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  • 憎いのに恋しくて〈誘惑された花嫁 Ⅱ〉
    完結
    4.2
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】大富豪ライアンと出会い、熱烈な恋に落ちたケリーは学校を辞めて彼のプロポーズを受ける。だが、身分違いの彼女をこころよく思わない彼の家族により幸せなふたりをひきさく陰謀が企てられる。妊娠した彼女を彼の弟が襲ったのだ! すんでのところでライアンのもとへ逃げだしたケリー。だが、彼は弟さえ誘惑する売女だと彼女を罵倒。手切れ金の小切手を投げつけられ、一方的に婚約破棄される。なぜ私を信じてくれないの!? ケリーは絶望し、彼の前から姿を消すが…。
  • 妻を買った億万長者
    完結
    3.0
    ビクトリアは意を決して、別居中のギリシア人の夫アレクシスに電話をかけた。夫とは7年会っていない――浮気を疑われ、罵られたあの日以来。けれど今は自分の心の傷にかまっている場合ではない。離婚していくらか慰謝料をもらい、病に倒れた恩人を助けなければ! するとアレクシスは、離婚に応じてもいいがそれにはビクトリアが自らアテネに来るのが条件だと言い放った。さらに、離婚届とひき替えに1週間自分の愛人として過ごせと屈辱的な要求を突きつけて…。
  • いつわりの純潔
    -
    リリーの住む屋敷が、突然継母によってチーロという男性に売却され、彼女は数日内に出ていかなければならなくなった。チーロはゴージャスな男性だが、非情なビジネスマンというわけね。だが意外にも彼はリリーの引っ越し先にも現れ、食事に誘う。さらには弟の学費を援助すると申し出、プロポーズの言葉も口にした。バージンを捧げた男性に裏切られ、お堅い女性を演じてきたけれど、こんなに愛してくれる人とならまたかつての情熱を思い出せるわ。結婚を承諾したリリーは想像もしなかった――奔放な母親に育てられたチーロが妻として求めているのは、けがれを知らない女性であることを。■『恋という名の罠に落ちて』のスピンオフ作品です。花嫁が純潔でなかったのを知ったあとの花婿は?結婚の意味を問うストーリーをご堪能ください。
  • 架空の楽園
    3.5
    シエナは父親と故郷の村に暮らしていたが、父が亡くなると、ロンドンに出て、兄の友人であるジリアンのもとでフリーの派遣秘書として働き始めた。ある日、オフィスを訪ねてきた男性をひと目見て、シエナは周囲のものがすっと遠のくほど魅せられた。気がつくと、その男性とジリアンがじっとこちらを見ている。「シエナ、ミスター・ステファニデスは秘書がおいり用なのよ……」即座に、シエナは彼のもとで働くことに決まった。彼が綿密な復讐計画を抱いて自分に接近してきたとは思いもよらず、シエナは期待に大きく胸をふくらませた。■傲慢なギリシア人大富豪と秘書の愛憎を描いた名作を、たくさんの熱いリクエストにお応えして再版いたします。
  • 恋と屈辱の地中海【あとがき付き】〈【スピンオフ】華麗なるバルフォア家〉
    完結
    3.3
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】大富豪の娘として何不自由なく暮らすカットは、父から勧められた地中海クルーズの旅に出かけようと豪華な船に乗りこんだ。ところが彼女を待っていたのは、従業員用の小さな船室と、乗組員の食事の世話や掃除という労働。しかも船のオーナーは、慈善舞踏会の夜に出会い、彼女を軽蔑とともに拒絶した男性――実業家で元闘牛士のカルロスだった! そのうえこの旅は、娘の自立を願う父のさしがねだという。カルロスにこき使われ、再び屈辱を味わわされるなんて……。
  • 結婚の掟 地中海で恋して I
    3.0
    サンティナ王国の王女ソフィアは、考え抜いた末に心を決めた。父が無理やり進めるスペインの王子との縁談から逃げるため、幼なじみの皇族アッシュに恋人のふりをしてもらおう。彼には、16歳のときバージンを捧げようとして拒絶された。それ以来会っていなかったけれど、きっと助けてくれる。ところがアッシュにすげなく断られ、なす術のなくなったソフィアは、とりあえず向かった空港で、当日便はもうないことを知った。どうすればいいの? 今この国を発たなければ、政略結婚させられる。そのときアッシュの言葉がよみがえり、ある案が浮かんだ。彼の自家用機が今夜発つ。そっと忍び込めばいいわ。■作家競演によるミニシリーズ〈地中海で恋して〉が今月から始まります。王国サンティナの王子と王女たちがおりなす華麗な物語です。第1作は一昨年亡くなったペニー・ジョーダン。新作としてお届けできる最後の作品となります。
  • 穏やかな彼 前編
    -
    よれよれの服に冴えない眼鏡の仕事人間、ジョン・フィリップ。それが、ソフィのボスだ。時代の寵児と呼ばれる天才も、実のところ、身の回りのすべてを秘書の彼女に頼りきっていた。亡兄の子供たちを引き取った彼から便宜結婚を申し込まれたとき、ソフィはさほど驚きもせず、すぐに“イエス”と答えた。男性不信のソフィにとって、彼だけは信頼できる男友達だからだ。ところがある日、シャワーから出た彼と鉢合わせした瞬間、ソフィの胸に奇妙なざわめきが広がった。嘘でしょう? このセクシーで魅惑的な男性がジョンだなんて!
  • 風に吹かれる砂のように
    完結
    4.0
    遠いアラブの国で金融サービスの職についたサディー。だが、雇い主に取引き相手をいかがわしくもてなすよう命じられ、それを断ると突然解雇されてしまう。帰国の旅費もなくさまよっていた彼女を助けたのは、雇い主の家で1度すれ違っただけの男性――ドゥラックス。仕事があると言われ、専用機で強引に連れていかれたところはアラビアン・ナイトのような宮殿…なんと彼は、隣国のシークだった! 夢見心地のサディーだったが、彼は密かに卑劣な計画を立てていて…?
  • 無垢な愛人
    完結
    5.0
    町の有力者の不動産王レスターの葬儀で、ケイトと彼の遺言執行人のジュードは出会った。ケイトは噂どおりハンサムな彼の笑顔に、ジュードは彼女の繊細な印象に、お互い強く惹かれあった――だが、次に会ったとき、ジュードの態度はひどく冷淡だった。不審に思ったケイトに彼はレスターの遺言書の驚くべき内容を告げた。レスターは顔見知りでしかないケイトに、莫大な財産を残したというのだ!ジュードはあきらかケイトがレスターの愛人だったと誤解している!?
  • 思い出の罠【あとがき付き】
    完結
    4.0
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】天涯孤独の孤児フェイスは夏の間だけ、老富豪フィリップに預けられた。そこで彼女は御曹子ナッシュと出会い、初めての恋に落ちる。しかし、一時の幸せを残酷な運命が襲う。彼女がいた施設の不良が屋敷に盗みに入り、フィリップが心臓発作で命を落としたのだ。止めようとしたフェイスが首謀者にされ、手錠をはめられてしまう。ナッシュにも信じてもらえず、彼女はすべてを失った。10年後、建築士となり、思い出の屋敷の改築仕事をまかされたフェイスは彼と再会し…!?
  • 恋という名の罠に落ちて
    -
    エマはある日、社長のザカリアスに呼ばれ、彼のオフィスに赴いた。ザカリアスは仲のいい友人の兄だが、普段は直接口をきくこともあまりない。いったいなんの用かしら?だが、ザカリアスの口から出た言葉に全身が凍りついた。エマの過去に不信感を持つ彼は、彼女を弟から引き離すため、ニューヨークへの出向を命じるというのだ。なんて横暴なの! 前夫との形ばかりの結婚から受けた傷を乗り越え、インテリアデザイナーとして少しずつ前進しているところだというのに。憤慨したものの、命令に逆らうことなどできず、現地に赴いたエマは唖然とした――ザカリアスが待っていたからだ。■ハーレクイン・ロマンスの大人気作家S・ケンドリックのせつないラブストーリーです。プレイボーイのギリシア人ザカリアスとの束の間の関係がだんだん辛くなるエマ。この恋のゆくえは?
