あらすじ
好奇心が世界を動かす! 終戦直後、すべてが失われた時代の中で始まった大学生・柳沢良則と子供たちの課外授業。自分たちがおもしろいと思うものを作って売る。子供たちの小さな会社が少しずつ、世の中を動かし始めた!! 道路は右端を歩き、横断歩道以外で道を渡らない。安くてうまい“さんま”のためなら、足を棒にしても歩きつづける。本書は、Y大経済学部教授柳沢良則の克明で愉快な記録である。
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Posted by ブクログ
過去編がつづいています。
ただ、現在につながっていく奥様が出てきたり。
こうやってみると、柳沢教授(過去の世界では教授じゃないか)は、町子さんに対してなんの感情もないというのがよくわかります。というか、ただの興味の対象?
どっちかというと、町子さんに出会った瞬間に、正子さんの方は、町子さんの感情に気付いたようですね。
「私 じき良則さんに嫁ぎますの」
というセリフは、警戒心から出てきた言葉のように感じます。
でも、教授にとって、興味の対象と、愛情の対象には、いったいどんな違いがあるのでしょうか。
子どもたちも、愛情をもって接しているように見えますが、ある意味興味の対象として見ている気もします。
また、家族も時にして、教授の興味の対象になっています。
ただ単に、自分の乗っている流れのなかに、流されているだけにもみえなくはない。
まぁ、現在の柳沢教授というゴールがある限り、そこに向かって物語は動いていくわけですが。