中山宥のレビュー一覧
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中国における新しいデジタル経済社会の到来を解説する書
40年間における変遷を「旧中国農業経済」→ 「1980年以降 ローエンド輸出経済」→ 「モバイルインターネット経済」 → 「AIデジタル経済」と定義している。現在は、AIデジタル経済の時代の始まりとしている。この段階ではいままで遥か遠くにいたアメリカが射程距離内に入ってきており、追い抜くことも視野にとしている。
AIが成果を結ぶには大量の使えるデータが必要とされる。中国では他国に比してその入手が容易であるという優位性があり、かつ国をあげてのAIの推進体制やヨーロッパとアメリカを合わせても敵わない人口、沿岸地域だけでなく内陸部にまで及び初めたデジタル都市の誕生など米に勝ち抜く要素が大量にある。
中国は、広大な国土と世界一の人口の事項区けでなくBRI(The Belt and Road Initiative)によってアジアからヨーロッパにまで影響力を及ぼしその相互的な効果をも成果の源泉と使用としている。
AIでの成功には、世界との連携、分けてもアメリカとの相互補完的な関係性を緊密にすることが不可欠。これが出来ないと世界人類の進展にまで悪影響が及びとの解析もなるほどと考えさせられる。
# 米中がどのように競争を繰り広げているかの言及はおおいのだが、そこに割って入る国名に日本がほとんど出てこないことに驚く。 -
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・不遇な選手を偏見から解き放って、真の実力を示す機会を与えた
・人間社会における理性の可能性-と限界-を如実に表す縮図
・神々は、破滅させたい人間をまず「前途有望」と名づける。
・力まかせの剛速球ではなく、打者をあざむくテクニックにある。
・スカウトはつい、必要以上に自己経験と照らし合わせて考えようとする。
・自分の体験こそ典型的な体験だと思いがちだが、実際はそうでもない。
・心の奥深くにあるカジノで、賭け金を減らし始めた。
・いままで起こっていないことは、今後も起こらない。うまく対応できなかった事柄があるなら、そもそも対応能力がなかったのだ
・結果につながらない才能なんて、才能とは呼べない。
・うやむやになっている問題点に光を当てて、新しい明かりをともす。
・主役は解釈なのだ。地球上の出来事をほんの少しでも把握可能にするような解釈。
・従来の固定観念を打ち壊せば、いままでよりはるかに効率よく物事を進められる、と。
・異端とはチャンスを意味する。
・結果じゃなくて、過程を見ているんです
・世間では、過程より結果によって判断を下す人が多いみたいですけどね
・そういう意味じゃありません。うちの選手がどう対処しようとしているかを見ているわけです。
・教え込むことも可能だが、おしめをはかせてやらないといけない
変わる勇気がなければ状況は改善しない、ビリービーンの考え方は、大いに参考になることが多かった。私にとって珠玉の言葉がたくさんありました。映画、見たくなる一冊でした。面白かったです。 -
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セイバーメトリクスの古典としてリスペクトされる本書ですが、「マネー・ボール」なのであって「データ・ボール」ではありません。債券トレーダー出身のマイケル・ルイスはおそらく、割高な選手を売却して割安な選手を購入し、最安値のポートフォリオで最高の成果を出そうとするビリー・ビーンの姿にこそ興味を持ったのではないか、と思われます。
その割高・割安を弾き出す手段がデータ分析。債券の世界には価格を理論的に算出するモデルがあるが野球人には勘と目利きしかない。そこでビリー・ビーンのアスレチックスはオタク通信に過ぎなかったビル・ジェイムスの知見を掘り起こし、大卒アナリストに託した。そこからセイバーメトリクスというビジネスが立ち上がり、現在に繋がっていく。
今や、出塁率は打率より得点との相関が高いとか、単純なインサイトだけで勝つことはできない。 -
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マネーボールという映画になった本のことは、
何年も前から知っていました。
改めて、LearnBetterを読んでいて興味を惹かれて読んでみました。
この本は、ブラッドピッドが映画にしたことからも多くの方がご存知の通り、
メジャーリーグ球団をテーマにした
球団経営を巡るテーマが主眼です。
けれども、巻末の解説にあるとおり、
もっと大きなテーマとして、
既存の考え方に捉われるな!
