講談社の検索結果
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落窪物語
『落窪物語』は、早くに母を失った姫君が、継母にいじめられ、苦労しながらも、やがてすばらしい貴公子とめぐりあい、幸せを得る物語である。このストーリーの基本的なパターンは、シンデレラに代表されるが、古来、世界各地で作られ、今に語り継がれている。平安時代に書かれたこの物語も、みやびな恋物語というより、生身の人間の喜怒哀楽を興味深く描いた大衆文学として、長く読み継がれ、語り継がれてきたロングセラー小説の一つである。 -
古事記
日本にまだ固有の文字がなかった八世紀初頭に成立した『古事記』は、漢字の音と訓を利用して、神話や古くからの言い伝えを書き表した日本最古の書物である。国の成り立ちを説いた歴史の書にとどまらず、古代の人々の想像力にみちた豊かな文学性を感じさせる。とりわけここに収めた「上の巻」には、イザナキ・イザナミの国生み、天の岩屋戸、スサノオの八俣の大蛇退治など、日本神話としてなじみ深い話の数々が、飾り気なく力強く描かれている。ここには、日本人の心と行動すべての原初の姿を見つけることができる。 -
小僧の神様・一房の葡萄
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ヒューマニズムを讃える白樺派作家の名作! 〈収録作品〉志賀直哉「小僧の神様」「網走まで」「母の死と新しい母」「正義派」「清兵衛と瓢箪」「城の崎にて」「雪の遠足」「焚火」「赤西蠣太」、武者小路実篤「小学生と狐」「ある彫刻家」、有島武郎「一房の葡萄」「小さき者へ」。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。 -
銀河鉄道の夜
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 人間の心の奥ふかくにあるみずみずしい魂がおりなす幻想――。〈収録作品〉宮沢賢治「セロ弾きのゴーシュ」「どんぐりと山猫」「よだかの星」「雪渡り」「注文の多い料理店」「水仙月の四日」「狼森と笊森、盗森」「風の又三郎」「銀河鉄道の夜」 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。 -
ふるさと・野菊の墓
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 淡い恋心の芽生え。それは悲しい運命のはじまりだった! 辞書なしで、名作がラクラク読める! 〈収録作品〉島崎藤村「ふるさと」「伸び支度」、国木田独歩「鹿狩」「忘れえぬ人々」、伊藤左千夫「野菊の墓」。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。 -
坊っちゃん
すがすがしい反骨精神が光る漱石文学の珠玉の傑作! 辞書なしで、名作がラクラク読める! 〈収録作品〉夏目漱石「坊っちゃん」「文鳥」「永日小品(抄)」。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。 -
ビルマの竪琴
平和への祈りに満ちた、戦死者たちへの鎮魂の書。図版、イラスト解説で関連知識も身につく! 〈収録作品〉竹山道雄「ビルマの竪琴」 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。 -
ごんぎつね・夕鶴
どうぶつたちの無垢な心が人間に寄せる愛情のせつなさ。 〈収録作品〉新美南吉「ごんぎつね」「手袋を買いに」「赤い蝋燭」「ごんごろ鐘」「おじいさんのランプ」「牛をつないだ椿の木」「花のき村と盗人たち」、木下順二「夕鶴」「木竜うるし」「山の背くらべ」「夢見小僧」 。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。 -
トロッコ・鼻
短編小説の名手による文学史上、不滅の傑作12選。ふりがなと行間注で、最後までスラスラ読める! 〈収録作品〉芥川龍之介「羅生門」「鼻」「煙草と悪魔」「戯作三昧」「蜘蛛の糸」「蜜柑」「魔術」「杜子春」「トロッコ」「雛」「白」「少年」。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。 -
年中無休スタジアム