  • 愛をあきらめないで 1
    完結
    -
    エリッサはパンクした車のタイヤ交換に苦労していた。「手を貸そうか?」不意に聞こえてきた男の声に、彼女はびっくりした。足音もたてずにそばに現れたのは、つい最近、階上に引っ越してきたウォーカー・ブキャナンだ。男性に絶対借りをつくりたくないエリッサは、ウォーカーの親切をそっけなく断ろうとしたが--。シアトルの外食産業に君臨する名家・ブキャナン一族の愛憎を描く大人気スピンオフ作がついに単行本化!(既刊「スプーン一杯のロマンス」)
  • 世紀のプレイボーイ
    完結
    4.0
    セレブの集うパーティーで、イヴは声をかけられた。相手は、目もくらむほどの男性的魅力を放つルカ・カーデリ。彼はちっとも変わってない…。10年前、イヴは彼と話したことがあるが、覚えていないようだ。無理もない。垢抜けないティーンエイジャーだった彼女に、彼が夢のようなチケットを恵んでくれただけなのだから。だが、再会後のルカは熱心にイヴを口説いてくる。いくら今、私がアナウンサーとして活躍していても、上流階級の彼と私では住む世界が違うのに…!
  • 至上の愛
    3.0
    ケイトは最初、自分の耳を疑った。村にある発電所に新しい所長がやってくる。所長の名はジェイク・ハーヴィー。2年前、ケイトが別れた夫だった。いいえ、離婚手続きを終えていない以上、彼はまだ私の夫。ロンドンの家を飛び出してのち、ケイトはヨークシャーのこの地で友人とクラフトショップを経営し、自立の道を歩み始めていた。新しい所長を歓迎するディナーパーティーのホステス役を頼まれ、気楽に引き受けたものの、まさか相手がジェイクだとは思わなかった。しかも彼はケイトの名を聞き、彼女が誰か知ったうえで出席するという。今さら何のつもり? ケイトは夫との再会に一歩も引く気はなかった。■1984年に書かれたP・ジョーダンの未邦訳作品をお届けします。今回がいよいよ最後の新刊となります。多くの読者を魅了した、ロマンスの醍醐味あふれる小説の世界を心ゆくまでご堪能ください。
  • 花言葉を君に
    完結
    5.0
    魔法にかけられてしまったのかしら――そう思うほどに、彼は魅力的だ。ロンドンの雑誌社で働くキャサリンは、失恋の傷を癒すためギリシアの島に旅行に来ていた。そこで出会ったのは、海より深いブルーの瞳のハンサムなフィン。強く惹かれあったふたりは、つかの間の休暇を情熱的に過ごして別れた。だが帰国後、フィンが実は有名な実業家だったことがわかり、編集長命令でキャサリンは彼に取材することになってしまう。もう2度と会うことはないと思っていたのに!
  • 情熱の報い
    完結
    4.7
    アンジェリーナは、もう息子を止めることはできなかった。「僕は父さんがどんな人か知りたいんだ」きっと、あなたの父親は刑務所に入っているわ。危険な魅力をもつ不良少年だったジェイク。ひと目で惹かれた16歳のアンジェリーナは、たった1度の関係で息子を身ごもるが、周囲がふたりの仲をひき裂き知らせることができなかった。もう再会することもない。そう思っていたのに…。今や敏腕弁護士となった彼が現れ、もう1度あの夜をやり直そうと誘う。だけど過去の傷は忘れられなくて…。
  • プリンセスになる条件【あとがき付き】〈地中海の王子たち Ⅲ〉
    完結
    5.0
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】恋なんてしたことがないミリーの趣味は乗馬だった。今日も愛馬に乗って、高い生垣を飛び越えてちょっと上機嫌だった。愛馬をねぎらっていると、うしろから突然男の声がした。また、叱られるかと思って振り向くと、そこには屋敷に滞在しているマルディビノ公国の皇太子ジャンフェロが立っていた。堅苦しい席が苦手なミリーは会うのを避けていたのに、こんな形で出会うなんて! しかも、彼はなぜか彼女を見つめていた。この方は、もうすぐ姉に結婚を申し込む人なのに!!
  • 情熱を知った午後〈レオパルディ家の掟 Ⅰ〉
    完結
    3.5
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】亡き姉の息子ジョシュをひとり育てるジュリー。ある雨の日、仕事に疲れきって家路を急ぐ彼女の前に長身でエキゾチックな顔立ちの男性が現れた。「僕はロッコ・オパルディ。その赤ん坊のことで話がしたい」ジュリーはその姓を姉から聞いていた。この男性はジョシュの父親の身内なのだ。そして彼は母国シチリアでDNA鑑定をしたいと申し出る。愛する甥を奪われるかと恐れつつも、ジュリーは魅力的逆らいがたい雰囲気の彼とシチリア行きを決意し…。
  • 恋とワインと伯爵と
    完結
    -
    アメリアは、街中でとてもすてきなフランス人男性に偶然、2度も出くわした。これはもう運命の人だわ!デートを申し込まれ、有頂天だった彼女だが、自宅で新聞を開いて、その男性がきわめて有名なプレイボーイ伯爵レミーだと気がついた。そんな有名人が私なんかを相手にするわけがない。どうやら彼の目的は、アメリアが相続したおばの遺産らしい。それならそれでもいい。恋人にふられたばかりのアメリアは、恋の達人レミーにある願いを叶えてもらおうと決心した!
  • 満たされぬ情熱
    完結
    -
    インテリア・デザイナーのケイトは、仕事先の邸宅である男性と出会った。シチリア名家の御曹司、ジョヴァンニ・カルヴェッリだ。傲慢で冷たい雰囲気を漂わせた彼に反発を覚えたのに、なぜか彼の放つ強烈な男らしさに目が釘付けになり、ケイトはうろたえてしまった。でも、億万長者の彼と会うことは2度とないと思ったのに、数時間後、忘れ物を届けに彼が自宅へ来てくれて、言い放った。「僕に興味があるんだろう?隠さなくてもいい。僕もなんだ…」と。
  • 美しき侵入者【あとがき付き】
    完結
    -
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】「子供たちを守るために。やるしかないんだわ」その熱心さで若くして学校長に抜擢されたジョディ。彼女は覚悟を決め高級ホテルの一室に消えた。実は生徒たちの親の大半が勤める工場が買収され、閉鎖の危機に追い込まれていたのだ。買収先の社長は気鋭の実業家として有名なレオ・ジェファーソン。生き馬の目を抜く経済界で辣腕を振るう彼に、この窮状を訴えるには直接交渉するしかないとアドバイスされ、社長が宿泊するホテルの部屋に忍び込むことになったのだが…!?
  • 情熱は罪
    3.0
    カリブを襲った嵐の夜、ライザは義理の兄ロークと結ばれた。ともにクルージングに出た船上で、激情に駆られてのことだった。だが、直前にマストから落ちて脳震盪を起こしていたロークは、断片的な記憶喪失に陥り、翌朝にはそのことを忘れてしまう。義妹への潜在的な罪の意識か、以来、彼はライザに冷たくなった。一夜の思い出に胸を焦がしても、報われることはないんだわ……。ライザはあまりの苦痛に耐えかねて、書き置きも残さず家を出た。あれから5年。過去を忘れ、ロンドンで自活するライザの前に、突然ロークが現れた――昔と変わらぬ非情さを漂わせて。
  • 長い冬
    -
    カリブ海の島で旅行会社に勤めるオータムは、目の前に現れた男の姿を見るなり、顔面蒼白になった。ヨーク・レイン……世界的に有名な航空会社の社長で、19歳のときにオータムが結婚した相手だ。幼かったオータムは彼が属する派手な上流社会になじめず、結局、短い結婚生活は破綻し、ロンドンの家を飛びだした。いったいなぜヨークがここにいるの?戸惑うオータムに、ヨークは冷たく言い放った。急遽妻が必要になったから、4カ月の間だけ戻ってこい――そうすれば正式に離婚に応じよう、と。
  • 忘却のかなたの楽園〈誘惑された花嫁I〉
    完結
    3.5
    「どこかでお会いしましたか?」愛しい男性の心ない言葉を聞いた瞬間、ブライアニーは思わず彼の頬を平手打ちしていた。5か月前、島を購入したいと訪れた会社社長ラファエルと恋に落ち、夢のような時を過ごした。その後、連絡がなくなり、島を手に入れるために誘惑しただけかと不安に思う彼女は妊娠に気づいた。彼に会うため、会社のパーティーに意を決してもぐりこんだのに…。続く彼の告白に彼女は耳を疑った。「事故の後遺症で君の記憶を失くしたのかもしれない」。
  • 落葉の歌
    3.0
    英国コッツウォルズの放送局ラジオ・ワイチェスターは開局して間もないというのに、すでに閉鎖の危機を迎えていた。だがある日、ロンドン放送界の大物ジェイゴ・マーシュが経営立て直しのためにやってくることが決まった。懸命に局を支えてきたストームは、このニュースに憤慨した。あんな人に局を仕切られたら、わたしたちは追い出されてしまう。マーシュといえば、これまで数々の成功を収めてきたやり手だが、男尊女卑の考えの持ち主で、女性を飾り物としか思わない男なのだ。傲慢なプレイボーイの思いどおりになんて、絶対にさせないわ!●本書は、1983年9月に小社より刊行された作品を文庫化したものです。
  • 私に火をつけて!
