貝塚茂樹のレビュー一覧

  • 世界の歴史〈8〉イスラム世界
    2017/3/10
    中東の歴史はやはり面白い。東から西からさまざまな勢力が興亡する。中東から逃れイベリア半島で興った「後ウマイヤ朝」があったり、モンゴルの蹂躙があったり。ダイナミックだな。
  • 世界の歴史〈3〉中国のあけぼの
    2016/11/4
    中国の古代から三国時代の幕開けまで。秦の始皇帝は西の人だったんだね。中国は歴史は長いけど、あまり成長はしていないように思える。裏を返せば古代の頃から発展していたとも言える。黄河流域中原を舞台に興亡が絶えない。そのたびに苦しむのは兵士兼任の農民たち。そうした農民たちのクーデターが歴...続きを読む
  • 世界の歴史〈4〉ギリシア
    2016/3/31
    クレタ文明の絵のモチーフがタコとかの海洋生物が多いのは興味深い。ヘレニズムというものが「ギリシャ人の」という意味だったとは知らなかった。2000年以上も前から人間は変わっていないんだなと思う。政治があり、権力があり、欲望がある。アレキサンダー大王が出現しなかったら、どんな世の中に...続きを読む
  • 世界の歴史〈2〉古代オリエント
    2016/2/22
    メソポタミア文明のことはあまり知らなかった。川があり水があり、交通の要所であるメソポタミア。とても面白くさまざまな国が興亡したんだな。4000年も前から同じような人間の営みがあり、栽培し食べ酒を飲み生きていたんだな。人間はあまり成長していないのかもしれないね。
  • 世界の歴史〈18〉東南アジア
    こういう視点で歴史を捉えることは重要だと思います。この目線で日本を考えることができればもっと謙虚になれるのでは。40年経っても面白い。
  • 中国の歴史 上
    古い本だけど面白い。王朝の比較のために前の内容を振り返りながら進んでいくので読みやすいし飽きない。中国の歴史をはじめて学ぶならこれが一番いいと思う。
  • 世界の歴史〈2〉古代オリエント
    10年以上前に読んだものを再読。
    当時でも古本で購入したが、最新版は内容が更新されているのか不明。
    紀元前2000年~紀元前500年というくらいのはるか昔の出来事が発掘調査と文字の解読で明らかになっているわけだが、情報が少ないだけに歴史というより想像の余地があり、物語のようで古代史は面白い。
  • 論語 現代に生きる中国の知恵
    いろいろな論語本でも引用されている貝塚氏の本。1964年初版。内容は入門書に最適。書体が古めかしいのもいい。
  • 世界の歴史〈22〉ロシアの革命
    1825年のデカブリストの乱から1940年のトロツキー暗殺まで。
    小見出しと多数の図版や写真を追っていくだけでもおおよその流れが浮かび上がる。
    通読すると、革命は歴史の必然ではなく、起こしたい人間が起こすから起こるのだ(同語反復だが)
    ということがよく分かる、特に当時のロシアのような国においては。
    ...続きを読む
  • 世界の歴史〈23〉第二次世界大戦
    この編の世界情勢は複雑です。
    戦争は悪と善では割り切れないものなのだと、つくづく思います。
    しかし、最終章を読んだ後で東西冷戦終結後の世界を考えると、世界はまた力の論理で動き始めたのではないかと思います。
  • 論語 現代に生きる中国の知恵
    中国の古典ってなんか好き。詳しくは全然ないけどね(笑)これもおもしろかった。学ぶべきことはたくさんあります。
  • 世界の歴史〈7〉大唐帝国
    中国中世は秦漢から始まるのではないという内藤湖南博士の説を冒頭に紹介して、巻末まで「中世の中国」を描きます。時代的には後漢末・三国・魏晋南北朝から唐まで。学者でありながら一般向けに描く文筆力に定評があるだけあって、読み物としても受け入れやすく仕上がっています。大学で東洋史でも専攻しなければ3秒で過ぎ...続きを読む
  • 世界の歴史〈15〉フランス革命
    幕末、明治の志士たちが参考にした、といわれるフランス革命。18世紀末から始まるヨーロッパ社会変革ストーリー。マリー・アントワネット、ルイ16世、ナポレオン時代収録。
  • 中国の歴史 中
    貝塚茂樹

    中国の歴史 中巻 メインは 隋唐の統一国家、蒙古の世界制覇。


    通史で見ると、中国の変化が見えてくる。漢族と漢文明の中国の歴史は上巻で終わっていて、中巻では 異民族と多民族の中国の歴史が始まっている。


    蒙古の世界制覇は 中国もヨーロッパ同様に征服された側であり、中国がヨーロッパを征...続きを読む
  • 日本の最終講義
    巨匠と呼ばれる社会学、医学を中心とした教授陣の最終講義を集めたオムニバス。
    芦原義信が目当てで、読めて良かったです。図と地を始めとするゲシュタルト心理学、銀座の看板の話。とても興味深い。
  • 中国の歴史 中
    やはり漢民族と北方の周辺民族との攻防が中国の歴史の基本線であることを認識させられた。
    いまの台湾や香港人の大陸に対する感情は南宋人の金国に対する感情に似ているのではないかと仮説をたててみる。
  • 世界の歴史〈19〉インドと中近東
    インドはヒンディー教の独立国家であるが、歴史的に中近東、イスラム文化と密接に関係していたことがよく分かる。また、インドが現在も緩衝地帯的にイスラムの影響を受けずに存在していることが、イギリスの植民地政策が影響していることも理解できた。
    通史と思い読んだが、多くの事実、固有名詞が並び、この本だけでは自...続きを読む
  • 論語 現代に生きる中国の知恵
    京都大学で教鞭をとった貝塚茂樹氏の著。初版は1964年と古いが、氏の言葉の解釈は現代社会の世相や人のあり方などにも充分通じるものがある。論語の普遍性を改めて感じる。
  • 世界の歴史〈9〉ヨーロッパ中世
    2017/7/6
    文字を持たないゲルマン民族がどのようにしてヨーロッパの国々を形成していったかが良くわかった。ローマの影響。キリスト教の貪欲な変貌。十字軍の意義。ローマとの距離が国々のあり方を変えていく。神聖ローマ帝国(ドイツ)とローマの関係が面白かった。
  • 世界の歴史〈5〉ローマ帝国とキリスト教
    2016/4/8
    ローマという都市が帝国になっていく過程が面白い。版図を大きく広げる際には有能な指導者が登場する。最終的には首都がローマではなくなり、コンスタンティノープルが首都となる。もはやイタリアではないのだ。ルーマニアという国名は「ローマ人の」という意味。地中海人すべてがローマ人だったわけだ。...続きを読む