白川貴子のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ~内容~
名門ハーバード・メディカル・スクールで長らく脳神経外科医として治療と研究にあたってきたエベン・アレグザンダー医師。ある朝、彼は突然の奇病に襲われ、またたく間に昏睡状態におちいった。脳が病原菌に侵され、意識や感情をつかさどる領域が働かないなかで、医師が見た驚くべき世界とは? 死後の世界を否定してきた著者は、昏睡のなかで何に目覚めたのか?
回復後、その「臨死体験」のすべてを
鮮明に語ったのが本書
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普段から「臨死体験」や「体外離脱」などの本を
興味を持って読んでいる方からしたら
天国で体験した、という部分も
どこかで読んだコトがあるような体験・・・で
内容的には、なんら驚か -
Posted by ブクログ
ネタバレジャンルとしてどこに入れたら正しいのだろう?と迷う一冊です。精神世界に入れるのが正しいのか?医学に入れるのが正しいのか?ノンフィクションなのか?どれでもないようなどれにも当てはまるような。
興味深いのは医学の申し子のような世界最先端の脳神経外科医で死後の世界など否定して半世紀を生きてきた人が、自らの体験によって死後の世界の存在を啓発するまでになったことです。
臨死体験の著述者が、これほどまでに客観的批判的立場にたつ人物でなかったならばこの本はそれ程話題にならなかっただろうと思われます。
経過を述べていくために様々なエピソードが挿入されていますが、個人的には「いらないんじゃないかな」と思われ -
Posted by ブクログ
東京旅行の際に目に止まった1冊。
作者もタイトルも初めて見た作品でしたが、装丁に惹かれて購入。
内容としては、かなり気味の悪いぞっとするお話。登場するのは名前も年齢も分からない兄と弟の2人だけ。深い森の奥にある、深い深い穴の底からどうにか脱出しようと思案する中で、徐々に奇妙に、そして謎に満たされていきます。
読後感としては、かなり気持ち悪いです。暗くて狭い穴の底の2人。何ヶ月もその中で暮らす2人は、雨水を飲み、虫や根っこを食べ、ただただ脱出に向けて過ごしていく。その様子が妙に想像できてしまって134ページとは思えないくらい長く感じました…。
そして、現代版『星の王子さま』として知 -
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Posted by ブクログ
村人が逃げだして見捨てられた廃墟の村は、いつしか自ら命を絶つと決めた者たちが次々て訪れる聖地となる。
村を訪れる者を出迎えてくれるのは、元自殺志願者の中年男ー 自称、「天使」だ。
天使は気の利いたことを言うわけでも、慰めてくれるわけでもない。たまたま居合わせただけといった風情だ。墓は作ってくれるらしい。
来訪者たちとの最期のひとときを、オムニバスのように男が回想してゆく。
奇妙で幻想的な雰囲気と、人をくった与太話然とした胡乱さがブレンドされて、読みながらゆるい午後の日曜日といったまったりとした空気に包まれる。
それが死ぬ前の一日にふさわしいのかと問われても、正直言ってわからない。
悲壮感 -
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Posted by ブクログ
兄弟が深い穴に落ちている。
彼らはそこから脱出しようと、生き延びようともがく。
言ってしまえばそれだけの話を、淡々とした筆致で描きます。不合理で危機的な状況をふたり協力して脱出する話かという予想は、序盤の方で霧散します。強圧的な兄、黙々と従う弟。見る見るうちに悪化していく状況、狂っていく弟。
速やかな悪循環が、童話を語るような筆致でなめらかに描かれ、読む側までもが蟻地獄に引きずり込まれたかのようにただこの酷い顛末を追うばかりでした。
そうして、ぱっとわかる真実と結果を残し、するりと物語は収束します。どこかあっけなく、軽やかに。幾重にもくるまれた寓意や仄めかしに明確な答えを導けないもどかし