井上康生、秋田豊、安藤美姫、日本シリーズ、高校サッカー……乙武洋匡が駆け抜けた、スポーツの世界。甲子園からアテネまで、今日も明日も感動を求めて、スポーツライター・オトタケ、走る、走る。 -
共に在りて 陸前高田・正徳寺、避難所となった我が家の140日
東日本大震災の大津波は著者の生家・陸前高田の高台にある正徳寺の真下にまで及んだ。その夜から寺に避難した人は最大で150名を数え、庫裏での共同生活が始まった。住職で市役所職員の実弟と坊守の義妹、地域のリーダー、たじろぎつつも支援に立ち上がった全国の僧侶たちの活動を追った、心揺さぶるノンフィクション。 -
さかな記者が見た大震災 石巻讃歌
■念願かない「さかな町」で筆を振るった朝日新聞の名物記者が描く、石巻と東北再生の物語。泣けて、怒って、笑えて、ついでに魚が食べたくなる一冊!■久米宏氏推薦「三陸の人間達の必死の『生』を、無数のさかなの眼が大海原の奥から見つめている」■この本は、石巻で三年間、「さかな記者」の修業をした私の震災考であるとともに、何かしなければという思いに突き動かされた私の行動録である――著者 -
エースの系譜
荒れ果てたグラウンドと、まともに練習も行わない野球同好会しかない高校。「このチームを甲子園に連れて行く。たとえ何年かかってでも。」監督を成り行きで任されることになった新任教師は決意する。監督のもとに綺羅星のように現れ、力投し、敗れ去っていくエースたち。その思いは次世代へと引き継がれ、蓄積し、次第に大きな願いへと成長していく……。「もしドラ」の著者が「どうしても書きたかった」青春野球小説。 -
おいしそうな文学。
物語は別腹。 29名の豪華執筆陣が綴る、古今東西の文学作品に登場する一品と、忘れられない読書体験。 読書欲と食欲をそそられる三ツ星<食×文学>エッセイ・アンソロジー。 物語の美食家たちを虜にした全29品。 その味は、読んでみてお楽しみ。まずは一口召し上がれ。 江國香織、枝元なほみ、粥川すず、木村衣有子、くどうれいん、斉藤倫、最果タヒ、向坂くじら、関口涼子、武塙麻衣子、田中知之、崔実、中条省平、土井善晴、奈倉有里、野村由芽、花田菜々子、原武史、原田ひ香、平松洋子、藤野可織、穂村弘、堀江敏幸、益田ミリ、町田康、三浦裕子、宮内悠介、宮崎純一、山崎佳代子 (執筆者一覧・50音順、敬称略) -
25周年記念 TRYラーメン大賞全国版 ~25年の軌跡と日本全国の本当に旨い一杯~
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 2022年に『TRY(トライ)ラーメン大賞』関連本として発売し、 反響があった『TRYラーメン大賞全国版』待望の第二弾!! 25年目を迎えた”TRY(Tokyo Ramen of The Year/通称トライ)”の 歴史を振り返り、最高の栄誉を得た「TRY殿堂入り店」をはじめ、 長きにわたり受賞を果たした「TRY連続受賞店」や「偉業達成店」など ラーメン界に貢献した名店を受賞歴とともに紹介します。 ほか、TRY審査員と今年から新設された名店審査員の 計7名が自ら足を運んで実食した選りすぐりの 「日本全国の本当に旨い一杯」を味ジャンル別に分けて掲載! 「関西の注目すべき新興系ラーメン」企画も! いま食べておきたい“一杯”が詰まった一冊です。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
ちいかわハングル あっという間にスラスラ読める!
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 『ちいかわ』のキャラクターたちと一緒に韓国語が勉強できる本が登場!! あの記号のような「ハングル」が、スラスラ読めるようになることを目的とした一冊です。 実は、アルファベットと同じで、子音と母音の組み合わせで読む「ハングル」。 意外と簡単に覚えることができるんです。 難しいと言われる「パッチム」だって、『ちいかわ』の可愛らしい画とともに楽々インプット! K-POPや韓国ドラマなど、韓国カルチャーに興味がある人なら、 韓国語を理解したい、マスターしたいと思いますよね。 そんな時、一番最初に手に取りたい本がコレ。 今回の韓国語監修は、数々の韓国スターのイベントMCを務めているYumiさん。 Yumiさんらしい覚え方も盛り込まれていて、とてもわかりやすくまとまりました! ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
