TONOのレビュー一覧
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Posted by ブクログ
カテゴリが少女で合っているのかどうか、まったく自信がない。
前作「チキタ・GUGU」が、登場人物のほとんど、特に主要人物にとって異様に優しく甘やかした風なエンドだったのを読んで、「ああ、TONOさんもやはり柔らかい作風に変わっていくのかしら…さながら庵野監督が丸くなったように…」と明らかに間違った比喩とともに感慨ぶかかった。同時に、最後までどん底に落とされると思っていただけに、拍子抜けもした。
くわえて新作は人魚の話だという。今までもTONOさんは人魚のモチーフで短編をいくつも描いている。それだけ好きなものを、しかも連載で、しかもチキタのあのラストの後に、ということで今回もきっと優しい話な -
Posted by ブクログ
■今巻はエキューの継承式をメインに、それに関わった人々のあれこれのお話でした。皆キャラがしっかりしてるから、それぞれの話がとても面白かったです。絵もあれだけたくさん出てるのに、しっかり個性出てるなーとしきりに感心してましたー(プロでも書き分け出来ないヒトいるよー)。■個人的にはニコールが魅力的だったのと、ライアンの会った花嫁の母の言った台詞に頷かされました。同じように、今回は男女の違いとかも要所要所で語られていて、ある意味、この話の最初から通してのテーマもそれなんだなーと思いました。男女の違いは意外と大きい。男のように頑張るのでなく、女として王に、公爵になった彼女達は賢いなーと思います。
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Posted by ブクログ
カルバニアには初の女王が誕生した。女王と言ってもまだ十代の若いタニアの周りには様々な問題が山積み。タニアの乳姉妹で公爵令嬢のエキュー、宮廷デザイナーのロプス、3巻以降からは隣国の王子なども加わって物語はにぎやかに展開していく。
あとがきで本人が書いているが、本当に行き当たりばったりで作っているらしいので、これから先どうなるのか全くの謎。全体的にほのぼのした連作短編だが、結構考えさせられる台詞や話もある。「男も女も『自分らしく』」というのがこの作者のテーマなのだなと分かる。
この最新の10巻ではエキューの身辺が急激に変化する。いいところで終わらせてるけど、ライアンどうするんだ……。(現在続刊中)