あらすじ
大ヒットドラマ原作・超待望最新刊。
永瀬、神木、鵤――三つどもえの不動産戦争が激化する…!!
遺品部屋、共用部分損害賠償請求権、相続物件、海外不動産投資――
現代日本を席捲する不動産の諸問題が、いま永瀬に降りかかる。
そこには法律の不備があり、
時代遅れな不動産行政の問題がある。
人々が生きる上で礎となるはずの不動産に、
いったい何が起きているのか?
法律がうまく及ばないところにも、人は生き、生活する――
永瀬を始め登坂不動産の営業メンバーが
現代不動産の困難な諸問題に立ち向かい、
大奮闘――。
一方、鵤、神木、花澤、雪野――ミネルヴァ不動産での内乱は
水面下で進行中。
そして、立川店で店長を務める神木は、
ついにミネルヴァ不動産社長・鵤社長に対して
静かにその牙を剥く…!!
不動産営業の本音を曝け出す痛快皮肉喜劇!!
不動産業界の裏を垣間見る。
口八丁で稼ぎまくる不動産会社のエリート営業・永瀬は突然、嘘がつけなくなってしまう。上司や顧客に言わなくてもよいことを言わずにはいられずに、営業成績も社内の評価もガタ落ち。それでも不動産の営業を続ける永瀬は、嘘をつけないスタイルで奮闘する。
正直にいくしかない永瀬を通じて、不動産業界の闇を知る!
不動産業界を知る意味でも非常に面白い今作だが、お仕事マンガとしても痛快で面白い!
面倒な取引先や上司と正直な永瀬のやり取りはハラハラしながらも好感が持て、さらには永瀬が教育係として面倒をみる新卒の月下も、新卒らしい真っ直ぐな感じで、こそばゆい感じもありながらも爽やかな気分になれる。
結果、正直に行くしかないという永瀬ではあるが、正直に働くことの良さを面白おかしく感じさせてくれる読後感。