中山宥のレビュー一覧

  • 〈脳と文明〉の暗号 言語と音楽、驚異の起源

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    「ヒトの目、驚異の進化」の著者の続編的な作品ということで読んでみたが、予想を裏切らず前作同様とても興味深い内容に満足。言語と音楽の起源をオリジナリティ溢れる仮説に基づき、独自の定量的・科学的アプローチを用いて考査、理論構築していく。文化は自然を模倣しており、文化と人間は共進化の関係にあるということに納得。

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    2021年07月30日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    野球がテーマだが、スポーツではなく数学者の本。
    万年弱小チームをデータドリブンで改革し、全米制覇まで上り詰めた実話が基になっていて面白い。今の時代も同じで、既存領域×任意の科学技術で相性が良く、参入されてない領域に踏み込むことが今後のビジネスの鍵になりそう。
    映画の方が早く観れるのでオススメ。

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    2020年10月23日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    ネタバレ

    プロとしての野球。勝つために何が必要か。
    既成概念と異なるアプローチ方法で球団を運営する物語。
    重点目標が「勝つため」である。
    プロ野球である以上、「勝つ」以上に大切なものが
    あるようにも思えるが、本書はとにかく「勝つ」ためである。
    洋書とは思えないくらい翻訳が素晴らしく読みやすい。
    セイバーメトリクスの考案者は
    ホームセンターの警備員だったことが最大の驚き!

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    2019年06月30日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    この本を機にセイバーメトリクスについて興味が湧きました。映画ではアスレチックスの劇的な優勝に目が行きがちでしたが、本ではその真髄となる理論が詳しく書かれています。野球人は本の方がおススメです!

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    2019年03月09日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    ★ビリー・ビーンは才能に恵まれていたが、性格が災いしメジャーリーガーとしては成功できなかった。しかしその後ゼネラルマネージャーとして大成功している。身体能力だけではダメで考え方が重要ということ、適性が大事ということがわかった。

    ★世間の常識を疑うこと。

    ★トレードのところ、そんなに赤裸々に書いて大丈夫かと心配になる。

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    2018年12月14日
  • 動物学者が死ぬほど向き合った「死」の話

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    生物学的な死を考えるというコンセプトのもと、様々な生物の生と死について著者の取材内容をまとめた一冊。読みやすくわかりやすい。ただ、ネタがネタだけにギョッとするところも多少あるので好き嫌いは分かれるかもしれない。

    カラスは仲間の死を弔うのか、ロバはパートナーの死を悲しむのか、腐敗の進む豚の死骸の下で繰り広げられる虫たちの繁殖、500年以上生きた貝から考える長寿、スガの幼虫から紐解く虫と植物の生存競争、アカトビやホリッド・グラウンド・ウィーバーの保護活動から見る生物の絶滅などなど、知らない世界ばかりで面白い。

    「なぜ人は死ぬのか?」「死ぬってどういうことか?」といった死に関する疑問が解消するわ

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    2018年07月16日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    あらすじとしては、1990年代、メジャーリーグの選手の年俸は軒並み上がってきていたが、主人公ビリービーンがGMに就任したオークランドアスレチックスは所謂貧乏球団で、所属する地区でも最下位争いをするほどだった。しかし彼は今まで他の人達が見向きもしなかった色々な指標から選手を評価し、安く契約すると言った革新的な方法でチームを常勝球団へと導いて行く話だ。

    この本を読んで、今までの常識にとらわれない柔軟な思考が新しい時代には必要であり、自分も固定観念に縛られずにこれからを生きていこうと思うようになった。

    マイケルルイス著 講談社
    本館3階東閲覧室(人文系)所蔵
    請求記号783.7 Le

    マッケ

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    2018年06月26日
  • 死と奇術師

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    ミステリ。密室。
    奇術師が探偵役を務めるミステリ。
    一定の水準の品質はあると思うが、どこかインパクトが欠ける印象。
    不可能犯罪の解決シーンって、もっとカタルシスがあるものじゃなかったっけ?自分が慣れただけか?
    とはいえ、全体的な雰囲気は好きだし、フリント警部補のキャラクターが意外と親しみやすく、普通に楽しめた。

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    2025年05月29日
  • クレオパトラの短剣

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    1880年代のニューヨークが舞台のミステリー。主人公はヘラルド社の唯一の女性記者。ミステリの内容もだが当時の、例えば性差別を始めとして、出身国など事細かにランク付けされた社会が描かれる。社会進出さえ難しい当時に胸を張って生きるはヒロインが眩しい。内容はともかく新しく現れたヒロインに拍手したい。

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    2024年11月27日
  • 死と奇術師

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    ネタバレ

    良いところ
    今どき貴重な袋綴じの読者への挑戦
    1930年代のロンドンが舞台

    あんまりなところ
    トリックの描写が複雑過ぎる(特に落とし戸を自動的に戻すゴムシート)
    設定が荒い

    "読者への挑戦"の袋綴じっていうだけで読む価値があると思う
    でも、内容は単調で、あんまり魅力を感じない
    全員のキャラクター像も最後まで掴めなかった
    例えばウィーバー。彼が動く車のタイヤを一発でパンクさせられる程の射撃技術をもっていて、尚且つそれをあの場でできる豪胆な人物とは到底思えなかった

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    2024年09月22日
  • マッキンゼー 世界を操る権力の正体

