中山宥のレビュー一覧

  • 〈脳と文明〉の暗号 言語と音楽、驚異の起源

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    言葉を理解するということは脳の進化によるもの。基本的には生活音を聞き取る能力が発達したもの。それは音楽を聴くことも同じで、元を正せば生活音のリズムを聴いていること。言葉を聞いて理解できることを何も不思議に思わずに生活してきていたので、脳の神秘さを理解するとともに、まだ脳は進化の過程なんだろうなと思う。

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    2021年05月03日
  • 動物学者が死ぬほど向き合った「死」の話

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    体裁はエッセイ風で、専門用語などもほとんど出てこず、とても読み易い。
    生き物たちの営みを”死”という観点から改めて俯瞰する枠組みは期待を抱かせるし、イギリスでもゴケグモモドキにまつわるフェイクニュースが伝播したんだ…という話や、腐肉を喰らうコンドルの腸内環境についての説明、最近のアンチエイジングに対するアプローチなどなど、生き物ネタから派生する豆知識を色々と知ることができ、素直に「ほー」と感嘆する。
    が、シヴィアな言い方をすると得たものはそれだけ、というか、小さなトピックスを四方山話として積み重ねることに終始し、冒頭で著者がぶち上げた”生き物はなぜ死を免れる方向に進化しなかったのか”という大命

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    2021年02月11日
  • 〈脳と文明〉の暗号 言語と音楽、驚異の起源

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    言語は自然界の物理現象の音を模倣しており,音楽は人間の動作音を模倣しているというユニークな説を提唱している.実際の言語と自然界のデータをもとに議論しているが,提唱している説が奇抜なために,使用されているデータも偏りがあるようなときもあるように感じた.しかし,言語の発音には一定の法則が感じられるようになった.

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    2021年01月30日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    金にものをいわせて有望と思われる選手を獲得する球団に対し、選手を科学的に分析して長所を探り出し適材適所に使用するアスレチックスに焦点を合わせた内容。

    独自の視点(目的)を持って分析する重要性を理解できた。

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    2020年03月15日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    科学的考え方で球団運営を行い、弱小チームを強化した GM の話。
    あと、大リーグ界隈の統計データを理解せず、事実を事実としてとらえられない人達の愚かさもよくわかります。
    (特に出版後日談に出てくる人物たちの愚かしいことよ。)
    日本の球団なんかも、ちゃんとこの本を読んで参考にすべきだと思いますね。できれば、高校野球の指導者あたりにも読ませたい感じ。
    それはそれとして、選手のエピソード 2 つがとても良かったですね。
    フィールド・オブ・ドリームスとか、川原の野球ものでみることのできるような幸福感が最高。(^^

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    2020年02月23日
  • 動物学者が死ぬほど向き合った「死」の話

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    色々なことを考えさせられた。
    ヒトは我先にと自分の欲望を通そうとする。
    この地球上では高等生物なんだからもっと他の生物に対して遠慮とか思いやりがあってもいいんじゃないかと思う。そして教育が本当に大切だと改めて思った。
    思い込みや自分勝手で他の生物を絶滅に追いやったり。
    話を鵜呑みにする、ヒトに左右されやすい愚民ばかりだからそうなるのか。メディアによって操作するのも愚民が多いのをよくわかってるからか。
    つまらない番組が増えたのも視聴者の大半が愚民だからか。
    高等生物は教育しないと地球にとっても害でしかない。
    ヒト以外も思いやれる教育。

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    2019年02月05日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    ネタバレ

    慣習や直感の世界にデータで勝負を挑む野球チームの話.

    資金繰りに苦労するあるプロ野球チームが思い込みではなく現実(それを示すデータ)に目を向け,仮説検証をすることでチームの勝利に本当に必要な選手や作戦を独自に見出し,実際に実践することでその強さを示していく話.

    主観ではなく客観である分野に挑む姿勢は当然野球以外でも見習える.

    物語としての面白さもあるが,要旨だけを掴もうと思ったら少し冗長かも.

