感情タグBEST3
このページにはネタバレを含むレビューが表示されています
Posted by ブクログ
め、名作すぎる…
「クイーン」に「ジョーカー」に、「飛行船」に「人工知能」──。「この4つのキーワードを使って、ミステリー小説をお願いします。」青い鳥文庫20周年記念特別企画によって産み出されたキャラクター達。それが人気からなのか、独立シリーズで出てきてしまっての第一作。
軽妙なギャグ
子供たちに、難しくとも伝えたいメッセージ
魅力的なキャラクター達
最初の約束が果たされるエンディング…
か、完璧や…
子供の頃は、次作の優雅な休暇の方が好きでしたが(今でも好きですが)、大人になって、改めてこの本の素晴らしさに一層感じ入りました。
映画もぜひみたい!
Posted by ブクログ
完全に帽子を脱ぎます。
これだけ見事な児童向けエンタはなかなかお目にかかれません。
いやあ、怪盗が主役を張る話って痛快ですね。いくらでも強くカッコよくできて、性格は悪いほうが味が出る。正義の味方じゃないのに人助けをしてしまって、でももらうものはちゃんともらってゆくとか、いいとこ取り放題。細かい描写や設定もきっちりしているので無駄なツッコミをする必要はなく、思う存分物語に身を委ねられる快感。
あとがきに古今東西の有名な(おそらくは作者お気に入りの)怪盗の名前が挙げられているのですが、その中に怪盗アマリリスを見つけた時にはうるっときました。あれも名作だったなあ。
それでも最後にひとつ疑問。なぜこれがSFとして分類されていたのでしょう。主人公たちと漫才ができるレベルの、ひどく人間臭い人工頭脳は出てきますが、それ以外に何かSF的要素はあったかな…?