あらすじ
やっと再会できた三郎とまゆみ。三郎が、「月のたまご」を救出している間に、王国では、ずるがしこいダガーの勢力が大きくなっていた。その状況をさぐるため、単身旅だったまゆみ。指をおそった激痛で、まゆみの危機を直感した三郎は、アラエッサとストンストンをつれ、王国とまゆみを救うため立ち上がった。愛と冒険の大ロマンPART4。
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Posted by ブクログ
まゆみと三郎、別行動する彼らそれぞれのお話し。
ダマーニナのお話し。
いろんな登場人物にフォーカスした短編集のような1冊。
これからどんな風にお話しが繋がっていくのかワクワク!
Posted by ブクログ
第3付属物扱いされるアラエッサは可哀想だが、扱いが理不尽すぎて1番面白かった。
カメレオン元総理の暗殺(未遂)と三郎との再会、まゆみは子馬とペーターに助けられて海の小人を研究するドラスゴー氏と出会う、ストンストンは養子に、アラエッサはストンストンの第3付属物に。
(第1は永遠に、第2は可及的速やかに)
ダマーニナは馬で競走するのにお互いを縛り、遅れた方は引きずられるというむごいやり方。
まゆみ達が蔵から盗んで食べていた小麦粉擬きは、蔵自体がストンストンを養子にしたナレンナーのもので、古い小麦粉にみみずの粉末などを混ぜてみたもののフナも食べなかったので持て余していたのを無料で貰って食べていたのだった。
ストンストンがナレンナーに、「なんでも正直に話せという者に疑問がある」ことをぶつけてる場面が印象的だった。非常用の防具やボタンなどが本当に正しく使用/作動するのか疑問に思うのもわかるし、見知らぬ人相手にちょっとした日常の不愉快なことで一々口に出すべきなのか。
「そこで疑問なんだ。思ったことをぱっと言える人って、はじめから、汚いことや人を傷つけることなんかは思いつかない人なんですか。そういう生まれつき立派な人がいるんですか。言うと叱られるようなことばかり思いつく僕は、よほど駄目なんですか。そういう人と、僕とは、分かり合えるでしょうか。さあ、お母さま、教えてください。僕は普通じゃないんでしょうか。」p126
ナレンナーは回答せずにそうゆう感受性は素晴らしいわというようなことしか言わなかったが、アラエッサにも言えない心の内を吐き出せて嬉しいストンストン。同じ種族(ブタ)で、母親にみたてたからこそ。
その後、アラエッサとはどこかギクシャクした関係になるのもなかなか、複雑な心模様である。