    完結
    3.7
    アマンダは24歳。過去の苦しい思い出のせいで男性を避けていて、いまだバージン。ブティックで働くかたわら、チャリティ活動に力を入れている。今回の企画はセクシーな消防士たちのセミヌードカレンダーの制作。だが、1番のハンサムですばらしい身体のもち主、副署長のジョシュ・マーシャルだけは頑として拒みつづけていた。直談判のため署へ押しかけると、シャワールームから出てきたばかりの彼は全裸で「君が欲しい。ベッドに入ってくれるなら考えてもいい」と!?
  • 純愛の城
    4.0
    亡くなった祖父母の遺灰を故郷のシチリアの教会に埋葬する――ルイーズにとって、それはどうしてもかなえてあげたい願いだった。でもまさか司祭ではなく、シーザーに会うことになるとは思わなかった。彼は地元で権威を誇る公爵家の当主。埋葬には彼の許可がいるというのだ。教会でシーザーを前に、ルイーズは思わず逃げだしたくなった。10年ぶりの再会だった。彼には今、大人の風格と厳しさが備わっている。18歳のわたしが一夜をともにした、若き日のシーザーではない。彼はルイーズの申し出を聞いたあと、また会う約束をしながら、すべてを見通したような陰りのある目で、去り際に言った。「きみとはまだ話しあうべきことがありそうだ」■2011年12月31日、惜しまれつつその生涯を閉じたペニー・ジョーダン。病床にありながら果敢に執筆を続けた、彼女の最後の作品をお届けします。長編を始め、数多くの小説を書き、長く愛された作家との思い出とともに、作品の世界をご堪能ください。
  • 愛される価値
    4.0
    幼い頃に母を亡くし、里親のもとを転々としてきたシェリーは、24歳のある日、思いがけぬ事実を知ることとなった。遠い昔に死んだと聞かされていた父親が、実は最近まで生きていて、ずっとシェリーを捜していたという。シェリーはいてもたってもいられなくなり、亡き父が暮らしていた異国ポルトガルへ向かった。到着した荘厳な館で彼女を迎えたのは、義兄のジェーム伯爵。伯爵はシェリーを見ると、冷酷な笑みを浮かべて言い放った――遺産目当てで現れた人間を歓迎する気はない、と。
  • 星のきらめく夜に
    -
    男性に頼っては捨てられる母親を見て育ったアシュリンは自立こそ自分を守るすべだと信じ、ヘッドハンターとして成功したが、女性らしい夢や恋愛とは無縁に生きてきた。ジャンルカ・パラディオに出会うまでは。彼から仕事の依頼を受けてからというもの、会うたびにアシュリンは落ち着かない気分になった。いつもビジネスライクな私がどうして?巨大なホテルチェーンを経営し、たくましく、ハンサムな彼はとても私の手が届く相手ではないのに。それでも彼に惹かれていく自分がアシュリンは怖かった。
  • 無垢な愛人
    3.0
    町の有力者レスターの葬儀で、ケイトは彼の遺言執行人であるジュード・コンロイに出会った。噂どおりハンサムな男性で、その笑顔にケイトは強く惹かれた。ジュードのほうも彼女に興味をそそられたようだ。だが、次に会ったとき、ジュードの態度はひどく冷たかった。不審に思ったケイトが理由を尋ねると、彼は遺言書の驚くべき内容を告げた。レスターは顔見知りでしかないケイトに、莫大な財産を残したという。そのせいで、ジュードが誤解を抱いているのは明らかだった。ケイトがレスターの愛人だったと思っているのだ。■いわれなき理由からヒーローから目の敵にされるヒロインに、愛の祝福は訪れるのでしょうか。最後まで目が離せない展開です。
  • 銀色の夜に抱かれて【あとがき付き】〈レオパルディ家の掟 Ⅲ〉
    完結
    4.0
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】アニーの前に突然現れたファルコン・レオパルディ。彼の目的はすぐに直感して分かった。アニーは彼の血縁のアントニオにレイプされていた。そして、望まない妊娠だったとはいえ、生まれてきた息子のオリヴァーを彼女は愛して育てていた。その息子を、このファルコンはひき取りに来たに違いない。だが、彼はアニー親子をレオパルディ家のあるシチリアに連れて行きたいと申し出てきたのだ。アニーの心の奥で叫んでいた!「そんな誘いにのってはダメ!!」と。
  • 豪雨のあとの奇跡
    完結
    4.3
    マギーは気鋭の女性実業家。そのファッションやライフスタイルは女性たちの憧れの的だ。そんな彼女は今、絶体絶命の危機に陥っていた。愛する祖母のために訪れた田舎町で、豪雨に襲われ車が立ち往生してしまったのだ。だが偶然通りかかったセクシーな男性に間一髪で救出される。ほっとしたのもつかの間、彼は無謀なマギーを非難し、洪水で地域が孤立したので自分の家に連れていくと宣言。まさか、こんな野蛮な男性とふたりきりで閉じこめられてしまったなんて――!?
  • 恋人と愛人のあいだ
    3.7
    明け方、突然の電話で起こされたイゾベルは、上司のタリクが事故に遭ったと知らされ、急いで病院に駆けつけた。彼はたくましい体を、狭いベッドに窮屈そうに横たえていた。イゾベルは傷ついた彼を抱き締め、慰めてあげたくなった。それは普段オフィスで接するタリクには抱いたことのない感情だった。彼女にとって、タリクは中東のプリンスで、しかも巨大企業の経営者。イゾベルは彼の有能な秘書として、そつなく仕事をこなすだけだった。ところが、その関係が急に危うくなりかけた……。1週間の安静を言い渡されたボスの面倒を、彼女が見ることになったのだ。男性として意識するようになった彼を、2人きりの小さなコテージで。■今月、S・ケンドリックが描くのは、人気のボス&秘書のロマンス。さらにそのボスが砂漠の国のシークだったら? 『砂漠に燃える恋』の関連作ともなっている本作を、ぜひお楽しみください。
  • 冷たさと情熱と
    4.0
    美貌を武器に次々と恋人を作っては、容赦なく捨てる悪女。モデルのヘザーには、いつもそんな評判がつきまとっていた。それが深く傷ついた初恋のせいだと知っているのは、従姉だけだった。だが今回ヘザーに言い寄ってきたレイスは、いつもの相手とは違った。危険なまでの魅力をたたえ、彼女への熱い関心を隠さない。レイスはモデルの仕事にかこつけてヘザーをオフィスに呼び出し、愛人になることを条件に大きな契約の話さえ持ち出してきた。「僕はきみが欲しい。きみも僕を求めるようにさせてみせる」レイスの言葉の激しさに恐れをなし、ヘザーは家に逃げ帰ったが……。■ペニー・ジョーダンの追悼特集としてお贈りする未邦訳作品。今月は1984年の作品をお届けします。波乱に富んだストーリー展開に、作家の実力の高さが随所にうかがえる傑作です。次回は12月、彼女の遺作がついに刊行されます。ご期待ください。
  • 疑われた献身〈ロシアからこの愛を Ⅱ〉
    完結
    4.0
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】ローラは、ロシア人と砂漠の民の血をひく実業家ワシーリー・デミドフの個人秘書に応募した。友人の兄である彼にローラは10年前から憧れていて、隠し撮りした写真を今も大切に持つほど。しかし、面接をする彼はなぜかローラに異様な敵意を燃やし、悪意に満ちた質問を投げかけてくる。憤然として帰ろうとしたものの彼には中国語が堪能な秘書が必要な切迫した事情があるらしく、意外にも採用される。翌日、ローラは彼とふたりきりでモンテネグロ出張へと旅立つことに!?
