小説・文芸 - ハーレクイン作品一覧

  • 強引な求婚者
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    ■好きなだけ逃げるがいい。ぼくは必ずきみを見つけ出す。■マリエッタは十八歳になっても結婚する気がなく、次々に現れる求婚者をことごとく断ってきた。継母のレディ・アリスは、そんなマリエッタにさじを投げ、十五歳になった実の娘エメリーンを先に結婚させようと考える。折しも、新しく獲得した荘園の隣に理想の結婚相手が……!ソースゲルド城の城主アラン卿の出現に、エメリーンとレディ・アリスは色めき立った。ところが、アラン卿が目をつけたのは、ほかならぬマリエッタだった。アラン卿は一目会ったそのときから、花嫁は彼女しかいないと直感したのだ。その直感に従って、彼は少々強引とも言えるやりかたで逃げるマリエッタに求婚しようとした。
  • ガラスの靴がはけたなら
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    ■つかのま夜を照らす花火より、輝き続ける星のような幸せがほしい。■夜空に打ち上げられた花火が大輪の花を描き、庭に集まったパーティ客たちから感嘆の声があがった。セアラは屋敷の主人のマックスに寄り添いながら、信じられない思いで花火を見上げていた。女性客のうらやましげなまなざしが痛いほどなのに、マックスは気にかける様子もない。それどころか、取材で屋敷を訪れた新聞記者のセアラに、次々と質問を浴びせてくる。セアラはどこか決意を秘めたようなマックスの視線に戸惑ったが、同時に抑えようのない気持の高ぶりを感じていた。でも、これはきっとわたしが勝手に思い込んでいるだけなのだ。実業家で、彼ほどの富の力があれば、わたしが抱えている問題を解決できるかもしれないなどと、期待しているわけじゃないわ。
  • せつない誓い
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    元恋人に監禁され、命からがら逃げ出したローラは、逃亡生活を続けながらカフェでウエイトレスをしていた。ある日彼女は、フォーチュン家の御曹子アダムに見込まれて住みこみの子守り(ナニー)として働くことになる。彼は妻を亡くして以来、幼い子供たちに手を焼いていたのだ。やがてローラは、冷たい仮面の下に隠されたアダムの優しさに惹かれていき、ずっとここにいたいと願うようになった。だが、ここにいれば、きっとあの男に見つかってしまう。アダムや子供たちにも危害が及ぶにちがいない。だから……ローラは誓った、アダムには深く関わらないと。
  • 熱く危険な恋人
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    祖母から飛行機を遺贈されたロッキーは、フライトサービスの事業を始めようと考えた。準備はほぼ終わった。あと足りないのは飛行場だけだ。彼女は、医師のルークが飛行場を所有しているのに目をつけて、彼に飛行場を貸してくれるよう頼みに行く。ルークは承諾したものの、彼女を金持のわがまま娘と決めつけ、嫌悪感をむき出しにした態度をとり続けた。ロッキーも自分を見下す彼には関わらないことに決めた。そんなある日、ロッキーの怪我がきっかけで、ふたりの冷戦状態にピリオドが打たれる。★ミネアポリスの名門一族フォーチュン家にまつわる愛や陰謀をドラマティックに描いて大好評のシリーズ『富豪一族の肖像』を12話連続で再刊行してお届けしています。人気作家がリレー形式で執筆する当シリーズ、今回は「危険な逃避行」に登場したアリソンの双子の妹、ロッキーがヒロインです。★
  • 愛は運命のままに
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    クリシーが母の代理でヘーズルウィッチの町にやってきたのは、母の弟チャールズが亡くなったので、財産を処分するためだった。大酒のみのうえに窃盗罪で訴えられたこともあるおじは、いわば家族のはみ出し者で、町の住人たちからも嫌われていた。それでもとにかく片をつけ、借金の清算などもしなくてはならない。クリシーはおじの家を掃除し、家具の査定をしてくれる業者を待った。そしてやってきた骨董品店の経営者、ガイ・クックと会ったとたん、二人は雷に打たれたように恋に落ちた。たがいに求め合う二人は、たちまちのちに愛を交わしてしまう。目くるめく急展開の中で、クリシーはチャールズの姪であることを言いそびれた。だがそれが、二人に破局をもたらすことになろうとは……。
  • 愛は迷路のなかに
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    国際的な合弁企業に職を得たチューラは、会社が本拠を置く町にロンドンから移り住んで早々に、元同僚で親友のオリビアから夕食に招待された。夕食にはオリビアの親戚で魅力的な男性のソールが同席し、それとなくお見合いのような雰囲気で紹介される。だがチューラはソールについて悪い噂を耳にしていた。彼は、結婚前のオリビアを既婚者の身で誘惑したことがあり、離婚して独身に戻った今は、親戚の十代の娘を惑わせているという。十六歳のとき妻子ある男性から裏切られた過去を持つチューラにとって、ソールはもっとも嫌いなタイプの男性だった。彼女はことあるごとにソールに辛辣な言葉を投げつける。ところが初出社の日、チューラは彼が直接の上司であることを知った。
  • 愛は復讐の果てに
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    十歳の少年ジョス・クライトンは、ある日すてきな女性を見かけた。ジョスの住むイギリスの田舎町では目にしたこともない顔だ。ボビーと名乗るその女性は、アメリカから来たと少年に告げた。ジョスはたちまちボビーに魅せられ、週末に催される姉たちのバースデーパーティにボビーを招待する。ある目的があってこの地に来ていたボビーは、喜んで招待に応じた。目的とは―クライトン家を断罪することだった。 パーティ会場で、ボビーはジョスのいとこのリュークに会った。カリスマ性があってハンサムだけど、鼻持ちならない男だわ。しかも、つきまとうガールフレンドを追い払うために、強引に私との親密な関係をでっち上げるとは…。それだけではない。彼はボビーに、鋭い疑いの目を向けてきたのだった。
  • 愛は苦難の始まり (上)
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    イギリスはチェシャー州の名門クライトン家。代々弁護士を輩出してきた一族の一員であるオリビアは、父とその双子の弟の五十歳の誕生パーティのためにアメリカ人の恋人と帰郷した。誰もがうらやむ“完璧な一族”も、彼女の目から見れば、危うい緊張の中に秩序が保たれているにすぎない。そしてパーティの当日、その秩序を根底から揺るがす出来事が起きた。次々と明らかになっていく、それぞれの暗い秘密。崩壊の渦に巻きこまれたオリビアもまた、最愛の恋人の心が離れていくのを感じた……。★ペニー・ジョーダンの傑作<パーフェクト・ファミリー>が十三カ月連続で再版されます。人間の愛と憎しみをあますことなく描ききる作家の手腕が冴え渡るシリーズです。★
  • 十年目の告白
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    十一年前、イギリスに留学したミーガンは、貧乏なウエイター、ニコラスに恋をした。愛されていると思いこんでいた―― ニコラスに突然別れを告げられるまでは。彼は本当は伯爵家の跡取りで、貴族の令嬢と婚約していたのだ。家を守らなくてはいけないと言うニコラスはあまりに冷たく、ミーガンが最後の望みを託して書いた手紙にも、なんの返事もよこさなかった。そして今、英文学の講師として教鞭をとるために、ミーガンはふたたびイギリスへやってきた。★ご要望にお応えして再度お届けしてきたエリザベス・ ハービソンの『シンデレラ・ブライド』。今月は伯爵 とアメリカ人女性の悲しい再会物です。★
  • 花嫁を演じて
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    「僕と婚約しているふりをしてくれないか?」上司であるテレンス・ブレッケンリッジ三世――トレイの言葉に、秘書のジェーンは自分の耳を疑った。仕事の関係上、どうしてもフィアンセが必要になったという。この五年、彼女は名門の御曹司トレイに思いを寄せていた。平凡で美しくもない自分が愛されることはないと知りながら。でも、せめて彼の役に立つことができれば……。ジェーンは彼のフィアンセ役を引き受け、首尾よく成功をおさめた。ところが思わぬ事態が発生し、とうとう結婚式まで挙げなくてはならなくなった。★リバイバル刊行でお届けしているエリザベス・ハービソンの『シンデレラ・ブライド』。★
  • 伯爵の秘密
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    ワシントンの植物研究所で働くエマは、イギリスにやってきた。ガーンジー島にある美しい庭園を訪れ、研究にどうしても必要な薬草を採取するために。庭園の持ち主はブライス・パリサー伯爵――十七代も続く名門の当主だ。エマはこの二年ほど文通をしている男性に連絡を取り、一緒にガーンジー島へ向かった。島に到着したエマは、やがて驚愕の事実を知る。なんと文通友達の男性こそ、ブライス・パリサー伯爵だった!★
  • 偽りの結婚指輪
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    夜間のフランス語のクラスから帰る途中、ハナはクラスの男に迫られ、走っている車から飛びおりて、ようやく家に逃げ帰った。夫のイーサンも、ハナのひどい格好を見て、顔色を変える。もともとハナは、弁護士であるイーサンの屋敷の子守りだった。子供たちの母親キャサリンは数年前に落馬事故で世を去っていて、愛情に飢えた子供たちが献身的なハナに心を開くのを見たイーサンが、わが子のために形だけの結婚を申しこんだのだ。彼の提案は、イーサンをひそかに恋していたハナにはショックだった。しかし子供たちのことを思い、ハナは結婚の同意書にサインをした。彼の気持ちは、亡き妻の思い出とともにあるんだわ。フランス語の勉強も、愛情のない結婚生活の中で自分を救うため……。だがこの事件以後、ハナを見るイーサンの目に変化が表れた。
  • つらい別れ
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    五年前、フランセスカは、やむにやまれぬ事情から第九代リンガード伯爵ウィリアム・クウェンティン――ウィルと別れた。その後、彼女は会社勤めを始め、今は自分のフラットで暮らしている。フランセスカは、この半年、正体不明のストーカーにつきまとわれていた。ある夜帰宅すると、フラットの浴室の窓が割られていたうえ、追い討ちをかけるように不気味な電話がかかってきた。彼女はパニックに陥り、安全な場所を求めてウィルの屋敷に車を走らせた。五年たっても彼は相変わらず魅力的だった。フランセスカは自分がまだウィルを愛していると気づいたが、彼には再婚話が持ち上がっていた。花嫁候補は資産家の美しい娘だ。フランセスカはウィルの幸せを願って自分の気持をひたすら押し隠し、何も告げずに彼の屋敷を立ち去ろうと決心する。
  • 招かれざるナイト
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    フロリダ沖をしばしば襲うハリケーンさながら、デイビッド・デネムはいつもアレックスの人生をかき乱す。海洋冒険家デイビッドとの短い結婚生活が破綻して一年――リゾート地で働くアレックスの傷心はようやく癒えつつあった。海を見るたび彼の瞳を思って恋しくなるものの、美しい島でのおだやかな日々は何物にも代えがたい。ある日、アレックスは浜で女性の死体を発見する。ところがその直後、死体は忽然と姿を消し、時を同じくしてデイビッドがリゾートの客として現れた。なぜ今になって? まさか、彼はあの死体と関係が?彼の不可解な登場に、アレックスの心は乱れた。★ニューヨークタイムズ・ベストセラー作家ヘザー・グレアムの最新作。美しいリゾート地で殺人事件が発生。疑わしい人物たちが次々と現れるなか、ヒロインは最愛の男性のために謎解きに挑みますが……。★
  • 沈黙の大富豪
