貝塚茂樹のレビュー一覧
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ついに洛陽と長安の位置関係を覚えたぞ!
中では漢民族vs異民族の戦いが描かれる。
基本的に漢民族の方が弱いのだけど、勝利した異民族のうち、栄えたのは漢化した北魏だけというのが面白い。
五胡十六国時代の混乱の中で堕落した儒教のカウンターとして道教が台頭し、仏教も同時に受容されていった。
煬帝の最期って農民反乱のなかで地方軍人に殺されるのね。盛者必衰というか何というか。高句麗が強すぎ説もある。則天武后の時代まで全部跳ね返して守り続けるんでしょ。
こうして繋げてみると、唐の隆盛は隋の時代に作ったインフラのおかげみたいな関係も見えてくる。
農地の公有化と均田制が、戦乱で無主の土地が現れて人より土地が有り余っている時は成立するけど、平和になって人口が増えて割り当てる土地が無くなった途端に崩壊して大土地所有を認めざるを得なくなるのは、口分田から墾田永年私財法に移行した日本と変わらんのだな。
本としては、教科書的に使えそうで、特に王朝交代の場面をいつでも参照できるのが良い。
あと、貝塚先生が徽宗に対して好意的だったのが意外。確かに、ネットで見てみると徽宗ってマジで絵が上手なんだな。皇帝でさえなければ……。そもそもピンチヒッターだし本人もやりたくなかったんだろうけど。皇帝制は属人的にならざるを得ないから限界があるように見える。立憲君主制をするなら本質的には王様は要らんようにも思うし。でも中国はずっと皇帝制だし、そうでないと治まらんのだろう。 -
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[ 内容 ]
古代文明の誕生地、黄河流域に源を発する中国の歴史を知らずして世界史を語ることはできない。
悠久五千年にわたり広大な大陸に展開された数々の王朝の興亡と人民の歩みを、アジア全体、さらには人類史の視点から、著者多年の蘊蓄を傾けて描いた簡潔な通史。
上巻は三国時代の到来まで、中巻は元の滅亡までを述べる。
[ 目次 ]
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ] -
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[ 内容 ]
古代文明の誕生地、黄河流域に源を発する中国の歴史を知らずして世界史を語ることはできない。
悠久五千年にわたり広大な大陸に展開された数々の王朝の興亡と人民の歩みを、アジア全体、さらには人類史の視点から、著者多年の蘊蓄を傾けて描いた簡潔な通史。
上巻は三国時代の到来まで、中巻は元の滅亡までを述べる。
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☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
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[ 内容 ]
古代文明の誕生地、黄河流域に源を発する中国の歴史を知らずして世界史を語ることはできない。
悠久五千年にわたり広大な大陸に展開された数々の王朝の興亡と人民の歩みを、アジア全体、さらには人類史の視点から、著者多年の蘊蓄を傾けて描いた簡潔な通史。
上巻は三国時代の到来まで、中巻は元の滅亡までを述べる。
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
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戦前から戦後、現代に至るまで各分野の知の巨人らが述べた良書である。
多様な著者の文学研究以外の物理学や法学、社会学など様々な研究で得られた知見と知のバトンを次世代に受け継ぐ本である。
興味があれば、中学生からでも読み始めている人は多いだろう。研究者とは「研究しない自由はない」と本著で述べている通り、全ての学問に対する研究に責任があると説く。第一線で活躍していた研究者の言葉を聞き、現代の価値観や様式、世界規模での情勢をその時の生きた時代の研究者へバトンは渡され、人類は発見と修正を繰り返しながら前に進んでいく。世界は広い、本著でも紹介されきれない研究者は山ほどいるだろう。そして、今生きる現代の次世代の優れた研究者も生まれ始めているだろう。この連鎖は昔も今も未来も変わらない。
研究ということを人類が放棄しない限り、未来永劫続くだろう。
本著は主に今研究している人とこれから研究者になろうとしている次世代への期待を込めた良書であり、知的発見と好奇心をくすぐられる内容となっている。研究という中だけでは留まらず社会貢献をしてその研究が生活に浸透したとき、誰かの心に知的好奇心に響いたとき、研究という知の結晶のバトンは繋がれていくのだ。 -
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本書に掲載された最終講義について一言ずつ。
桑原武夫…仏文学者以上に隲蔵さんの子息、というイメージが強い。垣根を越えた研究という事では共同研究も論語の著作も同じなのかも知れない。
貝塚茂樹…大学者一族の一角、湯川秀樹は弟。東洋史学者の模範的な最終講義だと思う。
清水幾太郎…60年安保前後で言論が大きく変わった、という印象の人だが、コントに興味を持つ面白い講義だった。
遠山啓…存じ上げない方だったが、数学論がほんのちょっと分かった気がした。
芦原義信…ゲシュタルト心理学から都市空間を観るのは面白い。
家永三郎…教科書検定裁判の人、として子供の頃から名前は知っていた。大人になってから読んだ戦争責任は興味深かった。
猪木正道…独裁とは、その独裁を必要としないような状態を作る為の非常手段である、か。
梅棹忠夫…民博の父。関西のアカデミズムを代表する1人。
江頭淳…慶応と奥さんが大好きな人だったんだな、と思う。奥さんを亡くして生きる糧を見失ったのか。
木田元…ハイデガーがほんのちょっと分かった気がした。メルロ=ポンティという響きが何か好き。
加藤周一…在校生だったのに何故この最終講義の存在を知らなかったんだろう…
中嶋峰雄…この方も存じ上げなかった。文明の衝突論を批判しているが、ここに来て又衝突論の有用性が唱えられている。難しい。
日野原重明…おじいちゃんアイドル、というイメージが強すぎたが、後生に残る医学者なんだよな。
ジュンク堂書店大阪本店にて購入。 -
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貝塚茂樹 中国の歴史
全巻を通して、中国の歴史は 豊臣秀吉のような農民出身の英雄が 何人も出てきて 歴史を塗り替え 混沌としている。異民族の野心が強いのか?政治不正が多いのか?革命権の濫用か?
