【感想・ネタバレ】修羅の刻(13)のレビュー

あらすじ

「オレは名を継ぎに行く」狛彦(こまひこ)が放った言葉の意味は!?――武田信玄(たけだ・しんげん)が倒れ、雑賀孫一(さいか・まごいち)が戦場から姿を消した。最大の窮地を脱した織田信長(おだ・のぶなが)は再び疾走を始める。伊勢長島の一向門徒、武田勝頼(たけだ・かつより)を破り、遂に本願寺に攻め寄せた信長の前に、3年の沈黙を破り雑賀孫一が姿を現す……。更に磨かれた孫一の業を、狛彦は破ることができるのか!!?“信長編”感動と衝撃の完結巻!

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Posted by ブクログ

この雑賀孫一(鈴木孫一)の話は、面白いし、本伝『修羅の門』への繋げ方もうまくできていて感心するんですが、史実をねじ曲げている点がちょっと……
マンガなので、事実がはっきりしない部分は想像で描いてしまって良いと思うんですが(そうしないと想像上のキャラクターである陸奥一族が活躍する『修羅の刻』という物語じたいが成立しないので)、事実が明確に分かっている部分に関して、事実と異なる叙述をするのは如何なものかと。しかも史実ぽく描いてしまうのはまずいような。
まず孫一は、少なくともあの時点では死んでいないし、殺されてもいない。それどころか孫一は、天正8年の本願寺顕如の石山退去以後は、信長方についています。天正13年の秀吉の紀州攻めの際にも秀吉についています。このマンガだけ読むと、「孫一は信長と徹底的に戦い、信長によって殺された」と誤解してしまいます。

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2009年10月04日

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