はたらく細胞LADY 10代女性が知っておきたい「性」の新知識
「娘と性について話したいけど……」と悩むお母さん、お父さんへ。 10代女性の「心」と「体」を守る最新情報を1冊にまとめたこの本を、そっとお渡しください! 生理、第二次性徴にともなう体の変化、不安定な心理状態、恋愛にネット、そしてセックス。 10代女性が抱えるさまざまなモヤモヤに対して、しっかり答えます。 学校ではしっかり教えてもらえない、心と体がラクになる「性」の知識を得て、幸福に生きる(Well Being)ためのスキルを手に入れましょう。 この本は、これから体の変調を迎え、さまざまな悩みを抱えることになるティーンの女性に向けて、ユネスコの提唱する世界基準の「包括的性教育」の沿って、正しい性の知識を紹介する本です。 生理前に起こるさまざまな身体の変調「PMS」、避妊以外の効用が高い「低用量ピル」のほか、SOGI、境界線(バウンダリー)、体の自己決定権(ボディリー・オートノミー)や性的同意など、これからの時代を生きていく女性にとって大切な知識をわかりやすく紹介します。 ナビゲートするのは、体の持ち主である「お嬢さま」のために日夜活躍するマクロファージら免疫細胞や、子宮内膜細胞たち。 彼ら人体を構成する37兆もの細胞の総意として、10代女性が抱える悩みに応えていきます。 -
TRYラーメン大賞全国版 特選! 日本全国の本当に旨い一杯
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 一都三県を審査対象にしたラーメンアワード本 『TRY(トライ)ラーメン大賞』の全国版が発売!! ラーメンに精通したTRY審査員6名が、 一都三県以外(TRY圏外エリア)で、 「ここは絶対に食べてほしい!」という店を選出し、 北海道から沖縄までのラーメンを掲載。 そして、「まだまだある! 地方の推し店座談会」や 「TRY受賞店から独立した地方の有力店」企画では、 知らせざる地方のラーメンをあらゆる角度から展開。 そのほか、お出掛けせずに自宅でお店と同じ味を楽しむ 「TRY受賞店のお取り寄せラーメン」、 「自宅ラーメンを最後の1滴まで楽しむ“ちょい足し アイデア”」などを収録。 さらには、「TRY×TRY全国版コラボ企画」として、 本書オリジナルのお取り寄せラーメンセットを 2022年10月末頃に発売予定! TRY殿堂入り店である『とみ田』と『飯田商店』 × 地方の有力店2軒のお取り寄せラーメンセットが楽しめます。 <TRY×TRY全国版コラボ企画> ・中華蕎麦 とみ田(千葉県) × Japanese Ramen Lab Q(北海道) ・らぁ麺 飯田商店(神奈川県) × 佐賀ラーメン いちげん。(佐賀県) 本書を手にとってラーメン一杯のために旅に出てみるのもよし、 自宅に居ながらお店で提供するものと同じクオリティの ラーメンをお取り寄せしてみるのもよし、 自分の心の赴くまま、”ラーメン”をご堪能ください。 ■「TRY(トライ)」とは? Tokyo Ramen of the Yearの略称。 「東京で一番旨いラーメンを決めようじゃないか」という呼びかけのもと、 『TOKYO★1週間(現在は休刊)』 誌上で2000年よりスタートし、 今年で23年目を迎えるラーメンアワードMOOK。 本年度は、2022年10月20日発売予定。 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
島耕作と鍛えるロジ脳 加齢による脳の衰えを防ぐ「頭のフィットネス」
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「あの」とか「その」とかを使うことが多くなり、人の名前が出てこない。 仕事でもプライベートでも、漠とした不安を抱え続けている。 日々の生活で「中年になると頭が固くなる」と、あなたは感じているかもしれません。 しかし、それは決して真実ではありません。 それは毎日がルーティンワークに溢れ、スマホからの情報を斜め読みし、新しい体験に欠けているから、脳のネットワークが収縮しているだけなのです。 “脳のメモ帳”、“脳の運動神経”といわれる、前頭葉を中心とした「ワーキングメモリ」を鍛えれば、あなたがこれまで蓄積してきた知識をベースに、年齢とともにますますデキる脳になります。 20歳の短距離走の選手に勝る50歳の選手は想像しにくくても、ワーキングメモリの機能においては日々の脳のトレーニングと使い方次第では“当然のように”あり得ること。 