中山宥のレビュー一覧

  • 空に浮かぶ密室

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    元奇術師の探偵ジョセフ・スペクターのシリーズ第2弾。
    観覧車での殺人、奇術の最中に転がり出た死体、密室殺人と今回も不可能犯罪がてんこ盛りでワクワクする。
    まあ解決編は正直無理っぽいと思うものもあったが、楽しめたからよし。ストーリー的には、ラストでイブズ君はそれでいいの?とは思った。

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    2026年09月07日
  • 斜陽館殺人事件

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    ロンドンで暇を持て余すアンティ・ブジュレーのもとに、貴族の末裔である旧友フィドルズの伯父が謎の転落死を遂げたことを知らせる電報が届いた。厄介ごとの解決を得意とするアンティは、旧友の為にひと肌脱ぐべく、一路由緒あるキャンターフェル家の屋敷へと向かうのであった...

    1920年代を舞台にした古色蒼然たる本格ミステリではあるのだが、全編に渡って繰り広げられるブラックジョークによって決してシリアスになりきらないユーモラスな作風。
    ミステリとしては小ぶりでやや無理があるような気もするが、動機やいくつかの伏線には冴えたところもあり、なによりユーモアが良い目くらましになって充分以上に楽しめる。妙に不穏なエピローグも楽しい。

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    2026年08月29日
  • 死と奇術師

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    密室状態の自宅書斎で高名な博士が殺されているのが発見され、死の直前に謎の男が訪れたことがわかった。不可能犯罪に元奇術師の探偵が挑む。
    2022年の作品だが、内容は1936年ロンドンを舞台にした古き良き本格ミステリという感じで、謎解き部分は袋とじの自信作。
    正直、袋とじにするほどかとは思うが、こういうのは落ち着ける。

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    2026年08月22日
  • 空に浮かぶ密室

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    前作もそうだったが、私の理解力が低いのか、物語の展開といい探偵役の説明といい何となく都合が良すぎではないかという印象を受けた。

    この作品で感じたのはただ事件の数を増やして真相を複雑にすれば面白くなるものでもなく、一つ一つの質が高くなければならないということ。物語のメインの謎が肩透かしで少々がっかりした。期待のハードルを上げすぎた。

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    2026年03月18日
  • 空に浮かぶ密室

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    あ、これシリーズ物の2作目だったんだ。
    知らずに読んでしまった、けれど楽しめた。

    なんというか、the典型って感じだった。
    探偵がいて、少し融通の効かない警察がいて、横柄に振る舞う人だったり、気が弱そうな人だったり、綺麗なお姉さんがいて、裏のボス的な人もいて。

    4つの事件が少しずつ交差していくのは、わくわくする。
    ただ、トリック、それは解けないって。

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    2026年03月03日
  • 空に浮かぶ密室

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    SL 2026.1.29-2026.1.31
    「探偵小説の黄金時代へのオマージュ」というだけあって、現代の作者の作品というより古典作品のような雰囲気を持つ。
    読者への挑戦、フェアプレーというけど、真相は時代的な考慮が必要で、なかなかに難しい。
    それだけ楽しめたのですが。

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    2026年02月01日
  • 空に浮かぶ密室

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    ネタバレ

    読者への挑戦がはさまれているが、これで解決までたどりつくのは無理。解決編もつっこみどころ満載で、まさに不可能犯罪!と言いたくなった。読書会で挙げていったら楽しいかも。
    …と細かいことは言わずに、派手な黄金期オマージュを楽しむのが正解なのかも。

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    2026年01月07日
  • 死と奇術師

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    雰囲気としては昔ながらのミステリーという感じで好きな作品だった。殺された精神科医と3人の患者を中心に物語が展開されるが、それぞれが事情を抱えており、新事実がどんどん判明し誰もが怪しげに思える中で、複雑な要素が絡み合い一つの答えに収束していく過程は非常にわくわくした。


    だが、肝心な密室トリックの鮮やかさに欠け、むしろなぜ事件がここまで複雑になったかの原因の方が面白かった。なので、★3か★4かで迷ったが、色々と偶然の要素が多かった気がするので★3で留まった。

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    2026年01月01日
  • 死と奇術師

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    ミステリ。密室。
    奇術師が探偵役を務めるミステリ。
    一定の水準の品質はあると思うが、どこかインパクトが欠ける印象。
    不可能犯罪の解決シーンって、もっとカタルシスがあるものじゃなかったっけ?自分が慣れただけか?
    とはいえ、全体的な雰囲気は好きだし、フリント警部補のキャラクターが意外と親しみやすく、普通に楽しめた。

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    2025年05月29日
  • クレオパトラの短剣

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    1880年代のニューヨークが舞台のミステリー。主人公はヘラルド社の唯一の女性記者。ミステリの内容もだが当時の、例えば性差別を始めとして、出身国など事細かにランク付けされた社会が描かれる。社会進出さえ難しい当時に胸を張って生きるはヒロインが眩しい。内容はともかく新しく現れたヒロインに拍手したい。

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    2024年11月27日
  • 死と奇術師

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    ネタバレ

    良いところ
    今どき貴重な袋綴じの読者への挑戦
    1930年代のロンドンが舞台

    あんまりなところ
    トリックの描写が複雑過ぎる(特に落とし戸を自動的に戻すゴムシート)
    設定が荒い

    "読者への挑戦"の袋綴じっていうだけで読む価値があると思う
    でも、内容は単調で、あんまり魅力を感じない
    全員のキャラクター像も最後まで掴めなかった
    例えばウィーバー。彼が動く車のタイヤを一発でパンクさせられる程の射撃技術をもっていて、尚且つそれをあの場でできる豪胆な人物とは到底思えなかった

