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魔術師――時に奇術師や手品師とも呼ばれる人々が住まう都市マジェイア。偉大なる魔術師の娘ながら周囲からできそこない扱いされていた少女ジェインの前に、ある日ふしぎな青年があらわれる。ものいう犬モプシーとはるばる山のむこうから旅してきたという彼は、魔術師ながら肩書きのない“ただのアダム”と名乗る。魔術師名匠組合(ギルド)への加入を希望するアダムのために、ジェインは助手となって審査会に臨むことに。そこで彼女が目の当たりにしたのは、種も仕掛けもない“ほんものの魔法”だった。矢川澄子の名訳で贈る、色褪せぬファンタジイの名作。/解説=井辻朱美
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Posted by ブクログ
昔々読んで、ものすごく影響を受けた作品。再販されたとの情報に喜び勇んで再読した。
盲点を突かれたようなすてきな設定で、ワクワクするというよりはハラハラする展開で、気がつくと主人公たちを心から応援している自分がいる。主人公が語る「ほんものの魔法」がとても魅力的で、若い頃に読んだのと同じように心を持っていかれた。
優しい語り口で美しく理想を描き出してくれるけれど、一方で現実に対する風刺も鋭く、自分自身がどちらかと言えば敵役や俗物の部類ではないかと思うと、読んでいてつらくなる。そういう点では、ドジな魔法使いの若者の存在が、一番僕にとっては身近で、ラストにほっとさせられ、もう一度旅に出ようと思わせてくれる。
もう手放すことなく、折に触れて読み直したい本である。
Posted by ブクログ
長いこと積読してたけど読み始めたらびっくりするぐらい面白かった。魔術師名称ギルドに加入するための試験にはるばる山を越えてやってきた主人公アダムとしゃべれる犬のモプシー。しかし魔術師名称ギルドは魔術師とは名ばかりの手品師が所属するギルド。ほんものの魔法が使えるアダムはその予選で行った演技について周りからトリックを教えて欲しいと詰め寄られたり(ほんものの魔法なのでタネも何もない)、黒魔術師!危険!と狙われたり…というストーリー。アダムからしたら魔法は当たり前のもので、オタマジャクシがカエルになること、種が木に育つこと、私達が目を閉じて頭で想像すれば楽しかった場所や過去、未来へ一瞬で行けることも魔法。見方を変えれば世界には魔法が溢れてるし誰もが使える。ロマンチックな話の中に所々皮肉っぽい社会風刺的な表現も含まれてる感じがあった。ファンタジー好きなら是非読んで欲しい!
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