あらすじ
群雄割拠の戦乱の世に、“東国一”と呼ばれる一人の将がいた。
名を「本多忠勝」。名槍・蜻蛉切を操り、生涯無傷と伝うこの兵に身一つで闘いを挑まんとする者が、戦場に姿を現す!
その修羅の名は、“陸奥”狛彦と云う‥‥‥。
これは「織田信長編」に続く、双子の修羅の物語!!
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信長編の続編!
陸奥と槍使い本田忠勝の数十年に渡る仕合いが描かれる。
中盤では関ケ原の島津豊久とも、ちょっとだけ戦います。
物語は忠勝の三方ヶ原、小牧長久手、関ヶ原、晩年までの流れ。
19巻が出たのでやっと積ん読が読めた。w
本多忠勝。蜻蛉切である。
あるのだが、個人的には島津豊久が出てきたのが小躍りするくらい嬉しかった。よかへごじゃった。
余談だが、もう10年早けりゃの武将はよく伊達政宗が出るんだが、おいらは島津豊久なんだよなぁ。
ドリフが読みたくなるが次巻へ進む。w
Posted by ブクログ
修羅の刻18巻。舞台は戦国末期。
戦国は「織田信長編」があるけれど、ただただ強いものに会いに行く、という陸奥性からすると、あの物語は色味が違ったのだなぁ。「義経編」もそうですね。長編になると、そうなってしまうのか。
そもそも、雑賀孫市との死合いがあったとはいえ、狛彦と虎彦のそれぞれの闘いという点では消化不良だったのが、自分の感想なので、強い兵に会いに行きたいという陸奥の本能のようなものに従っている今回は嬉しい限りです。
その相手は本多忠勝。蜻蛉切のあの人です。陸奥との闘いに挑む時期が、隠居した頃になったのは、「生涯一度も戦場で傷を負わなかった忠勝が云々」の伝説があるからでしょう。老境にあっても、いざ勝負となれば全盛期を思わせるだけの凄みを見せ、さらに進化を見せつける。かっこいいわ。雷電もそうでした。老境ではないけれど沖田も。
それを受け止めて、なお上を行き勝利する陸奥の強さ。敗北の文字はない。
ちなみに、この戦いの後(たぶん)10年しないうちに、八雲と武蔵が戦います。
なんて濃密な時代かね。