  • 狙われた無垢〈ロシアからこの愛を I〉
    完結
    4.0
    由緒正しきロシアの名家で育てられた19歳のアレーナは、高級ホテルのロビーで出会ったキリルにひと目で恋に落ちた。悪魔のように整った容姿に彼女の知らない世界の危険な香りをまとう、若くして成り上がったスラム街出身の億万長者。そんな彼から甘い誘惑の言葉を囁かれ、恭しく手の甲に口づけられ、アレーナはいとも容易く身も心もキリルに捧げてしまったのだ。幸せの頂点にいた彼女は気づかなかった。このめくるめく快楽こそが、彼の復讐の手段だっただなんて!
  • プリンセスの香り【あとがき付き】〈古城の恋人たち Ⅲ〉
    完結
    3.0
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】モデルのヤコーバは、香水のCM撮影のために深紅のドレスを身にまとい出番を待っていた。だが、相手役が撮影できなくなってしまう。その時、ヤコーバの相手役を申し出た美しい男が現れた。彼の名はイリュリア公国のプリンス・マルコ。複合企業を率いる彼は、このCMの香水のオーナーでもあった。そしてふたりは息がぴったりと合い撮影は終了した。だが、彼女は自分の素性が知られるのを恐れていた。もし知られてしまったら恐しい復讐が始まってしまう!!
  • 塔の館の花嫁
    4.0
    まさか彼が会社の重要な取引先の社長だとは思わなかった。彼の名はセバスチャン。豪壮な邸宅に住む、騎士を先祖に持つ貴族。ファッション業界で成功を夢見るジェシカは、セビリアにやってきた。注文服を作る最高の素材が見つかったと喜んだのも束の間、その布地を作る工場の経営者がセバスチャンだったとは……。彼とは仕事で会う前、従妹が彼の弟と起こした恋の不始末を巡って、さんざん激しい言葉の応酬をしあったばかりだった。彼は、話をするために屋敷を訪れたジェシカを従妹と思い込み、大事な弟を金目当てに誘惑した性悪女と、一方的にののしった。商談の席でもなお侮辱を続ける彼の頬を、ジェシカは思わずぶっていた!■追悼特集としてお贈りしているペニー・ジョーダンの新刊。今月と来月は未邦訳作品をお届けします。数々の長編小説を書き、多くの読者を魅了した、彼女の確かな実力をうかがわせる作品ばかりです。
  • シークに罰せられて【あとがき付き】
    完結
    4.0
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】イベントプランナーのシエナが打ち合わせのため、訪れたホテルのロイヤルスイートにいたのは砂漠の王ハシム、かつての恋人だった。5年前、結ばれる寸前までいきながら彼はシエナを汚れた女と決めつけて一方的に捨てた。まさか彼が偽名まで使って私を呼びだし、再び罠にかけようとするなんて…。圧倒的な存在感と、誰もがひれ伏して当然というカリスマ性はいまだに変わっていない。彼はシエナを抱き寄せると甘く口づけた。「君が欲しい。あの夜を終わらせに来た」
  • 遠まわりの恋人たち
    完結
    -
    アフリカ奥地で慈善活動をしているリーザの正体はオーレマン公国のプリンセス。身分に反発し、自分の力だけで何かをなしとげたいと思ってこの地に来ていた。ある日、村が暴徒に襲われたところを特殊部隊の軍人ニックに命を救われる。恋人のふりをして逃げるためとは言え、彼に突然熱いキスをされるリーザ。強引さに怒ったものの生まれて初めて胸がときめくのを感じる。故国に帰れば子供の頃に1度顔を合わせたきり避けてきた隣国の王子との結婚が待っているのに…。
  • 許されない関係
    3.0
    最初は、夢を見ているのかと思った。サウスベリー病院に職を得たサラは、理想と希望に燃えていた。資格を取って念願の職業につけたのがうれしくて、病院を見てまわっていたら、一人の男性に出会ったのだ。なんて美しいブルーの瞳の持ち主かしら。強烈な魅力に全身が震え、ただ見つめることしかできず、彼が近づいてくるだけで天にも舞いあがりそうな気持ちになる。これがひと目惚れというもの? 絶対に話しかけなくては。今すぐに!サラはとっておきの笑顔で男性の前に立ちはだかった。それが運命の仕掛けた罠とも知らずに。■7/5刊でお届けした『甘美な賭け』の関連作です。生まれて初めて愛し、純潔を捧げたジェイミーに、生涯忘れられない女性がいると知ったサラ……。このせつない恋のゆくえは?
  • 思いがけない婚約
    4.0
    八年前、キャリーはサンタンデール公国の君主リュクに恋をし、一夜をともにしたものの、翌日にはつらい別れを経験した。彼の名づけ親である伯爵夫人に、仲を引き裂かれたのだ。経済ジャーナリストとして成功した今も、心の傷は消えていない。ところが、伯爵夫人の孫でリュクのお妃候補だったマリアが、キャリーの弟と電撃結婚をすることになり、その報告のために城を訪れなくてはならなくなった。つらい気持ちでリュクと再会し、事の次第を伝えるが、大公殿下の答えにキャリーは言葉を失った。「マリアがぼくと結婚しないなら、きみに結婚してもらおう」
  • 孤高の大富豪
    -
    クリオは今夜のパーティにやってくるジョシュを待っていた。たくましくハンサムな彼は町の女性みんなのあこがれの的で、名家の美しい令嬢クリオも、その例外ではなかった。ただし、貧しい時代にクリオの祖父から援助を受けて成功した彼は、決して彼女に近づこうとはしなかった。では、なぜ目が合うだけで雷に打たれたような気持ちになるのだろう?手がかすめるだけで熱い衝撃が走るのはどうして?荒々しく謎めいたジョシュに拒まれるたび、クリオは思い出すのだった。十数年前、珊瑚礁に囲まれた青い海で彼の頬にキスしたことを。それ以来二人の間に芽生えた、切っても切れない運命という名の絆を。
  • 狙われた無垢 ロシアからこの愛を I
    3.0
    ロンドンの豪華なホテルのロビーでひと目見た瞬間、アレーナは全身がとろけ、たちまちその男性のとりこになった。彼の名はキリル、ロシアの実業家だという。勇気を出して声をかけたものの、冷たくあしらわれ、アレーナの初恋はたちまち消え去ったかに思えた。ところが、彼女の姓を知ったとたん、キリルの態度が一変する。「きみとの再会を期待しているよ」この人なら、きっと本物の恋の喜びを味わわせてくれる。うぶなアレーナは天にも昇る心地だった。だが、彼の真の狙いは競争相手の彼女の兄を出し抜くことにあった……。■昨年12月、惜しまれつつ、その生涯を閉じたペニー・ジョーダン。ハーレクイン・ロマンスでは、追悼特集として今月から4カ月連続で彼女の作品をお届けします。
  • プリンスを愛した過ち
    完結
    -
    まさか彼がプリンスだなんて!――キャシーが客室係として働くホテルが、プリンス・ザビエロの宿泊先に選ばれた。そこで、ホテルも改装することになり、すばらしくハンサムな塗装業者が下調べにやって来た。キャシーはひと目で惹かれ、彼のただならぬ魅力に逆らえず、誘われるがままキスをしてしまう。だが、その塗装業者こそがプリンス・ザビエロだったのだ!愕然とするキャシーだが、ザビエロはさらに彼女をお世話係に指名する。いったい彼は何を考えているの!?
  • 灼熱のアルハンブラ
    完結
    3.8
    フェリシティは公爵家の一族だった父に認知されずにいたが、最後に家を遺したという遺言状に従いスペインへやって来た。混雑する空港で彼女を出迎えたのは公爵家を継いだビダル・イ・サルバドーレス。――冷たい視線。7年前のあの事件から、まだ私をふしだらな女だと誤解したままなのね…。かつて彼に恋心を寄せるが砕け散った今、気まずい空気が流れる。だが突然彼に唇を奪われてしまい、不覚にもときめいてしまった。するとビダルは目に嫌悪の色を浮かべ――…!!
