タボリンの鱗 竜のグリオールシリーズ短篇集

タボリンの鱗 竜のグリオールシリーズ短篇集

巨竜、起動
数千年の眠りからグリオールが目醒めるとき、世界は一変する
数千年前に魔法使いとの戦いに敗れた巨竜グリオール。
彼は全長1マイルにおよぶ巨体は、草木と土におおわれ川が流れ、その上には村までもができている。
周囲に住むひとびとは、時が経ち観光地化した彼の恩恵を受けているが、
その一方で巨竜の邪悪な霊気に操られているとも言われている――。

グリオールの鱗(うろこ)を触っていた男と娼婦がタイムスリップする表題作、
死した巨竜の頭蓋骨がひとびとを翻弄し運命を狂わせてゆく傑作奇想譚「スカル」の初邦訳2篇を収録。

その昔、グリオールという動けぬ巨竜がいた。
彼は空を飛ぶことを夢見ていたのかもしれない――。
解説:池澤春菜

【収録作品一覧】
「タボリンの鱗」(“The Taborin Scale”/2010)
※二〇一一年度ローカス賞最優秀ノヴェラ部門候補作
●初訳

「スカル」(“The Skull”/2012)
※二〇一三年度世界幻想文学大賞最優秀ノヴェラ部門候補作
●初訳

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タボリンの鱗 竜のグリオールシリーズ短篇集 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ 2020年05月22日

    竜のグリオールシリーズ2作目。今回は中編が2つ。怖ろしいけれど魅力的なグリオール。眠っていても、否、死んでいても周囲の人はグリオールに魅きつけられ、利用される。特にスカルという話では、アメリカ人の主人公がテマラグアを訪れての物語なので、現実世界とグリオールの世界が交わった気がする。今までは、中世の竜...続きを読む

    0

    Posted by ブクログ 2023年01月24日

    ファンタジー。SF。中編2作。
    表題作はタイムスリップ冒険譚。
    「スカル」は…何だろう?これも一人の男の冒険譚に思える。政治的な要素もあり。
    前作では完全に背景となっていたグリオールが躍動しているが、それでも主役には据えられていないのが面白い。
    あくまで主役は人間であり、心情の描写がメイン。著者の作...続きを読む

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2022年08月21日

    どうやら続編を先に読んでしまったらしい。グリオールと呼ばれる竜の鱗に触れてタイムスリップをしてしまう話と、死んだはずの巨竜の生まれ変わりが出てくる話。前半は面白かったけれど、後半はどうにも自分には合わなかった。最近の外国の作品はセックスと密接な関係でもあるんだろうか。

    0
    ネタバレ

    Posted by ブクログ 2020年10月12日

    前作同様、ねっとりとした筆致で描かれる圧倒的な世界観。今作を鴨がSFとして評価するのはこれも前作同様、「世界の変容」を描いているからです。鴨的に、SFとは物の考え方や世界の見え方を根底から揺さぶる、「変容」を描く文学だと思っています。それが科学的な変容でも、社会的な変容でも、一個人の価値観の変容でも...続きを読む

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