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Posted by ブクログ
『ヒトの目、驚異の進化 視覚革命が文明を生んだ』の作者による「音」と「言語」の話。
『ヒトの目…』で思ったんだけど、この作者は「ヒトが今使っている機能(文字を読むとか音楽を聞くとか)は、元々ある機能(敵を見つけるとか同族の状態を知るとか)を転用したもの」というスタンスでずっといる。
前作が「視覚」で、今作が「聴覚」かな。そう見るとスッキリした2冊目だと思う。
主題は2つで
①物理現象による音(”ぶつかる””すべる””鳴る”)を模倣することで、私達は言語を操っている
②音楽は私達の動作音(どこへ行くか、ドップラー効果など)を模倣/抽出/強調している
ってとこかな。
アリストテレスは「芸術は自然を模倣する」なんて言ったけど、本当にそれは正しかったかもしれないわけだ。(ワイルドに言わせれば「自然こそが芸術を模倣する」なんだけど)
個人的に面白かったのは①。『言語の本質』でもあったけど、いわゆる「ブーバ/キキ効果」と呼ばれるものが関わってくるかもしれない。なぜ尖ったほうが「キキ」と呼ばれるのかまでは分かっていないけど、つまりこういった形のものがどのような音を鳴らすのか、というイメージを備えている(あるいは学びやすい)種が生き残りやすかったということも考えられる。あとはオノマトペもそこに絡んでくるかな。
思いがけず言語学的な部分でリンクするところがあり面白かった。
でも②はなー…。音楽に明るくなさすぎて、あんまりイメージしずらかったような。
しょうがないっちゃしょうがないけど、こっちは動画のほうが楽しめたかもなぁ…。
あとチラッとスタニスラス・ドゥアンヌが出て来て笑ってしまった。アントニオ・ダマシオとかも好きそうだね…(思想的に)。
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