  • 愛の形見を胸に
    完結
    -
    セリーンに届いた悲しき知らせ、それは祖父の訃報だった。一代で巨万の富を築いた祖父は、幼い頃両親を亡くしたセリーンにとって父親がわりの存在だった。しかしセリーンは3年前、地位も名誉も、そして愛さえも捨てて、祖父の元から逃げ出していたのだ。3年ぶりに戻った故郷、迎えに来たのはかつての婚約者ガイ。今でも独身を通すガイにセリーンは複雑な感情を抱いていた…セリーンの胸元には、ガイから貰った婚約指輪が、チェーンの先で、今も悲しく揺れ動いていた。
  • いつかレディに
    値引きあり
    4.0
    「今さら私が女らしく変わるなんて、無理よ!」自動車整備の仕事をするルシアナは、幼い頃に母を亡くし、兄たちに囲まれ男の子のように育てられた。22歳になった今でも女らしさの欠片もなく、自分の魅力のなさに落ちこむ毎日…。そんなルシアナを見かねた兄夫婦は、幼なじみのジェイクに、妹を女らしくするレッスンをして欲しいと頼む。だがルシアナは素直になれず反発してしまう。それがジェイクの心に火をつけた。「僕は知っている。君の女らしい部分を――」。
  • 翼を持った恋人【あとがき付き】〈レオパルディ家の掟 Ⅱ〉
    完結
    3.3
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】レオノーラはとんでもない事を実行していた。彼女の夢は国際線旅客機のパイロットになる事だったが、何度応募しても落とされてしまう。女だから受からないと確信した彼女は、現役パイロットの弟になりすまして、航空会社の経営者・アレッサンドロの専用機を操縦して、自分の技量をアピールする奇策を行う。幸いフライトは順調だったが、この事を知ったアレッサンドロは激怒して、身代わりとなった弟を解雇するという。彼女の謝罪に対して、彼の言葉は非情だった!!
  • 許しの天使
    完結
    2.0
    結婚式の晩、インディアは手紙を受け取った。愛する夫とハネムーンに出ようとしていた矢先に届けられた匿名の手紙。そこには、夫となった男性ブラッドの恐るべき過去が暴かれていた!ほかの女性と結婚していた事実、暴行罪で起訴された証拠、殴られてゆがんだ顔の女性の写真まで…。若きカリスマ美術商ともてはやされる彼と、出会ったばかりで結婚したのは間違いだったの?パニックに陥ったインディアは、遠く海を渡りブルターニュの古城まで逃げだすが…!?
  • 愛を捨てた理由【あとがき付き】
    完結
    4.3
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】新社長の姿を見てケイトは我が目を疑った。5年前、他に女性ができたと告げて彼女のもとを去った元夫のショーンだったのだ。今でも心は血を流しているのに、彼の下で働くことなんてできないわ! ケイトはその日のうちに退職届を出して帰宅したが、彼はなぜか家にまで押しかけてくる。「これを忘れたというのか?」抱きよせられると肌は熱く燃え、一瞬のうちに彼の手の感触になじむ。彼を求めて走る震えを抑えられず、喜びのうめき声はもっと先を渇望してしまい…!?
  • いいがかり
    3.5
    インディアは昔からの夢だったデザイナーの職につき、経営している店も順調で、充実した日々を送っていた。ある日、得意客に連れ立ってサイモンという実業家が、はじめて彼女の店を訪れた。なぜ彼は私をじろじろ見るの?困惑するインディアに、サイモンは侮蔑の言葉を投げつけた。「妻子あるパトロンとの情事っていうのは、たいへんだろうね」インディアは憤然とした。私は誰にも頼ったりしていない。ましてや、父親の浮気が原因で男性不信になったというのに。だが、サイモンのひどい言いがかりはとどまるところを知らず……。
  • 甘美な賭け
    3.5
    有名病院で看護師として充実した日々を送るヴェリティは、ある日新たに転任してきた医師を見てわが目を疑った。ベネディクト──今でも忘れられない初恋の人。愛し合っていたはずなのに、彼は突然私の前から姿を消した。その後、妊娠に気づいた私は両親にも勘当され、一人で娘を産んで育ててきたのだ。そのときについた心の傷は今も癒えていないけれど、それでも彼を前にすると全身のほてりを抑えられない。だが次の瞬間、彼が言った言葉を聞いてヴェリティは凍りついた。「今日、僕の助手を務めてくれる君の名前は?」■セクシーで情熱的なラブストーリーが今や大好評を得ているシャロン・ケンドリックの初期作品を初邦訳でお届けします。純粋なヒロインの一途な恋のゆくえはどうなるのでしょうか?
  • 運命の招待状
    -
    インフルエンザにかかって寝込んでいたベルは、ドアを開けて元夫を目にしたとたん、気を失った。大手投資顧問会社で働いていた彼女は、当時大学院生だったルークとたちまち恋に落ち、若くして結婚した。収入の差も社会的な地位の違いも愛の前では関係ないと信じて……。傷つけ合って離婚してから7年がたつ。どうして彼は今頃現れたの?
  • 女王が導く恋【あとがき付き】〈古城の恋人たち Ⅱ〉
    完結
    3.0
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】イリュリア公国のプリンセス・メリッサはニュージーランド南島で経営学を学ぶためにロッジで研修を積んでいた。そんな時、ロイヤルスイートの客に食事を運ぶためにノックをすると、男性の声が返ってきた。その声を聞いた瞬間、メリッサはとある男性を思い出した。この声の主こそ、心の奥に封印したはずのホークだった。兄ゲイブの友人のホークと思わぬ形で再会したメリッサは、1年前のいとこの結婚式の夜のことを思い出していた。忘れようと懸命に努力していたのに!!
  • 一夜の夢が覚めたとき〈我が一族アネタキス Ⅲ〉
    完結
    3.3
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】楽園のような島のホテルで、臨時雇いの仕事を見つけたジュエル。彼女はその夜、バーでひとりの男性と出会う。ゴージャスでパワフルでなんて尊大…。柄にもなく、名前も知らない彼とめくるめく熱い一夜を過ごしてしまう。2日後、ジュエルがホテルオーナーのオフィスへと出勤すると、扉の向こうにいたのは彼女を官能の高みへと押しあげた彼――ピアズ・アネタキスだった! 翌日、彼女は何も説明されないまま仕事を解雇される。ひどい! なんて卑怯な男なの!
  • 冷たい貴公子
    完結
    -
    身勝手な弟に泣きつかれ、通販カタログの撮影をひき受けたリリィ。すると撮影中、ひとりの男性がやって来た。背の高い黒髪の彼は、全身からいらだちと傲慢さをにじませ言い放った。「君が僕の甥をモデルに雇った責任者か?無知な若者を甘い言葉で誘い、やがて悪徳と堕落の世界へひきずりこむ。君のような人間には吐き気を催す」誰だか知らないけど、恐ろしい誤解だわ!あまりのショックにリリィがめまいを起こすと、彼は腕のなかに彼女を抱きとめて…。
  • 白百合の令嬢
    4.0
    シドニーで新しく生花店を開いたソーニャは注目の的だった。若く美しく聡明で、アレンジメントの腕もいい。その彼女が伯父マーカスと親しいのがデイヴィッドは不安だった。もしかしたら、裕福な伯父の妻の座を狙っているのかもしれない。出自の不明な女性との結婚など、由緒ある一族が許すはずがなかった。彼女の素性を調べ、正体を明らかにしなければ……。一方、マーカスに連れられて晩餐会に出席したソーニャは、デイヴィッドを紹介され、激しく心を揺さぶられた。彼は明らかに、わたしを財産目当ての女だと疑っている。なのになぜ、すべてを打ち明けてしまいたい衝動にかられるの?■伯父を守るつもりでソーニャの秘密を暴いたデイヴィッド。皮肉なことに、その素性を知ったが故に彼女に強く惹かれていき……。愛の喜びと苦しみを、実力派作家マーガレット・ウェイが大きなスケールで描いています。渾身の一作を、どうぞご堪能ください。
  • 砂漠に燃える恋
    4.0
    フランキーは不動産会社を経営するハンサムなサイモンと婚約。美しい指輪を贈られて幸せの絶頂にある彼女のもとに、かつて憧れていた幼なじみのザヒドが数年ぶりに突然訪ねてきた。伯父から王位を継いだザヒドは今や中東の国カヤーザフの国王で、ロンドン郊外のこの小さな町を訪れることはめったにない。だが久しぶりに会ったフランキーに彼は明らかに興味を惹かれた様子で、その変身の理由が婚約のせいだと知るや、相手に会いたいと言いだした。ザヒドはいったい何をするつもりなの?フランキーはザヒドの端整な顔を見つめることしかできなかった。我知らずわいてくる熱い思いをもてあましながら。■ずっと憧れていたザヒドとの再会と彼からの誘惑に戸惑うばかりのフランキー。けれどそれは思いがけない運命の始まりで……。
  • 長い誤解
    4.0
    伯母の遺品整理のため、フィリッパは久々にガーストン邸を訪れた。ガーストン家の家庭教師だった伯母にここで育てられた彼女は、11年前、大学生だった当主の孫スコットと熱烈な恋に落ちた。だがある時、他に好きな人がいると言って自分から身を引いた――彼が大事な館を継ぐには、それしか方法がなかったのだ。お腹に命が宿っているのを知ったのは、そのあとのこと……。彼女の物思いを破るように、とつぜん車の音が響いた。外を見ると、へこんだ高級車と息子のサイモン、そしてスコットの姿がある!なんとサイモンが、誤ってスコットの車を傷つけたという。スコットは容赦なく彼女を罵り、ある方法で償うよう求めてきた。
  • 甘い闇の記憶
    2.3
    カレッジは唯一の肉親である祖母の手術費を捻出するため、職を求めて、大富豪ギデオンの屋敷を訪れた。面接の際、彼の男性的魅力に圧倒されたカレッジは、一方で奇妙な既視感にとらわれ、かすかな不安を覚えた。幸い職を得て順調にスタートしたかに見えた彼女の新生活は、ある出来事を境に激変する。カレッジは突然思い出したのだ──雇い主が“初恋の人”だということを。たぶん、ギデオンは私のことなんて忘れているわよね?
