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2000年以上もの間、人々に愛読され、東洋思想の根幹となってきた『論語』には、旧時代の思想として片づけられない永遠の輝きがある。平明・簡潔な文章で綴られた一句一句が、読む者の人生経験に応じてよみがえり、味わいつきない。自由な、新しい解釈を試みて、孔子の謙虚で親しみ深い人間像を浮き彫りにした本書は、まさに「温故知新」の書といえよう。
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Posted by ブクログ
学校で習ったのとは違う解釈がなされていて、興味深かった。 既に数回この本を読んでいるが、新たな発見や新たな感動がある。
[ 内容 ] [ 目次 ] [ POP ] [ おすすめ度 ] ☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度 ☆☆☆☆☆☆☆ 文章 ☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー ☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性 ☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性 ☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度 共感度(空振り三振・一部・参った!) 読書の速度(時...続きを読む間がかかった・普通・一気に読んだ) [ 関連図書 ] [ 参考となる書評 ]
いろいろな論語本でも引用されている貝塚氏の本。1964年初版。内容は入門書に最適。書体が古めかしいのもいい。
中国の古典ってなんか好き。詳しくは全然ないけどね(笑)これもおもしろかった。学ぶべきことはたくさんあります。
孔子が生きた時代と彼の思想について、コンパクトにまとめている入門書です。 孔子が活動をおこなったのは、春秋時代末期の魯国でした。当時、周王朝の力が低下し、魯においても三恒氏からさらに陪臣へと実権が移っていくなかで、孔子は輝かしい時代だった中国古代の都市国家の社会制度の復興を志します。 その一方で...続きを読む著者は、孔子がたんなる復古主義者ではなく、合理主義者としての側面をもちあわせていたことを指摘しています。中国古代の都市国家は祭祀共同体であり、自然界や人間社会における異常なできごとを通じて、天が人間にその意志を示していると信じられており、また天の意志を知るための亀卜などの呪術がさかんにおこなわれていました。他方で、鄭の子産や斉の晏嬰など、諸国で政治の実権を掌握した新興の実力者のなかには、合理主義的な立場にたって経済振興策を打ち出す者も登場しています。このような時代のなかで、孔子は「温故知新」ということばにふさわしい、伝統を未来へと開いていくような立場を示したと著者は解釈しています。 「仁」の概念に代表される孔子の道徳思想についても解説がなされていますが、それ以上に孔子の政治思想に焦点をあてて、当時の社会状況のなかで彼の思想がもっていたアクチュアルな意義を明らかにしている点に、本書の特徴があるように思います。
京都大学で教鞭をとった貝塚茂樹氏の著。初版は1964年と古いが、氏の言葉の解釈は現代社会の世相や人のあり方などにも充分通じるものがある。論語の普遍性を改めて感じる。
論語の一部の原文•訓読分を解釈付きで纏められている。 生きた時代も国も違う人間の言葉だけれど、尊ぶ事やら想いは似たようなものになるのだなと感じ入る。 以下、印象に残った引用。 子曰わく、君子は徳を懐い、小人は土を懐う。君子は刑を懐い、小人は恵を懐う。(p.81) =故郷を出て、世に出ることを...続きを読む志しなさい。 子曰わく、位なきを患えず、立つ所以を患う。己を知る莫きを患えず、知らるべきを為すを求むるなり。(p.84) = 誰かに取り立ててもらえないことに腐るな、人に知られてないことを気にするな。人に知られるに値する実力をつける努力をしなさい。 子曰わく、徳は孤ならず、必ず隣あり。(p.93) =徳を実行している時、自分だけでは?と孤独を感じがちになるが、必ず良き理解者が現れるはずである。 子の曰わく、力足らざる者は中道にして廃す。今汝は畫(かぎ)れり。(p.124) =やる前から出来ないと言うな。始めから自分の力を諦めている人間にはなってはならない。
とても分かりやすい。自分が生まれる前に発行された本だが、ちっとも古くさくない。ただ、ちょっと中国礼賛的な部分が散見されるのでマイナス☆一つ。
あまりにも有名な「論語」を古典の時間にちょこっとかじったぐらいで、今まで手をつけなかったため、超有名なフレーズである、 ・「温故知新」 ・「巧言令色少なし仁」 ・「朋あり遠方より来たる、亦た楽しからずや」 ぐらいしか知らない。ちょうどBSで「恕の人-孔子伝」が放送されていることもあって、今回このダ...続きを読むイジェスト版ともいうべき本書を手にした。 ここで一つ認識しておきたいのは、「論語」は孔子の著作ではなく、孔子の弟子たちが孔子の言葉を集めて一冊の本に仕立てたのだということである。著者の貝塚氏は中国古代史の専攻であるからその道のエキスパートである。そのためかこれまでの一般的な解釈と異なる新説も紹介しており好奇心をそそられる。 もう一つ私のうろ覚えの一節に 「我れ欲せざるところ、これを人に加うることなかれ」 であったが、これに似たフレーズはあるものの言葉が違うし、用法・解釈においても違うものしか見当たらなかった。私はこのうろ覚えの一節のとおりそのままに受け取っていたが、本書では弟子の子貢がこの一節を孔子に語ったところ、実際にできるのかと子貢が孔子にたしなめられたというシチュエーションで出てくるのだ。私が思っている一節と同じものなのだろうか。ぜひ別本で真偽を確認しなければならなくなった。 入門書的にはこの程度でよいのかもしれないが、なんとなく物足りなかった。
孔子さん曰く・・・・・・ 学問 政治 伝統 徳 幸福 教育 政策 以上のことなどに関する章?の原文、書き下し文、訳、解説が丁寧に載っています。 「これすげー」な教え?はあまりない。 「まあね。」みたいな教えが多い。 その当たり前をできるかが問題。 当たり前を当た...続きを読むり前のようにやれる人は案外少ないね。 宗教じゃなくて、道徳。 神さまのような存在の孔子を弟子がたたいていたりもする。 神さまは絶対みたいな感じじゃなくて、もっと人間的であるのがいい。 教えを強制せず(自分の教えが絶対と傲慢にならず)、弟子の考えをすんなりと受け入れる。 柔軟な孔子さん。 俺も柔軟な考えを持ちたいね。
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