【感想・ネタバレ】楊令伝 九 遥光の章のレビュー

あらすじ

歴戦の同志を失いながらも、梁山泊軍は、童貫軍と全軍あげてのぶつかり合いを続けている。乱戦の中、戦場の中央に陣取る郭盛軍は少しずつ前進を始めた。童貫は『幻』の旗に向かい、岳飛は楊令軍を止めるべく疾駆する。一方、金軍は宋領深く南下し、青蓮寺は北の大商人たちの財産接収を始めていた。歴史が大きく動こうとするなか、ついに楊令と童貫とが戦場で邂逅する。楊令伝、圧巻の第九巻。

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Posted by ブクログ

ネタバレ

童貫元帥戦場に没する。

これまで梁山泊の男達を屠ってきた禁軍総帥の童貫が楊令の前に倒れた。

童貫の最後はアッサリとした文章で表現されていたが壮絶なる戦いは解説でも語られていたが行間から読み取るしかないのではなかろうか。

楊令の最大のライバルの童貫が死んでも物語は終わらない・・・

時間以降の楊令と岳飛、そして青蓮寺の動きに注目していきたい。

そして久方ぶりに子午山の風景が見たいと思った。

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2018年12月30日

Posted by ブクログ

ネタバレ

かなり寂しい気持ちになる。

これまでの伏線から、きっとこうなるのだろうなぁと感じながらも、
いざそれが現実になった時の喪失感が大きい。


童貫禁軍元帥がとうとう戦死する。

王進の家を訪ねたあたりから、そうなるんだろうと予感はあったものの、
しかもこの物語がフィクションであるにもかかわらず、
というか、この物語を支える一方の大きな柱がなくなった。

その様子が、梁山泊軍側の言葉からもあらわれている。

楊令が童貫の遺骸に対し「お久しぶりです、元帥」と声をかける。

果たして自分は生涯をかけて戦った相手に対し、
こう言えるのだろうか?と考えた時、楊令と童貫、梁山泊軍と童貫の間にあったものが、とても大きく、それは憎しみとは違うものだったのだと思う。


そして、この戦いで多くの同志が亡くなり、世代交代が進む梁山泊の行く末が楽しみになる巻だった。

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2012年03月03日

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ネタバレ

最初の章
楊令の史進に対する「豹子頭林冲を思い出せ」のセリフからが、本当に手に汗握り、心臓がドキドキしました。
今後の展開も楽しみ。

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2012年02月26日

Posted by ブクログ

ネタバレ

え?このタイミングでこの展開?って思いました。
ドラマチックに書こうと思えばどこまでもドラマチックになるシーンを、簡潔な記載であっさりと終了。

『水滸伝』は国を倒す物語であったけれど、『楊令伝』は国を造る物語だったのだ。
新しい国の形。
楊令が考えに考えたそれを、どう実現させていくのか。
物語は大きく進路を変え、それに伴って青蓮寺は姿を変え、宋という国に終焉の足音が近づく。

戦いがひと段落した時、梁山泊第一世代が老いたなーと思う。
第二世代にも戦死者が出てくるようになったし、時間はずいぶんと流れているのだなあ。
それにしても郝瑾(かくきん)の最期は、あっさりだった。
第二世代では一番苦労している子だと思うのだけど、これと言って見せ場もないままに終わってしまったな。

今後は政治や経済の話が主になるのだろうか?
戴宗(たいそう)と侯真(こうしん)の間に齟齬が生まれてきつつあるが、どう見ても戴宗の物言いが悪い。
人として言ってはならないことを言って恥じない、そんな人ではなかったと思うのだけど、これも老害?
この亀裂が、何か大きな悲劇の引き金になりそうな気がする。

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2018年02月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

ついに楊令と童貫との決着がつきましたね!本のタイトルもありますので、どちらが勝ったか?は想像がつくと思いますが。
要するに勝った楊令が今後どのように梁山泊を1つの国として統治していくのか?というのと、童貫なき宋禁軍がどう立て直すのか?立て直らずに岳飛軍という独立の軍が別途成長していく形になるのか?そして、青蓮寺の李富が描く新国?構想の全貌とは?という形で政事的な話が中心となり、直接的な戦闘は少し先になりそうです。
まあ最終的には楊令と岳飛の直接対決という構図になるとは思いますがね。

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2013年08月07日

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ネタバレ

ついに宿敵童貫を倒し、梁山泊は新しい局面に移行する。次は国家を目指すのか?また、新しい課題を持つことになる。

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2012年02月29日

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