ゴブリン討伐だけで銀等級にまで上り詰めた稀有な存在、
それがゴブリンスレイヤー。(子鬼を殺す者)
一般的なゲームでのゴブリンは最弱のキャラクターとして扱われていますが、
もしゴブリンが現実にいたらどれだけ日常生活への被害があるか、生々しく描かれています。
「どきどきわくわくする楽しいファンタジー作品なので是非読んでください」とは申しません。
目を背けたくなるようなグロテスクなシーンもあるのです。
だからこそリアルに感じ、この作品にぐいぐい引き込まれてしまいます。
痛みを受け入れ乗り越えられる大人に是非読んでいただきたい。重厚なダークファンタジー。
(※イラストはとっても可愛いです。素敵なアレが窓枠に乗っているシーンもあります。)
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数年前にアニメ1期を見て以来気になってた作品。
手を付けない内にアニメ2期が放送開始&終了し、漸く原作第1巻を手に取ってみて吃驚。
殆どアニメ1期の総集編みたいな内容だったなんて…。
まぁ、小出しにされても理解し難かった可能性も高いですし、1巻は作品全体のアブストラクト的なものだったんですかね。
光と秩序と宿命の神々と、闇と混沌と偶然の神々との、サイコロ勝負の盤面だった事も驚きです。
RPGの様な世界感なのに、能力等は数値化されず、魔法や奇蹟があるのに蘇生魔法とかがない世界。
大きな力の下では無力でも懸命に生きる人達…
Posted by ブクログ
マンガアニメを読んで見たことがあって、小説も読んでみましたが、面白かった。
1行ずつ改行ってのが気になったけど、大したことではないですね。
1巻で案外ゴブスレさんの感情というか雰囲気は柔らかくなってたんですね。ここから続きも読んでみたいと思える終わり方だったと思いました。
Posted by ブクログ
【一言で表すと】
題名の通りゴブリンをただひたすら狩り続ける無機質で正体不明の鎧武者の話。なのに面白い。
【全体的な感想】
個人的な感想としては、シリアスな異世界ファンタジーでこんなに引き込まれたのは久しぶり。正体不明の鎧武者の正体が徐々に分かっていく構成になっていて、途中からどんどん引き込まれた。
戦闘シーンも飽きなかったし、ラストの飾り方もなかなか。ただ、文章は芝居がかりすぎているからか、やや癖があって、最初は読みづらかったかも。
異世界ファンタジーものは方々でやりつくされていて、シリアス系は面白いものでもどこか目新しさがなく、俺強ものにも食傷気味で、「ダンジョン飯」「このすば」等のギャグ系の方が最近は面白いなと思っていたところだったので、これからは、シリアス系もちゃんと読んでみようと思った。王道異世界ファンタジーより、その世界観の一部を切り取って局所的なところの話を作り込むっていうジャンルがいいのかも…
【あらすじと考察】(※ネタバレとなる可能性があるので注意)
エルフやドワーフがいて、魔王といった闇の存在を討伐するための冒険者ギルドがある異世界冒険ファンタジーものだが、勇者が魔王を倒しに行くという王道ファンタジーの物語ではなく、王道ファンタジーの世界の片隅で、ゴブリンをひたすら一心に倒し続ける鎧武者の生きざまが描かれている。
雑魚キャラとして見なされがちなゴブリンの生態が緻密に描かれ、実は学習能力が高く、狡猾な手口と数の多さで冒険者や村人たちを陥れる恐ろしい存在であることもリアルに表現されている。
・上級冒険者と認定されていながらもドラゴンや魔王の討伐には見向きもせず、ゴブリン討伐の依頼のみを受け続け、ゴブリンは子供一匹残さず冷徹に徹底的に殺しつくす正体不明の鎧武者。
・初の冒険で仲間がゴブリンに非道になぶり殺される姿を目の当たりにしてその恐ろしさを実感しつつも、命の恩人の鎧武者の冷酷さを受け入れきれず、恐る恐る鎧武者についていく初級冒険者の心優しい神官の少女。
・上級冒険者なのにゴブリンばかりを相手にする奇異で偏屈な存在として扱われる鎧武者の過去を知る幼馴染の農村の娘。
・「ゴブリン退治は労力の割に報酬が少なく、初級者向けの依頼。」農村からのゴブリン退治の依頼が捌けずに初級者に頼まざるを得なくなり、滅ぼされる農村と帰ってこない初級者の板挟みに心を痛める冒険者ギルドの受付嬢。
上記以外にも様々なキャラクターが登場し、それぞれの視点から正体不明の鎧武者の姿が語られ、徐々にその人となりが明らかになっていく、という構成となっている。
俺は、ゴブリンスレイヤーだ。
とても面白い作品でした。
この作品を読んでいると、何故かフルメタル・パニックを思い出してしまいました、主人公が似ていたためかもしれません、これから先も応援していきたい作品ですね。
世界観が好き
ややダークな感じで、世界観は好き。
キャラ毎に固有名詞が無いのも良い。
登場していきなりいなくなるキャラがいることや、なんとも言えない凄惨な状況については苦手な人がいるかも、と思う。
どんなファンタジーでも雑魚として出て来るゴブリンがこうも怖いとは、なかなかに衝撃。
作中の、自身が彼らにとってのゴブリンだ、というニュアンスのセリフはゾクゾクするほどに心に残った。
今風のファンタジーでは無いが、その分懐かしさがあった。
特別なチカラなんて無い、本当の冒険者の話。
Posted by ブクログ
手心を加えないタイプのKPによる初見殺しシナリオから始まるTRPG。
単体・少数なら雑魚扱いのゴブリンでも、集団・巣穴であれば脅威度が跳ね上がるという言われてみれば納得な話だが、初心者相手にゲーム序盤で全滅させるようなプレイはあまり行われない為、意外性のあるシチュエーションだと思う。
主人公はゴブリン殺しのエキスパートだがゴブリン以外の事は極端に疎いというアンバランスさ。汚れ仕事を行う者も求められているとはいえ、ゴブリンに固執し徹底的に殺し尽くすスタイルから、冒険者ではなく「復讐者」である事が徐々に分かってくる。だが、先のない復讐を続ける彼を気に掛ける仲間が増え、最後には冒険者としての在り方を見出す。
熟練戦士の冒険者デビューとなるのか、あいかわらずゴブリンを狩るのか、続巻が気になる。
Posted by ブクログ
ゴブリン退治にストイックに取り組む冒険者。
ゴブリンスレイヤーと呼ばれる男の物語。
冒険譚でもなく成り上がり話でもないけど、
人間ドラマが展開されていて、喋らない彼の代わりに
周りの人間と繰り広げられる物語に惹きこまれる。
アニメの最後で描かれた牧場での戦闘が1巻だとはおもわなかったけど、これはこれで楽しめた。
国よ、人々よ、しっかりしよ
6巻まで読んだ者です
作品の中ではゴブリン退治は
初級のクエスト扱いされています
しかし、ゴブリンは村を襲いまくったり
女を巣まで引きずり込んで犯しまくったり
強い上位種ゴブリンが出てきたりと
読むにつれて「ゴブリン危なくない?ゴブリン強くない?」
という思いが強くなり
なぜ襲われ犯され奪われてるのに
初級のクエスト扱いなの!
作中の世界の認識にちょっとイライラ
ゴブリンはオスしかいなく
人の女を犯し孕ませます
人がゴブリンの子を孕めるというなら
ゴブリン退治に女を行かせるのは
あまりにも愚かなのでは...
作品の中の世界はバカばっかりなの?
それとも冒険者はかなり貴重なの?
といろいろ考えながら読むと楽しめると思います