【感想・ネタバレ】ねじ巻き精霊戦記 天鏡のアルデラミンのレビュー

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Posted by ブクログ 2012年11月24日

「このラノ2013」で全くのノーマークだったところでなんと13位。

確かにとても面白かったと思いますが、既刊2巻(というか対象期間内では1巻)の段階でここまで評価されるのはさすがに過大。いかにも「ここから物語が動き出す!」みたいな終わり方するので。
これが評価されるなら、「エスケヱプ・スピヰド」と...続きを読むか「烙印の紋章」とかももう少し評価されてもいいと思うんだけどな。
六花の勇者もそうだけど、協力者層は「今は地味でも今後に期待」な作品を推す傾向ですよねー。

内容としては、まあこのラノのコメント通り。
戦争嫌いの怠け者の主人公が、運命に翻弄されて一国の英雄に祭り上げられていく。しかも主人公には軍師として天才的な才覚があって、バンバン味方を勝ちに導いちゃうっていう。1巻は士官学校に入学して、先輩相手の模擬戦闘で活躍するところで次巻に続く。

主人公の作戦とか先読みの技術は読んでてワクワクする。まあ勝つように書かれているから当然だし、ちょっと主人公無双過ぎる感じもしたけど、1巻ということを考えれば良いキャラ紹介になったかも。

一癖ありそうな主人公の仲間たちも、良い意味で個性的でいい仲間。
誇り高きエリートヒロイン、みくるちゃんタイプの優しいいじられキャラ、臆病だけど実力は確かな爽やかイケメン、才能に劣りながらも着実に努力を重ねるデブ、腹に一物抱える王妃殿下。
主人公含めると男女比3:3というのも好感度アップです。

大人たちもきちんと活躍しているところもイイ。ラノベだと一方的に少年少女が正義、大人たちは頭の固いアホか腹黒い自己中ばかり、というのがよくありますが、この作品はそうではなかった。

世界観も、結構作り込まれていそうだけど、スっと頭に入ってくる感じ。オリジナルっぽい舞台ながら、余計な部分は現代日本のものを取り入れていて、解説過多にならなかった点は高く評価したい。

前作「神と奴隷の誕生構文」の失敗点は、世界観の説明が下手だったのと、ヒロイン含めキャラの魅力が全くなかったところだと思うので、今回は相当改善されてる感じです。

・:*:・゜☆,。・:*:・゜☆,。

とまあ褒めちぎってみました。

ですが、冒頭にも言った通り、1巻でこの水準の作品は他にもたくさんあります。その中で、これだけがこのラノ13位という高評価を得たことは、なんだか納得いかない。

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Posted by ブクログ 2022年03月12日

めちゃくちゃ面白かった。
昔ーにアニメで見た時面白かった記憶があって、原作を買い集めたまま読まずに置いてたけどもっと早く読めば良かった。
1冊一気に読み切るの間違いなし。1巻目から2部構成の豪華さ。姫さんはトラブルによく巻き込まれますね、コナン並み。
それぞれの主要キャラが非常に立ってる。
イクタは...続きを読む主人公らしく、やる気なし才能ありのテンプレ。
自分はマシューのような、劣等感を押し殺して成り上がってやるって立ち位置キャラにいつも感情移入しちゃうから、次巻以降にどう成長するかも楽しみ。
というわけで、早速2巻も読みます。。。

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Posted by ブクログ 2012年11月23日

能ある鷹は爪を隠し怠惰を求めた、主人公のイクタはそんな存在。イクタの軍師としての才能、そして最後に来る姫との会合。この最後の話が良い感じに2巻以降につながっていくんだろうね。

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Posted by ブクログ 2012年11月22日

主人公が不埒なヤン・ウェンリー?
それは冗談として、
『騎士団』のバランスがよく考えられている…ような気がする。
イクタ&ヤトリ(『剣化』したヤトリ△!)はテッパンとして
マシューの大化けを期待したい(マジ)
ハロは一服の清涼剤w
トルウェイがヤトリと並び立てるところまでいくと完璧(個人的に)
でも...続きを読むどうやら『お姫さん』と『英雄』の物語になるんだろうか?
2巻は明日の晩のお楽しみ!

