ドリアン助川のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
辛い事情により東京から祖母の住む淡路島へ移住し、島の伝統である人形浄瑠璃部に入った高校生・沢田を主人公とする青春物語です。
人形浄瑠璃を扱った作品といえば、目標に向かって真摯に突き進む姿が清々しい三浦しをんさんの『仏果を得ず』が思い浮かびますが、本作の主人公は終始ネガティブな思考にとらわれています。公式の紹介文には「名もなき人々の人生を力強く肯定する最新長篇」とありますが、主人公が過去や自分の置かれている環境にこだわりすぎ、なかなか前に進網としません。
また、脇を固める登場人物たちも、どこか既視感のある類型的な描かれ方に感じられました。理解のある若い女性教師、保守的な中年教師、ノリの軽い部活の仲間などです。そのなかで唯一異彩を放っていたのが、ライバルの安川という人物でした。最後まで人物像を掴みきれませんでしたが、複雑というよりはキャラクターとしてまとまりを欠いていた印象です。
ドリアン助川さんの作品には、『あん』や『水辺のブッダ』のようにずっしりと心に響く名作がある一方で、『あなたという国』や『星の降る町』(明川哲也名義)のように「イイ話」にありがちな既視感や、ストーリーの散漫さが気になる作品もあります。本作は残念ながら後者に属するように感じられました。
とは言え、エンディングはほのかに明かりが見えて、心地良かったです。 -
Posted by ブクログ
大好きなドリアン助川さん。ふと思い出して未読のままだったこの本を手に取った。
なんだか回想したり懐かしんだり、常に人を育てようとしていたり、随分お年をとった感じがするなぁと読んでいてしみじみ。以前読んだ『カラスのジョンソン』や『新宿の猫』は衝撃を受けるほど好きだったが、随分様子が変わってきた気がする。色々と方向性を悩まれてきたんだろうなとは思っていたけれど。
そんなにお年なんだろうか?と思い調べると、まだ63歳。文から想像していたよりかなりお若い。
食や旅と共に進むタイプの物語があまり好みでないため、途中断念しかけたが、大好きなドリアン助川さんの本なので最後まで読むことにした。
最後まで読んで良かった。最後の数章が良かった。「イーハトーブ」の章では『銀河鉄道の夜』について知ることができた。
◯疑問符ってのは、最高のご馳走になるんだよ。
◯表現者というものは、自分の頭の中だけで作品を生むわけではありません。この世の見えない力とつながったときに、何かが開くんです。
◯時代を追い求めず、自分の居場所を作る
290円の謎も最後にわかってすっきり。でも、改めて題名を見て、、寂しさからだったんだなぁ〜 -
Posted by ブクログ
読書記録63.
#水辺のブッダ
#ドリアン助川 作
罪を犯し刑期を終えた主人公
入水自殺を図りながらも多摩川べりのホームレスに救われ、よるべなく生活
同じ水辺の地域に暮らす女子高生
父親はなく、母親と新しい家族とも疎外感を感じる日々
で危うい世界に落ちていく
2人の世界線が交わる日が…
あなたは決して一人ではない
意識する事で存在が生まれる、全ては関係性の中にある
『あん』の桜のように花のイメージを感じた本作
アカシアの花は舞い落ちる花びらを浴びる花見
作中、「ダリット」の記載
インドでのカーストにも入らない最下層の人々
強制労働や児童労働、ダリット女性への性暴力、加害者の不処罰
以前読んだ作品で手作業による糞尿処理の仕事のを描いた『三つ編み』を思い出し、これらに関する書籍への関心を深めたい -
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足を骨折してさ母と話をしていたら、母が前に足を骨折したのもこの時期だったんだって。
もうすぐおじいちゃんの命日なの。
もしかしたらおじいちゃんがこの位で済むように守ってくれたのかもね。なんて話をしてたんだけど。
突然なにかって、そのおじいちゃんの家、つまりは母の実家は多摩川の側にあったの。
子どもの頃遊びに行くとよく多摩川沿いの公園で遊んだり散歩したりしたのよね。
そんな思い出深い多摩川を舞台にした本をなんの偶然かこんなタイミングで読んだのです。
