に出てくるとは思ってなかっただろう

    原発事故があった時に生まれてもいなかった子供が大人になってもまだ廃炉ができないなんてやっぱりおかしい

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    2022年08月29日
  • 新宿の猫

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    自分は最後に出てくるスマホを眺めながら一杯飲んだ青年の立ち位置だから、この話の温かさをふわりとしか感じ取れないが、時代という背景を知っていればより心に響くんだろうなと惜しく感じた。

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    2022年08月06日
  • 新宿の猫

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    新宿ゴールデン街。

    夢ちゃんと「猫の家族図」

    「金のあじさいと銀のあじさい」のエピソードがとても悲しい

    猫しか信じられなかった…

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    2022年07月17日
  • 新宿の猫

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    新しく改装などしたら絶対に復原できない、新宿のゴールデン街。

    そのひとつの飲み屋さんに通うようになった1人の若者。

    夢ちゃんと呼ばれる店員さんと、お店に貼られていた猫の家族図

    切ないけれど希望の光が見えるお話

    猫達だけが信じられる 猫達だけしか信じられない

    「金のあじさい 銀のあじさい」のエピソードがこころが痛む

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    2022年07月15日
  • 夕焼けポスト

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    最後に会いたい人に会えたのかな…。
    後悔なんて山程あるよ。
    悩みや苦しみを聞いてくれるポスト、本当にあればいいのに

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    2022年07月06日
  • 水辺のブッダ

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    重くて、最後まで暗い。
    ホームレスになった父と、
    家族に蔑ろにされ、どんどん道を踏み外す娘。
    どこかで救われてほしかったけど、悪循環は断ち切れず。
    どんより。

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    2021年06月21日
  • ピンザの島

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    ネタバレ

    芯に迫る言葉はいくつも出てきたけれど、物語じたいはあまり目新しさはなかったように感じた。ラストで何か変わるかな、と期待しながら読み進めたけれどわりと予定通りだった気がする。チーズはたべたくなった。前の読んだ本でも感じたがこの作者は食べ物を書くのが上手い気がする。言葉の使い方が上手だからかなぁ。

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    2021年04月08日
  • 夕焼けポスト

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    毎度毎度祈りのような本を書く人です。「あん」でブレイクしたにもかかわらずあまり売れていない所には、この内面に根差した真摯な姿勢が逆作用しているのでしょうか。
    特定の人にしか見えない夕焼けポストに届く時空を超えた悩み相談。チャップリンやリンゴスターからも届く悩みの手紙。何ともワールドワイドです。主人公は自ら娘を亡くした痛みに耐えながら、他者の悩みに真摯に答えようとします。娘の死を乗り越えられない自分が人の悩みに相談を受ける事の矛盾に苦しみます。
    直球では出てきませんがインドとブッダに基盤を置く寓話です。小説というより寓話という方がしっくりくる気がします。

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    2019年11月21日
  • 水辺のブッダ

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    読後感がスッキリ!という作品ではない。
    この作品から得たものを、自分で抱え込んで、考え続けていくんだろうなと思う、そんな本だった。

    やむを得ない事由から人を殺めた男は、殺人犯の子という誹りを我が子に与えないためという理由で、妻と子を捨てる。
    服役し、ホームレスとなった男は、その暮らす河原で師とも思える男と出会う。
    ホームレス生活の中で、男は人生と向き合い直すことをことを考え始める.....

    そして、あとは読者が考え続けていくことなのだろう。

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    2019年11月21日
  • 水辺のブッダ

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    過ち犯しててしまった父と孤独になった娘の物語。

    殺人で服役し、出所して最終的に多摩川にたどり着いた望太は、多摩川のホームレスのカリスマ的存在・ブンさんに出会う。

    ブンさんの生きる姿に魅了されながら、娘の姿を追う望太。

    娘の絵里は、継父との折り合いが付かず、道を外れ、DVに耐えながら、体を張って生きていた。

    そんな二人が多摩川の近辺で奇跡の再会を果たそうとするが。。。


    抽象的な表現が過多で、イメージを今ひとつ掴めにくかったのと、ブンさんのキャラが確立してなかったのが惜しいところかな。

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    2019年10月19日