あらすじ
過去を消せぬ永瀬が、十字架背負って進む。
課長代理に昇進した永瀬財地。
だが、かつて口八丁であくどい売り方をした
事実が消えることはない。
クリーンな不動産会社へと舵を切った
登坂不動産にあって、永瀬の過去は一番のネックに…!!
ついに、ライバル会社・ミネルヴァ不動産が
鵤社長の指示で永瀬を、登坂不動産を潰しに打って出る。
契約不適合責任、賃貸併用住宅、二重譲渡、建築確認――
風雲急を告げる不動産営業戦争、大緊迫。
不動産営業の本音を曝け出す
痛快皮肉喜劇、第12弾!!
不動産業界の裏を垣間見る。
口八丁で稼ぎまくる不動産会社のエリート営業・永瀬は突然、嘘がつけなくなってしまう。上司や顧客に言わなくてもよいことを言わずにはいられずに、営業成績も社内の評価もガタ落ち。それでも不動産の営業を続ける永瀬は、嘘をつけないスタイルで奮闘する。
正直にいくしかない永瀬を通じて、不動産業界の闇を知る!
不動産業界を知る意味でも非常に面白い今作だが、お仕事マンガとしても痛快で面白い!
面倒な取引先や上司と正直な永瀬のやり取りはハラハラしながらも好感が持て、さらには永瀬が教育係として面倒をみる新卒の月下も、新卒らしい真っ直ぐな感じで、こそばゆい感じもありながらも爽やかな気分になれる。
結果、正直に行くしかないという永瀬ではあるが、正直に働くことの良さを面白おかしく感じさせてくれる読後感。
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
契約不適合や賃貸併用住宅についてはとても勉強になりました。
また、二重譲渡やマンションの建築敷地の問題に関してはあまりない事例だとは思いますが、それだからこそ抜け落ちている箇所でもあり知っておいて損はないかと思います。
それに加えて最後の大島てる氏との対談だけで12巻は買う価値がありました。
夏原さんのおっしゃる通り大島てるは有用ではあるけれど、時代が変わり、告知義務のガイドラインも制定されつつある中、大島てるも変わる時期だと私も思います。
お客様から実際相談があった案件を例にお話しします。
売主様のお住まいのマンションを大島てるで調べてみると、飛び降り自殺についての書き込みがありました。
しかし、管理会社や複数の住民に確認してみても皆さま知らない、そんな事実はないと仰います。
書き込みの内容も「5年くらい前に女性が飛び降りたらしい」という不確実な情報です。
削除して欲しいと売主様が大島てるに書き込みましたが、それから1年まだ削除されません。
不確実な情報を多くの人に晒しながら削除もしない、もしくは削除が追いついてない時点でそのサイトがどんなに有益でも大きな問題があります。
大島てる氏が事故物件を面白おかしく扱ってオカルトのイベントを多く行っていることも知っています。
大島てる氏の情報は広く衆知されるべきという意見には賛同します。
しかし、同時に一見耳触りの良い建前にも聞こえてしまいます。
大島てるなんてサイトは無くなるべきという主張ではありません。
不動産業界も変わります。
大島てるも時代に沿って変わるべきではないでしょうか。
Posted by ブクログ
相変わらず面白い。
カッコいいデキるオトナたちによる顧客への必死のサポートと、熾烈な競争。
単純に不動産や法律の勉強になるし、「顧客のために働くとは何か」「心から胸を張って働くことは何か」についてよく考えさせられる。
最近は、永瀬やその他の同僚の過去の対応のアフターフォローも増えてきて、「自分の仕事の後始末を自分でする、自分の仕事の責任を取る」という姿も見られる。
新しいキャラクターや周辺キャラのバックグラウンドも見えてきて、「生き方」そのものについて本当に学ばされる名作。
そして、桐山~…。
主人公の1人踊り?
主人公が正直に仕事をしてうまくいってるように見えて、
じつは別の人物が暗躍してたり、主人公の知らない事実があったり、と話の内容にバリエーションは出ているのだけれど、あまり爽快感はない。
Posted by ブクログ
中途入社の岩沢の契約を邪魔したことになってしまった永瀬.頑張ってフォローして岩沢に気持ちが伝わる.
月下の初めての億超え契約.結果として桐山が裏で糸を引いていたと誤解した永瀬.桐山は月下にそのことを黙っておくように言う.