あらすじ
死者の魂から作られた砂漠のオアシスを管理するジャグロ族のチャルとフェイスの旅の物語。ある日、兄の結婚式をブチ壊しにきた少年・テグの前に2人が現れた。嫌がるテグを連れて旅に出た2人だったが…!?
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Posted by ブクログ
「世界が輝いて見える」といった死を直視した描写などは、いまの日本のマンガにはあまり見かけないように思われる。世代を超えた怨恨の対立など、現実にも頻繁にありうる歴史的問題が扱われている。しかし、一話完結の連作短編という形式もあいまって、そのような問題の深部に食い込んだ展開には到らないことが多い。問題があることを呈示して終わってしまう。その意味で日本的な表層性やそれにまつろうナイーブさを保ち続けているようだ。この点は「カルバニア物語」などにも共通している。クレイグ・トンプソン「ハビビ」と読み比べてみると面白い。日本国外の脚本家の手で映像化できるなら面白いかもしれない。