という大きな問題提起をしていることから
米日英など世界各国で読まれた作品になりました。
経済でも、社会でも、既存のやり方を変えられずに、
停滞が続く世界が多数存在しますが、
それを打破するために必要なやり方は、
それを変えるための仮説を持って、それを実証し、
さらに世の中にあったやり方に繰り返し変えていくこと。
他人の力に頼らず、自らの手によって。
このことをこのノンフィクションは教えてくれました。
ビジョナリーカンパニーや、
イノベーションのジレンマなど、
優れたビジネス書は多くありますが、
人間の心理面にまで深く根ざした組織論を展開する
本は決して多くないと思います。
そういう意味で、日の当たらなかったプロ野球選手に
スポットを当てつつ、貧乏球団の快進撃を記した
この著書は一読に値するビジネス書なのではないでしょうか。
子どもの教育について考えるにも、
決して悪くない客観的視点を学べる一冊だと思います。 -
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積読本は、ある日唐突に読むタイミングが訪れるのかもしれません。今回の積読本消化着手のきっかけは、9/27の報道【MLBア・リーグ西地区のアスレチックスが、本拠地オークランド・コロシアムでのラストゲームに勝利し有終の美(ラスベガスへの本拠地移転が決定済み)】でした。
そうです。本書は、アスレチックスの復活物語だけでなく、メジャーリーグの常識を覆した真実の物語です。
選手からフロントに転身、アスレチックスのGMとなったビリー・ビーン。彼はデータ重視の運営論に、貧乏球団が勝つための突破口を見出し、熱い信念と挑戦する勇気が奇跡を起こします。
アスレチックスは、かつて9度の世界一に輝きながらも、浮き沈みを繰り返し、90年代以降に成績がまた低迷します。90年代末から2000年代前半、また復活を遂げる中身が、ズバリ本書の内容です。
メジャーリーグの歴史と進化の変遷も詳細に綴られながら、攻撃力の目安となる様々な指標づくり、予算、経営など、題材は野球なのですが、内容は緻密なビジネス書の観もある印象です。
人が観ていない部分に着目し深掘り・評価するという視点は、集団の先頭に立って経営する、人材育成する上で欠かせない条件になる気がします。
チームづくりに統計学を用いる視点は、当時としては革新的なアプローチだったんでしょうね。何よりも、資金が潤沢なチームが勝つとは限らないことを証明してくれています。
原作読んでも映画を観ない派を公言してますが、ブラッド・ピット主演の映画(2011年公開)を、ネット配信で観てしまいました。やはり原作ほどの深みはないものの、これはこれで楽しめました。 -
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マイケル・ルイス『最悪の予感 パンデミックとの戦い』ハヤカワ・ノンフィクション文庫。
100万人もの死者を出したアメリカの新型コロナウイルス感染症対策の失敗の本質を描いたノンフィクション。
2019年の終わり、中国の武漢で発生した新型コロナウイルスは瞬く間に世界に拡散し、世界にパンデミックという事態を招いた。
2020年1月初旬、自分は中国の広州に出張していた。春節の始まる直前に帰国したが、広州の街中はどこも民族大移動で混み合い、高速道路も大渋滞で空港にはギリギリのタイミングで到着したのを覚えている。その時には、まさか新型コロナウイルスなる感染症がこれほど広がるとは思ってもいなかった。帰国して間もなく、次は上海に出張する予定で航空券や宿の手配が済んでいたのだが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった。
さて本作。遡ること2003年、アルバカーキの13歳の少女ローラ、の発見から物語は始まる。そして、サンタバーバラの主任保険衛生官のチャリティのエピソード。新型コロナウイルス感染症が確認される2019年とはかけ離れたところから、アメリカの新型コロナウイルス感染症対策の失敗を紐解いていくのだ。
一重にアメリカの新型コロナウイルス感染症対策の失敗は危機管理の欠如と国や州の判断の間違いが原因だろう。当時のおバカな大統領がウイルスは直ぐに消え去ると発言したり、紫外線が有効だと消毒液を注射出来ないかなどと発言し、混乱を招いた。
日本の当時のおマヌケ首相も使えない眼帯みたいな小さな布マスクを配布したり、10万円をばら撒いたり、飲食店だけに過大な補償金をばら撒いたりと、真面目に新型コロナウイルス感染症対策を考えているのかと言わんばかりの失策を繰り返した。
新型コロナウイルス感染症が確認されてから4年余りが経過したが、まだまだ油断は出来ない。中国ではJN・1なる変異種の感染が始まったと言う。
自分の父親は高齢者施設に入所しているが、つい先日、施設内で10人もの感染者が出て、念のために父親もPCR検査を行ったところ、陽性だった。幸い無症状で、一応薬を飲んだりして、今のところは全く問題は無いようだ。
本体価格1,080円
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野球に統計や経営の概念を取り入れることの優位性。
既成概念に囚われないアプローチ。
新しいことに対するアレルギー反応に臆することなく、信念を持って取り組み、それに結果も伴っているわけで、今ではOPSという概念は日本での浸透度は高い。
今年は阪神の岡田監督が四球の査定を上げたことで、優勝するまでチームが変わったことは有名である。
勝つために足りていないと思うことをインセンティブで補ったわけであるが、我々一般企業ではどう考えれば良いのだろう。
個人商店ではないので、インセンティブとは?
インセンティブでのやる気は長続きするだろうか?
モチベーションとの相関性は?
色々と考えさせてくれた。良書である。 -
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ネタバレ『ヒトの目、驚異の進化 視覚革命が文明を生んだ』の作者による「音」と「言語」の話。
『ヒトの目…』で思ったんだけど、この作者は「ヒトが今使っている機能(文字を読むとか音楽を聞くとか)は、元々ある機能(敵を見つけるとか同族の状態を知るとか)を転用したもの」というスタンスでずっといる。
前作が「視覚」で、今作が「聴覚」かな。そう見るとスッキリした2冊目だと思う。
主題は2つで
①物理現象による音(”ぶつかる””すべる””鳴る”)を模倣することで、私達は言語を操っている
②音楽は私達の動作音(どこへ行くか、ドップラー効果など)を模倣/抽出/強調している
ってとこかな。
アリストテレスは「芸術は自然を模倣する」なんて言ったけど、本当にそれは正しかったかもしれないわけだ。(ワイルドに言わせれば「自然こそが芸術を模倣する」なんだけど)
個人的に面白かったのは①。『言語の本質』でもあったけど、いわゆる「ブーバ/キキ効果」と呼ばれるものが関わってくるかもしれない。なぜ尖ったほうが「キキ」と呼ばれるのかまでは分かっていないけど、つまりこういった形のものがどのような音を鳴らすのか、というイメージを備えている(あるいは学びやすい)種が生き残りやすかったということも考えられる。あとはオノマトペもそこに絡んでくるかな。
思いがけず言語学的な部分でリンクするところがあり面白かった。
でも②はなー…。音楽に明るくなさすぎて、あんまりイメージしずらかったような。
しょうがないっちゃしょうがないけど、こっちは動画のほうが楽しめたかもなぁ…。
あとチラッとスタニスラス・ドゥアンヌが出て来て笑ってしまった。アントニオ・ダマシオとかも好きそうだね…(思想的に)。