本書は、思考を必要とする問題を解くことでワーキングメモリを鍛え、狭く固くなった思考をときほぐし、即断即決、柔軟な思考力を持つ島耕作のような「ロジ脳」に整えます。 あなたの頭を思考問題で整え、「ロジ脳」にすることができれば、さまざまな判断をするうえで論理的に思考を展開できるようになり、頭がクリアになっていくでしょう。 さらに「ロジ脳」になることで身につけられる6つの力はあります。 連進力●正しい筋道で、折れたり曲がったりせず思考が展開できる力。 深考力●考え抜き、自分の結論を導き出す力。 瞬解力●素早い切り替えしを可能にする力。 数眼力●数字を脳で感じ、理解する力。 常破力●問題解決の糸口やヒラメキを生み出す力。 連鎖力●情報を芋づる的に引っ張り出す力。 それぞれの力を得るために用意されたのは、新入社員~会長クラスまで難易度の異なる9問の「ロジ脳問題」。 島耕作のヒントを手がかりに、今すぐビジネスで評価される“デキる”脳、そして“一生使える”脳を手に入れましょう! ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
反文学論
抜群におもしろい文芸時評の白眉――1977年から78年にわたり、初期代表作となる『マルクスその可能性の中心』、『日本近代文学の起源』と並行して書かれた、著者唯一の文芸時評集。100人近い現役作家を俎上に載せた短い<時評>と<感想>に、この類稀な批評家のエッセンスが凝縮し、横溢する。転換期に立つ「近代文学」の終焉を明瞭化した記念碑にして、これから文学にかかわる者の、必読の書。 ◎「……この『反文学論』は、著者の批評活動すべてが圧縮されたものだと言える。読者は、本書に対して、まるで「柄谷行人」という映画の予告編をみているような印象をもつであろう。そのことを可能としているのは、ひとえに本書が「文芸時評」という制約を受けていることによるのだ。」<池田雄一「解説」より> ※本書は、1991年11月『反文学論』(講談社学術文庫)を底本としました。 -
実朝考 ホモ・レリギオーズスの文学
宮廷文化に傾倒し、武芸軟弱を以て侮られた、鎌倉三代将軍・源実朝は、庶民に共感する単純強靱な歌を詠んだ。それなぜ生まれたのか。その実体に迫る過程で、著者が見たものは〈絶対的孤独者〉の魂だった。死と直面し、怨念を抱えて戦争の日々を生きぬいた著者が、自己を重ね、人間の在り方と時代背景を鋭く考察。時を越えて共有する問題点を、現代の視点で深く追究した、画期的第一評論。 -
長い時間をかけた人間の経験
圧倒的事実の<生と死>――8月9日に、すでに壊された<私>。死と共存する<私>は、古希を目前にして遍路の旅に出る。<私>の半生とは、いったい何であったのか……。生の意味を問う表題作のほか、1945年7月、世界最初の核実験が行われた場所・ニューメキシコ州トリニティ。グランド・ゼロの地点に立ち《人間の原点》を見た著者の苦渋に満ちた想いを刻す「トリニティからトリニティへ」を併録。野間文芸賞受賞作品。 ◎林京子――私は立ちすくんだ。地平線まで見渡せる荒野には風もない。風にそよぐ草もない。虫の音もない静まった荒野は自然でありながら、これほど不自然に硬直した自然はなかった。荒野は、原子爆弾の閃光をあびた日以来、沈黙し、君臨していたガラガラ蛇の生さえ受けつけなかった。大地は病んでいたのである。<「著者から読者へ」より> -
風俗小説論
花袋『蒲団』を一刀両断。明晰な論理で描く日本近代リアリズム興亡史――「『破戒』から『蒲団』にいたる道は滅びにいたる大道であったと云えましょう」。日露戦争の直後に起こった文壇の新気運のなかで、その後の日本文学の流れを決定づける2作品が誕生した。日本の近代リアリズムはいかに発生し、崩壊したのか。自然主義から誕生した私小説が、日本文学史に与えた衝撃を鋭利な分析力で解明し、後々まで影響を与えた、古典的名著。 -
カラスヤサトシの日本文学紀行
日本文学史上では語られることの少ない作品の面白さをカラスヤサトシ節ともいえるユーモラスな語り口と漫画でひもとくユニークな名作案内。林芙美子、北原白秋、正宗白鳥、原民喜、斎藤緑雨、坪内逍遙……後世に名を残す文士たちの素顔と名文の数々が、現代によみがえる。※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
住宅建築なんでも小事典 木造戸建から、RC造共同住宅まで
