あらすじ
戦火から生き延びた呉用は、梁山泊の生き残りを組織しつつ、南方で勢力を増し叛乱を企図する方臘の配下に偽名を使って潜入する。少年・岳飛は山賊掃討戦のさなか、童貫元帥と出会う。幻王を名乗る楊令は、公孫勝、武松、燕青らの懇願によって、ついに女真の地より戻って、呉用と対面する。そして、宋国打倒はするが、建国の意思はなし、と言明。旧梁山泊と楊令の戦略、考え方の違いが浮き彫りとなる。その間に宋金同盟による遼への侵略と、方臘の蜂起の時期が刻々とせまっていた。
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Posted by ブクログ
楊令伝第2作のポイントは、岳飛が童貫と、そして楊令とは戦慄の遭遇をする場面であろう。後の展開を予想するだけで身震いが起きてくる。そして、呉用の読みを誤らせた方臘の存在感が俄然増してくる。
Posted by ブクログ
「新しい国家を夢みて、闘うしかない、と俺は思い定めました。その間、俺は痛いほど生きていられると。ほうとうに新しい国家ができてしまったら、俺はそれを、後ろから来たやつらに投げ渡してやりますよ。もう、俺の夢ではなくなっているのですから。いまは、そう考えることしかできません。」
まるでゲバラのようではないか。かっこいいな。