あらすじ
春、ゴブリン退治の傍ら、葡萄園の警備をすることになったゴブリンスレイヤーの一党。
その葡萄園は、女神官の育った地母神の神殿のものだった。
そんなある時、女神官が姉のように慕う神殿の葡萄尼僧がゴブリンの娘だという噂が広がる――。
周囲の心ない声に胸を痛める女神官、それに対し、迷いを感じるゴブリンスレイヤーはある決断を下す。
「たぶん……今日、明日はゴブリン退治はやれん」
「何をするにしても、頑張ってくださいね! 応援、してますから」
街の影を走る闇の仕掛人が暗躍する中、小鬼殺しに手はあるのか!?
蝸牛くも×神奈月昇が贈るダークファンタジー第10弾!
※電子版は紙書籍版と一部異なる場合がありますので、あらかじめご了承ください
ゴブリン討伐だけで銀等級にまで上り詰めた稀有な存在、
それがゴブリンスレイヤー。(子鬼を殺す者)
一般的なゲームでのゴブリンは最弱のキャラクターとして扱われていますが、
もしゴブリンが現実にいたらどれだけ日常生活への被害があるか、生々しく描かれています。
「どきどきわくわくする楽しいファンタジー作品なので是非読んでください」とは申しません。
目を背けたくなるようなグロテスクなシーンもあるのです。
だからこそリアルに感じ、この作品にぐいぐい引き込まれてしまいます。
痛みを受け入れ乗り越えられる大人に是非読んでいただきたい。重厚なダークファンタジー。
(※イラストはとっても可愛いです。素敵なアレが窓枠に乗っているシーンもあります。)
感情タグBEST3
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今回はいつものメンバーでの行動がメインのお話。
巻頭の葡萄踏みのイラストから、そこがメインかと想像して読み始めましたが、答えは否やで、そこに至る迄の女神官の内面の艱難辛苦と、ゴブスレさんの自問自答、四方世界の勢力図を塗り替えようとする企み、色々な事が混ざった悪く言えば広汎で軽薄とも言えるが、ここは敢えて多くの登場キャラたちの成長を楽しむ巻と捉えるべきと思いました。
牧場主や牛飼娘との関係も今後どうなるのか、直接顔を合わせる事はないですが勇者らの絡みが増えて来ている様で、妖精弓手・鉱人道士・蜥蜴僧侶らも、さて?
Posted by ブクログ
女神官の育った地母神殿の葡萄尼僧話。
豊穣祭で葡萄酒を、と思いきや、ゴブリンの娘疑惑に牧場買収にと、何者かが暗躍している。
それが最終的にはあんな解決の仕方って、、、テキトーですかね、、。
前半のゴブリンゾンビのところは白熱した戦闘でしたが、終盤の酒商出城防衛戦は何が何だかわからず戦車と軍艦が壊れてた。
そして地母神殿防衛戦は、もっとよくわからなかった。呪術師?倒されたのは僧侶?キャラ設定難しいです。
ただ最後の祭りシーンでは、ゴブスレさんがだいぶ明るい思考になってきてる描写で、何よりでした。
次回は砂漠?あとがき通りであればだけど。
期待して、次巻を読みます。