中山宥のレビュー一覧
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積読本は、ある日唐突に読むタイミングが訪れるのかもしれません。今回の積読本消化着手のきっかけは、9/27の報道【MLBア・リーグ西地区のアスレチックスが、本拠地オークランド・コロシアムでのラストゲームに勝利し有終の美(ラスベガスへの本拠地移転が決定済み)】でした。
そうです。本書は、アスレチックスの復活物語だけでなく、メジャーリーグの常識を覆した真実の物語です。
選手からフロントに転身、アスレチックスのGMとなったビリー・ビーン。彼はデータ重視の運営論に、貧乏球団が勝つための突破口を見出し、熱い信念と挑戦する勇気が奇跡を起こします。
アスレチックスは、かつて9度の世界一に輝きながら -
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マイケル・ルイス『最悪の予感 パンデミックとの戦い』ハヤカワ・ノンフィクション文庫。
100万人もの死者を出したアメリカの新型コロナウイルス感染症対策の失敗の本質を描いたノンフィクション。
2019年の終わり、中国の武漢で発生した新型コロナウイルスは瞬く間に世界に拡散し、世界にパンデミックという事態を招いた。
2020年1月初旬、自分は中国の広州に出張していた。春節の始まる直前に帰国したが、広州の街中はどこも民族大移動で混み合い、高速道路も大渋滞で空港にはギリギリのタイミングで到着したのを覚えている。その時には、まさか新型コロナウイルスなる感染症がこれほど広がるとは思ってもいなかった。帰 -
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野球に統計や経営の概念を取り入れることの優位性。
既成概念に囚われないアプローチ。
新しいことに対するアレルギー反応に臆することなく、信念を持って取り組み、それに結果も伴っているわけで、今ではOPSという概念は日本での浸透度は高い。
今年は阪神の岡田監督が四球の査定を上げたことで、優勝するまでチームが変わったことは有名である。
勝つために足りていないと思うことをインセンティブで補ったわけであるが、我々一般企業ではどう考えれば良いのだろう。
個人商店ではないので、インセンティブとは?
インセンティブでのやる気は長続きするだろうか?
モチベーションとの相関性は?
色々と考えさせてくれた。良書である -
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ネタバレ『ヒトの目、驚異の進化 視覚革命が文明を生んだ』の作者による「音」と「言語」の話。
『ヒトの目…』で思ったんだけど、この作者は「ヒトが今使っている機能(文字を読むとか音楽を聞くとか)は、元々ある機能(敵を見つけるとか同族の状態を知るとか)を転用したもの」というスタンスでずっといる。
前作が「視覚」で、今作が「聴覚」かな。そう見るとスッキリした2冊目だと思う。
主題は2つで
①物理現象による音(”ぶつかる””すべる””鳴る”)を模倣することで、私達は言語を操っている
②音楽は私達の動作音(どこへ行くか、ドップラー効果など)を模倣/抽出/強調している
ってとこかな。
アリストテレスは「芸術は自然 -
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『死と奇術師』トム•ミード
楽しかったー!!
娘の習い事の待ち時間、ふらっと本屋に立ち寄り
ボーッと眺めてた新刊コーナー。
一冊だけ、小説なのに変わったポケットサイズに
透明ビニールカバーのかかった本が…
『なんだろ?この本?』
手に取ると、本の帯にイギリスのミステリーとの紹介が。しかも、解決編が赤い袋とじになってるぅぅぅー!!
『なにっ?この本?すごく気になるっ!』
娘のお迎えの時間までしばらく悩みに悩んで、買ってしまいました…。
本格ミステリ…よく分からないのですが、読んでる途中わくわくしっばなし。
そして、最後の解決編、
赤い袋とじに、『名探偵ジョセフ•スペクターが導き出した答え -
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袋綴じですぜ親分、ぐひひひ
(嫌われてる方の親分についてる岡っ引きのイメージで!好かれてる方の親分に対する妬みや対抗心から町人たちにつらく当たってしまうけど実は情に厚く、今回も夫が殺されて幼い娘と二人残され悪人たちに付け狙われる後家さんを助けるため奮闘するが、実力不足で悪人たちに取り囲まれたところを好かれてる方の親分に危機一髪で助けられ、美味しいところを持っていかれた上にほのかな恋心を持っていた後家さんは親戚筋を頼って江戸を離れることになり、町人たちには「あの野郎が人助けなんてするもんか」と信じてもらえないが、最後の最後に母娘を見送った峠で最初は嫌われていた幼い娘に「親分ありがとう」と一輪の野 -
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【解決篇袋とじ】黄金時代の本格ミステリーを楽しもう! あなたは密室殺人事件が解けるか #死と奇術師
■きっと読みたくなるレビュー
まず、こんな本格ミステリーを体験させてくれたことにお礼を言いたい。
密室殺人、不可能犯罪、怪しい容疑者と背後に見える秘め事、タレント性抜群の名探偵。そしてなんといっても、袋とじの解決篇ですよ。こんなのワクワクが止まらない。
実際に読み進めてみると、期待通りのプロットが展開されます。かつて私が若かりし頃のミステリーがそこにあり、夢中になって読み漁っていたのを思い出しました。
本書はミステリーに対する「潔さ」が素晴らしいんです。
強引に社会性を入れたり、無理な動機 -
Posted by ブクログ
ネタバレトム・ミードの初翻訳。
解決編は袋綴じで、早川書店さんの本気が垣間見える(ポケミスがあんなに平積みされてたの初めて見ました笑)。
舞台は1930年代と、いわゆる黄金期。密室で首を切られた博士の死体が発見される。いかにして犯人は密室から消えたか。また、直前まで博士を訪問していた謎の男。外連味ある不可能犯罪に挑むのは引退した年齢不詳の奇術師スペクター。読者への挑戦に加え、解決編が袋綴じになった作品。
よくぞここまでカーの作品に寄せたなと笑!
正直、全体としては面白いけど残念な時のカー作品のよう。それでも楽しめたのは、なんとなくみんな推理できる、そのちょうどいいレベルにあったんじゃないかなと。
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Posted by ブクログ
※私が読んだのはランダムハウス講談社から出版されたものです。
野球好きの上司から、マネジメント的な要素もあるよ、とお借りした一冊。
映画を見たかったのに見逃しており、興味があったので読んでみました。
野球が好きなら、試合のシーンは情景が目に浮かぶのでそれだけでも楽しめると思います。
また、メジャーリーグのトレードを目の前で覗き見してるかのような、スピード間のある描写も楽しめました。
個人的にカタカナの名前を覚えるのが苦手で読み終えるまでに時間が必要でしたが読んで満足の一冊。映画も是非見てみたいです。
終盤にあった
「どの数字を金庫の中にしまい、どの数字をクズカゴに捨てるか。大切なのは数 -
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