水辺のブッダ

水辺のブッダ

1,584円 (税込)

7pt

3.4

ベストセラー『あん』著者新時代の感動長篇。

多摩川の河川敷で、仲間のホームレスたちと共に生活する望太。一度は死を選びながらも、彼らに救われ、やるせない思いを抱えながら生きている。
そこからさほど遠くない街で、女子高生の絵里は、世の中に対する怒りとむなしさを抱えて暮らしていた。家族の中での疎外感に耐えられなくなったころ、ある男と出会い、事件に巻き込まれてしまう。
そしてふたりの過去が次第に明かされてゆく・・・。

誰の人生にも、冷酷な人間の心の闇に触れて絶望するときがあれば、人と出会い、深く語り通じ合い、光に満ちた美しい瞬間もある。

世の中の片隅で懸命に生きる人々の傍らに立つドリアン助川が描く、ふたりの“生きる”物語。

河瀬直美監督、樹木希林・永瀬正敏主演で映画化もされ、世界12言語で翻訳出版され国内外でベストセラーとなっている『あん』の著者の、新時代最初の感動長篇!(2019年5月発表作品)

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水辺のブッダ のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2022年01月13日

     多摩川の河川敷に住むホームレスたち(主人公は新入りの望太)の物語と,単位制高校2年生の絵里との物語が並行して進んでいく。もちろん,最終的にはどこかで接点はあるという設定。
     随所に出てくるホームレスの古株ブンさんの言葉が,なぜかわたしの心に染み入る。どん底ともいえる状態の中で生きている意味とは何な...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2021年05月18日

    主人公の望太は社内で起きた窃盗の罪を自分に被せようとした同僚を殺してしまい、6年間服役した。退所後も定職につかず、今はホームレスとして暮らしている。離婚した妻は娘の絵里を連れて再婚。しかし娘には父親の名さえ教えず、死んだことにしている。そして絵里は新しい家族の中でネグレクトされている。近くで生活しな...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2021年06月21日

    重くて、最後まで暗い。
    ホームレスになった父と、
    家族に蔑ろにされ、どんどん道を踏み外す娘。
    どこかで救われてほしかったけど、悪循環は断ち切れず。
    どんより。

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    Posted by ブクログ 2019年11月21日

    読後感がスッキリ!という作品ではない。
    この作品から得たものを、自分で抱え込んで、考え続けていくんだろうなと思う、そんな本だった。

    やむを得ない事由から人を殺めた男は、殺人犯の子という誹りを我が子に与えないためという理由で、妻と子を捨てる。
    服役し、ホームレスとなった男は、その暮らす河原で師とも思...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年10月19日

    過ち犯しててしまった父と孤独になった娘の物語。

    殺人で服役し、出所して最終的に多摩川にたどり着いた望太は、多摩川のホームレスのカリスマ的存在・ブンさんに出会う。

    ブンさんの生きる姿に魅了されながら、娘の姿を追う望太。

    娘の絵里は、継父との折り合いが付かず、道を外れ、DVに耐えながら、体を張って...続きを読む

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    Posted by ブクログ 2019年09月08日

    テレフォン人生相談のドリアンさんが、書かれた小説。あの優しい声の感じが本当に伝わってくるような本でした。

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    Posted by ブクログ 2019年07月16日

    映画化されなかなかのヒットとなった「あん」。今回、第67回日本エッセイスト・クラブ賞受賞を受賞した「線量計と奥の細道」
    出版点数も順調に増えていて、前回の「新宿の猫」なかなかの佳作で個人的には存在感が増している作家です。
    ところが「線量計と奥の細道」は重版かからず早くもプレミアが付いている状況で、他...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2019年07月27日

    人生捨てたもんじゃないと思えるような物語ではないのに、優しい気持ちになる。
    今回は婉曲的でなく、ブンさんに語らせ、望太が体現するストレートな表現だった。

    0

水辺のブッダ の詳細情報

  • カテゴリ
    小説・文芸
  • ジャンル
    小説 / 国内小説
  • 出版社
    小学館
  • ページ数
    320ページ
  • 電子版発売日
    2019年05月15日
  • コンテンツ形式
    EPUB
  • サイズ(目安)
    1MB

閲覧環境

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