もすこし『敵』が優秀じゃないともりあがらんよな。
ヤンにはラインハルトがおったやん。

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Posted by ブクログ 2012年10月20日

面白い。こういうファンタジー戦記大好き。私の中ではかなり当たりの部類なんですけどw
前シリーズが微妙に合わなかったのでどうかなーと思っていたけど、これはいい。次以降に期待。
でも、やっぱり、モノクロのイラストは微妙だね……。カラーはよくてもモノクロが微妙な方が増えましたね。

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Posted by ブクログ 2014年04月09日

怠け者でひねくれものだが、豊富な知識と優れた頭脳で誰よりも戦略、戦術に秀でる少年が主人公の戦記もの。
激情家でガキっぽい面を除けば、なかなか好みのタイプの主人公。
お話も面白い。キャラの魅力も十分。これは期待できそうだ。
この手のお話では萌え成分が希薄になるけど、まあ話が面白ければいいや。続巻にも期...続きを読む待したい。

ただ、シャミーユが語る「国を負けさせて栄えさせる」論は正直疑問に思う。
これって敗戦をバネに高度成長を果たした日本と同じ道を歩ませたいんだろうけど、帝国のような大きな国ではじめからそれを狙って行うってのは無理がないかな。
日本はやむにやまれず、他に道がなかったからああなったわけで、もしやり直せるなら最善の一手は「敗戦」ではなかったはず。
ところが、シャミーユは最初から最善の一手として(日本をモデルとしたと思われる)敗戦を選ぼうとしている。
まあ日本の戦後復興がモデルじゃないのかもしれないけど、どうもこのシャミーユの敗戦論はぴんと来なかった。
戦線を縮小する方法はいくらでもあるだろうし、政治改革だって出来ないわけではないだろう。
シャミーユや、今後出世するかもしれないイクタの立場を考えれば、敗戦結論あり気は飛躍しすぎじゃないか?
シャミーユが女帝になる、軍事クーデターを起こす、民衆革命を起こす、国際連盟を構築する、立憲君主制に移行する、などなど、いくらでもやりようはあるのではないかと。
どう転んでも犠牲者を出す「敗戦」を最初から目標に定めるこの思想だけは、どうにも頓珍漢で理解しづらいなぁと感じた。
敗戦により他国から受ける文化、経済、政治哲学といった外圧を利用して帝国を浄化する。
まさに敗戦後の日本がたどった道ではないか?
勝ってはならない。ただし負けすぎてもならない。
上手く負ける。論としては面白いし、結果的にそうなってしまうことはあると思うが、政治や軍事のトップが語っていいことではない。
これが何の力も持たない街娘と不良生徒の幼いたくらみならまだ面白い。
が、持ちかけたのが王族の娘で、受けたのは将来有望とみなされた若き士官。
こんなたくらみに正義はない。
多くの将兵を死なせる戦争には必ず正義が必要で、わざと負ける戦いに戦争の正義など存在しない。
しかも、状況的に追い込まれてやむなく負けるための戦いを強いられたリカン中将と違い、シャミーユとイクタは長期的戦略として負けるために、言い換えるなら多くの将兵を死なせるために戦争を起こそうと画策するわけである。これはいけない。
もっと前にやれることを探るべきだ。
この極論、飛躍論に飛びつき、そこから先へと思考を進めなかったのは、いかにも度し難い。
この一点を除けば十分に面白かったんだけど、同考えてもこのエピローグだけはいただけない。
これさえなければ文句なく★★★★★なんだけど、どうにもこれが受け入れがたくて★★★★★つけづらいな。

思うに、シャミーユの敗戦論は提示するのが早すぎたんだと思う。
この敗戦論を読者に披露する前に、説明しておくことがたくさんあったと思うんだよね。

1.シャミーユが皇帝になる可能性
まずこれが語られなければ話にならない。
シャミーユ自身が皇帝になる可能性があるのなら、敗戦論などぶつまでもなく、自ら皇帝となって国を変えればそれでいい。
つまりは、覇剣の皇姫アルティーナと理想を同じくするわけだ。
シャミーユの王位継承権については語られた記憶がないんだが、果たしてどうなっているのか。
現皇帝が急死すれば、政治の有力者がそれぞれ次期皇帝を擁立して覇権争いすることになる、との記述はある。
その中にシャミーユは含まれるんじゃないか?
であるのあら、シャミーユ自身が権力者を目指すのが正道だろう。
血で血を洗う骨肉の争いになろうとも、「わざと他国に負けて国を変える」などというよりもよほど正義があるというもの。
その道を選べないというのなら、シャミーユには継承権がない、どう転んでも皇帝にはなれないという説明が必要になると思う。
が、そんな記述はなかったはず。説明が不足している。
皇帝になる道があるのなら、なるべき。
「我が覇道に手を貸せ」でいいだろう。