※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 住宅の「構造」や「建て方」を、わかりやすく解説! 住宅の基礎、床、窓、壁、天井、屋根などには、さまざまな工夫がこらされており、その構造は複雑です。本書では、木造戸建とRC造共同住宅を中心に、その仕組みを豊富な図版で解説していきます。新しい住宅評価の仕組みとして広まりつつある「住宅性能表示」の読み方のポイントも、やさしく解説。(ブルーバックス・2010年3月刊) -
木材なんでも小事典 秘密に迫る新知識76
快適さの秘密から、先端材料としての木材まで誰もが知っている、木の匂い、手触り、ぬくもり……誕生の瞬間から人間を支え、そしていま人類の未来を救う唯一の可能性を秘める木材。生体材料としての木材の秘密から、文化、歴史、さらには最先端利用技術まで、木にかかわる最新知識76。(ブルーバックス・2001年11月刊)※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
死因事典 人はどのように死んでいくのか
よくぞ、生きているものだ! 32秒に1人ずつ、いまも誰かが死んでいく。私たちひとりの「死のすがた」を読み解くものがたり。あなたのそばの「死」のものがたり。昨日まで元気で、今日眠るように死ぬ。ピンピンコロリと逝きたいが、人生そううまくはできていない。病死、事故死、中毒死から、人には言えぬ腹上死まで、あなたを待ち受けている運命は? 死の心構え、できていますか?※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 -
私の中の男の子
雪村には19歳まで性別がなかった。小説家としてデビューした彼女は、周囲に“女性”として扱われることに何よりも戸惑い、それを次第にコンプレックスと感じるようになる。苦渋の果てに彼女が下した決断とは……!? 「FIGARO japon」好評連載、働く全ての女性に届けたい意欲作。 -
いろはうた 日本語史へのいざない
いつ、誰によって、どんな目的で作られたのか。その源流は何か。どのような人たちに伝承、利用されてきたのか――。日本の言語文化史の中核であった「いろはうた」に秘められた日本語の歴史と、そこに見えてくる現代語表記の問題に迫る。日本語をめぐる知的な営為のあり方を探り、従来の国文法を超克した日本語の姿を描く、日本語史研究の古典的名著。 -
報復の密室
島田荘司選 第13回ばらのまち福山ミステリー文学新人賞受賞作! 「できるなら過去に遡り君を守ってやりたい」 最愛の娘が大学のキャンバス内で自殺をした。薬学部教授の大日方敏夫(おびなた としお)は、娘の千佳(ちか)が死を選ぶはずがないと真相を探る。千佳は生前、母である優子に、付き合っている人がいると打ち明けていた。しかし、相手の詳細は知らされておらず、ミステリーの文学賞に応募していることだけを伝えていた。敏夫は付き合っていた相手が殺人犯だったのではないかと疑いを持ち、自身の遺伝薬理学の知識を使って犯人を特定することを思いつく――。 密室殺人、理由不明の空き巣事件、犯人捜しの罠、ハウダニット的密室殺人、数珠つなぎに起きる事件にページをめくる手は止まらず、読み終えた後には家族の愛の物語に心を打たれる。 -
世界の適切な保存
ロングセラー『水中の哲学者たち』で話題沸騰! 対話する哲学者・永井玲衣、待望の最新刊! 見ることは、わたしを当事者にする。 共に生きるひとにする。 世界をもっと「よく」見ること。その中に入り込んで、てのひらいっぱいに受け取ること。 この世界と向き合うための哲学エッセイ。 わたしはどうやら、時間が流れていくにしたがって、 何かが消えるとか、失われるとか、忘れられるということがおそろしいらしい。 ここに書かれたもの。その何倍もある、書かれなかったもの。 でも決してなくならないもの――。 生の断片、世界の欠片は、きかれることを待っている。じっとして、掘り出されることを待っている。 -
ビブリオフォリア・ラプソディ あるいは本と本の間の旅
