講談社 - 講談社文庫 - いのち作品一覧
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-ある朝、脳外科医の著者は、頭痛を訴える7歳の少年の診断を依頼される。それが、治癒困難な脳腫瘍に冒された少年と主治医の、1年に渡る闘いの始まりであった。克明なカルテをもとに、少年の痛みとの健気な闘いを、両親、兄弟、担任教師、友だちなどの手記も織り混ぜて描く、異色の医学ノンフィクション。心あたたまる人間ドラマ!
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-作品を読むことの意を問う、画期的マルクス論。作品の外に、どんな哲学も作者の意図も前提にしないで読むこと、まだ思惟されていないものを読むこと、可能性の中心においてマルクスを読むとは、そういうことである。柄谷行人の不朽の名作。 ◎ある作品の豊かさは、著作家が意識的に支配している体系そのものにおいて、なにか彼が「支配していない」体系をもつことにある。……私にとって、マルクスを「読む」ことは、価値形態論において「まだ思惟されていないもの」を読むことなのだ。……マルクスをその可能性の中心において読むとは、そういうことにほかならない。<「序章」より>
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4.3一九六六年、強盗殺人の容疑で逮捕された二二歳の長谷川武は、さしたる弁明もせず、半年後に死刑判決を受けた。独房から長谷川は、死刑を求刑した担当検事に手紙を送る。それは検事の心を激しく揺さぶるものだった。果たして死刑求刑は正しかったのか。人が人を裁くことの意味を問う新潮ドキュメント賞受賞作。
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