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    威圧的な男性だわ。しかもひどく不機嫌そう……。孤児院の院長職に応募したアリッサは面接官のコナー・クインを前にして、緊張に身を震わせた。施設のオーナーである彼は、盲目ながら天才発明家として巨万の富を築いた人物だ。だが開口一番、彼はアリッサを追い返そうとした。以前、モデルとして働いていたアリッサに偏見を抱いているらしい。食い下がる彼女に、コナーは冷ややかな声で告げた。「試してみよう。きっかり一カ月だけだぞ」なんて傲慢な人! かならず私の能力を証明してみせるわ。★政府の遺伝子実験で生まれ、直後に引き裂かれた天才児たちの数奇な運命を描く『闇の使徒たち』。盲目の天才発明家と孤児院育ちのヒロインに芽生えるせつないロマンスは必読です!★
  • 消された一夜
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    三年前ペイジはCIAの新米エージェントとして、ジョシュア・ストーンとともに東欧の小国に潜入した。憧れの男性との任務に胸をときめかせたものの、プロに徹する彼がペイジを女として見ることはなかった。ところが、あの夜だけは違った。間一髪で危機を逃れた安堵のためか、ジョシュアはペイジを誘惑し、激しく愛を交わしたのだ。そして翌朝、何も告げずに戦場へと消えて行方不明となった……。時をへた今、ペイジは涙をこらえて彼と対峙していた。まさかジョシュアが生きていたなんて。しかし彼の表情は冷たかった。「人違いじゃないのか?」★RITA賞を二度も受賞し、リンダ・ハワードもその実力を讃えるゲイル・ウィルソン。人気連作『孤高の鷲』第六話では、最強のエージェントが不死鳥のごとくよみがえります!★
  • あの夜をさがして
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    ■束の間、身分の違いを忘れられた幻の一夜。その代償は彼女に重くのしかかった。■十八歳の誕生日、ダニーは一夜限りのシンデレラになった。しがない厩務員であることを隠し、上流社会の夜会に出席したのだ。髪の色を変え、初めての化粧をしてきらびやかなドレスをまとい、カロライナ出身の令嬢ダニエル・デヴリスと名乗って……。令嬢と紳士たちが甘い言葉をささやきかわす舞踏会を、手の届かない生活を、ダニーは味わってみたかった。そして、運命の人に出会ってしまった。ケンタッキーきっての名門ハミルトン家の御曹子リードに。ダンスフロアを横切ってきて手を差し伸べたリードの、南部一と謳われた微笑みにあらがうことなどできなかった。夢のような夜をともにした翌朝、彼女は身分を恥じて姿を消した。ダニーはすべてを忘れるため遠く離れた地で競走馬の世話に励む。だが五年が経った今、残酷な現実が彼女に襲いかかろうとしていた。■青い空とはてしない草原が広がる遙かなる大地。けれど、そこには決して越えることのできない階級の壁が存在して……。お届けするのは、サラブレッド競馬界に渦巻く陰謀とからめて展開される珠玉のラブストーリー。感動のラストには思わず涙を誘われます。
  • 偽りの求婚者
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    ■とても信じられない。あなたがアラビアの王子だなんて。■未婚で妊娠したために教職を追われたアビーは、夏のあいだ、友人ジェシカの牧場に身を寄せることになった。今後のことをじっくり考えなければ……。空港に着き、ジェシカがよこしてくれた迎えの男性を見てアビーは仰天した。彼こそ、おなかの赤ん坊の父親だ!去年の十二月、出会ったその夜に一度だけベッドをともにして、名前も告げずに別れた相手。まさかこんな偶然があるなんて。相手のマックも、驚きながらも再会をとても喜んでいる。ところが、実はあの夜に子供ができたと告げたとたん、マックの顔から笑みが消え、激しい怒りがみなぎった。「そうか、最初からこういう計画だったのか」■権力闘争に巻きこまれ、テキサスに逃れたアラビアの王子たちの波乱に満ちた運命を描く四部作『テキサス・シーク』。第三話は前作のヒーロー、ケイドの双子の兄マックが主人公です。
  • プリンスの決断
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    ■王女の花婿はすり替わっていた……。偽物が真のプリンスになれる日は?■中東の一国バラハールの王女セレナは、美しい衣裳をまとい、花婿の待つ広間へと向かった。その先には隣国ソラジーのマキン王子が待っている。王子は幼いころ亡くなったとずっと信じられてきたが、今になって、テキサスの牧場で暮らしていたとわかったのだ。まさか、このわたしがカウボーイと結婚するなんて!自ら望んだ結婚ではないが、王族なら政略結婚も仕方ない。セレナは沈む心を奮いたたせ、王子の前へ一歩踏み出した。そのとたん、身動きできなくなった。まるで王子の強いまなざしに絡めとられたように。彼なら、緊迫する二国間の状況をなんとかできるかもしれない。そのときのセレナはまさにマキンの魅力の前に屈していた。その王子が実は別人であるとも知らず……。■『テキサス・シーク』の第二話をお届けします。今回は双子の兄弟の一人ケイドが、双子ゆえのトラブルに……。自ら招いた窮地に彼がどう立ち向かうのか。楽しみな一作です。
  • 汚れなき誘惑
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    ■一夜の夢でもかまわない。わたしのすべてを奪ってほしい……。■獣医として父親の診療所を手伝うハンナ・クラークは、父の留守中に往診依頼を受けた。連絡してきたのは牧場主のアレックス・コールマン。雌馬が難産で危険な状態だと、助けを求めてきたのだ。ハンナはすぐに牧場へ駆けつけ、迅速な処置で馬を救った。だからといって、アレックスがお礼に何かしたいと言いだすとは!ずっとあこがれてきた男性の申し出に、ハンナの心は激しく揺れる。こんなチャンスは二度とないわ。さあ、勇気を出して頼むのよ。二十八歳になる今日まで捨てられずにいる、わたしのバージンを奪ってほしい、と……。■ついにケイシー・マイケルズがラブ ストリームに登場です!陰謀の魔の手を逃れて、テキサスに身を隠したシークたちの波瀾に満ちた運命の行く末を、たっぷりとお楽しみください。
  • 花嫁を誘拐?
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    ■結婚式の当日、花嫁は誘拐された。ブーケを教会に残したまま……。■結婚式を間近に控えたケイトは、ある日、婚約者と一緒に町の広場を歩いていた。法外な場所に駐車しようとする車に遭遇し、運転手に注意した。「ちょっと! 道の真ん中に車をとめないで」すると突然、車の中から銃を持った人間が飛び出してきて、ケイトに向かって発砲しはじめた。危機一髪のところを救ってくれたのは、彼女の婚約者ではなく、たくましい腕と琥珀色の瞳を持つ、見知らぬ男だった。ろくに話もせず、彼はケイトの前から姿を消してしまう。ところが結婚式の当日、その男がふたたび現れ、教会からケイトをさらっていった。■カリフォルニア州の町グレーザーズ・コーナーズを舞台にしたわくわくはらはらの結婚物語をお見逃しなく!
  • 危険なプロポーズ
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    「ぼくと結婚してくれ」ビッキーはジェイスの言葉に思わず耳を疑った。ウエイトレスとして働きながら大学に通うビッキーを、ジェイスはずっとデートに誘いつづけてきた。彼は名門の家に生まれ、自らも事業で成功をおさめている。そもそも私と、つり合うはずがないのに……。いぶかりながらもプロポーズを受け入れたビッキーは、ある男からの電話で地獄へと突き落とされる。やっと忘れかけていた過去。その過去を知られるぐらいなら、ジェイスの前から姿を消そう。★ヨーロッパの小国の王室を舞台にしたミニシリーズ『ロマンスは海を越えて』もいよいよ最終話です。次期国王候補となったジェイスは、婚約者ビッキーの思わぬ過去を知り、周囲を説得しようと試みますが……。★
  • 胸に秘めた思い
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    アニーは傷心をかかえ、故郷に戻ってきた。最近亡くなった父の遺してくれた牧場を継ぎ、この小さな町で平穏に暮らしていこうと決心したのだ。ところが町に落ち着いたとたん、隣人のトラヴィス・マッケイブがアニーにつきまとい始める。彼のことは、父が生前息子のようにかわいがっていた。だがどうやら、お目当てはアニーの牧場らしい。いいえ、だめ。父が守り抜いた牧場を、誰の手にも渡すつもりはない。たとえそれが、目を離せないくらいハンサムなトラヴィスであっても。★四カ月にわたってお届けしてきたミニシリーズ『恋が始まる町』も最終話です。今月のヒーローは、恋に臆病だったマッケイブ家の長男トラヴィス。隣人アニーとの恋の行方は?★
  • 忘れられない情熱
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    〈ダンヴィル財団〉の理事長であるマットは、一族の歴史を引き継ぎ、常に紳士であることを課せられてきた男性だ。だがペイトンが財団主催の催しの担当者となったとき、顔を合わせるたびに対立し、彼は感情を爆発させた。マットの妹の結婚披露パーティで、二人はダンスをするはめになり、思いがけず体が反応するのに気づいて驚く。反応したのは体だけ。そう思いこもうとしたが、運命は信じられない夜を用意していた。先の見えない情熱に惑わされたように、二人は“過ち”を犯したのだ。★ミニシリーズ『幸せを運ぶ人』の最終話です。ダンヴィル家の長男としての誉れ高いマット。恋に落ちたものの、なかなかその先に進むことができず……。★
  • 愛に目覚めるとき
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    まるでスコットランドの荒野に立つ若い領主みたい。リサは、家業のぶどう園を立て直すためにやってきた経営コンサルタントのサリバンにひと目で心を奪われた。情熱的な瞳、すべての女性を惑わすような笑顔。こんなに魅力的なのだから、きっと経験も豊富に違いない。バージンの私にも、すてきな体験をさせてくれるだろう。パーティのために美容院へ行き、新調したドレスを着けて、リサはサリバンの滞在するコテージへと向かう。「仕事と楽しみは一緒にしないと決めているんだ」ためらいがちに言う彼の前で、リサはドレスのボタンをはずし始めた。思わぬ出来事が二人を待ち受けていることなど想像もせずに。★名家ローガン家を中心に、人を愛することの尊さを描くミニシリーズ『ある運命の物語』が始まります。今月のヒロインは偶然自分の本当の父親を知ったリサ。真実の愛を知るにつれ、自分の出生にも興味を持ち始めます。★
  • 奇跡の恋人
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    ■二週間だけの気軽な関係を受け入れてしまってもいいの?■夫の死後、修道女のような生活を送ってきたステファニーにとってナッシュとの出会いはまるで突然訪れた嵐のようだった。彼女が切り盛りする朝食つきホテルに宿泊客としてやってきた彼に、これまで感じたことのない強い欲望を覚えたのだ。苦労した思い出しかない結婚生活のせいで、恋愛はこりごりなはずなのに、こんな気持ちになるなんて。思いが通じてしまったのか、ある日ナッシュが言った。「ぼくがここにいるあいだだけ、ベッドをともにしないか」はしたない女だと思われているんだわ!動揺したステファニーは、彼の前から逃げ出した。
  • 砂漠のシンデレラ
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    ■傲慢なプリンスにとって、愛は女性からの捧げ物でしかない。■「僕の子供を妊娠しているというのは本当か?」バハニア王国のプリンス、サディクにつめ寄られ、クリオは恐怖にのみ込まれそうになった。ああ、とうとうばれてしまったのだ。出会ってすぐに惹かれ合い、ベッドをともにしたが、貧しい生まれの自分は単なる情事の相手にすぎなかったと知り、傷ついたクリオは彼のもとから逃げ去った。いままでずっと連絡をくれなかったのだから、彼の目当てが王位継承権を持つ赤ん坊にあるのは明らかだ。「結婚しよう」サディクは一方的に告げたが、愛のない結婚を求めていないクリオにとって、それはプロポーズではなく、死刑宣告も同じだった。■『アラビアン・ロマンス:バハニア王国編』の第三話です。前作でヒロインだったザーラの妹、クリオが主人公。愛を求め続ける孤独な彼女の心を、プリンスが受け入れる日は来るのでしょうか?"