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    丸善にて平積みされていて興味持ち、読んでみた。

    本文だけで380ページ程。文字も詰まっていて馴染みのない業界の話もあるので、読むのはちょっと大変だった。が、様々な資料にあたり、匿名も含めた多数のインタビューを通して、どんな仕事をしているかがイマイチ分かりにくいマッキンゼーの一端を知ることはできたという意味で、貴重な一冊。かつて読んだ本でマッキンゼーのやり方に違和感を感じた著者の言葉があったが、これを読むとより解像度は上がる。

    いくら崇高な主張をしていても、クライアントと自分達の利益のためなら、企業だけでなく規制する政府とも仕事をする。一歩違えばマッチポンプとも言えるようなやり方は、倫理的に

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    2024年08月19日
  • 死と奇術師

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    ネタバレ

    ミステリーチャンネル、クローズドサークル小説のおすすめ20選から。
    クローズドサークルというより完全に密室殺人に重きをおいた作品だった。
    今までミステリーはそこそこ読んできたけれど好みがクローズドサークルなのもあって密室殺人ものは全く読んだ記憶がなかったので新鮮な気持ちで楽しむことができた。
    お恥ずかしながら外国のミステリーはアガサ・クリスティやティーンズ向けの冒険譚しか嗜んだことがないので本書で話題になる密室殺人もののパイオニア、ジョン・ディスクン・カー氏も初耳で機会があれば読んでみたいなあと思いました。
    内容としては登場人物みんな魅力的で全員に裏がありそうで展開がどうなっていくのかワクワク

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    2024年06月07日
  • 死と奇術師

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    ポワロさんのような最後の謎解きはヘェーだらけで全く私の推理は当たらず。でも、ドラマ化したら面白いだろうなと思う良い作品。

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    2024年02月04日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    おなじみブラッド・ピット主演映画の原作となったノンフィクション。しかし実際のビリー・ビーンは193cmの巨漢で、手当たり次第に物に当たり散らす性格で、ぜんぜんブラピとは似ても似つかない。それでも原作を読んでから、映画をもう一度見たいと思えた。

    映画は徹頭徹尾、ビリー・ビーンの物語だったが、こちらの原作ではセイバーメトリクス(野球においてデータを統計で客観的に分析し、選手の評価や戦略を考える手法)の歴史などにも焦点が当てられており、その祖が最初に出した本は自費出版で200部ほどしか売れなかったといった秘話もおもしろい。

    著者はビリー・ビーンのやり方を認めようとせずこきおろす球界の「社交クラブ

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    2023年11月01日
  • 死と奇術師

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    エラリークイーンみたいに、謎解きの段階になると、読者への挑戦として、ここまでに全ての材料が提供されており、推理力だけで解決に導くことができる、という手法が使われている。
    解決編を袋とじに入れることで、雰囲気を盛り上げている。精神科医が密室となっている書斎で発見される。使用人が密室となっている経緯を証言する。被疑者は患者の3人、音楽家、女優、作家、それに被害者の娘とその許婚。誰も犯行時間帯のアリバイはしっかりしている。捜査が進むにつれ、精神科医の過去の患者で自殺した事件が浮上する。袋とじの前では謎解きはできなかったが、袋とじのなかの解説は淡々と進み、容易に犯行が可能であるように語られているが、す

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    2023年05月30日
  • 死と奇術師

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    ほぼ読んだ経験のない、ある種ベタな謎解きミステリーをジャケ読みにてセレクトしてみたら、当たり。さくっと質の高い文章にて、謎解きが楽しめてよい。

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    2023年05月30日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    この本は数字がいっぱいでてくるのに、縦書きの漢数字だから、パッと頭に入ってこなくて読むのに苦労した。
    数字が多いの本は、横書きでアラビア数字にしてくれたらもっと読みやすいのに…と思った。
    日本の野球界は、外部があまり入っていないイメージだし、メジャーより元野球選手の山勘と財力で回ってるいる世界なんじゃないかと思った。

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    2023年02月10日
  • 動物学者が死ぬほど向き合った「死」の話

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    生き物に対する考え方が変わった。ただ生物が死ぬことに対して可哀そうと今まで感じていたが、生命の循環の一部、生物の集団として進化していく過程を改めて実感した。人間は考える脳を持ち、自分たちを最良の生き物と考えているフシがあるが、結局ほかの生物の進化の恩恵を受け、今があることを忘れないようにしたい。

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    2022年09月07日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    効率を重視すべきなのかどうかは世の中そうとも言い切れないと思うが、既存の常識を疑うこととかその疑いを実行に繋げる力が成功を呼び寄せるというのはそうだと思う。

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    2022年05月18日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    【感想】
    野球は実際の試合を観戦せずとも楽しむことができる。各選手を表す指標が一つ一つ細かく決められているため、その数字を検索するだけで満足してしまうほどだ。OPS、IsoD、IsoP、K/BB、WHIPなど、何が何を表しているのか見当もつかない略語が続々とならび、選手をさまざまな角度からデータ分析する。
    こうした指標、つまりセイバーメトリクスを選手獲得の基礎情報として導入し、球団の運営方針を「データ主義」に転換した初の球団が、ビリー・ビーン率いるオークランド・アスレチックスであった。

    もともと、球団はスカウトやGM、監督の直感によって運営されていた。
    しかしながら、野球ほどデータを取れるス

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    2022年10月23日