  • 闇に抱かれて 復讐のメッセージ III
    -
    ★あんな衝撃的な出会いをどうして忘れられよう。たとえ記憶から消してしまいたくても。★ロミーは結婚式を明日に控えていた。ふしだらな母親に育てられたことにコンプレックスを抱く彼女は、堅物のマークを結婚相手に選んだものの、心は不安に揺れていた。そんな気分を収めきれずに部屋を飛び出し、エレベーターに乗った。そしてあろうことか乗り合わせた男の顔に目を奪われ、見つめ合う。明日結婚する身だというのに……。しかもまずいことに、エレベーターが途中で止まってしまった。意識し合う男女にとって、閉ざされた暗闇はあまりにも危険だ。二人は思わずキスを……。そのあとで、驚くべきことがわかった。男は、結婚式でマークの付添役を務めるドミニクだったのだ。彼は、知らなかったとはいえ自分に親友を裏切らせたロミーを憎んだ。そして復讐を誓った。五年後、ようやくその復讐の機会が訪れ、ドミニクはセント・フィアカーズ・ヒルの自宅に彼女を呼び寄せた。
  • 一目ぼれなんて
    -
    その朝、秘書のジェニスタは新しい社長を見た瞬間に凍りついた。厳めしい顔でこちらをにらみつけているのは、ゆうべパーティで誘いをかけてきたハンサムな男、ルーク。プレイボーイ然としたその傲慢な態度が許せなくて、ジェニスタがわざとすげなくあしらった相手だ。あんな最悪な出会いをした人のもとでこれから働くの?しかもさらに悪いことに、なぜかルークは彼女を上司の愛人だと勘違いしていて、誤解だという訴えにも耳を貸そうとしない。軽蔑しきった視線に晒され、ジェニスタは身を震わすしかなく……。
  • 買われたプライド
    3.5
    ザラはケータリング会社で働くウエイトレス。いつもはパーティ客たちに忙しく給仕をしているが、今夜は違った。親友のエマがデザインしたドレスを着て大使館のパーティにまぎれこみ、デパート王のロシア人男性に近づいてデザインを売りこもうとしている。うまくいけば、世界中の店にエマのドレスが並ぶかもしれない。すべては親友のために引き受けた、気軽なひとときの気晴らしだった。近づく富豪の名はニコライ・コマロフ。さまざまな女性との噂が絶えない彼の顔は、ゴシップ誌で確認ずみ。でも、実物は雑誌の写真以上だった。会場で今、彼にじっと見つめられ、ザラは思わず息をのんだ。■シリーズを代表する作家S・ケンドリックがお贈りするのは、最近話題のロシア人ヒーローとの恋。冷たい外見の下に、熱くたぎる情熱を秘めた、一途な男性の魅力をご堪能ください。
  • 灼熱のアルハンブラ
    4.0
    フェリシティは亡き父の祖国スペインにやってきた。公爵家の一員だった父が認知できなかった娘のために、家を遺していたと知らされたのだ。混雑する空港でフェリシティを出迎えたのは、いまや公爵の地位を受け継いでいるビダル・イ・サルバドーレス。最後に会ってから7年が過ぎていたが、目鼻立ちの整った顔には相変わらず冷酷さが漂っている。案内された公爵家の壮麗な屋敷で、フェリシティはビダルの誘惑にあらがえず、唇を許してしまう。するとビダルは目に嫌悪の色を浮かべ、侮蔑の言葉を投げつけた。■『アレジオ公国の花嫁』2部作で、ペニー・ジョーダンは愛の揺らぎを華麗に描きました。今月の最新作では、傲慢な貴族のヒーローに翻弄されるヒロインの物語が繰り広げられています。
  • 愛と掟のはざまで【あとがき付き】
    完結
    4.3
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】エーゲ海に浮かぶ島国フォーテネグロ。アイオナンスの姉は皇太子マックスと結婚したが放蕩生活を送った挙句、愛人と事故死した。王国の掟によると、その罪をつぐなうため妹である自分が殿下と結婚しなくてはならないという。王家の跡継ぎを産むための生け贄になるなんて、この21世紀の世の中に…!? しかし、結婚パレードで圧倒的な男性的魅力をもつ彼に、とろけるような熱いキスをされ頭のなかが真っ白になってしまう。彼にとってもこの結婚は義務なのに…。
  • 後見人を振り向かせる方法 〈我が一族アネタキスII〉
    完結
    4.0
    イザベラが少女の頃から恋い焦がれているギリシア富豪一族の次男セロン。旧友だった互いの父親がともに亡き今、彼は彼女の後見人となった。久しぶりの再会を前に彼女は決心した。もう子供扱いされたくない。イザベラはセクシーな服を選び、成熟した自分をアピールする。セロンがうろたえるのを見て満足した矢先、彼が貞淑な令嬢ともうすぐ婚約し、後見をまかせる花婿候補を選んでいると聞く。――彼はまだ本当の愛に目覚めていないだけ。必ず私が気づかせてあげるわ!
  • 愛なきウエディング 〈地中海の王子たちII〉
    3.8
    フライト・アテンダントをしているルーシーは、機中でマルディビノ公国のプリンスであるグイドと知りあい、ふたりは気ままな愛人関係になった。そして1年ほどたった頃、ルーシーはグイドにマルディビノ公国で行われる彼の甥の洗礼式に招待された。身分が違いすぎると、無理矢理、彼に負担にならない関係をしていた彼女にとって、それは意外な彼の行動だった。もしかして、私は愛されているの?だが、彼の国を訪れたとき、ルーシーは彼の本当の企みを知った――!!
  • 誘惑を望んだ夜
    3.5
    ロンドンの高級百貨店はクリスマス・シーズンで賑わっていた。季節限定のキャンドル売り場でアルバイト店員として働くキャシーは、黒い瞳が印象的な男性客に商品を勧め、6箱も買ってもらう。ジャンカルロと名乗るその彼は、さらにキャシーを夕食に誘ってきた。慌てて断ったものの、彼が当のキャンドルを忘れて立ち去ったため、キャシーは渡された連絡先に電話をかけ、翌日に会う約束をする。言われるがまま彼の自宅を訪ねると、セクシーに装った彼が出迎えた。こんな高級地の大邸宅に住んでいるなんて、どんなお金持ちかしら!洒落たディナーを共にし、自然な流れでベッドへ誘いかけてきた彼に、夢見心地のキャシーはつい“イエス”と答えてしまうが……。■イタリア人大富豪と過ごす夢のような日々に酔いしれるヒロイン。でも、その関係は期間限定の約束で……。この季節だからこそ読みたい珠玉のシンデレラ・ストーリーです。
  • 愛が試される城【あとがき付き】〈古城の恋人たち Ⅰ〉
    完結
    2.8
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】古城の改装の仕事を請けたサラは、現場のイリュリア公国に向かった。この公国の王子のゲイブとサラは、かつて婚約していた。しかし、ゲイブが彼女に貸した家宝のネックレスが紛失してしまい、サラはその犯人と決めつけられて婚約は破棄された。王子と一介のデザイナーではもう会う機会も無いと思っていたサラだったが、彼女を待っていたのは、忘れもしないゲイブだった。そして彼は冷徹な眼をして、紛失したネックレスを返すまで城から出さないと宣言した!