  • シークと幻の都
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    ■シークの慈悲を乞う奴隷――それがプリンセスの運命だった。■猛烈に吹き荒れる砂嵐に身を縮めながら、バハニア王国のプリンセス、サブリナは後悔に苛まれていた。父王の決めた結婚に反発し、伝説の地、盗賊の都を探しに出たものの、砂漠の迷宮に迷い込んでしまったのだ。サブリナが死を覚悟し始めたそのとき、遊牧民の一団が通りかかる。だが助かったと思ったのも束の間、リーダー格のたくましい男に捕らえられてしまう。彼女を奴隷にするつもりなのは明らかだ。サブリナはこの状況を切り抜けるために身分を明かすが、男はプリンセスを奴隷にするのも一興だと、まったく取り合わない。やがて一行は、見たこともない壮麗な都にたどり着いた。驚きに目をみはる彼女の気持ちを察したように、男は言った。「盗賊の都へようこそ。わたしはこの都の君主、カーダルだ」
  • ドクターは口説き上手
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    ■彼女が最も恐れるもの――それは恋。彼が恐れるものは――永遠の絆。■勤め先の郵便局を訪れたハンサムな男性に、エイプリルはすぐに反感を覚えた。ジミーというその男性は、彼女を見るなりいきなり口説いてきたのだ。女好きなお医者さまというわけね。こんなプレイボーイに、まどわされるわけにはいかないわ!妹を訪ねにこの町に立ち寄ったが、これほどの美人に出会えるとは。ジミーはほくそ笑んだ。ぼくのお世辞を少しも気に留めない、気の強い女性。口説き甲斐があるぞ。二週間もしたら出ていくつもりだが、それまで、彼女と気軽なつき合いをするのも悪くない。
  • 理想の恋人
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    “生涯にただひとつの真実の愛を見つけて結婚する”そんなアディソン家の伝統に従おうと努力してきたけれど、真の愛など見つけられそうにもない。悲観したフェイスは、せめて家業の不動産業に貢献しようと、ある屋敷を買い取り朝食つきホテル(B&B)に改装することにした。ところが工事を依頼した建築士ゲイブは、ことあるごとにフェイスの提案を退けようとする。素人だと思ってばかにしているのね。負けるものですか!彼女は自らの能力を証明するため、ゲイブに作業を手伝うと申し入れた。★昨年九月にお届けした「億万長者の誤算」で自分も幸せを見つけた大富豪ヘンリーがまたまた縁結びに乗り出します。はたして今回も首尾よくいくのでしょうか?★
  • 魔法がとけたら…
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    これでやっと二十一組のカップルの縁結びに成功したわ。メリーは、わき上がる喜びと安堵につつまれていた。若いメリー王女が呪いをかけられ、老女として支配人の重責を果たしてきた七年間に終止符が打たれるのだ。呪いが解かれる条件は満たした。これで母国へ戻れる。そして、アレクサンダーと会うことも二度とない。ふいにメリーの胸に痛みが走った。それだけは絶対にいや。オーナーである彼は、メリーを尊重し、支え続けてくれた。美しく魅力的な姿に戻った私を見て、彼はどう思うかしら?この最後の数日間を最高の思い出にしよう。メリーは心に誓った。★六作続けてお送りしてきた「恋する楽園」もついに最終話。数々のカップルのキューピッド役となっていたメリー自身の恋が、最後に大きな展開を見せます。老婆からもとの美しい王女の姿に戻ったメリーの選択とは……。★
  • ひとりじゃないから
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    シンシアは二十六歳だが、いまだ生活のすべてにわたって母親の言うなりだった。自らの夢を追うこともなく、母の選んだ地味な服を着て、作家である母の激務を支えて、ひたすら尽くしている。これは死んだ父との約束だもの。絶対に守り通さなければ。だが、休暇で訪れたリゾート島でシンシアの心は揺れていた。久しぶりの休暇だ。ほんのちょっとなら冒険してもいいはずよ。シンシアは服を脱ぎ捨てると、夜の海で思いきり泳ぎを楽しんだ。しばらくして、ふと浜に目をやり、彼女ははっとして凍りついた。誰かが見ている! 漆黒の浜で男性が優雅に葉巻をくゆらせていた。★「恋する楽園」の第五話をお届けします。母の言いつけどおりに生きてきたシンシアはリゾート島で、変わり果てた姿の元恋人と再会しますが……。来月刊「魔法がとけたら…」でついにシリーズ完結。どうぞお楽しみに!★
  • 花婿はいらない
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    ■期せずしてできた、最愛の人との絆。だけど、彼は私を愛してなんかいない。■最近、ボスのケインの様子がおかしい。マギーは、仕事に身が入らないケインのことが心配だった。ゴージャスで気さくなケインはまさに理想の上司で、女性社員の憧れの的だった。むろんマギーも例外ではない。彼の秘書になってからずっと、密かな思いを寄せてきたのだ。ある日意を決したのか、ケインはマギーに事情を打ち明けた。精子バンクの手違いのために、彼の精子が使用されてしまい、身ごもっている女性がいるのだという。そしてその女性は自分の会社に勤めているらしい、と。マギーはショックを受け、真っ青になって立ち上がった。なぜなら、ケインの子供を宿しているのはほかでもない、マギー自身だったからだ!
  • シンデレラを救え!
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    ■演技のつもりだった結婚が本物で、彼の妻になっていたなんて!■ジルはスポットライトの下、ウエディングドレスを身にまとい、酔った男たちのいやらしい視線に身震いしていた。プロのアイススケーターを目指す彼女は、ショーの主役の代理をはりきって引き受けた。だが、いくら宣伝の一環とはいえ、自分を競り落とした他人と結婚式を挙げなくてはいけないなんてひどすぎる。そのとき、一人の男がステージに上がってきた。長身で黒い目の彼は、ジルの手を取ると尋ねた。「大丈夫かい?」どうやら、彼が私を競り落とし、花婿になるらしい。よかった。この人はしらふだわ! ジルはほっとして彼の手を握り、カメラの回る中、結婚の誓いのまねごとを行った。翌朝には手を振って別れ、二度と会うこともないだろう。ジルが自分の間違いに気づいたのは、しばらくたってからだった。
  • 今夜だけレディに
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    ■見るからに裕福で傲慢な男。でも私の邪魔はさせない。■模造ダイヤをちりばめたドレスにイギリス風のアクセント。誰もが私をイギリス人のお嬢様だと思うはずだ。キャットは自信満々で、舞踏会の会場に現れた。再開発によって取り壊されそうな我が家を守るため、貴族のふりをして有力な議員に働きかける。それがこのパーティに潜入した目的だった。もくろみどおり議員に近づけたものの、すぐにパトリックという男性にダンスに誘われてしまった。しかも彼は、答えられないような質問ばかりしてくる。正体がばれたらどうしよう。あせるキャットに向かってパトリックは平然と言った。「君が貴族の名をかたっているのはわかっている。このまま帰すつもりはない」
  • シークと婚約?
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    ■一夜かぎりのあやまちだったのに、婚約することになってしまうなんて!■目をあけたアンは、体を起こしてぎょっとした。寝ていたのは見慣れないキングサイズのベッドで、枕からはまぎれもない男性の香りが漂ってくる。ここはこ?昨日は、親友のキャロリンの結婚式に出席した。アレルギーの薬とシャンパンのせいで具合が悪くなり、新郎のいとこ、ラフィークの車に乗せてもらった。そこまでは覚えているけれど、あとは何もわからない。テーブルの上の置き手紙を見て、アンは頭を抱えた。“すてきな夜をありがとう。あとで電話する”まさか私はゆうべ、あのプレイボーイと?こんな地味な私に彼が惹かれるなんて思えないけれど……。いてもたってもいられず、アンははだしで部屋を飛び出すと、真相を知るために、ラフィークを捜し始めた。
  • 億万長者はお断り!
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    ■僕が裕福だと彼女は知らない。貧乏なカウボーイだと思いこんでいる。■「私はもう結婚しているの。紹介するわ。夫のダコタ・ブルーベイカーよ」ダコタはあやうくガムをのみこみそうになった。次の瞬間、彼は笑顔になり、エリザベスを抱き寄せた。二カ月前から彼女に惹かれていたのだ。困っているのを助けられるなら、話ぐらい合わせればいい。どうやら、今来た男はエリザベスの兄で、彼女を連れて帰ろうとしているらしかった。ダコタが協力した結果、なんとか結婚は事実だと信じさせたが、二人は一緒にエリザベスの家族を訪ねることになってしまう。彼女と親しくなるには絶好の機会だ。喜んで承諾したダコタだったが、ひとつだけ問題があった。
  • プリンスに片想い
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    ■恋人のいる姉の身代わりなのに、彼に惹かれているなんて。■ミシェル王子の許嫁である双子の姉になりすまし、キャロラインはカラメールを訪れた。ふだん着ないようなセクシーな服に身を包み、子供のころから憧れていたミシェルの前に立った彼女は、彼の熱いまなざしにときめかずにはいられなかった。ミシェルが求めているのは私ではないと、キャロラインは自分に言い聞かせながらも、彼と過ごす日々を楽しんでいた。だけど、これはひとときの夢だ。すべてがばれたらミシェルは私を憎むに違いない。そして予想していたよりも早く、その日はやってきた。思いがけないミシェルの言葉とともに。■『カラメールの恋物語』二作目は無垢なのに大人の女を演じるキャロラインとミシェル王子のロマンスです。プレイボーイのプリンスもいよいよ身を固めるのでしょうか?