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    2024年09月22日
  • マッキンゼー 世界を操る権力の正体

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    丸善にて平積みされていて興味持ち、読んでみた。

    本文だけで380ページ程。文字も詰まっていて馴染みのない業界の話もあるので、読むのはちょっと大変だった。が、様々な資料にあたり、匿名も含めた多数のインタビューを通して、どんな仕事をしているかがイマイチ分かりにくいマッキンゼーの一端を知ることはできたという意味で、貴重な一冊。かつて読んだ本でマッキンゼーのやり方に違和感を感じた著者の言葉があったが、これを読むとより解像度は上がる。

    いくら崇高な主張をしていても、クライアントと自分達の利益のためなら、企業だけでなく規制する政府とも仕事をする。一歩違えばマッチポンプとも言えるようなやり方は、倫理的に疑問符を持たざるを得ない(少なくともこの本で出た、冒頭含む15の案件は)。この辺は以前読んだゴールドマンサックスとも重なるように感じた。元マッキンゼーは、(どんな仕事してるかにもよるが)注意した方が良さそう。

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    2024年08月19日
  • 死と奇術師

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    ネタバレ

    ミステリーチャンネル、クローズドサークル小説のおすすめ20選から。
    クローズドサークルというより完全に密室殺人に重きをおいた作品だった。
    今までミステリーはそこそこ読んできたけれど好みがクローズドサークルなのもあって密室殺人ものは全く読んだ記憶がなかったので新鮮な気持ちで楽しむことができた。
    お恥ずかしながら外国のミステリーはアガサ・クリスティやティーンズ向けの冒険譚しか嗜んだことがないので本書で話題になる密室殺人もののパイオニア、ジョン・ディスクン・カー氏も初耳で機会があれば読んでみたいなあと思いました。
    内容としては登場人物みんな魅力的で全員に裏がありそうで展開がどうなっていくのかワクワクしながら読むことができて良かった。
    精神病患者のほとんどが嘘でできていたというのは都合が良すぎる気がするけど、それもある意味人間らしさなのかなぁ。

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    2024年06月07日
  • 死と奇術師

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    ポワロさんのような最後の謎解きはヘェーだらけで全く私の推理は当たらず。でも、ドラマ化したら面白いだろうなと思う良い作品。

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    2024年02月04日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    おなじみブラッド・ピット主演映画の原作となったノンフィクション。しかし実際のビリー・ビーンは193cmの巨漢で、手当たり次第に物に当たり散らす性格で、ぜんぜんブラピとは似ても似つかない。それでも原作を読んでから、映画をもう一度見たいと思えた。

    映画は徹頭徹尾、ビリー・ビーンの物語だったが、こちらの原作ではセイバーメトリクス(野球においてデータを統計で客観的に分析し、選手の評価や戦略を考える手法)の歴史などにも焦点が当てられており、その祖が最初に出した本は自費出版で200部ほどしか売れなかったといった秘話もおもしろい。

    著者はビリー・ビーンのやり方を認めようとせずこきおろす球界の「社交クラブ」の面々を憎々しげに描写している。それでも日本人としては異端のセイバーメトリクスが草の根で少しずつ勢力を増し、ひとりのGMが採用して球界に旋風を巻き起こし、それが本や映画になって広まっていくアメリカの底力を感じずにはいられない。

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    2023年11月01日
  • 死と奇術師

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    エラリークイーンみたいに、謎解きの段階になると、読者への挑戦として、ここまでに全ての材料が提供されており、推理力だけで解決に導くことができる、という手法が使われている。
    解決編を袋とじに入れることで、雰囲気を盛り上げている。精神科医が密室となっている書斎で発見される。使用人が密室となっている経緯を証言する。被疑者は患者の3人、音楽家、女優、作家、それに被害者の娘とその許婚。誰も犯行時間帯のアリバイはしっかりしている。捜査が進むにつれ、精神科医の過去の患者で自殺した事件が浮上する。袋とじの前では謎解きはできなかったが、袋とじのなかの解説は淡々と進み、容易に犯行が可能であるように語られているが、すっきりしない。確かに、これで密室の謎を解いているのだろうが、手間がかかりすぎだし、犯行を見られるリスクを軽視している。期待した分の納得感は得られなかった。

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    2023年05月30日
  • 死と奇術師

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    ほぼ読んだ経験のない、ある種ベタな謎解きミステリーをジャケ読みにてセレクトしてみたら、当たり。さくっと質の高い文章にて、謎解きが楽しめてよい。

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    2023年05月30日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    この本は数字がいっぱいでてくるのに、縦書きの漢数字だから、パッと頭に入ってこなくて読むのに苦労した。
    数字が多いの本は、横書きでアラビア数字にしてくれたらもっと読みやすいのに…と思った。
    日本の野球界は、外部があまり入っていないイメージだし、メジャーより元野球選手の山勘と財力で回ってるいる世界なんじゃないかと思った。

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    2023年02月10日
  • 動物学者が死ぬほど向き合った「死」の話

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    生き物に対する考え方が変わった。ただ生物が死ぬことに対して可哀そうと今まで感じていたが、生命の循環の一部、生物の集団として進化していく過程を改めて実感した。人間は考える脳を持ち、自分たちを最良の生き物と考えているフシがあるが、結局ほかの生物の進化の恩恵を受け、今があることを忘れないようにしたい。

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    2022年09月07日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    効率を重視すべきなのかどうかは世の中そうとも言い切れないと思うが、既存の常識を疑うこととかその疑いを実行に繋げる力が成功を呼び寄せるというのはそうだと思う。

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    2022年05月18日