  • 心があなたを忘れても〈我が一族アネタキス Ⅰ〉
    完結
    3.0
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】ギリシア人大富豪クリュザンダーとマーリーは、彼がNYに来たときだけ熱いひとときを過ごしていた。しかし、マーリーは彼に「僕らには“関係”なんかない。君は愛人だ」という辛辣な言葉をかけられたうえ、なぜか突然ペントハウスから追いだされる。ショックを受け、夜の街をさまよう彼女はあやしげな男たちに誘拐されてしまう! 3か月後、クリュザンダーのもとに届いたニュースは――発見されたマーリーは記憶を失くしており、しかも妊娠しているという!
  • 愛に目覚めた乙女
    3.0
    幼い頃に母と死に別れ、父親は誰なのかもわからない。孤児のアシュリーはさまざまな里親の家を転々としてきたが、彼らはみな美しい少女を引き取りたがったため、地味で冴えないアシュリーを見て落胆し、虐げた。18歳になった今、そんな彼女の悲願は自分の家を持つこと。頭金をためるために、人里離れた荒野に住む貴族の秘書の職を得る。雇い主のジャック・マーチャントのもとを初めて訪れた日、傲慢だが大人の色香ただよう彼に、アシュリーは危険すら感じた。すると、まだあどけなさの残る彼女を見てジャックが皮肉を放った。「もっと経験豊富な女性に来てもらいたかった」■英国を代表する小説家、ジェーン・オースティンとブロンテ姉妹が生み出した豊穣なロマンの世界。傑作『ジェーン・エア』をモチーフに、S・ケンドリックが新たな快作を創り上げました!
  • 冷たい貴公子
    3.5
    仕事でイタリアのミラノを訪れたリリィは、身勝手な弟に泣きつかれ、通販カタログの写真撮影を引き受けた。すると撮影中、ドアが勢いよく開いて一人の男性が入ってきた。背の高い黒髪の男性は全身からいらだちと傲慢さを漂わせている。誰だか知らないけれど、この男性はモデルではない。すばらしい体の持ち主であることは一目でわかるけれど……。そう思ったとたん、リリィは不意に胸のときめきを覚えてうろたえ、無礼なほどつっけんどんな態度をとってしまった。その男性がイタリアでも有数の名家の一員である億万長者――マルコ・ディ・ルッケージであるとも知らずに。■長年のキャリアを誇るペニー・ジョーダンの筆が冴えるロマンスをお届けします。イタリアのコモ湖畔で繰り広げられる物語は緊張感にあふれ、主人公の揺れる心情が繊細なタッチで描かれています。
  • オフィスの愛人
    値引きあり
    4.3
    秘書アンジーはボスのリカルドにずっと密かに恋をしていた。けれどもリカルドはお金持ちで超ハンサム。美女を渡り歩く彼が、地味な私になど振り向いてくれるはずもない。切ない恋を切り捨てようとつらい決心をした矢先、なんの気まぐれかリカルドから会社のクリスマスパーティー用に真紅のドレスをプレゼントされる。戸惑いながらも精一杯ドレスアップしてパーティーに出席すると、なぜかリカルドが怒りに燃えた目で冷たく言い放った。「いったいどういうつもりだ!?」
  • レディ・エレノア
    3.7
    祖父の死によって広大な領地を相続した、レディ・エレノアことネルは頭を抱えていた。屋敷にかかる膨大な維持費も相続税も払える見込みはない。おまけに、遺産の恩恵にあずかれなかった義妹は恨み、屋敷を売って、その利益を二等分しようともくろんでいた。領地だけは絶対に守ると、死の床にある祖父と約束したのに。そんな窮地を知り、遺言執行人ジョスが驚くべき提案をしてきた。なんの前置きもなく、いきなりネルにプロポーズしたのだ。彼は何を企んでいるの? 私の想いをわかろうともしないで……。
  • あの夏のヒーロー〈危険を愛する男たちII〉
    完結
    4.3
    憧れの人ブルーの12年ぶりの帰郷に、ルーシーの胸は高鳴った。だが彼女が目にしたのは昔の恋人で、兄ゲリーの婚約者であるジェニーと親密そうに踊る彼の姿…。その夜ゲリーが殺される。容疑者はブルー。警察官のルーシーは皮肉にも事件の捜査担当に。彼が犯人のはずはない。でも、出てくる証拠は彼に不利なものばかりで!?
  • 情熱の果てに
    値引きあり
    3.3
    かつて無垢な少女だったジェニファーは、世界的に有名な俳優マテオに愛され花開き、妻、そして女優としての道を歩みはじめた。だが人気絶頂の今、忙しさが災いしてふたりはもはや離婚は秒読み段階となっていた。もう会うこともないはずのふたりはしかし、カンヌ映画祭で半年ぶりに再会する。最初こそ反発しあったものの、エレベーターのなかで思わぬ激情に流され、ふたりは体を重ねてしまう。それから数週間後、ジェニファーは体の変調に気づいた。
  • 恋は嵐に似て
    -
    シドニーでジュエリー・デザイナーとして活躍するストームは、兄と妹のようにして育った男性ルークの不意の訪問を受けた。早くに母を亡くした彼は、幼いころにストームの父に引き取られ、それ以来ずっと父の事業を手伝っている。ストームは長いこと、父親の愛情をルークと競ってきた。嫉妬や悔しさのあまり、癇癪を起こしたことさえあるほどだ。わたしという娘がありながら、二人は本当の親子みたいだった……。その父親の健康が最近ひどく案じられるので、しばらくのあいだ家に戻ってほしい、とルークは言う。彼とともに故郷に急いだストームには、父が二人の結婚を望んでいるのがわかった。無理よ、ルークには愛と憎しみを同時にいだいてきたのだから。彼女の心に、かつてのつらい思いがよみがえった。
  • 永遠の恋の魔法
    -
    アレックスは三年前、バレリーナとしてのキャリアを積むために、最愛の人であるスコットのもとを去った。つらい思い出を抱え、バレエ団のプリンシパルとして頑張ってきた。ところが彼女は、練習中に脚に大怪我をしてしまい、再び踊れるかどうかもわからない。誰にも知らせず、ひとりで病院にいたアレックスのところへ、スコットが意外な申し出をしに現れた。退院後、彼の住むアウトバックへ静養に来るようにというのだ。なつかしいふるさとへ帰りたい。そう思っていたアレックスだが、スコットは彼女を憎んでいて、決して許してくれそうにない。戻ってもきっとお互いが苦しむだけだ。アレックスは断ったが、スコットはあきらめようとはしなかった。
  • 永遠の恋の魔法
    完結
    -
    魅力的な笑顔とあふれんばかりの才能で“天使”とうたわれるバレリーナ・アレックス。彼女を襲った突然のけが!再起が危ぶまれ傷心の彼女の前に現れたのはかつて命を焼き尽くすような情熱で愛し合ったスコットだった。3年前、夢のために自らその愛を断ち深く傷つけた人…。「私もつらかったのよ。あなたを愛していたから。」「きみは愛の意味さえわかっていない!」憎しみの狭間に見える消し去れない情熱…。再会を果たした2つの魂は愛という永遠を見つけ出すことができるのだろうか?
  • 恋の予定はありますか?
    完結
    -
    自由な生活がマンションの理事会で問題になり退去勧告されそうな、音楽評論家のキャリー。転居したくない彼女は理事会員ハリソンの元へ向かうが、扉を開けると育児に疲れた彼の姿が!そこで彼女は、子供の世話を一緒にする代わりに、退去勧告の却下を要求することに。しかし、共に過ごすうちに彼の魅力の虜になってしまい!?
  • 早すぎたプロポーズ
    完結
    -
    ウィローは一流紙に記事を載せることを夢見る記者。御曹司マイクとは将来を誓い合った仲だったが、結婚すれば夢はあきらめるしかない。そして挙式当日、彼女はベールを脱ぎ捨てて教会を後にした。人目を避けるため街を出たが、偶然その先でマイクに出会う。話を聞けば彼もなぜか結婚式をすっぽかした様子で…!?