  • ためらいの夜明け
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    サバンナは、ノックスにけっして近づかないようにしていた。あえて冷たい意地悪な女を演じ、壁を築いてきた。なぜなら新聞社に入った日、一目で彼に惹かれてしまったから。上流階級の御曹子に、孤児のわたしが恋をすれば、傷つけられて終わるとわかりきっている。なのに彼と夫婦のふりをして、潜入取材をするはめになるなんて!しかも行き先は、古代インドの秘儀を伝えるあやしげなクリニック。数日間の官能的なワークショップに、多くのカップルが集まる。そんな親密な空間でも、この思いを秘めておけるだろうか?もしノックスに悟られたら、ガラスの心が砕けてしまう。★栄えあるRITA賞のファイナリスト、期待の新星ロンダ・ネルソンが日本デビュー!孤独なヒロインの姿が切なく胸に迫る作品です。アメリカでひそかなブームになっているという摩訶不思議な世界、古代インドで生まれたタントラの奥義を垣間見ることもできます。★
  • 気高き騎士
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    ■騎士たるもの、志は高く、正義を貫くためには命も惜しまず。■「婚礼の前に花嫁をさらうのはウェールズの風習なのだ」新しい主君キンヴェリンの説明に、ノルマン人ブライスはうなずいた。ウェールズの貴族にも風習にも詳しくない以上、たとえ意に染まぬ命令であっても納得するしかない。伯爵家の跡継ぎながら領地も爵位も失い、馬上槍試合の報奨金を糧に暮らしてきたブライスにとって、これは出世の機会でもあるのだ。彼が連れ去る花嫁はレディ・リアノン・ディレイニア。つい昨日の夜、ブライスのキスに応えた情熱的な貴婦人だ。彼女がキンヴェリンの花嫁だとは……。そしてレディ・リアノンの父親の前から彼女を奪ったとき、ブライスの不快感は強まった。いくら芝居だとしても、これほど彼女が抵抗するのは奇妙ではないだろうか?■『剣と竪琴』でディレイニア男爵とレディ・ロアンナが結ばれてから早二十年。いよいよ子供たちが運命の相手に巡り合うことに……。
  • 秘密のセラピー
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    天才医師として名高いドクター・ウォーカーは、出勤するはずの時間にあらわれなかった。三カ月間、わたしのクリニックを手伝ってくれるはずなのに。アロマテラピーやハーブ療法をどんなに見下しているとしても、約束はきちんとはたしてもらわなくては。彼をたたき起こそうと意気込んで家へ向かったフェイスは、ドアを開けた男性の裸の胸をぽかんと見つめた。どうして誰も教えてくれなかったの?ドクターがたぐいまれな才能ばかりか、想像を越えたすばらしい肉体美の持ち主だということを。★主人公リュークは、人々から崇拝される優秀な医師です。人を癒すために生きてきた男が、初めて人に癒されるときとは……。★
  • 再会はスキャンダラス
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    ジェイミーは十五年ぶりに故郷ホウノーリアへ帰ってきた。女優になる夢をあきらめ、もう一度人生をやり直すためだ。ある日、プールで溺れていた子どもを救ったのをきっかけに彼女は初恋の相手と再会する。その人は十代のころと変わらず、すがすがしい魅力をたたえており、会った瞬間、甘ずっぱい思い出がいっぺんによみがえってきた。高校の体育館裏に彼を呼び出し、告白したこと。「僕たちは違いすぎる」と言われ、拒絶されたこと。ジェイミーは恥じらいを静かな微笑に変えて、彼と向き合った。もう一度、大人になった自分を見てもらうために。
  • ダブル・ファンタジー
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    ■心を開くことができないのに、どうして誰かを愛せるだろう?■人を信じれば、それが弱みになって誰かにつけ込まれる。そう母親から教わったレイーナは、いつしか利己的な愛しか求めないようになっていた。だから、彼女の生きかたを正面切って否定する男性が現れたとき、レイーナは恐怖を覚えた。グレイ・マスタースン――操ろうと思っても操れない男。深い湖のような瞳で、心のひだに分け入ってくる男。城壁のように厚い壁を、彼なら破ってくれるだろうか?そして、破られた先に何が待っているのだろう?レイーナは初めて“愛”という言葉を考えはじめた。
  • 薔薇色にときめいて
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    ■月光の下で織られた魔法のスカート。はけば、男心を虜にするという。■寝室の鏡に向かったケイトは思わずにっこりした。ついに噂のスカートを手に入れたわ。今まで男にいつもそっぽを向かれてきたけれど、もう大丈夫。それに、ついに本物の王子様を見つけた!ハイスクール時代からあこがれだったトッドは、会社を経営して成功をおさめ、まさに未来の夫にふさわしい。魔法のスカートをはいて彼を誘惑すれば、たちまち二人は恋に落ちるはず。でも……。彼女はふと顔を曇らせた。それにはまず、ベッドの下に隠したこの男性をなんとかしないと。■友人の結婚式で望みのスカートを手に入れたケイト。彼女はお目当ての男性の前でスカートをはくつもりでしたが、スカートが盗まれてしまいます。叙情性に富んだ新作家クリスティン・ガブリエルがミステリーの要素も織りまぜて、ほほえましい作品に仕上げました。
  • 月の光に抱かれて
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    ■月光の下で織られた魔法のスカート。はけば、たちまち男心を虜にするという。■友人の結婚式でブーケの代わりにスカートが落ちてきたとき、チェルシーはびっくり仰天した。でもスカートにまつわる伝説を聞いて、すぐに大喜びした。なんという幸運かしら。今まで男運に見放された人生を送ってきたけれど、これで解決ね。彼女は早速、スカートをはいてレストランに出かけた。すると、どうだろう、みるみるうちに男たちが寄ってくる。その驚くべき効果を見て、頭にひとつの考えが浮かんだ。スカートをねたに記事を書き、雑誌社に売り込もう。そうすれば夢みてきたコラムニストの職が得られるかもしれない。そのとき、スカートが銀色の砂を撒いたようにきらきらと輝き、編集部で執筆に追われる自分の姿が幻のように目に映った。ただし男も映っていた。冷たいブルーの瞳の、見知らぬ男が。■恋人よりもキャリアが優先のチェルシーのお話。ファンタジーあふれる作品に仕上がりました。
  • 火遊びの行方
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    ■霧に導かれて激しく燃え上がる恋。たとえそれが妖しい罠だったとしても。■アリアナは最新雑誌の特集記事に見入った。“サンフランシスコ流セクシーな都会の夜の過ごし方”夜の霧に紛れて大胆に愛しあう恋人たちの写真に思わず息をのむ。なんてスリリングで魅惑的なの!私も燃えるような恋がしたい。この貴重な休暇の間だけでも。だけど、誰と? マックス……彼しか考えられないわ。彼は大金持ちの権力者で、私とは住む世界がまるで違う。でも、運命が味方さえしてくれたら……。そんなアリアナに思いがけない誘惑のチャンスが訪れた。夜、霧、欲望――その三つが揃ったとき、二人は予想もつかない方向へ一歩踏み出してしまう。それが何者かの策略とも知らずに。■ヒロインはレストランを経営する自立した女性アリアナ。愛も仕事も手に入れたい彼女が人生の選択を迫られます。
  • 結婚しない関係
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    ■彼に惹かれてはいけない。魅力的な男性は必ず私を見捨てるのだから。■テスとブレイクは広告代理店の共同経営者だ。“ラバーボーイ”というコロンの広告制作の注文を受けた二人は、イメージモデルをさがして、あちこちに出張していた。モデルの面接に来る青年はみんな魅力的でセクシーだが、彼らに対してテスがときめくことはなかった。同行しているブレイクには、すぐ体が熱くなってしまうのに。どうしてだろう? テスはホテルの部屋に戻って考えた。私は彼にとって、からかいがいのある相手でしかない。だが私は彼が欲しいのだ。それも奔放でみだらな方法で。こんなことを考えてはいけない。仕事に集中しなければ。夜もかなり更けていたが、テスはブレイクに電話をかけた。すると打ち合わせの電話に、彼は意外な言葉を返した。「テス、君が今なにを着ているのか教えてくれないか?」
  • 恋は人違いから
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    ■彼が好きなのは魅惑的な女を演じている私。シャイで臆病な本当の私ではない。■洗練され、自信に満ちた、セクシーな美女。それが今のレイチェルだ。だが、昔は違った。地味で内気で、いつもいじめられていた。当時受けた心の傷が癒えない彼女は、三人のいじめっ子に復讐することにした。正体を偽って誘惑し、彼らがその気になったところで捨てる。そして自分が誰かを教えて、自尊心を打ち砕いてやるのだ。まずは一番ひどい仕打ちをしたカールから。彼はあっさりと誘いにのってきた。計画では、彼を欲求不満にさせて立ち去るつもりだったが、レイチェルは本気で熱くなってしまった。しかも翌朝、人違いをしたことに気づいて……。■復讐と情熱のあいだで揺れ動くヒロインと、彼女にどんどん本気になっていくヒーローが繰り広げるストーリーをお楽しみください。
  • 最終章は終わらない
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    ある雨の晩、家を訪ねてきた男性を見てタラは目を見開いた。彼は……私のヒーローじゃないの。ロマンス作家のタラは、ここ数週間、隣家に出入りしている魅力的な男性をこっそり観察して、今書いている小説のヒーローに仕立てていたのだ。そして、その架空の男性にすっかり恋をしていた。もちろん想像と現実が違うことくらいわかっているけれど、どきまぎせずにはいられない。だが、彼が名乗った名前を聞いて愕然とした。ジャック・ルイス?ありえないわ。架空の彼と現実の彼が、まったく同じ名前なんて!★今月から二部作〈ヒーローに恋したら〉が始まります。罪な魅力を振りまく独身主義者の男性に、もしも本気で恋してしまったら?2004年に日本デビューしたトリッシュ・ワイリーならではの新鮮なストーリー展開をお楽しみください。ジャックの親友、プレイボーイのアダムが生まれ変わる来月刊にも乞うご期待!★
  • 愛が生まれるとき