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    2019年01月17日
  • 動物学者が死ぬほど向き合った「死」の話

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    生物とは何だろうか。それは生きているものである。
    「生きている」とは何かといえば、一般には、「自己と外界を分ける境界があること」「エネルギーや物質を代謝すること」「自己複製すること」などの特徴が挙げられる。英語圏では運動(Movement)、呼吸(Respiration)、感覚(Sensitivity)、成長(Growth)、再生・生殖(Reproduction)、排泄(Excretion)、栄養(Nutrition)の7つの現象での定義があり、頭文字を取ってMRS GREN(グレン夫人)とも称される。
    けれども、突き詰めて、一体生きているって何なのかというと、実のところ曖昧で未整理な部分も多

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    2018年10月30日
  • 動物学者が死ぬほど向き合った「死」の話

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    ネタバレ

    最新の科学的知見を、哲学や動物学の議論を交えてわかりやすく紹介……なんてしておらず。

    ふわっとした個人エッセイに、毛が生えたような
    『身近で解りやすい話題』
    だけど、私にとっては、
    『死についてより考えが深まったりはしない』
    本でした。故に、毒にもならないが薬にもならない星三つ、と評価します。

    生についてよく考えるためには、死についてもよく考えねばならないと、自覚的に色々考えてみたことがある人には、向かない内容。
    普段の生活で、気持ち悪い生き物は避けて当然、死や病のことなんて考えたくもない、心構えなんてしたくない。
    ていうか、仏教に触れたことがない。

    そういう人が初めて手に取ってみるには

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    2018年10月23日
  • 動物学者が死ぬほど向き合った「死」の話

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    それなりに面白かった。CSLでの話とのシンクロニシティとかもあったし。(酵母とか)ナウシカにおける腐海というのが死のメタファーであるということが改めて理解できた気がする。海底のクジラとか。そして、周囲と独立して生きているわけではないという生命のベースをもう一度考え直すということもできた。死は無限で生は有限なんだよね。

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    2018年10月23日
  • 動物学者が死ぬほど向き合った「死」の話

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    旺盛な好奇心でイギリス各地をめぐり歩き、専門家たちの話に耳を傾け、ブタの腐乱を観察し、ヒキガエルを轢死から救い、マスメディア報道の歪曲の真相を突き止め、507歳の生き物と出会う。

    学者の科学的な本かと思いましたが、むしろ文系的、つまり人間にとってどうか。いろいろ訪ね歩いた体験記みたいな感じでした。

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    2018年10月13日
  • 動物学者が死ぬほど向き合った「死」の話

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    動物の死について、様々な方向から多角的にエッセイ調で書かれている。ちょっと話題が広すぎて主題部分が伝わりにくい。レミングは自殺しないことを知ってびっくりした。ディズニー映画のやらせらしい。人間の寿命はどこまで延びるのか。脳の老化で今のところ130年が限界といわれているらしいけど、どんどん研究が進んで、もっと延びるのかも。そこまで長生きしたいと言われると、なんとも言えないけど。

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    2018年09月03日
  • 動物学者が死ぬほど向き合った「死」の話

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    エッセイとしては面白いが、知見は中途半端。浅く広げすぎ。レミングの「地走り」はディズニーのヤラセというのは衝撃的だったが。

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    2018年08月16日
  • 生きものたちの秘められた性生活

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    うーん。
    内容は自分で観察、考察したものではなく、インタビューや書籍を参考にして自己解釈を入れた感じのもの。
    世のマスコミに対して、茶化してるなんて言いながら自分が一番茶化してるんじゃない?

    まぁ、軽妙な書き方で万人受けしやすい感じ。

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    2018年06月18日
  • 動物学者が死ぬほど向き合った「死」の話

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    ネタバレ

    「死なないように進化できないのはなぜか?」って帯文に惹かれて購入.微生物から鯨に至るまで様々な生物を挙げて死の考察がなされている.
    が,結局帯文に対する答えは書かれていない.この文が無ければ読み物として面白かったのかもだが,この文が無ければ手にしなかったであろうから残念ではある.

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    2018年06月06日
  • マネー・ボール〔完全版〕

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    独自の統計データに着目し、低予算でオークランド・アスレチックスを常勝集団へと変えたゼネラルマネジャー、ビリー・ビーンが主人公。ビリーの球団運営方針の原点は、ビル・ジェイムズが70年代から80年代にかけて自主出版した書籍「野球抄」に遡る。ジェイムズは野球のデータ研究を、SABR「アメリカ野球研究協会の略称」からセイバーメトリックスと命名した。

    セイバーメトリックスの専門家ピート・バーマーの計算では、選手の技能の違いによって生じる得点差よりも、運の違いによって生じる得点差は4倍。短期決戦だと、つきの要素のほうが大きい。ポストシーズンを勝ち抜くことがいかに大変なのかを示唆しており、今年のCSの結果

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    2017年10月28日