内田昌之の作品一覧
「内田昌之」の「老人と宇宙」「巨人たちの星シリーズ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「内田昌之」の「老人と宇宙」「巨人たちの星シリーズ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
巨大トカゲが日本の街(ミニチュア)を破壊する様子を日本の使節団に見せることで、太平洋戦争を終結させようとするアメリカ海軍とB級映画業界の人びとを描くブラックコメディ。
カート・ヴォネガットさながらの荒唐無稽でスラップスティックなドタバタ劇の中で、反核というセンシティブな題材を扱う作品。
主人公のシムズ・ソーリーが巨大トカゲ(ゴルガンティス)に入って「いかなる野獣」を演じるまでは本当にB級な展開で、くだらない描写の連続。ここでアメリカ人たちは、我々日本人から見れば最悪な描かれ方をする。
(例)p.70「われわれはフォーチュンクッキー作戦でジャップがキモノを着たまま脱糞することを期待している…」
Posted by ブクログ
星を継ぐものシリーズ完結。
SFのオールタイムベストで常にトップ3圏内に入ってくる名作の完結とあらば読まないわけにはいかないだろう。
ハードSFとしてはハントとダンチェッカーが侃々諤々の討論をしながら、というよりは起きた現象に対して淡々と仮説、実験の繰り返しで、星を継ぐものシリーズで見られた面白さは薄い。その分、社会学とエンタメに振り切っており、前半はダンチェッカーの親戚のリベラル思想な作家、ミルドレッドが大活躍する。後半は懐かしのシャピアロン号、ゾラックとガルースが活躍し、未解決の伏線と対峙しハッピーエンドを迎える。
旧作から読んでいると登場人物のほとんどが既出なので非常に読みやすい。