あらすじ
大みそかの夜、ユカが目をさますと、12本のクレヨンたちが会議をひらいていた。クレヨン王国の王さまが、王妃のわるいくせがなおらないうちはかえらない、といってゆくえをくらましたのだ。おどろいた王妃は、ユカといっしょに王さまをさがしもとめて、ふしぎな旅に出る。
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Posted by ブクログ
やはり面白かった。
テンポの良い展開。一つ一つ様子の違う12の町。
そこで起こる出来事やその場でのやりとりが面白かった。
最後の場面では、ハッピーエンドだとわかっていても、ドキドキハラハラしてしまった。
今の子たちには、知らないモノの名前や、想像しにくい描写がでてくるので、様々な絵本や簡単な児童書を読んで読む力を鍛えていないと、十分には楽しめないかもしれない。けれど、ぜひ、この物語を楽しめる力をもって、この本に挑戦して欲しいと思った。
Posted by ブクログ
とっても良い。クレヨン王国にずっといたい。
この世界に浸っていたい。
最初は恐らく小学生の頃に漫画で読んでいて、アニメ化しているのも知っていて(グッズの携帯電話がめっちゃ可愛い)、漫画の作者が原作についてコメントされていたので定期的に気になっていた。
でも原作と漫画とは設定が違うらしく、主人公がシルバー王女ではなくシルバー王妃・・・!?と子供の頃からそれがずっと違和感で、読む前から挫折していた。
今になってスッと読む気になるから不思議。私がクレヨン王国に入国する最適な時期は、今だったんだ。
でも読んでみると分かる、これは大人でも面白く読める。むしろシルバー王妃が大人で、王妃の欠点は誰しも一つは当てはまりそうな内容だからこそ、大人が「自分は大丈夫か?」見直す機会になる。
多少教訓めいた展開も多いけれど、王妃がなんかあっけらかんとしていて憎めない。ゴールデン王には、なんでこんな王妃と結婚したの?と思ったけど笑
冒頭の、「大人が大きな子どもであるように、子どもは小さな大人である。」
この言葉は物語を読んでいると何度も思い浮かぶ。シルバー王妃は大人にしては子供っぽく、ユカは子供にしては大人っぽい所があるから。
見た目で大人、子供と決めつけてしまうのではなく、
「大人は子供が年を取った存在で(中身の成長がなければ子供のまま)、子供はいずれ大人になるのだ(子供だと舐めて大人の物扱いしたり支配してはいけない、まだ経験がないだけの将来の大人なのだから)」
ということをお互いに気付く、思い出す、尊重する必要がある、ということかと解釈(勝手な深読み)した。
物語の内容的には、漫画と共通する部分は十二の欠点を直すことやダルマの火事の話ぐらいで、あとは全然違っていた。漫画のシルバー王女はもっとワガママなイメージだったかも。
でもそういえば、人間以外の動植物や物も喋る世界だったなぁと思い出した。懐かしい。
自分が行くなら、月旅行も良いし、人形がごちそうを振舞ってくれる町も良いなぁと思う。あくまで主人公は王妃とユカなので、それぞれの町で起こる事件をほったらかしてバッサリ次へ進むのが適当で面白い。
意外と実在するけど知らない生き物や植物などがたくさん出てきて、学びになる。
あと、今の児童書は分からないけれど、私の子供の頃までに書かれた本には、もう誰も使っていないような古い言葉がちょくちょく出てきて、それがノスタルジーを感じて良いんだよなぁ…!味があって、大好き。
がいこつ島のラストで戦う王妃は頼もしくて素敵だった。
最後の終わり方も良いなぁ。
長い夢だったのか~で終わらずに、マリねえさんこと王妃の、「なぜさよならを言うの、これからも毎日会えるのに」って言葉の意味がもう・・・!
一年間旅して良かった。
なんと私がクレヨン王国を読めない間に断捨離した講談社文庫の方が完全版だったなんて。今は中古しか売っていないようでプチショックだったけど、いつか違いを確かめてみたい。
20250924
Posted by ブクログ
クレヨン王国シリーズ第1作目。
シルバー王妃は
自分のせいで家出をしてしまったゴールデン王を探すべく、
12の悪い癖をなおしながら12ヶ月を旅していくという話。
毎月起こる様々な出来事やキャラクター達が
とってもユーモラスで、
中学生の頃におこづかいで買っては
シリーズを読みあさっていたものですo(^-^)o
だからといって子供だましなわけではなく
大人になった今読んでも
ワクワクできる楽しい作品です。
このシリーズではこれが一番好きですね♪