2.イクタの王国に対する明確な復讐心
イクタは両親を国に奪われたようなものだから、国や王族に対する敵意は持っている。
しかし、明確な復讐心があるかというとそんなことはない。
イクタの望みは平和に怠惰に暮らすことであって、立身出世に興味もなければ、国家に対して復讐をなそうという気持ちもない。
もしもイクタが、国や王族に対して弑逆も辞さず!というほどの強い敵意を持っているのなら、「国をわざと負けさせる」というシャミーユのたくらみに乗ってもおかしくない。
その土台はあった。もともとのプロットでは、イクタは国に対する復讐心を燃やす主人公だったのかもしれない、とすら思える。
が、実際のところのイクタは無気力で、王族に対する敵意はあっても害意はない。
イクタが王族に対する復讐心を燃やし、他人を嫌い、隣人を憎むようなダークキャラなら、「最終的に国を滅ぼす」ようなシャミーユのたくらみに乗るのはありだし、その発想も面白いと思う。

3.宗教、哲学、思想の腐敗停滞と自浄能力の欠如
これも部分的には語られているが、敗戦論をぶちかますためにはまだ足りない。
科学的な考察を否定するアルデラ教の存在や、故意の敗戦で有能な将官を死なせる政治・軍部の腐敗は語られるが、それらの是正が決定的に不可能だと結論付けるだけの解説はされていない。
宗教は頑迷で、政治は腐敗し、軍は無闇に肥大している。
ならば打ち壊してしまえ!では何がなにやらわからない。
まず全うな手段での改革や改善を模索すべきだし、それがどうやっても不可能なのだから劇薬投入としての「敗戦論」という持ち出しにならないと共感できるはずもない。
決定的に説明が足りず、持ち出すのは早すぎたと感じる。

他の部分に関してはほぼ満足。
これでヒロインにもう少し愛嬌があり、主人公が激情を制御して子供っぽい感情論に走らなければ、かなり好みな物語だった。
でも十分面白かったので、期待している。

最後に、確かに銀英伝や皇国の守護者のパクリっツーか、影響を強く受けているっツーか、テイストをそのまま使っているのは間違いないけど、まあこれくらいいんじゃね?
ラノベらしい読み安さが最大の長所名わけで、両者の良い部分をラノベに持ち込み消化してくれるのは大歓迎。

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Posted by ブクログ 2013年08月28日

評価:☆4.5

戦乱渦巻く世界を、軍人としての卓越した才で生き抜く少年イクタ。その波乱万丈の半生を描く、早大なファンタジー戦記、ここに開幕!

いやー面白かったです!
主人公は知恵が回る無気力系。一見ちゃらけた男のようだけど、的確な指示を飛ばして快進撃を続ける姿は爽快。
でも過去に自分の父親が軍に...続きを読む殺されてることもあって、時折感情を露わにすることもあるので感情移入も出来るのが良い。

他のキャラも一巻から十分にキャラが立っていて読みやすかったです。

そして姫がイクタに示したカトヴァーナ帝国を救う方法がまた面白い!
そんなの出来るか?と思うのと同時にイクタならやってくれそうな気がするから不思議。
ここからもどんどん盛り上がっていきそうで楽しみ。

「……ヤトリ。イクタ・ソロークとは、結局、どのような男なのだ……?」
「ひねくれた男です。……けれど殿下、真っ直ぐな棒だけでは家も建ちませんから」

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面白いのは5巻までかなー

2015年06月02日

最初にネタバレ。
ヤトリ(表紙の赤髪のヒロイン)は7巻で死にます。
そこに至るまでの過程がクドい上に色々酷い。6巻以降は読めば読むほどストレスが溜まっていきます。

序盤は面白かったんだけどなぁ。
自分の作品をどう展開させようと作者さんの自由ですけどね…

受け取り方は人によって様々で...続きを読むしょうが、私にとっては期待ハズレでした。

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ネタバレ購入済み

注意‼︎

匿名 2016年07月22日

個人的な好みの話 ハッピーエンドが好きな人(・ω・)ノ 購入は控える事をお勧めする‼︎
分岐点は6巻 〜7巻? 7巻まで買ってしまった事 激しく後悔中(泣)

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