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    ニッキは、友人のローラ夫婦が旅行に行った週末、ふたごの赤ちゃんの面倒を見ていた。今までも世話をしたことはあるし、何とかやれるはずだった。でも、ローラたちの乗った船にウイルスが蔓延して、しばらく帰ってこられなくなるなんて!わたしも明日からは仕事があって、一日中子守りをするのは無理だ。こんなときに助けてくれる人がいたら……。ふたごの叔父であるセスなら、引き受けてくれるかもしれない。食器洗い機の修理にやってきた彼に、ニッキは必死の思いで頼んだ。彼と顔を合わせるたびに感じる心のざわめきは無視して。★ハーレクイン・イマージュでは“今月のお楽しみ”と題した連載で、北米の公式ホームページで好評を博したオンラインリード作品をご紹介しています。本作品の巻末では、ソフィー・ウエストンの「魅惑の億万長者」の第6回がお楽しみいただけます。2004年にお届けした「甘いキスの記憶」の関連作になっています。★
  • 赤い靴のシンデレラ
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    人気スタイリストのカーラは、念願だったテレビ番組の仕事を得てはりきっていた。だが、そこへ思わぬじゃまが入った。急成長をとげている企業の経営者、アダム・タイラーだ。彼はその番組を思いどおりにしたいらしく、スポンサーとなってカーラの仕事にまで口を出しはじめる。どんな皮肉を言われようと、私は自分の仕事をこなすだけだわ。カーラはそう決心し、アダムと距離をおこうとした。それなのに、アダムはなぜかカーラを挑発し、謎めいた雰囲気とブルーの瞳で彼女の心をかき乱す。★夢中で読みとおせるテンポのよい作品をお届けします。「結婚をもう一度」(I-1771)の関連作です。また、ハーレクイン・イマージュでは“今月のお楽しみ”と題した連載で、北米の公式ホームページで好評だったオンラインリード作品をご紹介しています。本作品の巻末ではルーシー・ゴードン「愛はベネチアで」の第6回が楽しめます。★
  • 王様とマーメイド
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    ■彼が許すまで仕え続けろですって?そんなの横暴すぎるわ!■わがままな母と妹を養う義務からやっと解放され、アリーは休暇をとってカラメールへやってきた。ある日、海で泳いでいるうちに流されて溺れてしまい、魅力的だが傲慢な男性に助けられる。なんと彼はこの国の大公、ローヌ・ド・マリーニだった。恐縮するアリーに、彼は自分のために働いてくれと頼む。また何かに縛られるのは気が進まないが、命の恩人、しかも君主の望みとあっては断るわけにもいかない。アリーはしぶしぶ仕事を引き受けたけれど、率直で飾らない彼女と、伝統を重んじるローヌは顔を合わせるたびに衝突してばかりだ。ついに怒りのあまりアリーは、彼に平手打ちを食らわせてしまう。その罰として、ローヌはあることを命じた。
  • 魅惑のワルツ
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    ■ふたりで踊るワルツがすべてを変えてしまった。■メレディスは住みこみの家庭教師として働くことになった。一度は結婚していた彼女だが、夫の手ひどい裏切りに遭って離婚に至った。つらい経験から、男性に頼るのはやめようと決意し、生きがいを求めて教師の資格を取ったのだった。仕事先は、大きな家具店を経営するクーパー・マーフィーの家。交通事故に遭った娘が自宅療養中で、シングルファーザーの彼は世話や家事に追われているという。きっと家庭教師兼家政婦の到着を心待ちにしているに違いない。ところが、メレディスの予想は見事に裏切られた。やってきた彼女の顔を見るやいなや、クーパーはたちまち不機嫌になったのだ。
  • 赤毛の貴婦人
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    ■鉄の意志を持つ戦士にも、赤毛の花嫁という弱点があった。■マイナはずぶ濡れのまま、モンモランシー城の大広間に入った。嵐の中ここまで来たのは、婚礼前夜の祝宴のため。それなのに、花嫁のわたし抜きで始めてしまうなんてどういうこと?そのとき、奥の一段高い場所から彼女を見つめる男に気がついた。冷たく傲慢そうだが、意外にも若くたくましく、見目もいい。あれが夫となる人ね! 強気なマイナは着替えもせずに上座に近づき、皮肉を込めて当主ロジェに挨拶すると、さっさとその場をあとにした。なんという生意気な女! 赤毛の女とあって頑固なことこのうえない!ロジェは初めて会った未来の妻に怒りと幻滅を覚えた。だが、濡れた服はマイナのすばらしい体をあますところなく見せつけた。彼は妻に一つのことしか――服従しか要求しないつもりだった。待ち受ける困難も知らずにロジェは一人、悦に入った。マイナ・チルコットはその見返りに、夢のような夜を経験する。百戦錬磨のわたしが技を駆使すれば、女を手なずけることなど簡単だ!■中世イギリスを舞台に、戦う男たちの愛と冒険を描く人気の『戦士に愛を』シリーズも五作目に突入! 前作『ウェールズは遠く』にも登場した独善的なサー・ロジェ・モンモランシーが赤毛の貴婦人相手に四苦八苦します。
  • 御曹子の恋人
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    ■玉の輿を狙ったわけじゃない。愛してくれた人が大金持ちだっただけ。■昼はルート六六沿いの時代遅れの食堂で働き、夜は大学に通って将来を夢見ている一介のウエートレス。サブリナはそんな自分に満足し、幸せだった。客は地元の人やトラック野郎たちだから、ロマンスなんて期待はできないけれど……。でも、人生は予想外の方向に進むこともあるのだ。初夏のある日、客もまばらになった午後の休憩時間、サブリナは店の裏口で壁にもたれてうとうとしながら、暖かな日差しを浴びていた。ふと明るさが遮られ、目を開けるとジーンズ姿の背の高い男が見下ろしていた。帽子についた会社名からすると、近くの油井で働く人?お互いが運命の相手だと気づかせるものは何もなかった。けれど、そのとき御曹子はウエートレスに恋をした!
  • 永遠の炎
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    ■毎夜見る夢と同じだわ――端整な顔だちも、飢えたような瞳も。■ローレルは夢を見ていた。毎夜繰り返される黒い馬に乗った男の夢。「あなたは誰なの? なぜここに来たの?」彼女の問いかけに、鎧で身を固めた馬上の男が振り返る。「すべてを手に入れるためだ。おまえのすべてを」やめて!目が覚めたあともローレルの動揺はおさまらなかった。あのすみれ色の暗い瞳は、忘れたくても忘れられない。彼女の祖父が統治するエデンの谷は、近隣の賊たちに狙われている。あの夢の男は、賊の一人なのだろうか?やがてその男の正体が明らかになった。キアラン・サザーランド――この地を守るために雇われた傭兵、そしてローレルの夫となるはずの人物だった。夢が現実となると知って、ローレルは愕然とした。そうよ、彼はエデンの谷を乗っ取ろうとしているんだわ!■十四世紀のスコットランドを舞台にした愛と冒険の一大叙事詩〈サザーランドの獅子〉も、いよいよ最終話! 今月はライオンの忘れ形見キアランが放浪の末、本当の自分の居場所を見つけます。
  • ウエディング・ベル
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    ■ウエディング・ベルを愛する人と。そんな憧れがかなうのはいつ?■クララは、荘厳な結婚式に参列していた。花嫁は親友のスーザン。花婿は財閥の御曹司、ギャレスだ。幸せそうな花嫁の姿に、クララは目に涙をため、歓喜に酔っていた。一方、一緒に参列しているクララの恋人ジェリッドは、仏頂面だった。クララとは対照的に、ジェリッドは結婚式が大嫌い。クララのことを心から愛しているが、結婚はしないと公言している。すばらしい恋人だけれど、その点だけがクララには不満だった。ああ、私たちがウエディング・ベルを鳴らすのはいつのことかしら?それにしても、今日のジェリッドはようすがおかしい。ギャレスの祖父、オーウェンが声をかけてきたときの冷たい態度……。以前から知り合いみたいだけれど、二人の間には深い確執があるようだ。今日こそ彼の結婚嫌いの理由を突きとめよう。クララは決心した。それがわかれば、私たち二人にも新たな未来が開けるかもしれない……。
  • 心のパズルを解いて
    -
    ■結婚初夜の翌朝、離婚を言い渡された花嫁。屈辱感はまだ消えないのに、再び彼が現れた。■アリックスは、病に倒れた父の代わりに出版社を切りまわしている。しかし、会社は莫大な借金をかかえ、倒産寸前だった。債権者の集まるパーティに、アリックスはしぶしぶ出席したが、まさか、こんな衝撃的な再会の場面が用意されていたとは……。「僕のことが忘れられないようだね。だから一人で来たんだろう?」声の主はピアス・マーティノー――憎んでも憎みきれない男だ!五年前、彼は熱心にアリックスに求愛した。だが、それは罠だった。ピアスは一族のために、彼女の祖父に復讐を誓っていたのだ。なにも知らないアリックスを誘惑し、まんまと結婚した彼は、結婚の翌朝、自分の企みを暴露し、離婚を条件に海運会社を取り戻した。そのピアスが、なんと、アリックスの会社を援助しようと申し出た。「ただし条件がある。援助は、君が再び僕の妻になった日からだ」私をまた妻にするですって? 今度はいったいどんな罠が……?
  • 愛を見失う前に
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    ■今度こそ私の婚約を壊さないで!だが願いも虚しく、彼はまた挑発し始めた。■ジュディスの婚約披露パーティに必ず現れる男、アレックス。一度目は、七年前、彼の親友のサイモンと結婚する直前だった。バージンのまま結婚を迎えようとしていたジュディスは、会った瞬間からアレックスに抱かれたくてたまらなくなった。結婚式の二日前、彼に身を委ねたそのとき、サイモンに見咎められた。言い争いのあげく、サイモンは車で飛び出し、帰らぬ人に……。罪の意識にかられたジュディスは、アレックスの前から姿を消した。そして今、新しい婚約者と穏やかな生活を始めようと決心していた。それなのに、再び姿を現したのは、忘れもしない憎い男。今度こそ、彼の魅力に惑わされたりしない。苦い思いはもうたくさん。だがアレックスを目の前にして、心が揺らぎはじめた。彼は言う。〝君の相手はこの僕なんだ〟
  • ゲームは終わらない
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    ■恋はゲームというけれど、いったいだれがだれを好きなの?■レイサム社に勤めるケイトは、野心的なキャリアウーマン。突然スペインへ出張を命じられて大喜びだ。昇進のチャンスだわ!それにスペイン支社には、社長である憧れのコンラッドがいる。唯一の不満は、コンラッドの弟ガイと上司のロレインが同行すること。ガイは女子社員の間で理想の男性と噂の男だ。でも、女はみんな自分になびくと思っている男なんて私は大嫌い!ロレインはガイの大ファンだから、ガイのことは彼女にまかせて、私はコンラッドにアプローチしよう。ところが、滞在先のレイサム家に着いてみると、事態は思わぬ方向に……。母屋をコンラッドとロレインで使い、ガイと私が離れを使う。しかもこの組み合わせを決めたのはガイだという。この出張を機に、私を振り向かせようという作戦なの?
