動物哲学物語 確かなリスの不確かさ

動物哲学物語 確かなリスの不確かさ

1,804円 (税込)

9pt

4.0

どんぐりの落下と発芽から「ここに在る」ことを自問するリスの青年。衰弱した弟との「間柄」のためにニワトリを襲うキツネのお姉さん。暗闇から光の世界へ飛び出し、「存在の本質」を探すコウモリの男の子。日本・南米の生き物たちが見た「世界」とは? 映画化された世界的ベストセラー『あん』著者による構想50年の渾身作は、動物の生態に哲学のひとさじを加えた21のストーリー。スピノザから老子まで哲学の入門書よりやさしく学べて、明日を「生きる」意味が見えてくる。

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動物哲学物語 確かなリスの不確かさ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2024年04月08日

    短いお話の集まりだったので、どれから読んでも良いとは思ったけど、何となく初めから読んでしまった。
    初めの何話かは、読み終えるたび心の奥底が痛んだ。中頃からは「これはオスの発想で記されたモノ」と感じて「なるほど、やはり」と思いながら読み終えた。
    読み終えて、心が穏やかな気持ちになった。
    多分、長く生き...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年11月15日

    家のこと、実家のこと、
    仕事、いろいろあって疲労困憊ですが、この本はセラピー本としてよいです。シートン動物記やイソップ童話や星野道夫などを想起させて、脳をほぐしてくれます。いま人間の住まいに降りてきているクマの気持ちはどうなんだろうと。哲学の入門書としてもよいかも。
    素敵なイラストが心を穏やかにしま...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2024年03月20日

    様々な野生動物を主人公とした、大人向けの童話仕立てのような文体・構成で20編の小編集。相互に繋がりは無い。スキマ時間で読み進められる。初めのうちは馴染めなかったが、徐々に面白く感じられて来た。童話はコミカルな表現が少なからずだと思うが、大人向け童話としてのスタイルが、この面でも楽しめた。

    0

    Posted by ブクログ 2024年03月04日

    動物目線で話が進み、一つ一つが短いから哲学という読みづらいジャンルだけど読みやすかった。猿とコウモリとウリ坊の話が人間の話として共感できて面白かった。

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    Posted by ブクログ 2023年12月13日

    最初の3話くらいは宮沢賢治っぽいなと思ったが、読み進めればやはり哲学の本だった。
    それぞれの動物の生態にあわせて紡ぎ出す哲学の物語。
    そしてそれは、今我々が生きている人間の世界を投影している。

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    Posted by ブクログ 2024年01月25日

    大好きなドリアン助川さんの本。色々な種類の動物たちの目線で、哲学的な考えを盛り込んだ21話からなる。とても面白い試みで、作者の意欲を感じた。

     ドリアン助川さんが、動物と哲学に夢中になった理由として、本文中に、「子供の頃から、人間社会が苦手だったので、動物たちに語りかけようとした。哲学に惹きつけら...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2023年12月09日

     動物を題材に哲学を語る。良い試みだと思う。

     森で孤独なクマ少年が、どこからか注がれる視線を通じ森との一体感を認識したり、若きキツネのメスが幼い次世代の弟を案じ自己犠牲もいとわず他者との関係の上での自分を認識したり、サル山のボスの存在はその個の力ではなく迎合する大衆があってのことではないかと問い...続きを読む

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