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Posted by ブクログ 2024年03月10日
多摩川の岸辺の街を舞台にした8つの連作短篇集。
どれも優しさが隠れている。
ほろっとさせる場面もあって、心に染みてくる。
読みやすくて短篇なのに内容も熱くてドラマ1本観たようだった。
○黒猫のミーコ〜無人販売所を出す雅代さんに寄り添う黒猫ミーコ。
○三姉妹〜古書店で働く洋平が気になるのは、料理...続きを読む
Posted by ブクログ 2024年01月04日
8編からなる短編集。最初の二編辺りでもう、やっぱりこの作家さん一番好きだわ〜と、ときめいた。もっと評価されていい作家さんだと心から思う。
中でも、「黒猫のミーコ」「明滅」「台風のあとで」「花丼」は特に好きだった。
ドリアン助川さんの文章には優しさが溢れている。その人物の心の声を、1つずつ丁寧...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年08月31日
ドリアン助川さん、放送作家にラジオのパーソナリティに、そして作家業に多才なんだ。たくさん表現して行く行き方なんだ 多摩川は遠すぎて思い入れはないけど、8人だけじゃないまだまだ物語に富んで2出来てもいいね。正子さんの回が好きかな 娘を1人で育て上げ、逃げずに自分の言葉で立ち向かう、線香を上げにきた友達...続きを読む
Posted by ブクログ 2016年05月27日
前に「あん」を読んですごく心地良い温かさを感じたから、同じ著者の小説をもうひとつ読んでみようと思って…
この小説も、じんわり涙が出てくるような温かさに包まれてた。
感動の押しつけはまったくないんだけど。ほんとに、じんわり、という感じ。
多摩川沿いで生活を営む人々の短編集。多少、連作めいた要素もあり...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年11月21日
8本の短編集
ちょっとどこかで繋がっている物語。
さすが叫ぶ詩人の会、ところどころドキッとするような表現が出てくる
なんだか優しい物語で、さん、くん付の第三者目線で書かれているのもそれを助長させている感がある。
切なくなるけど決して苦しくはならず、逆に心が温かくなるそんな本でした。
多摩川に行ったこ...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年10月09日
ドリアン助川、映画「あん」の原作者という知識しかありませんでしたが、短編もいい。とにかく文章力は嫉妬を覚えるほど素晴らしい。こうした良い文章に触れるといつの間にか読む方も心が豊かになります。
内容は、どこにでも居そうな庶民の姿が、思いやりやお節介を通して人生の襞として描かれる連作集。特に、心の底で遠...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年09月19日
都会を流れる多摩川沿いに暮らす、年齢も性別もさまざまな人々の何気ない日常のお話し。裕福だったり、そうじゃなかったりするけれど、共通するのは悩みがあること。けれど、ちょっとしたことがきっかけで、すうーっと雲が流れて太陽が顔を出すように解決する。
以下本文より
「人間はね、うちのそばの多摩川を流れていく...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年04月05日
過小評価されている作家の筆頭であるドリアン助川。名前が悪いのでしょうか。
「あん」で知名度が上がって見な手に取るかと思いきやいまいちパッとしないです。「新宿の猫」とかかなりの佳作だと思うんですけどね。
本作は題名通り多摩川のほとりの町での連作で、どれもこれも少々苦くてでも希望にあふれた物語です。この...続きを読む
Posted by ブクログ 2015年03月02日
多摩川、京王線、土手沿いの遊歩道の風景、これはまさに地元です。京王線沿線の啓文堂さん(これも地元の本屋さん)にお勧めのポップと一緒に平積みされてあり、思わず手にとった次第です。
8つの短いストーリーが微妙に絡み合い、そこかしこに出てくる多摩川周辺の風景に、地元ごひいきには、幾度となく”あるある”、...続きを読む
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