白川貴子のレビュー一覧

  • プルーフ・オブ・ヘヴン 脳神経外科医が見た死後の世界

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    臨死体験をした医師が、そこで知った世の中の真理「愛されること、無条件の愛」を広めるという使命感を持って書いた本。
    脳の「再起動現象」で脳髄炎から回復するときの体験(p231)という説が、従来の自分の考えでは納得しやすい。しかし、誠実な表現で描かれる高次元の世界、科学的に捉えようとする視点もあり、「これが人生の謎を解く答なのかもしれない」と素直に受け止められる。
    タイトルは、キリスト教よりなので、著者の当初の案「エヌ・オブ・ワン」の方が良かった。

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    2014年11月15日
  • プルーフ・オブ・ヘヴン 脳神経外科医が見た死後の世界

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    ネタバレ

    ~内容~
    名門ハーバード・メディカル・スクールで長らく脳神経外科医として治療と研究にあたってきたエベン・アレグザンダー医師。ある朝、彼は突然の奇病に襲われ、またたく間に昏睡状態におちいった。脳が病原菌に侵され、意識や感情をつかさどる領域が働かないなかで、医師が見た驚くべき世界とは? 死後の世界を否定してきた著者は、昏睡のなかで何に目覚めたのか?

    回復後、その「臨死体験」のすべてを
    鮮明に語ったのが本書

    ~*~*~
    普段から「臨死体験」や「体外離脱」などの本を
    興味を持って読んでいる方からしたら
    天国で体験した、という部分も
    どこかで読んだコトがあるような体験・・・で
    内容的には、なんら驚か

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    2014年05月22日
  • プルーフ・オブ・ヘヴン 脳神経外科医が見た死後の世界

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    ネタバレ

    ジャンルとしてどこに入れたら正しいのだろう?と迷う一冊です。精神世界に入れるのが正しいのか?医学に入れるのが正しいのか?ノンフィクションなのか?どれでもないようなどれにも当てはまるような。

    興味深いのは医学の申し子のような世界最先端の脳神経外科医で死後の世界など否定して半世紀を生きてきた人が、自らの体験によって死後の世界の存在を啓発するまでになったことです。
    臨死体験の著述者が、これほどまでに客観的批判的立場にたつ人物でなかったならばこの本はそれ程話題にならなかっただろうと思われます。

    経過を述べていくために様々なエピソードが挿入されていますが、個人的には「いらないんじゃないかな」と思われ

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    2014年02月04日
  • プルーフ・オブ・ヘヴン 脳神経外科医が見た死後の世界

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    死後の世界を体験してきたと言う人の話はいくらかは聞いたことがあったが、体験者が脳神経外科医であるという点は興味深いと思う。もしかすると死後の世界は本当にあるのかも?と思わせてくれる本でした。

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    2014年01月25日
  • プルーフ・オブ・ヘヴン 脳神経外科医が見た死後の世界

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    脳神経外科医が自らの臨死体験を赤裸々に語ったベストセラー。医者あるいは科学者として、事実として観察できたことを忠実に記録したものであり、推測や勝手な解釈は極力排除されている。結論として、この宇宙には、物資世界と精神世界が並存することを伝えようとしている。経験した臨死体験を理解するのに、モンロー研究所が開発したヘミシンクが助けになったとの記述や量子物理学者が解き明かそうとしてきた宇宙物理にまで話が及んでいることに興味を覚えた。

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    2014年01月19日
  • 深い穴に落ちてしまった

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    ネタバレ

    最後まで読んだあともう一度読み返したくなった
    暗号(?)はわかりづらいものだったが、著者が「暗号アリマス!」とドヤっていないものであるなら、そこを、つつくのはナンセンスかとおもいました

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    2025年12月14日
  • 深い穴に落ちてしまった

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    眠くなるかなと思いましたが、短いのでサクサクと読めて、内容も楽しめました。解説まで読むといろいろな仕掛けがあるとか。暗喩に富んだ大人の寓話ですが、だから推理文庫なのかと納得。

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    2025年08月16日
  • 天使のいる廃墟

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    "子どもは、大人が小説を解体するようにしてボール紙の馬をバラバラにしてしまう。夢が何でできているかを突き止めたいのだ。しかし店には、昔ながらのボール紙の馬は置かれておらず、モップに車輪がついたような馬しかなかった。"

    "新約聖書っていうのは、つまり、人間のありようがコントロールの及ばない変化をたどることや、権力と醜悪さの関係を描いた書物であって、よくできた探偵小説と変わらないんだよ。"

    そんな本だった。

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    2025年07月14日
  • 天使のいる廃墟

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    死のうと決めた人だけがやってくる廃村。 グレーっぽい、パステルカラーみたいな雰囲気。陰鬱さと儚さ、美しさを感じた。

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    2025年06月30日
  • 天使のいる廃墟

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    村人が逃げだして見捨てられた廃墟の村は、いつしか自ら命を絶つと決めた者たちが次々て訪れる聖地となる。
    村を訪れる者を出迎えてくれるのは、元自殺志願者の中年男ー 自称、「天使」だ。

