あらすじ
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歴史の真相を覆い隠す「朱子学」の害毒。
『週刊ポスト』誌上で四半世紀以上にわたり連載中の、作家・井沢元彦氏による歴史ノンフィクションの金字塔『逆説の日本史』。
文庫最新刊となる第27巻では、「韓国併合」の真実、「中華民国」成立への道のり、そして大日本帝国のターニングポイントとなった「大逆事件」、という3つの歴史トピックスについて光を当てる。
韓国併合の「元凶」とされ、いまなお韓国国民に憎まれ続ける伊藤博文は、じつは当初併合に反対していたという知られざる事実。そして、その伊藤を「義士」安重根が暗殺したことが、その後の日韓両国に不幸を招いてしまったという歴史の皮肉。
一方、「中国革命の父」と讃えられる孫文が辛亥革命を勝利に導いた陰には、多くの日本人援助者がいた。後に中華民国が大日本帝国の「ライバル」となってしまうのもまた、歴史の大きな皮肉と言えるかもしれない。
そして、いまでは多くの日本人が忘れてしまった大冤罪事件「大逆事件」こそが、じつは近代日本に多大な影響を与えた「歴史のターニングポイント」であった、という画期的考察を通して「明治」の終焉について分析。
今巻も冴えわたる「井沢史観」で、歴史の闇と真相に迫る。
(底本 2025年7月発売作品)
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Posted by ブクログ
この本は、すでに単行本を読んでいたのであるが、文庫本シリーズを収集しているので、あらためて読みましたが、とても素晴らしいと改めて思いました。ここまで懇切丁寧に日本史を説明されると、いろんなことが腑に落ちます。たとえば韓国併合のことですが、どうしてここまで韓国の発展ために多くの犠牲を払ってきたのに、韓国人はここまで日本人を敵視するのか。同じく、どうして中国では天安門事件とか、多くのことが明らかとなって、ネットとかで調べれば中国が専制的な支配が行われていることが明らかなのに民主主義への運動が起こらないのかが、理解できます。文化大革命という名のクーデターにより数千万人もの人々の命が奪われたというのに、そのことを問題にする動きがなぜ起こらないのか?毛沢東が偉大なスターであり続けるのはなぜなのかが理解できます。「逆説の日本史」の唯一の欠点は、すでに1巻の発行から30年経過しているということです。早く最後まで読みたい、じれったいと想うのですが、これが最後まで完結した後にこの本を読む人はラッキーなのかもしれません。それにしても何巻まで続くのだろう。