日清戦争以後の日中関係史は 勉強になった。著者は 日露戦争、満州事変、日中戦争に至った三国干渉、21ケ条要求を外交の失敗と捉えており、孫文の民族独立運動を支持すべきだったという立場。
著者の立場は アジア主義につながるのだろうか?第一次大戦中の混乱に乗じて21ケ条要求を出したとしたら、姑息とも思うが、アジア主義について 別の本も読んでみようと思う。
著者のメッセージ「満州事変から日中戦争へ〜日本の全面敗戦にいたる日中交渉史を反省し、そこから新しい中国外交を出発させなければならない」
この本から読みとれるのは
*中国の内紛や暴動の歴史、列強侵略の歴史
*日清戦争と日中外交失敗の歴史
*孫文らによる民族独立の歴史
著者が悔やむ 日中外交の失敗
*三国干渉を清に要請させた失敗が 日露戦争となった
*21ヶ条要求を行った失敗が 日中戦争につながった
孫文の三民主義
*民族主義により国家が独立〜満州人、列強、日本からの独立
*民権主義により立憲政治が確立
*民生主義(社会主義)
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貝塚茂樹 中国の歴史 上巻
春秋戦国時代から三国時代までの通史。三国志や史記で馴染みの深い人物、エピソードが多い。
管仲、始皇帝、孟嘗君、呂不韋、曹操ら魅力的な英雄が多く紹介されるが、漢の高祖(劉邦)が一番印象に残った
教科書的な歴史概要の部分より、注解的に挿入された著者の中国論が 共通点があって、とても面白い
中華意識について「孤立に慣れた中国民族は国際社会の中でも孤立を気にしない〜文化の優越性の自信をもとにして、いつも外交的に自己を主張し続ける」
面子について「真実を語るより 相手の面子を重んじ快適で楽しい気分を与える社交術〜礼、形式、大義名分にこだわるのも自己の面子の保持を重視するから」
反戦について「良質な鉄は釘に使われない。釘になるのは屑鉄である〜人間も屑が兵隊になる」
政治の知恵「政治は 理想と運用を巧く調和させること。理想は文章と言論に現れるが、運用は隠される」
西周の礼
*人間の運命は神意によって決められたものでなく、人間の後天的な行動、修養、道徳によって変わる
*祭祀と饗宴が一族の団結を維持し、礼儀作法を通じて集団の伝統を身につけた
管仲(春秋)
*斉国の桓公を助けた名相〜尊王攘夷のもと都市国家の連盟をつくった
*管子〜経済の安定があって初めて道徳が維持される〜儒教とは逆
漢の高祖
*馬上で天下をとったかもしれないが、馬上で天下が治められようか〜血の気の多い武士を取締るのは礼楽など文化の力も大切
*儒教的官僚国家〜律令国家の政治は軍人でなく文人によって行われた
*創業の主であり 守勢の主でもある〜寛仁であるが利害得失の計算も忘れない
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孔子が生きた時代と彼の思想について、コンパクトにまとめている入門書です。
孔子が活動をおこなったのは、春秋時代末期の魯国でした。当時、周王朝の力が低下し、魯においても三恒氏からさらに陪臣へと実権が移っていくなかで、孔子は輝かしい時代だった中国古代の都市国家の社会制度の復興を志します。
その一方で著者は、孔子がたんなる復古主義者ではなく、合理主義者としての側面をもちあわせていたことを指摘しています。中国古代の都市国家は祭祀共同体であり、自然界や人間社会における異常なできごとを通じて、天が人間にその意志を示していると信じられており、また天の意志を知るための亀卜などの呪術がさかんにおこなわれていました。他方で、鄭の子産や斉の晏嬰など、諸国で政治の実権を掌握した新興の実力者のなかには、合理主義的な立場にたって経済振興策を打ち出す者も登場しています。このような時代のなかで、孔子は「温故知新」ということばにふさわしい、伝統を未来へと開いていくような立場を示したと著者は解釈しています。
「仁」の概念に代表される孔子の道徳思想についても解説がなされていますが、それ以上に孔子の政治思想に焦点をあてて、当時の社会状況のなかで彼の思想がもっていたアクチュアルな意義を明らかにしている点に、本書の特徴があるように思います。