あらすじ
若き日の柳沢教授の友人たちの間で噂の幽霊が出るという廃屋。友人の一人・森一太郎だけは、柳沢教授の変化に気付いていた。夜な夜な廃屋を訪れていた柳沢教授。その目的とは――? Y大経済学部教授、柳沢良則。道路は右端を歩き、横断歩道以外で道を渡らない。安くてうまい“さんま”のためなら、足を棒にしても歩きつづける。本書は、道路交通法を遵守し、自由経済の法則に忠実な学者の、克明で愉快な記録である。
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Posted by ブクログ
柳沢青年やお父上、華子ちゃんにヒロミツ君と各キャラクターが存分に魅力を発揮している12巻。脂が乗り切っていますね。
一話一話が今読み返すにつけ懐かしいのですが、一番のお気に入りは「コンプレックス」。雑誌掲載時には、最後のページの柱に「今、九谷の口から熱い思いがほとばしる!」とか何とか煽り文が入っていて、無性に格好良かった記憶があります。
…その割には、煽り文正確には思い出せないのですが。
なお、要注目は冒頭に収録の「教科書と口紅」。荒削りであるものの、この一話が後に「昭和20年編」へと昇華したものと思われます。
Posted by ブクログ
110話「コンプレックス」。このシリーズのなかで、いちばん印象に残る。東北弁と吃音に悩む美少年の恋。「教授はのばなしなんねな」という東北弁とともに気にいってる。