  • やさしく、熱く
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    ■富にも美貌にも恵まれながら、心は満たされていなかった。■両親の離婚で、双子の姉妹は、父母にそれぞれ引き取られた。ジャッキーは有名な俳優の父について世界中を巡り、二十四歳にして、フランス人との結婚離婚を経験している。女優として映画に出演し、離婚後マリブの豪華な家も手にしたが、なぜか心は満たされたことがなく、彼女はいつも孤独だった。そんな折、マリブのジャッキーの家に遊びに来た妹が、隣家の男性と恋に落ち、婚約するというハプニングが起きる。二人を一緒にいさせてあげよう。ジャッキーは妹家族の住むヴァージニアに移った。ある朝、庭に出ていた彼女は、汗を光らせ走る男性に心奪われ、なんとしても知り合いになりたいと強く思う。私は経験豊富な女。どんな男性も振り向かせることができる。けれども、そんなジャッキーの自信は粉々に砕かれた。■幼いころ離婚した両親にそれぞれ引き取られ、十七年ぶりに再会した二人。女優の姉と図書館員の妹。まったく違う環境で育ち、性格も違う二人が、本当の幸せを手にするまでのすてきなストーリーです。
  • 華やかな変身
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    ■長い間、憧れ続けた華やかな生活。身も心も、華麗に変身しよう。■ジュリアンは幼いころから大の本好きだった。今は図書館員として、地味ながら充実した日々を送っている。彼女には双子の姉がいたが、十七年間会ったことがない。少女時代、両親が離婚し、姉は俳優の父に、ジュリアンは母親に引き取られ、別々の環境で育てられたからだ。そんな二人に、再会の機会が訪れる。長期休暇で、姉の暮らすマリブに滞在できることになったのだ。ジュリアンはひそかに姉の華やかな生活に憧れを抱き、今回の訪問に胸をときめかせていた。だが、急な撮影の仕事が入り、姉はメキシコに行ってしまう。せっかく夢が実現したのだから、いつもの引っ込み思案な自分は捨て、姉のように華麗にふるまい、思う存分、休暇を楽しもう。そう決めた彼女に、突然のハプニングが……。■幼いころ離婚した両親にそれぞれ引き取られ、十七年ぶりに再会した二人。女優の姉と図書館員の妹。まったく違う環境で育ち、性格も違う二人が、本当の幸せを手にするまでのすてきなストーリーです。
  • ドクターは独身主義
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    ■理由も告げず、彼の前から去っていた女性。再会した彼女には、さらなる秘密が……。■整形外科の研修医、デヴリン・ブレナンは引っ越し先の向かいの住人を見て驚いた。彼に突然の別れを告げ、しかも、その直後に別の男性と結婚したかつての恋人ジリアンだったのだ。ジリアンが別れを切り出したのにはわけがあった。そしてタイミングの悪いことにデヴリンと別れたあと妊娠に気づき、偽装結婚したのだ。自分のように、子供を私生児にしないために。今、デヴリンは我が子とも知らず、ジリアンに抱かれた愛くるしい女の子を見つめていた。
  • 恋は蜜の味
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    ■この人と……恋人のふりをする?そう思うだけでジニーの体に甘い震えが走った。■「お願い、わたしになりすましてギリシアへ行って」いとこのベスに請われ、ジニーは考えた。ベスは大金持ちのギリシア男性クリオンと恋に落ち、息子を産んだ。だが、その子を認知する前に、彼は事故死してしまった。しかもベスは重い病に倒れ、先の命もわからない。赤ん坊の教育費だけ、クリオンの家族に援助を頼みたい。そうベスは望んでいた。ジニーはいとこの病状を案じて、その願いを聞き入れた。ところがアテネの空港で、赤ん坊連れのジニーを迎えたのは、フィリップと名乗る、クリオンの妻の弟だった。クリオンは結婚していたの? ショックを受けるジニーに、フィリップが恋人のふりをしてくれと言い、追い討ちをかける。そうすれば彼の姉も、赤ん坊が亡き夫の子とは考えないというのだ。姉思いでハンサム、ギリシア人らしく自信たっぷりのフィリップ。不安を感じつつ、ジニーはベスのためを思って彼の指示に従った。
  • 強情な花嫁
    -
    ■カレンにとってそれは幸せな結婚かもしれない。だが、サムにとっては復讐の始まりなのだ。■カレン・ホワイトローは真実の愛に出会ったことがなかった。だが、隣家の牧場主サム・ロングストリートとデートを重ね、プロポーズされたとき、今度こそ幸せになれると確信した。ところが、サムと結婚したいと告げると、父も兄も猛反対した。“あの男の目的はおまえの財産だ”と言って。それでもカレンはサムと結婚した。サムはやさしい夫だ。紳士的で、そのうえセクシーでもある。彼がお金のために結婚したとは思えなかった。そう、サムの目的はカレンの財産などではなかった。カレンの父親に復讐を果たすため――最愛の娘を父親から奪い取るためだったのだ。日々カレンと情熱を分かち合い、彼女を虜にする。その計画は、途中までは完璧に進んだのだが……。
  • 恋の瞬間
    -
    ■彼女は無邪気なプリンセス。お年頃なのに、女性の自覚がないようで……■二十歳の今まで、このバー・Qドロップ牧場で育ったチャンシーは、レディとして振る舞うことをまったく学ばずにきてしまった。先ごろ亡くなった父のおかげで、乗馬もパソコン操作も荒くれカウボーイたちとうまくやっていく術も身につけている。けれども、スカートをはいたことも、女友達と遊び歩いたこともない。そんな純真無垢な女性経営者とともに残されたカウボーイたちは、牧場とチャンシーの行く末を案じ、若きクリフ・ロバートソンを連れてきた。この男なら、大牧場を切り盛りしていける。いや、それどころかチャンシーの面倒だって見られるはずだ。彼らの狙いはみごとに当たった。経験豊かなクリフは、牧場のプリンセスの眠れる女の魅力に引きつけられ、自ら彼女を大人の女に生まれ変わらせようと決意したのだ!
  • 見つめてほしい
    -
    ■青い湖と、輝くオーロラが美しい避暑地。なぜマギーは一人でここに来たのだろう?■自分の会社を部下にまかせて、J・Dはセスナ機でミネソタの湖の上空を飛んでいた。ふと眼下を見下ろしたとき、我が目を疑った。あの長い脚……あれは、まさしく僕のマギーだ!少年時代の夏休み、彼はこの湖でマギー・アダムズと出会った。海の精のような、長い脚の魅惑的なマギー。彼女はやせっぽちのJ・Dになど見向きもしなかった。だが、彼も大人になり、北欧の美神のごとく、たくましくなった。今度こそ、彼女を自分のものにしてみせる。そう誓ったJ・Dは、再会したマギーの唇をいきなり奪った。そしてマギーも応えたかと思ったとき、彼女は突然J・Dを突き放した――目に恐怖の色を浮かべて。■売れっ子のモデルとしてニューヨークで活躍していたマギー。彼女がすべてを捨てて、この湖に来たのはなぜ? 憧れの女性の心を開こうと四苦八苦するJ・Dは……。
  • 魅せられた伯爵
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    ■地域と人々に尽くす領主ですって?嘘よ、本当の姿を暴いてあげるわ!■モリーは二十二歳。イングランドの田舎町、フォードカスターへ地元新聞の新人記者としてやってきた。華やかなマスコミの世界を夢見ていたのに、モリーの初仕事はチャツネの作り方を老婦人にインタビューすることだった。がっかりしながらも約束の場所へ急ぐモリーは、途中で対向車と衝突しそうになる。車から降りてきたのはびっくりするほどハンサムで横柄な男。いったい何者?「僕はアレクサンダー・ヴィリヤーズ・セント・オテル伯爵だ」伯爵ですって? モリーは上司の話を思い出した――地域のために働く志高い伯爵の……。彼のことだったのね。でも、この態度。それに突然のキス。人をばかにして!いい人なんて嘘よ。私が真実を明らかにしてみせるわ。
  • BGMは波の音
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    ■このひとに恋したら傷つくだろう。でも、この気持は止められない。■「ワイタプへようこそ、ジャシンタ」ドアを開けた男性を見て、ジャシンタは驚きに目を見張った。数カ月前フィジーで出会ったハンサムな男性、忘れもしない彼こそがこの家の所有者、ポール・マカルピンだったなんて。母を亡くし、ひとりぼっちになった彼女は、大学の指導教官、ジェラードの勧めでここにやってきた。これからの三カ月、ポールの家の離れで母との約束を果たすのだ。約束は歴史の修士号を取ること、そして二人で考えた物語を書くこと。しかし、ポールがあのフィジーで出会った男性だとわかったとたん、ここに滞在するのは危険なことに思えてきた。海の近くの夢のようなお屋敷に住む国際派弁護士――貧しく育った私とは、あまりにもつり合わない相手だわ。■『さよならフィアンセ』で結婚式の直前、親友にフィアンセを奪われてしまったポール。あれから五年、女性不信に陥っていた彼に運命のときが訪れます。
  • さびしい結婚
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    ■その男は最高にゴージャスな男。心を奪われるのも無理はない――たとえ、夫がいても。■デビーは夫の不在には慣れていた。セールスマンの夫ジーオは各地を回ると称して居場所さえ知らせず、デビーとひとり息子の生活費も満足に渡さない。予定の日が過ぎて夫が帰ってこないのに、かえってほっとしている自分に気づいて、デビーは別れを決めた。心を結ぶものが何もないのに結婚を続けていくわけにはいかない。そう決意した日、仕事で訪れた会社の社長室で、社長ルチアーノの兄の写真を目にして驚いた。ジーオだ!夫に身よりはないはずだ。見たこともない指輪まではめて……。そしてルチアーノから聞いたのは、思いもよらない夫の秘密だった。デビーはジーオの本当の家があるシチリアに向かった。だが問題は、初めて会ったときから、デビーがルチアーノのとりこになってしまったことだった。
  • この愛が罪でも
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    ■あの少年がこんな魅力的な男性になったなんて。ここに来たのを後悔することになりそう……。■ミーガンはカリブ海のサン・フェリペ島に向かう飛行機の中にいた。病み上がりのせいか顔は青白く、一抹の不安も感じている。だが、それが体調のせいばかりでないことはわかっていた。これから母の再婚相手の家族と十六年ぶりに再会するのだ。継父のライアン、その先妻の娘アニタ、そしてアニタの息子レミー。ミーガンが十五歳のとき両親は離婚し、母はサン・フェリペ島に住むライアンと再婚した。母はすでに亡いが、多感な少女時代にミーガンが受けた心の傷は深く、いまだに気持ちの整理がつかない。島の空港に降り立ったミーガンを、見知らぬ男性が出迎えた。それは、二十五歳になり、たくましく成長したレミーだった。男性的な彼の魅力に、ミーガンは圧倒された。
  • この恋は嘘
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    ■彼を夢中にさせ、最後に拒絶してやる?ゲームの結果傷つくのは私かもしれないのに。■人材派遣会社で働くケリーは、大女優エステル・サリバンのもとに、自叙伝執筆を手伝う秘書として派遣された。とてもやりがいのある仕事にケリーは張り切っていた。ただひとつ気がかりなのは、エステルのひとり息子、リー・ハートフォードのことだ。リーはやり手の青年実業家で、女性遍歴でもその名を知られている。ケリーの友人サラは以前彼にもてあそばれ、いまだに立ち直れない。サラはケリーに、危険なゲームを彼に仕掛けるようそそのかした。リーを夢中にさせ、最後の瞬間に手ひどく拒絶して、思い知らせてやればいい、というのだ。そんなふうにリーと対決する自信はないわ。ケリーの心は揺れる。それはすでに彼に惹かれはじめているからかもしれなかった。
  • 水の中の花嫁
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    ■ここでまた自殺者が出れば、ダイヤモンド家の連中は喜ばないだろう。■家庭のぬくもりを求め、ダイヤモンド家で子守として働くアニーは、婚約者のいるアンソニーに惹かれて悩んでいる。アンソニーとの待ち合わせ場所の桟橋に現れた見知らぬ男性は、彼の兄のルーファスだった。調査報道記者として飛び回る彼はアニーの雇い主でもある。だからって当てこすりや傲慢な態度は許せない。私を自殺志願者と間違えた上に、弟をろくでなし呼ばわり。きちんと子供の面倒も見ているのに、仕事をしろと言うなんて。でも、また自殺者がってどういう意味?前に誰かが死んだっていうの?いったい誰が?ここは平和な田舎じゃなかったの?
