あらすじ
完全犯罪を目指さない男・鯨井。彼が「アリバイ証言」に選んだ美女は、最悪にも一日しかその記憶がもたない白髪の名探偵だった……。忘却探偵が殺人事件の証人となる「掟上今日子のアリバイ証言」ほか、西尾維新の筆が冴えわたる忘却探偵シリーズ最新短編集!(同一内容の講談社文庫版も配信中)
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Posted by ブクログ
メイン人物は今回は出てこないです。
その代わりなかなか変わり種の事件が出てきます。
まず1つ目の事件がなかなか深いものがあります。
一見すると殺人事件か、と思われますが
そこには大きな秘密が隠されているのです。
それと、ラストの事件。
暗号が出てくる事件です。
でも実はこの依頼人というのは…なわけでして。
1日で記憶を失うことはリスクでもあります。
だけれども、まっさらだからこそ
使える戦法もあるのだと思いました。
Posted by ブクログ
ドラマを見てから、今日子さんの声や映像が
全部新垣結衣さんで脳内再生されるようになりました。
異質なのに可愛いけれどサバサバしているという今日子さん、
新垣結衣さんが演じてくれたのははまり役だったなと
改めて思います。
ミステリーとして秀逸かと言われたらそうではないかもしれませんが
読み物としてとても楽しいです。
テンポも良く、あまり難しいことを考えずさらっと読めると思います。
シリーズが進んでいるからこそできる
「その人にアリバイ求めても駄目だよ!」と読みながら犯人に同情してしまう話運びや
洋服のブランドをひと目で気に入り一揃い買ってしまう
という普通の女の子みたいな今日子さんが見られて
とても可愛いなぁと思いました。
今日子さんの記憶が止まってしまっているのは
思ったよりも前なのですね。
現実にそんなことがあったらパニックになって
とても起きてすぐメモを見たからと言って仕事に向なさそうな気がするのですが
いつかその当たりの謎も解き明かされるのでしょうか。
本筋からは逸れますが、3話目の冒頭は色々と共感するものがありました。
Posted by ブクログ
前作までの印象が強化されたかなぁ。助手役となる警察の人がバラバラなのにみんな同じに見える。それぞれキャラ付けはされてるんだけどもなぁ。
トリックとかは作り込まれているが故に、登場人物へのむずむず感が余計に目立ってしまう。そんなことを気にしなくてよいという評価もできるはずなんだけども、このへんは好みなんだろうなぁ。むしろやくすけがもっとでてたら、一定程度の役割固定がしっかりできて、その他の助手役がたまに登場しても変な感じにはならないのかもなー。
Posted by ブクログ
備忘録、推薦状、と続いて3巻目。ちょっとパターン化してきて、あまり感動を感じなかったというか、ドキドキ感が薄れてきた感じがしました。
1、2巻の伏線みたいなのは触れられないのかな。これから先はどうしようかなあ。
Posted by ブクログ
本棚登録忘れてたので今更の登録。
トリックの網羅的な巻かな?今日子さんは無防備過ぎてハラハラする。
先の巻を読んでて思うけど、ある程度の無茶をするのは警察上層部あたりに今日子さんを「知ってる」人間がいるからなのかな
Posted by ブクログ
アリバイと暗号の話が好きだった。アリバイの方はドラマを見ていて、何となく結末も知っていたけれど楽しめた。普段本を読まない人に、自分の好きな本の話をしても実際に読んでくれる人って確かに少ない。「本を読んで、教訓を得ようとか、学ぼうとか~そんな風に構えることはないんですよ」「面白い人がいるなーって、ただそう思って本を閉じればいいんですよ」という今日子さんの言葉が印象に残りました。
Posted by ブクログ
西尾維新の忘却探偵シリーズ第3弾。中編3編。
前作までとは異なり、犯人や捜査担当者目線の語り口。
厄介くん以外の視点で今日子さんが描かれていて、掟上今日子というキャラクターに広がりが出ています。ドラマから入った読者にとっては厄介くんが出てこないのはさびしいですが、きっと奇跡的に仕事が続いているんでしょう。
事件のテーマは推理物の王道、アリバイ・密室・ダイイングメッセージ!
このテーマが忘却探偵シリーズでどう描かれるのか、
推理小説好きの方はこの巻から読み始めてみるのもいいかもしれません。
今作であらためてはっきりしたのが、今日子さんの鬼のような守銭奴っぷり。ただ、お金に対する哲学はしっかりとあるようで、第3章ではっきりと描かれています。
個人的に今日子さんの守銭奴発言大好きなので楽しかった。特に警察官相手には厄介くんが依頼人だったときよりも容赦のない対応のような気がします。
第3章はドラマ版の重要な回の素になった話。原作に当たって改めて、脚本家の料理のうまさを感じました。