  • 不機嫌なプリンセス
    完結
    -
    サッフォン王国の王女タリーは美しい自然が残る王国と国民を心から愛していた。そんな彼女の前にリゾート建設計画が持ち上がって…。やり手の開発業者でプレイボーイのジェイス。彼に近づくのは危険だと知りながら、タリーは彼に会いに行った。そんな二人の姿が、ゴシップ紙のカメラマンに撮られてしまい大波紋が!?
  • 再会は炎のように
    完結
    4.0
    令嬢レベッカはパーティである男性を見た瞬間、息が苦しくなった。彼は若き日に将来を誓い合った恋人ルカ。そして挙式前日、手切れ金と引き換えに彼女を捨てた男…。それ以来、彼女の心は今も閉ざされたままだ。そんな彼女を前に再び彼は甘く囁いた。「また会えるかな?」憎しみと誘惑の炎が彼女の胸を熱くし…!?
  • 恋は嵐に似て
    完結
    -
    美貌のジュエリーデザイナー・ストームの元に、兄妹のように育ったルークが不意に訪れた。ルークが両親を亡くして彼女の父親にひき取られてから、彼とは父の愛情を競ってきた。父の具合が悪いと言われ故郷に戻ったストームは驚愕する。病床の父の望みが、愛と憎しみを同時に抱いていたルークとの結婚なんて…!!
  • 火遊びはお好き?
    完結
    -
    ホリーはある日、性的嫌がらせを続ける支社長の息子の頬を叩いてしまう。騒動になる前に社長のジャックが現れた。大富豪のプレイボーイと評判の彼は、場を収め、ホリーにパリ本社での好条件の仕事を提案する。危険な魅力をもつ彼の側で働くことに不安を感じつつ、ロンドンからパリへ向かう決心をしたホリーだが…。
  • ブラックメイル
    完結
    -
    イギリスの高級スーパーマーケットに就職したリーは上司と一緒にフランスへワインの買い付けに出張した。しかし、交渉相手は、6年前リーが恋して誤解されたまま振られた男だった…。彼、ジルはその晩の夕食の席で、リーをフィアンセとして紹介した。リーには、ドリューというフィアンセがいるにもかかわらずに…。
  • 悪魔の花嫁 1巻
    完結
    3.0
    国中の騎士の中から夫を選べ--国王の命令にエイズリーが指名したのは“赤い騎士”モンモランシー男爵。黒魔術を操るともささやかれる不吉な男をわざと選んだというのに、国王はこれを認めてしまう!荒れ果てた陰鬱な城。暗闇の礼拝堂。私は今、悪魔の化身と結婚しようとしているの!?
  • 炎のコスタリカ
    完結
    5.0
    国家機密をめぐるスパイ事件に巻き込まれた富豪の娘ジェーン。ジャングルの奥地に監禁されている彼女を救出すべく、元諜報部員グラントはコスタリカにやって来た。が、命を掛けて脱出を試みる彼をよそにジェーンは至ってマイペース。苛立つ感情とは裏腹にグラントは、いつしか燃えたぎる情熱を抱き始めて--!?
  • 愛の審判
    完結
    -
    著名な弁護士である父と、その愛人だった母。複雑な出生から世間の好奇にさらされて育ったセリーナは、美しい容姿とは対照的な冷たさで男性を遠ざけてきた。自分を捨てた父の秘書として、素性を隠し働き始めたセリーナだが、父の甥ピアズはそんな彼女を不審に思う。彼を前にいつもの冷静さを保てないセリーナは!?
  • 若すぎた一夜
    完結
    -
    令嬢シルビーは過去に犯した過ちを忘れようと、ニューヨークで仕事に打ち込んできた。だが今度の仕事先は故郷イギリス。そこで待っていた男ランこそ、シルビーの「過ち」だった。親族の爵位を継ぎ、年月を経て一層魅力を増したラン。彼女を打ちのめした「あの夜の出来事」を忘れて、一緒に仕事などできるのだろうか?
  • 忘れない夏
    完結
    -
    親友スージーがジェンナのフラットを訪れた。兄サイモンを欺いて恋人と旅行に行くため、嘘をついて欲しいと頼みに来たのだ。9年前サイモンに子ども扱いされたジェンナは彼に仕返しするチャンスと思い、口裏を合わせることにする。その晩、早速サイモンから電話がかかる。ジェンナは彼をだまそうとするが…。
  • 天使がくれたクリスマス
    完結
    4.0
    クリスマスの数日前、オリビアは隣人のプレイボーイ、イーサンに赤ん坊の世話を頼まれた。“きっと、別れた女性に子供ができて押し付けられたに違いない”と思っていたオリビアだったが、一緒に彼と過ごしているとそんな男性には見えず、惹かれてしまう。しかも、本物の天使がキューピッド役をかってでて--!?
  • 幸せの約束
    完結
    3.5
    旅の途中で吹雪に見舞われ、キャンピオン城に身を寄せることになった美しい未亡人・ジョイ。クリスマス前夜の思いがけない来客をキャンピオン伯爵は暖かく歓迎する。これまで男性に頼らずに生きてきた気丈なジョイだが、伯爵の優雅で洗練された態度から目が離せない。一方、伯爵も…!?
  • 二十九枚の銀貨
    完結
    -
    銀行の跡取りの重圧に耐え、働いてきたジェシカ。彼女は強盗に拉致された事件を契機に、一人田舎に移り住んだ。ある日彼女は郵便局で再び強盗に遭い、一人の男性に助けられる。彼の名はダニエル。彼は怪我を負った彼女を、かいがいしく世話してくれた。次第に二人は魅かれあう。が、彼の目的は別にあって…!
  • プレイボーイの復讐
    値引きあり
    3.6
    カリーは、おじのために19歳で初老の男性と政略結婚させられ、夫婦生活もない数年を耐えたのち、夫の死により自由の身になった。ギリシアに戻ったある日、彼女は麝香の匂いのする見知らぬ男性と、生まれて初めて激しい官能の世界を体験した。一時の気の迷いだわ。カリーは心の防壁を立て直そうとした。一方、おじは今度は自分の娘を政略結婚させようとしていた。紹介された相手の男性ダモンを見て、カリーは言葉を失った。彼こそがカリーの官能の相手だったのだ!
  • 一度のキスで…
    完結
    -
    雑誌の新人レポーター・スージーはパーティに潜入し、スクープを狙っていた。そのためには要人警護のエキスパートであるルークの気をそらさなくてはいけない。だが、瞳と瞳をかわしたその瞬間、スージーは彼に心を奪われ、思わず二人はキスをかわす--が次の瞬間、乱暴に押しのけ、ルークは言った。「最低タブロイド誌のレポーターは手口も俗悪だな」。
  • 罪深いプリンセス
    完結
    2.0
    【最終ページにあとがきが付いて再登場!作品の登場人物や漫画家の素顔に迫れる1ページを最後までお楽しみください。】「新国王となった甥が誘拐されたの。救えるのは、闇の世界に通じているあなたしかいないわ」地中海の小国サン・ピエドロの王女イザベルはプライドを捨て、かつての恋人である実業家パオロに頭を下げた。世界中のマスコミが注目する美しき王女の初恋は10年前、身分違いゆえに別れさせられた。国のため、貴族との結婚を目前に控えた身でありながら、今でも彼を忘れられないイザベル。それなのに救出の見返りに、彼が要求したのは、一夜かぎりの愛人契約で…!?
  • やさしい略奪者
    完結
    3.8
    ペリカン島の人気リゾート、キトリックホテル。支配人として働くインディアは、オーナーの義理の娘だ。ところが、義父の死によってホテルの相続人に指名されたのは、8年前勘当同然で島を出ていった実の息子ネイサンだった!!8年ぶりに彼が帰ってくる…。ネイサンは野性的な魅力にあふれた男に成長していた……。
  • 今年の夏突然に
    完結
    3.0
    従姉の別荘で夏を過ごすため、フランスに来たリヴィ。道中の宿に入る時、車にひかれそうになる。運転していた男性の横柄な態度に、リヴィもついけんか腰に…。その夜、宿でリヴィは暴漢に襲われた。恐怖で身体がすくむ…。すると目の前のドアが開いた。助けてもらえる!しかし出てきたのは、昼に口論した男性だった!

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