TONOのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
カルバニアの若き女王タニアと家臣のエキュー(女)の物語。というと硬い感じですが、女王と家臣なのにノリが女子高生。な二人の淡々とした日常のお話です。
絵はデザインぽい独特な感じ。
10代で父親をなくして、人間としてイタタなお母さんとは離れて、普通の女の子なのに一生懸命女王としてやっていこうとしていくタニア。(でもまわりは勝手に決めてしまったり、美容のことしかインタビューされなかったり;)
女なので大臣家をつぐことを邪魔されそうになってるエキューとか、宮廷のドレスのデザインをしてる大男とか。
「男らしく」とか「女らしく」とか。
日常に使ってしまうけど人をしばる言葉だ。
と、作中にでてくるように -
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再び連作に
ラブレター事件とか、エキューの身代わりで女装したダグラス君がデートをしたりとか、個別のエピソードが良いです。作画もさらに良くなってきました。
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作者の視点の置き方の良さ
タニアさん、女王になって政治経済についても学んでいるのに女王として聞かれるのは美容の話みたいなことばかりとか、ああ、そういう作品なのだと分かるエピソードが続いていました。絵柄もマンガらしい線でシンプルに描かれていますが、読み応えがあります。
パッド落下事件とかも好きでした。エキューさん、そんなの入れなくてもいいのに……。 -
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良質な連作集
作者、作中でそういうふうに言ったりはしてはいませんが、日本の皇室のような、男系のみの相続等には全く興味はないのでしょうね。その辺は私も同様ですので。
舞台になっている国では初の女王・タニアや男装姿が多いエキューがメインですが、それ以外も色々出てきますので、途中からでもすんなり読めそうです。
端的にいって、かなり住みやすそうな国です。 -
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Posted by ブクログ
「世界が輝いて見える」といった死を直視した描写などは、いまの日本のマンガにはあまり見かけないように思われる。世代を超えた怨恨の対立など、現実にも頻繁にありうる歴史的問題が扱われている。しかし、一話完結の連作短編という形式もあいまって、そのような問題の深部に食い込んだ展開には到らないことが多い。問題があることを呈示して終わってしまう。その意味で日本的な表層性やそれにまつろうナイーブさを保ち続けているようだ。この点は「カルバニア物語」などにも共通している。クレイグ・トンプソン「ハビビ」と読み比べてみると面白い。日本国外の脚本家の手で映像化できるなら面白いかもしれない。
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Posted by ブクログ
ひでぇ内容だ、イイ意味で(笑)
その気は全く、一切、微塵もないけど、表紙詐欺の罪でTONO先生を訴えたら勝つ自信あるわぁ、私
褒めるつもりで言うが、昭和臭が漂う古臭い絵柄と、現代人に合わせた黒い笑いを盛り込んだショートストーリーのギャップが凄くて、逆に相性の良さを生んでいる
これまた、私が深読みしすぎなのかも知れないが、笑える内容ながら、現代人の愚かさを皮肉っている風刺の気配もあり、えもいわれぬ深さも感じた
しかし、ちょっと残念だったのは、『西遊筋』(OTOSAMA)と同じく、押しの弱さを感じてしまったコト。TONO先生自身は、100%を出しているつもりなのかも知れないが、読み手からすると、「 -
Posted by ブクログ
ネタバレエロくない百合コメです。
TONOさんの女の子とかわいい服描くの大好き・はぁとがさく裂している。
オタまるだし男もハンサムギョーカイジンも一様に分け隔てなく男は大嫌いなサナちゃんが主人公。
女優マールをストーキングに近い追っかけをしているうちにプロダクションの社長に見いだされ、トップアイドルに美女ハーレム(単なるスタッフ)を手に入れたものの、肝心のマールには嫌われたサナちゃん。でもめげない、マールがブチ切れるほどに前向き。
本当は両想いと信じて疑わない……いやーまーマールもほだされているような気もするけど。
こんなうざおそろしいやる気にまみれたTONOヒロインは初めてだ。
エキューやタニアのや