あらすじ
ウサギのロぺは、ちほと健治きょうだいの大のなかよし。ある日、ゆくえ不明になった健治たちをさがしに出かけたちほは、ロぺの案内でクレヨン王国へ。そこで、悪魔のアオザメオニと対決することになったが、それには、どうしても伝説の花ウサギのすむヤマボウシの木を見つけなければならない……。『クレヨン王国の十二か月』の姉妹編。
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Posted by ブクログ
タイトルから、もっとメルヘンでファンタジーな内容を想像していましたが
思っていたのと違いました!笑。
もちろんファンタジーなんですが
環境問題のように現実的な話が織りまぜてあって
単純に「ファンタジー」で終わらないところがすごく良かったです。
いろんな植物がでてきて、
これは絵本で読んだらもっと楽しいのでは!?
と思いましたが、植物以外の動物(虫や魚)もたくさん出てきて
しかも描写などがわりとリアルで
虫苦手なわたしは文字で読めて良かったなぁ。と思いました(笑)
アオザメオニは怖かったです。
Posted by ブクログ
サラッと辛辣すぎて笑った。
ちほは、なんだかかなしくなりました。
このきれいな海が、くさっているというのです。
くさっているのは、海ではなくて、漁師たちではないでしょうか。p26
そのひょうしに、クレヨンは、ばらばらに海の中にとびこんでしまいました。
「あ、クレヨンの投身自殺だ!」
と、男の子たちがわらいました。p27
全体的に良い話だけど、落ちをどうせならきっちり〆てくれた方がすっきりできて良かった。
Posted by ブクログ
子供の頃に読んで、難しいことはよくわからないなりにラストシーンの切なさやアオザメオニの怖さだけ記憶に残ってた。
大人になって改めて読むと、かなりしっかりと環境問題をテーマにしてることに驚いた。
書かれた当時は80年代、まだ公害問題も過去の話ではなかった時代だもんね。作中で書かれてるような再開発推進派と反対派の対立も、当時なら子供にとってもニュースで聞いたりしてまぁまぁ身近なものだったんだと思う。
たぶん発売された時代の子供の感覚で読んでたら「こんな環境破壊なんてひどい!」って感想を抱いたんだと思うけど、令和の大人の立場で読むと「人間の生活水準維持と自然の保持、両立させられる道があれば本当に素敵なのにね……」って思っちゃう。
変な押しつけがましさがないから、読むタイミングによって受け取り方が変わるんだなぁ。
記憶に残ってたラストシーンは、思ってたよりだいぶあっさりだった……
もっと悲しい感じだった気がするけど何か他の話と混ざったかな?