【感想・ネタバレ】ファシズム――警告の書のレビュー

あらすじ

「ファシストたちに初めて暮らしを方向転換させられたのは、私がよちよち歩きを始めたばかりの、1939年3月15日だった。その日、生まれ故郷のチェコスロバキアにドイツ軍がなだれ込んできたのだ」(第1章より)。米国初の女性国務長官となったオルブライト(1937-)が鳴らす「ファシズム」復活への警鐘。プラハのユダヤ系家庭に生まれ、ナチズムとスターリニズムの脅威を逃れて一家でアメリカに亡命した過去をもつ彼女ほど、このテーマを語るのにふさわしい人物はいない。幼少期の戦争体験から説き起こし、クリントン政権の国連大使、国務長官として対峙したミロシェビッチ、プーチン、金正日ら各国指導者の印象を交え、トランプ大統領誕生の前後から国内外で高まっている危険な兆候を国別に分析、その特徴と克服のための道筋を論じる。20世紀ファシズムの体験談、東欧研究者としての知見、外交トップとしての経験が盛り込まれ示唆に富む。『ニューヨーク・タイムズ』ベストセラー1位、『エコノミスト』年間ベストブックとなり、ドイツ、イタリア、韓国など各国で翻訳されている世界的話題作。

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感情タグBEST3

Posted by ブクログ

現代の世界で起きていることを理解するための信頼できる知性は、同時に未来への指針でもある。

「歴史が教えているとおり、自由というものは守ってやらなければ生き残れないし、嘘というものは暴かなければ止まらない。」p.259

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2022年06月19日

Posted by ブクログ

ネタバレ

歴史を振り返らずとも「移民がペット食べている」と憎悪を煽る現実に現在が危機にあることを痛感する
トランプを見ているとMムーア映画で厳しく批判された子ブッシュがまともに思えたが憎悪を煽る政治家でなかったと知った
任期/世襲制限は有効なツールではないか
まあその成約も崩されるのか

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2024年09月14日

Posted by ブクログ

「偽情報と独裁者」において言及されていたので読んでみたが、筆者の懸念は理解できるものの、残念ながら内容が散漫でのめり込むことが出来ない。

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2023年08月20日

Posted by ブクログ

「民主党」の元国務長官。チェコ移民でナチ迫害が身近にあった過去を持つ方なので、その方面の公平性が無いのは仕方ない。
ソビエト、中国共産党、北朝鮮あたりの自国民への暴虐に非常に甘いと感じる。(著者は北朝鮮訪問時に人権抑圧をほぼ糾弾しなかった)
そのくせトランプの、民族浄化と比べれば迫害の度合いは低い人種的性別的差別を同列以上に強く批判している。
私には民主党こそがアメリカの分断を作っているようにしか思えない。

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2021年03月07日

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