  • アラビアの王子
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    イギリスからアラブの首長国ジャヒラに来たアンジェラは、希望どおりの職に採用された。そして、会社のオーナーに挨拶するためオフィスを訪れたところ、アンジェラは茫然として立ちすくんだ。そこにいたのは、二日前、アンジェラが彼の車からものを盗もうとしていたと誤解し、彼女のことを激しく非難した男だったのだ。尊大なその男シーク・ラシード・アル=ハザールは勤め先のオーナーであるだけではなく、なんと首長国ジャヒラの王族の一員でもあった。シーク・ラシードは、この仕事はきみに向いていないと断言し、アンジェラにイギリスへ帰れと居丈高に命令するのだった。
  • 涙はあなたの肩で
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    ■私より屋敷が目当ての婚約者と別れたとき、あの人は肩を貸して思う存分泣かせてくれた。■ロンドン近郊で領主の末裔として暮らしてきたクロスビー家。そのひとり娘レオノーラは、今は貧しくなった一家を支え、荒れてはいても美しい屋敷を、ばあやと二人で切り盛りしている。ある日、病に倒れた老医師に代わって、診療所に若い医師ジェームズ・ガルブレイズが赴任してきた。レオノーラは彼に医師としての尊敬のまなざしを向けながら思った。すてきな人だけど、私にはトニーがいる。トニーはハンサムだし、私の指には彼から贈られたダイヤの婚約指輪が輝いている……。ところがトニーの結婚の目的は意外なところにあった。二百年前に建てられた壮麗なクロスビー家の屋敷を改修して、ビジネスの拠点にしようともくろんでいたのだった。
  • レッド 上
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    ■鬼才E・スピンドラーが圧倒的な筆力で描いた代表作!平凡な少女に訪れる愛と波瀾に満ちた日々の幕開け-■ミシシッピ州の貧しい家に生まれ、蔑みの目を向けられて育ったやせっぽちのベッキー・リンは兄の友人たちにレイプされ、絶望のどん底で故郷の町を出た。行くあてのない彼女は、雑誌の中でいつも輝いていた憧れの地ハリウッドへ向かった。そしてひとりのカメラマンとの出会いが、否応なく16歳の少女を愛憎劇の渦中へ巻きこんでいく……。運命にもてあそばれながらも夢と真実の愛を追いつづける少女を描いたドラマティック・ラブストーリー、待望の復刊。
  • 初恋の残り火
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    看護師のタラは困った人を見ると放っておけない。記憶喪失の女性を自宅で世話しようと思ったところ、その患者の警備を担当するクリントが現れ、猛反対した。初恋の彼がすっかり大人の男性になった姿を見て、タラは図らずも胸を高鳴らせた。それでも患者の希望を優先して家に連れ帰ってしまう。すると、クリントが怒りの形相でやってきて宣言した。「きみにつきまとうことになるから、覚悟しておけ」そう言い放った彼の瞳に、誘惑するような光がきらめいた。★大人気ミニシリーズ『華麗なる紳士たち』第四シリーズが先月よりスタート!二話めを執筆したのは人気急上昇中のローラ・ライトです。胸に残る傷跡が呪縛となってつらい過去に苦しむヒーローの心を、ヒロインはどのように開かせるのでしょうか?★
  • 悲しき花嫁
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    〈フォーチュン建設〉のパーティーが行われる舞踏室で、アデルは重役のジェイソンの熱い視線に不安を覚えていた。さきほど同じエレベーターに乗り合わせたとき、彼の理想的な外見と情熱の夜を思わせる声にうっとりしたが、仕事をけなされて、彼に対する印象は最悪になった。ところがアデルの評価など気にかける様子もなく、ジェイソンはもっとシャンパンがほしいかと尋ねた。長旅の疲れのせいで思わず、ほしいのはベッドだと答えると、彼はひそやかな笑みを浮かべて言った。「それなら、僕にも手伝えそうだ」★シルエット・ディザイアに大人気の富豪一族シリーズが満を持して登場! 今月より五カ月連続でお届けします。一族の女家長で縁結びの達人ケイトも健在で、華やかな恋の花を次々と咲かせていきます。どうぞお楽しみに!★
  • ボスの愛人
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    ジェインはリゾート開発会社の社長秘書。ボスのアダム・パウエルに秘めた想いを寄せていたが、当のアダムは女性と真剣につき合う気はないと公言している。だからジェインは、いつも有能な秘書役に徹していた。ところがある日、すべてが一変する。かねてから買収を狙っていたリゾート地のオーナーから、アダムは条件つきで商談に招かれたのだ。愛し合っているカップルに譲りたいので、恋人同伴で来るように、と。困ったアダムはジェインに言った。「リゾートに同行して、僕の愛人になってくれないか?」★四カ月連続でお楽しみいただいた『キング・オブ・ハーツ』も今月で最終話。不思議なマッチメイカーの最後の奮闘は報われるのでしょうか?★
  • 美しき同居人
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    ■すぐ近くにいるかもしれない運命の相手。あなたはその人に気づけますか?■マギーはサロンの一室から出てきたニックを見て、言葉を失った。髭を剃り、髪をカットした彼は、抗いがたいほど魅力的だ。「君の言いなりになって変身したんだ。満足かい?」マギーは黙ってうなずきながら、心がざわめくのを感じていた。私ったら、どうしてあんな提案をしてしまったのかしら?ニックは、マギーの家の部屋を借りることになった新しい下宿人。といっても祖母が勝手に契約しただけで、最初は断るつもりでいた。ところが自力で始めた結婚相談所の開業が間近に迫っていたせいでつい彼を宣伝用の男性会員に仕立てようなどと思いついてしまった。そして紹介する女性とのデートを条件に部屋を貸すことにしたのだ。ニックを見ただけで熱くなるのに、同じ家でどうやって眠るつもり?しかも私は彼に運命の相手を紹介しなくてはいけないのよ。この日から二人の危うい関係が始まった。
  • 囚われたプリンス
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    ■一国を担う人物かもしれない彼が、私だけの王子様になることなどあるだろうか。■アメリカ留学中のセーラは、ペンウィック国王妃の命を受け、王位継承者の可能性のある青年を王国へ連れて帰ることになった。青年の名はシェーン・コーデロ。裕福な家庭に育ちながらも、自立してからは自ら有閑階級とは無縁の暮らしをしてきた男性だ。彼が空港に現れたとき、セーラはさんざん待たされたことを一瞬にして忘れた。見るだけでこんなにも熱い気持ちをかき立てる男性は、今までの人生には存在しなかった。十六時間のフライト中、ずっと彼と二人きりだなんて信じられない。だが、気持ちを隠そうと本に読みふけるふりをする彼女をよそに、シェーンは美人の客室乗務員と戯れている。長いフライトになりそうだわ、とセーラは思った。これが十六時間では終わらない旅になるとも知らずに……。■暗中飛躍する黒い騎士団の動向や大きく変わる宮廷の情勢が描かれた本作は読み応え十分です。物語のラストスパートをお見逃しなく!
  • 疑惑のプロポーズ
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    ■あなたの真意はわかっている。だからせめて、ベッドでは愛しているふりをして。■ランディは幼いころから夢見ていた。映画や小説に出てくるような、ハンサムでたくましく強引なヒーローにいつの日か愛されることを――でも現実は違った。父と母を失い、継父に冷たくあしらわれて育ったせいか、引っ込み思案な性格でデート一つしたことがない。だがそんな平凡な日常は、突然現れた謎の男性のせいで一変した。増水した川にのみ込まれた男性を救い、家に連れ帰ったところ、彼は極秘の事情のためだと言ってランディに偽装結婚を提案したのだ。彼こそが私が待ちわびていたヒーローだと思ったのに。ひそかに恋心を抱きはじめていた彼女は真実を悟った。私はやはり誰にも愛されないのだ。だったら思い出だけでも……。ランディは勇気を振りしぼって彼に告げた。「お願い、私の初めての人になって」
  • 消えたシーク
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    ■あなたがどこへ行こうと、必ず見つけ出してみせる。■その夜、エレンは捜していた男をナイトクラブで見つけた。今まで見たうちでも、最高にハンサムでセクシーな男。でも、中身はただの大金持ちの放蕩息子だわ。エレンは心の中でつぶやいた。しかも彼は任務の対象だ。魅力的な外見にまどわされている場合じゃない。アラブのシーク、ラシード。通称ルディ。私のすべきことは、ボディガードの目を盗んで逃げ出した彼を、疑念を抱かせず、安全にホテルに連れ帰ることなのだ。蜜蜂のようにルディに群がる女性たちがいる中、エレンはなんとか彼に接近し、任務を成功に導いた。そして、もう二度と会うこともないであろう彼に背を向け、ホテルを後にした――なぜか言いしれない寂しさを感じながら。一方、まんまと罠にはめられたルディは、ひそかにエレンへの仕返しを企んでいた……。■たえず行方をくらますシークと、彼を追うセキュリティ・コンサルタントのヒロインという異色カップル。自分が怪我をしながらもヒーローを守ろうとするヒロインの想いに胸を打たれます。
  • お嬢様とボディガード
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    ■気品漂う天使のようなお嬢様とのあぶない逃避行が始まった。■簡単な仕事だと思っていた。名家のお嬢様を本人に気づかれずに護衛する。元囮捜査官のビリーには、ほんの朝飯前……のはずだった。しかしある日、そのお嬢様、ジュリーがいきなり家を飛び出した。依頼主である彼女の過保護な兄から、絶対に目を離すなと言われている。ビリーはあわてて追いかけた。休暇中の警官だと嘘をついて近づき、何とか家に連れ戻そうとするが、自分の裕福な生活に疑問を持っているらしい彼女は帰ろうとせず、そればかりか、ビリーを逃避行のパートナーにしてしまう。世の中の常識をまったく知らない箱入り娘との、二人旅とは……。ビリーは不安を覚えたが、それよりも不安だったのは、美しくけがれのない彼女に、自分が欲望を感じてしまうことだった。
  • 愛の迷路であなたと
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    ■彼の中で私は常に〝二番目〟だった。きっとこれからもそれは変わらない。■三年前より、彼はさらに魅力的になっている。別居中の夫ダコタと久々に再会したキャシーは思った。領事館員である彼女と、退役軍人の夫は、とある国をクーデターから救う任務に夫婦として就くことになっていた。この仕事に集中しなければならないとわかってはいたが、夫を見るたびに、自分が失ったものを思い出さずにいられない。ダコタはいつも任務が最優先で、まったく妻をかえりみない夫だった。赤ん坊を流産したときも、彼は遠く離れた中東にいた。彼女は失った赤ん坊を思って泣きながら夫の帰りを待っていたが、ついに待つことに耐えきれなくなって、家を飛び出したのだった。ダコタには、家を出たわけも流産のことも話していない。今も彼を愛している。でも、二人がやり直すことは不可能なのだ……。
  • 恋はアラビア式に
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    ■アラブのプリンスを落とすには、アラビア式〝愛の手引書〟が不可欠?■テキサス州ロイヤルで飛行機が不時着する事故が起きた。乗客の一人ジェイミー・モリスは、事故では無事だったが、以後、なぜか何者かに命を狙われはじめる。そんな彼女の警護をベン・ラサドがしてくれることになった。アラビアの王族ながらロイヤルで暮らす大富豪のベンは、ジェイミーを自分の牧場に滞在させ、何くれとなく面倒を見た。ジェイミーはすぐに、彼に心を奪われた。ハンサムで魅力的だが、謎めいていて近づきがたい不思議な男性。しかも、この前思いがけずしたキスは、まるで夢のような……。ああ、この身に危険がせまっているとしたら、私は男女の愛を経験しないまま死ぬことになるかもしれない、そうなる前にベンに……。ジェイミーは心を決めたが、鉄の意志を持つ彼は、彼女の誘惑になかなか屈せず……。
  • あなたがいたから
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    ■あのころの私とは名前も顔も違う。でも、彼を思う気持ちは変わらない。■コルト・レインツリーが代理母を求めている――噂を聞いたメラニーは、今しかチャンスはないと勇気を振り絞って彼に電話をし、面会の約束をとりつけた。これでやっと、恩返しができる……。昔、私は〝がり勉ガーティ〟と呼ばれ、皆に仲間外れにされていた。そんな私にただ一人やさしく話しかけ、自分の価値というものを教えてくれたのがコルトだった。住む場所は離れても、彼への愛が消えたことはない。数年前の交通事故のあと、私は手術で顔が変わり、同時に名前も変えた。会っても、コルトは私がガートルードだとはわからないだろう。ガートルードという子がいたことすら覚えていないかもしれない。それでも構わない。妻と娘を亡くし深い悲しみの淵にいるコルトに、彼の望む子供と無償の愛を捧げられるのは、私しかいないのだ。
  • 伯爵令嬢の受難
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    ■彼と踊ったワルツが、人生で最後のダンスだったなんて。■もう二度と元の自分には、元の姿には戻れない。ヘレナ・ライハートは重度の火傷を負った手と腕、複雑骨折をした足首、移植のために皮膚がひきつれた腿を見て思った。ヨーロッパの小国の伯爵令嬢で、パパラッチの格好の標的になるほどの美貌の持ち主だった彼女は、飛行機の緊急着陸事故で大怪我を負った。もっと重傷の人だっているのだ。これくらいで自分を哀れんではだめ。自己憐憫にひたる自分を嫌悪したが、心の傷は深かった。もう誰も私を美しいとは思わないわ。マット・ウォーカーだって……。ヘレナは事故の前にパーティで一緒に踊った長身でハンサムな牧場主を思い浮かべた。マットは事故のあと、お見舞いにも来てくれなかった……。痛む心と思うように動かない体を抱え、彼女は人知れず涙を流した。
  • ひと月恋が続いたら
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    ■もう恋はしたくないのに、愛さずにいられない人がそばにいる。■オータム・プラスキは、過去の苦い経験から、ハンサムでチャーミングで結婚したくなるような男性とはつき合わないほうが無難だと心得ていた。そうでない男性とも、ひと月以上はつき合わないというルールをもうけている。恋に落ち、また傷ついてしまう危険性を避けるために。だがある日、彼女の経営するベーカリーの店先に、ショーン・モナハンが現れた。まさに、ハンサムでチャーミングで結婚したくなるような男性が。その日から、なぜか彼はオータムにしつこくつきまとい始める。彼の誘惑に屈してはだめだと何度も自分に言い聞かせたが、オータムはどんどん深みにはまっていった。彼がただ、賭に勝つために自分を誘惑しようとしているとも知らず。
  • 噂をとめられない!