何か事件が起こる訳でも盛り上がるでもなく、多摩川の近くに住む人たちの悩みもありながらの生活を描いてた。
それぞれの短編が微妙〜に繋がりがあったりして、この人はもしかしてあの時のあの人か?と想像するのが面白かった(楽しみ方が違う気もするけど)
2話目の三姉妹が良かったかな。 -
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明川哲也さんの名で出しているドリアン助川さんの短編集。今まで読んだドリアン助川さんの本と雰囲気が違って少し驚いた。
1.ジョンを背負って7000メートル。
2.ナッツ
3.プリズムの記憶
1の、ジョンレノンの大型パネルを背負って都内の街を歩く話が一番印象に残った。ジョンレノンのことも曲も、あまり知らないので、調べながら読んだ。ジョンレノンを好きな人が読めば、もっと感じるものがあるのかもしれない。
大型パネルを徒歩で強風の中運ぶと男のひとの姿が脳内でずっと再現されていたので、インパクトはすごかった。
もうドリアン助川さんの名作は、読み終わってしまっているのかもしれない…と少し残念に思った。 -
Posted by ブクログ
大好きなドリアン助川さんの本。色々な種類の動物たちの目線で、哲学的な考えを盛り込んだ21話からなる。とても面白い試みで、作者の意欲を感じた。
ドリアン助川さんが、動物と哲学に夢中になった理由として、本文中に、「子供の頃から、人間社会が苦手だったので、動物たちに語りかけようとした。哲学に惹きつけられたのも、目の前の事だけで忙しくしている人間社会への反発だ。」とある。この本が、著者にとって念願の1冊だったことが伺い知れる。
溝上幾久子さんの版画も、物語への想像を掻き立て、深みをもたらしてくれ、素晴らしかった。
最初の数話は、とても心動かされ、あっという間に読んだ。また、ナマケモノを描いた『スローな微笑み』では暫く唖然として動けなかった。ただ、途中から少しずつ趣が変わっていき、読む気力も落ちてきた。それでも大好きなドリアン助川さんの本なので、伝えようとしていることを少しでも正確にキャッチしたいなという思いで読み進めた。
たくさんの動物の種類を扱うことで、その生態が分かり、興味深く思える一方で、それと哲学が合わさることで、生物学的にも、哲学的にも、そして物語としても、少しずつ中途半端になってしまっている感は否めないかもしれない。
以前、『カラスのジョンソン』を読んであまりに気に入り、その感動を忘れられないので、系統が似ているこの本に物足りなさを感じてしまったんだと思う。
それでも、ドリアン助川さんが作家として、ぜひともやりたいことならば、ぜひ続けてもらって、次のシリーズも読んでみたいと思う。
それくらい、ドリアン助川さんは、私にとって大切で、尊敬する作家さんです。
(本文より)
○もちろん、リスに農作物を荒らされた皆さんは、許しがたい気持ちになるでしょう。(略)しかし、それぞれのリスにとって、この世に生まれた事は確かな出来事であり、1匹ずつのリスがムクロジの種のような目で森や空や雲を捉え、すべての中心として、この世を認識していることも明確な、替えのきかない事実なのです。
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Posted by ブクログ
老子に興味があり選びました。
バカボンのパパならわかりやすく頭に入るのではないかと思いました。
老子は漢文で入りにくい
バカボンのパパなら入りやすい
読んで見ようという気になる
老子は面白かった
本質とは?
宇宙とは?
タオとは?
常軌を逸した想像力
今から2400年前にこれが出来ていたことに
現代が最先端ではないことを思い知らされた
思考の至高
読まれ続けてきたことに感謝します。
ありがとう
老子には何が書かれているのか?
5000字余り
結論:無為自然 これでいいのだ、これがいいのだ
自然、宇宙、タオの原理原則と息を合わせること
そから生き方、自分のあり方をみつめてみて
また新しいものの見方が私にできた
ふわっと気になった部分
・相手があるから存在する
・タオはエネルギー?
・空っぽであり満タンである
・有るは無いから生まれる