    天使は気の利いたことを言うわけでも、慰めてくれるわけでもない。たまたま居合わせただけといった風情だ。墓は作ってくれるらしい。

    来訪者たちとの最期のひとときを、オムニバスのように男が回想してゆく。
    奇妙で幻想的な雰囲気と、人をくった与太話然とした胡乱さがブレンドされて、読みながらゆるい午後の日曜日といったまったりとした空気に包まれる。
    それが死ぬ前の一日にふさわしいのかと問われても、正直言ってわからない。

    悲壮感

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    2025年06月19日
  • テラ・アルタの憎悪

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    あらすじに惹かれて読み始めたのだが、思ったより事件の深掘りがなくてその点は期待と違った。
    ただ思いの外、レ・ミゼラブルを絡めて主人公が居場所を見つける展開の後半はじんわりと温かい気持ちになった。

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    2025年03月04日
  • テラ・アルタの憎悪

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    日本、USA、イングランド、スウェーデン、フランス、インド、そしてこのスペインと各国の推理小説を読みました、どの国の警察官もブラックな職場です。

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    2024年04月28日
  • 深い穴に落ちてしまった

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    これは、難しい…気になる…気になるというのは、どうにもひっかかっていくというような
    「現代の星の王子さま」というキャッチコピーは、シチュエーションとしては似てるところもあるけど、もっと暗くて生々しい肉肉しさの印象が強くて、星の王子さまではないかな、と思う。現時点では。

    一周読んだだけで、生々しい爪痕を残していくような作品だった、私は十分気になる(面白い)作品だった。
    けど、どうやら様々な解釈があるらしい。普段はそういうの読まないけど、これは気になるので調べてみたい。そうしたらまた感想も変わるかもしれない。

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    2024年03月22日
  • 境界性パーソナリティ障害の世界 I HATE YOU DON’T LEAVE ME

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    感想
    治療できるようになりたいわけではない。だが理解はしておきたい。相手と自分の間に壁がある。その壁が歪んでいるだけ。それが問題。

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    2024年02月15日
  • ファシズム――警告の書

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    「偽情報と独裁者」において言及されていたので読んでみたが、筆者の懸念は理解できるものの、残念ながら内容が散漫でのめり込むことが出来ない。

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    2023年08月20日
  • 深い穴に落ちてしまった

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    夢を持ち行動することを教えてくれる本。

    内容は暗い話ではあるが、謎がとても多い小説です。
    その為、一度では理解できない内容だと思います。自分の置かれている状況で感じ方も変わると思います。

    僕が感じたのは、組織にずっといることで、みんなと同じ考え方になる当たり前の怖さ。そして、組織から出るために勇気を出して行動することの大切さを学んだ気がします。

    ただし、謎が多い本なので、読み返す機会を持ちたいと思います。

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    2023年12月13日
  • 深い穴に落ちてしまった

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    深い穴に落ちてしまった兄弟の話し。
    つ、つらい。
    どんどん病んでいく様が。
    精神削られる。
    結局なんだったのか、は読者に委ねられる系。
    『現代版星の王子さま』と書かれているけど、いやぁ・・・暗黒すぎでしょ。

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    2023年06月21日
  • 深い穴に落ちてしまった

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    兄弟が深い穴に落ちている。
    彼らはそこから脱出しようと、生き延びようともがく。

    言ってしまえばそれだけの話を、淡々とした筆致で描きます。不合理で危機的な状況をふたり協力して脱出する話かという予想は、序盤の方で霧散します。強圧的な兄、黙々と従う弟。見る見るうちに悪化していく状況、狂っていく弟。

    速やかな悪循環が、童話を語るような筆致でなめらかに描かれ、読む側までもが蟻地獄に引きずり込まれたかのようにただこの酷い顛末を追うばかりでした。

    そうして、ぱっとわかる真実と結果を残し、するりと物語は収束します。どこかあっけなく、軽やかに。幾重にもくるまれた寓意や仄めかしに明確な答えを導けないもどかし

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    2023年05月21日
  • 深い穴に落ちてしまった

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    ネタバレ

    映像でみるのは憚られそうな過酷な話だった。

    これが権力者とそれに屈せざるを得ない弱者のいる現実世界を反映していると思うと、やるせない気持ちになる。

    筋トレを続けたり、食糧分配比を決めた兄を思うと、当初から弟を助けるつもりだったんだなと思う。

    負の感情をぶつけ合いながらも、お互いを想い合う姿に温かいものを感じたりもした。

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    2022年05月24日
  • 深い穴に落ちてしまった

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    ネタバレ

    題名のとおり、深い穴の中に落ちてしまった兄弟のサバイバルな物語。
    内容は暗く、緊迫していて、とにかく恐ろしいが、文体にはおとぎ話のような雰囲気があり二人の対照的なキャラクターも相まってどこか安心して読める余地もある。さまざまな寓意が巧みに組み合わされ、1回目ではよくわからなかったことが2回、3回と読むにつれわかるようになるのが面白い。
    母親を権力者、兄弟を底辺にいる人を暗に示しているようで、暗号を解読してみるとどうやら政治的なメッセージが込められた作品のようだととれるが、それだけではない重厚さを感じられた。
    良質な考察系インディゲームを楽しんだ後のような満足感。

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    2021年09月14日