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    ■私が妊娠? まさか。男性とつきあったことなんてないのに。■テス・モナハンは絶対に病気にならない。町でインフルエンザがはやっても、傷んだ食べ物を食べても、彼女だけはいつも元気そのものだった……今日までは。勤めている小学校で、優秀な教師として表彰されるという今日、テスは死んだほうがましというくらい具合が悪かった。無理をして学校へ行ったが、表彰式の間も何度も吐き気に襲われた。そんな彼女を見て、人々は妊娠したのだと勘違いし、噂はあっと言う間に町中に広まった。子供のころから好きだった兄の親友ウィルももちろん、噂を信じた。テスがどんなに否定しても、〝きみの胃は牛並に丈夫だから、気分が悪くなるなんて妊娠以外考えられない〟と言われる始末。十年以上も恋している相手にそんなことを言われるなんて……。ウィルにだけは私の言葉を信じてもらいたかったのに!
  • 真夜中のファンタジー
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    ■夢は海賊に熱烈に愛されること。それがいきなり現実になるなんて!■クレアは結婚式を間近に控えたある日、婚約者のふるまいに気分を害し、パーティ会場を抜け出した。結婚は親が決めたようなものだったが、自分をないがしろにする彼の態度に頭にきたのだ。そのとき、あてどなく車を走らせる彼女を狙って二人の暴漢が現れた。しかし、間一髪のところでバイクに乗った男に救われる。男は野性的で荒っぽく、クレアが日頃夢見ていた海賊そのものだった。クレアの夢を知った男は海賊のふりをし、彼女が初めて知る、愛と官能の世界を経験させてくれた。めくるめく一夜が明けたとき、クレアはすでに恋に落ちていた。だが、私には婚約者がいる。それに二人は住む世界が違いすぎる。クレアは名も告げずに男のもとを去った。そして数日後……。■最後まで目を離せない、ドラマチックでセクシーな物語です!
  • 愛しすぎた女
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    ★深淵をさまよう男と女。二人がたどりつく先にあるのは……。★観光客でにぎわう、ハロウィーン間近のニューオリンズ。モリーがこの街を訪れたのは、休暇を楽しむためではなかった。妹のクレアが“フレンチ・クォーターの殺人鬼”の犠牲になったのだ。最近は疎遠だったとはいえ、モリーは妹の死の瞬間を感じ取った。クレアは私に訴えかけている――早く犯人を捕まえて、と。事件の担当刑事アランに捜査協力を申し出たモリーだったが、歓迎されるどころか冷たくあしらわれてショックを受ける。セクシーに乱れた髪、無精髭、そして無愛想な態度。怒りだけではない奇妙な胸の高まりを覚えて、モリーは動揺した。気をつけなければ。彼はある意味、犯人よりも危険すぎる……。
  • 偽りの約束
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    ■この男性との結婚は大きな過ちになるかもしれない。■ベスは不幸のどん底にいた。恋人に裏切られ、仕事と住まいを失い、体は普通の状態ではない。そんなとき、偶然出会って手を差し伸べてくれたのがデイヴィッド・ケインという会社経営者だ。彼はベスに秘書の仕事を与え、自分の家に同居させてくれた。ある日、デイヴィッドの義姉がふいに訪ねてきて、ベスを彼の恋人と勘違いする。デイヴィッドはなぜか、その誤解を解こうともしない。それどころか、義姉が帰ったあと、驚くべき提案をした。「僕たち二人の問題を解決するために結婚しないか?」彼の問題がなにか全然わからなかったが、ベスは役に立ちたいと思った。
  • せつない秘密
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    ■四十年近くも封印されてきた真実。それが今、明かされようとしている。■往年の大女優、レイチェル・リッチモンドに突然招待され、レオニーはとまどいながらも壮麗な屋敷を訪れた。だが最初に彼女を出迎えたのは、レイチェルの息子ルークだった。彼はレオニーに、母に近づくなと強く警告する。ところが、ほどなく現れたレイチェルはこう言った。「あなたに私の伝記を書いてもらいたいの」レイチェルは三十八年前に未婚のままルークを産んだが、息子の父親についてはかたくなに沈黙を守ってきた。それがなぜ今になって、過去を語る気になったのだろう?しかも、まったく面識のない私に伝記を書かせるなんて。依頼を引き受けるかどうか返事を保留して帰ったところ、翌日の午後、いきなりルークがレオニーの家を訪ねてきた。■今やハーレクイン・イマージュを代表する作家となったキャロル・モーティマー。今作では、彼女のストーリーテラーとしての才能が遺憾なく発揮されています。感動のラストシーンにご注目!
  • エメラルドの花嫁
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    ■きらびやかな指輪はいらない。この結婚は偽りだから。■イヴは高級宝石店を営む祖父から結婚相手としてデヴィッド・エリオットを紹介された。彼は国内有数の才能を持つジュエリー・デザイナーで、宝石店の後継者としてぴったりだという。瞳には金色の輝きがあり、自信にあふれて堂々としている。彼と結婚すれば祖父の店を守れるし、言い寄る男性もいなくなる。だから、この結婚話に賛成しよう。イヴはつとめて冷静にふるまい、結婚指輪には何の飾りもいらないと言った。するとデヴィッドはイヴをじっくり見つめて言い放った。「どこまでも功利主義ってわけか。この結婚と同じだな」イヴの張りつめた心は崩れそうになり、震えを抑えられなかった。
  • 花嫁に真珠を
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    ■窮地に立つ彼女を救ったのは、名門一族の次男だった。■結婚式直前に婚約者の裏切りにあったハンナは、それまでの生活を捨て、オーストラリア各地を旅していた。資金が底をついてきたころ、うってつけの仕事を見つけ、グレート・バリア・リーフをめぐる豪華客船の料理係に応募する。明るい性格を買われて、ハンナは見事採用された。雇主のトニーは見るからにエネルギッシュで、ハンナはたちまち心がときめいた。でも、名門キング家の次男が雇人と恋に落ちるわけがない……。一方、雇主のトニーはハンナを見て困惑した。たちまち相手をとりこにする強烈な魅力がある。危険だ! 雇人との恋愛は最も避けたいトラブルだというのに。警戒しながらも、トニーの頭は彼女のことでいっぱいになっていた。■今作は、名門キング家の次男トニーが主人公として登場し、運命的な出会いを経験します。
  • 仕組まれたウエディング
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    ■私が名門一族の花嫁に?きっと何かの冗談に違いない。■名門キング家の長男、アレックスには悩みがあった。一族の子孫繁栄を願う祖母が、結婚について口を出してくるのだ。ある日、祖母が、パーティの余興で何曲か歌わせたらどうかと歌手志望のジーナ・テルリッツィをいきなり屋敷に連れてきた。ジーナは今どきめずらしいほど堅実で控えめな女性だった。祖母がなにか企んでいるような気がしなくもなかったが、アレックスはジーナの飾らない魅力に心を引かれた。一方、キング家の豪邸に招かれたジーナも胸を躍らせていた。歌手としてのチャンスを与えられたこと以上に、女性たちの憧れの的であるアレックスに会えたのが嬉しい。彼と結婚できたら! でも、彼にはすでに美しい婚約者が……。ジーナは叶うはずのない夢を見る自分を叱りつけた。
  • ガラスの結婚
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    ■燃えるような情熱は、幸せな結婚を約束するだろうか?■ドメニカは先祖代々受け継いできた別荘の売却に際して、たたきあげの実業家、アンガスと知り合った。二人は、育ちの違いを越えて強く惹かれ合い、恋人として甘い時間を過ごすようになる。しかし、ドメニカはしだいに二人の関係に疑問を持ちはじめた。私たちの間にはお互いを求める激しい情熱が存在するが、その先にいったいなにがあるのだろう?アンガスの心の中にあるのが欲望だけでないことを確かめたい、悩みを打ち明け、分かち合えるような関係を築きたい。それを実現するのは結婚――彼女はアンガスとの結婚を強く望んだ。結婚は、スタートであってゴールではないのに。
  • シェフと泥棒
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    ■こんなに恋いこがれているのに。あなたを信頼できないことが苦しい。■キティーは恩人のカロに泣きつかれ、著名な映画監督ダライアス・スピードの家に潜入した。半生かけて書き上げた脚本を盗まれたと聞いては黙っていられない。住み込みのシェフとして料理の腕を振るう一方で、盗まれた脚本がしまってあると思われる金庫を捜す。だが自信と才能にあふれたダライアスを見ていると、盗みをはたらくような人物だとは思えない。うまく本性を隠しているとでもいうのでなければ……。一方ダライアスは、キティーがシェフを装った女優志望で、彼の映画への出演が狙いではないかとにらんでいた。疑って疑われて、それでも二人の間には引き合うものがあり……。
  • 悩めるシンデレラ
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    豪華な調度に囲まれた部屋でジーナは気後れしていた。ここは私のいるべき場所ではないわ。ジーナは生まれ落ちてすぐ養女に出された。死期の迫った祖父が苦労して彼女を探しだし、ほんのわずかの言葉を交わしたあと、亡くなった。今、遺言が読み上げられようとしている。私は何もいらない。祖父の養子であるロスが、一族の帝国を引き継げばいい。だが遺言の内容にジーナは耳を疑った。ロスと彼女の結婚を条件に、財産が分与されるというのだ。

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