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人里から離れて、1人でアルプスの山に住んでいる頑固者のアルムじいのもとに、ある日、孫娘のハイジがやってきます。アルプスの草花のように健やかなハイジはたちまち周囲の人たちを魅了してしまいます。ところが、そんな幸せな日々も、思わぬことでハイジが都会にいくことになり、奪い去られてしまいます。矢川澄子によって物語の細部まで訳出された完訳本。パウル・ハイによる美しい挿絵は原書からの復刻です。
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Posted by ブクログ
好きなところは書ききれないけど、ささやかなところでいえば、ハイジが夢遊病になったためにフランクフルトから帰るとき、クララがハイジに白パンをたくさん持たせてあげたこと。そして後日、クララのおばあさんが「のみものも入用でしょうから」とコーヒーも送ったというクララからの手紙。 なんてことない書き方なのに、...続きを読むこの部分を読んですごくコーヒーが飲みたくなった。 それはアルム山の人々にとってコーヒーや白パンが貴重で有り難いのがわかるからでもあるし、クララとハイジの優しさがよく伝わるからでもある。 そのコーヒーは、作中に登場するアルムのハムやチーズと同じぐらい食欲をそそるのだ。 アルムの風景の美しさはおそらくグーグルアースで旅するよりずっと、作中の文章のほうがより深く味わえるし、その美しいアルム山で食べるソーセージやチーズがいかに美味しいかということはハイジたちのセリフを通じて、念入りに書かれている。 それなのにさらっと書かれた「コーヒーも送りましたから」というおばあさんの言伝が、それに匹敵する芳しさなのだ。 作者のシュピーリがいかに天使の心の持ち主だったかがわかる、今の時代にぜひとも読みたいお話。
アニメも好きだけど原作も大好きだった! スイスに行って山を見て、「ああ、これがハイジの世界か・・・」と納得。
ハイジが放蕩息子のはなしをよんできかせるところがクライマックス。おじいさんの涙にこっちもうるっとくる。
読んでる間も、読み終わった後も、とても幸せな気分にさせてくれる一冊。ハイジの無垢で純粋な言動は、物語の中の人々を魅了するだけでなく、読み手も楽しまさせてくれます。ゼーゼマン氏、その母、アルムじいが素晴らしい!傷心の医師、貧しいペーターやおばあ、彼らの痛みをきちんと描いており、ちゃんと救いがある。そし...続きを読むて病弱なクララに起こる奇跡!登場人物と美しいアルプスの山に心を洗われる、そんな素晴らしい本でした。読んで良かった。
一見何不自由ないフランクフルトのお屋敷で暮らしながら、アルムの山に焦がれ、憔悴していくハイジの姿が胸を打つ。何度読んでも「ああ、おじいさんのところへ戻れてよかったなあ」としみじみ思う。 ハイジは「本当に大切なものは何か」がよくわかっている子だ。そのうえ、つらい経験からも前向きな教訓をひきだすことがで...続きを読むきる。りっぱな子だな…。アルムにくる前にも、愛されて育ったにちがいない。
『絵本のなかへ帰る』で出てきて。 話の詳細を知らないまま大人になった。(CMのイメージ、アニメに宮崎駿監督が関わってたくらいの知識) ハイジはみんな惹かれちゃう存在ってことはじめて知った。スイス アルムの情景が浮かぶ描写がよい。いつかスイスに行くことはあるのかなあと考えてた。
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ハイジ
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J・シュピーリ
矢川澄子
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