矢川澄子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
アルムに滞在するうち、クララは健康になり、ついに歩けるようになる。このあたりの過程は、アニメより説得力がありそうだ。
(とはいえアニメ版の「クララのいくじなし!」という言葉は、記憶に残る名せりふ)
話は収束に向かっていて、クライマックスはやはり上巻にあったように思う。
今気づいたが、「お金持ちの病弱な子どもが、友だちと環境に恵まれて歩けるようになる」「そのことはお父さんには内緒」「お父さんは、前触れもなく旅先から帰ってくる」「子どもが歩くのを見て、びっくり!」という流れ、『秘密の花園』と同じである。だからといってどちらの評価も下げるものではないが、当時の流行だったのだろうか、などと考えてしまう。
と書いたものの、いつ執筆されたのかも知らないのに「当時」とくくったのは、われながら乱暴であった。といって、わざわざ調べるほど知りたいわけでもなく…。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ小説かなと思ってたけど、ドイツのわらべうたや民謡を書き記したものだった。サクサク読めて楽しかった。
時にはこの詩はあの物語?と予測できるものが出てきたり、いい感じの歌と思っていたら最後にとんでもない単語を置いていたりする。地方の民謡やわらべ歌ってそういうもの。
訳もちゃんと韻を踏むように書いてあって、歌が頭に自然と浮かぶ。もちろん、元のリズムはわからないし、日本語訳だから元のものとは全く違う音が脳内に浮かんでいるんだろうけど。わらべ歌ってこんな感じと思いながら読み進めてしまった。
一番面白いと思ったのはp104の『ゆりかごのそばで』という詩。
一行目が『こんなやくめとつゆしらず』と始まり、最後の行は『さあねろってば このがきめ』と、どう見てもこんな歌では眠れないのでは?という単語で終わっていた。
……わらべ歌ってこういうものだっけ??とも思ってしまったけど、クスリと笑える。
ここまで過激ではなくても、すっとぼけた歌に皮肉を入れた歌、悲観や喜びなどいろんな感情が歌に込められていて、読んでるだけで楽しい。
ごちそうさまでした。 -
Posted by ブクログ
ネタバレミヒャエルエンデ短編集。
・本を読むことに夢中になる大人、子供、動物たち。
・魔法の学校での様子。
本当の望む力がある子供たちだけが使える魔法。
自分の本当の望み。
ムークとマーリの兄妹が魔法で出した奇妙な動物のこと。
・両親の言うことを聞きたくないレンヒェンが、魔女に頼んで両親がレンヒェンに逆らうたびに小さくなる魔法によって、二人の大切さを知ったこと。
・威張ってばかりの乱暴なサイに逃げ惑う動物たち。
小さな鳥の知恵のある言葉によって、サイ自身がドウゾウとなってずっとずっとじっとしていた結果。
・気にしない気にしないと言いながら次々を大変なことをやらかすでかい子供。
・島で離れて暮らす兄弟は、兄とは会えるが別れた途端に誰もが彼を忘れてしまい、弟とは会ったことがいつも後にならないとわからない不思議な存在の二人だった。
・スープ鉢とスプーンが揃うことで美味しいスープが溢れてくる魔法の道具をめぐり、二つの国の揉めごとと両国の王子と姫によってハッピーエンドになるまで。
・何のために生きているかを出会う生き物に聞いて回った古びたテディベアとわかったこと。
・ヘルマンが学校をサボって想像と現実の冒険に出たこと。
・居場所のない影たちを引き取り、いつしか影のお芝居をするようになったオフェリアさんの一生。
モモの方が読みやすかったかなあ。
佐々木田鶴子さんの翻訳が一番読みやすかった。
魔法の学校はなんだか奥深い。