「SFが読みたい! 2024年版」国内篇第1位著者が描く 本好きの、本好きによる、本好きのための本 消えてゆく本 書けなくなった詩人 「本の魔窟」に暮らす青年 本であふれた世界に、希望はあるか? 本を、小説を、書くことを愛しすぎている人たち<ビブリオフォリア>の紡ぎ出す、どこか切ない未来 作家は、小説は、本は、どういう未来に向かっているのかーー 読書に関する特殊な法律が課された世界の作家 「ハンノキのある島で」 正確に訳すことが限りなく不可能なマイナー言語の日本で一人の翻訳者 「バベルより遠く離れて」 あらゆる小説を斬りまくる文芸評論家が出会った、絶対に書評できない本 「木曜日のルリユール」 書けなくなった元「天才美人女子大生」詩人のたったひとつの願い 「詩人になれますように」 「本の魔窟」に暮らす蔵書家が訪れた不思議な古本屋 「本の泉 泉の本」 いろいろな書き手のもとを巡っていくダブルクリップの旅と、本にまつわる5つの物語 -
泥酔文士
会社を辞めて、毎日が日曜日になった。 もう、締め切りが待っているわけでもないし、損益計算書とにらめっこする必要もなくなった。目が覚めたら起きる。眠くなったら眠るし、腹が減ったら食べる。 面白そうな映画が封切られたら急いで見に行き、楽しそうな本はできるだけ手に入れる。それに飽きたら、似た身の上の友人を誘いだして、喫茶店でやくたいもないお喋りにうつつを抜かす。時間はいくらでもあるのだ。 こんな感覚、どこかで味わったことがあったなと思ったら、五十年近く前の学生時代に似た生活を送っていたのだった。なんだか懐かしい毎日である。 瘋癲老人のいちばんの醍醐味は、ベッドに寝転がって、何の役にもたたない本を読むことである。つまらなければ投げ出せばいいだけで、努力して読む必要は、全くない。今夢中になっているのは、昭和期に生きた文士たちの随筆である。今ではもう考えられないことなのだが、昭和の文士たちは、みんなで集まってよく酒を飲み、議論を交わし、挙句の果ては殴り合いの喧嘩をしたりしていた。 本の中で、彼らはまったく溌溂としている。 だが、実は全員、すでにあの世の人となっている。 深夜、そんな彼らの口吻や一挙手一投足を一人静かにページの中に追う。 鬼籍に入った人たちは安心できる。もう、裏切られることは絶対にないからだ。 ひとり燈のもとに文をひろげて、見ぬ世の人を友とするぞ、こよなう慰むわざなる。 兼好法師の気持ちが痛いほどよくわかる。 そんな風にして、文士たちの随筆を芋づる式に次から次へと読んでいるうちに、目に余る酔っ払いたちに出くわすようになった。 困ったひとだなあ。 思わずため息と微苦笑が口元に浮かぶ。でも彼らは、もう死んでこの世にはいないのだ。どんな愚行と醜態を繰り広げようと、もういなくなってしまった人たちは、みんななんだか愛おしい。 そんな、どうにも困った、愛おしい酔っ払い文士たちの面影をひとりずつ追ってみようと思いたった。なにしろ、時間だけはたっぷりあるのだから。 (「はじめに」より) -
きれいな言葉より素直な叫び
舞台がある限り、そこに立ち続ける。 踊り子として、書き手として、「美」と「性」に食らいつく。 むき出しの新井見枝香は、無敵だ。 ――塩田武士(作家) 書店員×エッセイスト×踊り子 書店員、エッセイスト、踊り子、三足の草鞋を履く著者による 「生きづらさ」を原動力に書き綴ったエッセイ集。 本を届け、文章を綴り、今日も踊り続ける。 お客を楽しませたいと必死になるのも、結局は自分の気持ちのためなのだ。踊り子を応援する人たちもまた、突き詰めれば自分のためではないだろうか。できればそうであってほしい。裸になってステージから見えたものは、客席に座る人たちだ。こちらに目を向けているということそのものが、私には素直な叫びに思えてならない。キラキラとした嘘ばかりの世界で、それだけが信じられる。 *小説現代の好評連載「きれいな言葉より素直な叫び」を加筆修正したものです。 -
こんな日もある 競馬徒然草
ツキにからかわれるのも、人生長い目で見れば悪いことではない。 年々歳々、馬とともに春夏秋冬をめぐり、移り変わる人と時代を見つめ続けた作家の足跡。 日本文学の巨星が三十余年にわたり書き継いだ名篇エッセイ、初書籍化。 編・解説:高橋源一郎 何年先のことになるやら、たとえばダービーの日のスタンドかテレビの前で、そういえばあの男、このダービーをもう知らないんだ、と生前の私のことをちらりと思い出す人がいるかもしれない、と今からそんなことを考えると、心細いようで、あんがい、慰められる気持ちになる。自分一個の生涯を超えて続く楽しみを持つことは、そしてその楽しみを共にする人たちがこれからも大勢いると考えられることは、自分の生涯が先へ先へ、はるか遠くまで送られて行く、リレーされて行くようで、ありがたいことだ。 (本文より)
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