板野博行のレビュー一覧
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アニメ「平家物語」を見始めたんですが、平清盛はまだわかる。
でも、主人公の平重盛って誰だっけ。どんな繋がりがあって、どんな役割だったんだろう?ということが気になり、本書を手に取りました。
平家と平氏の違いもよくわかっていなかった。
平家物語の解説本なんですが、切り取り方や語り口、構成が分かりやすくて、スルスルっと入っていけました。
ゲームや演劇、国語や歴史の授業だと断片的ですが、全体で説明されているので、繋がりが見えておもしろさがわかります。
平家だけでなく、源氏のことも書かれていますし、平氏由来の日本刀の説明もあります!
アニメやお芝居、ゲームでかじった内容を整理してくれ、さらに補完してく -
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王様文庫の「眠れないほど面白い」シリーズ。
著者がおくのほそ道における松尾芭蕉の随行者である曾良に扮し、芭蕉が残した数々の句と、それが詠まれた地にあるエピソードを解説しています。
個人的に宮城県へ行く用事があり松島の遊覧船に乗りました。
松の木々が無秩序に押し倒され、マングローブのように根が剥き出しになり、その足を海水に浸しているなど、東日本大震災の爪痕が未だ生々しく見える部分もありました。
しかしそれでいてなお荘厳たる出立ちが醸し出されており、自然と背筋が伸びるようでした。
これを機に『おくのほそ道』に関する書籍を読んでみようと思い立ち、はじめの一冊としてこちらを手に取りました。
万葉 -
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王様文庫の「眠れないほど面白い」シリーズ。
サブタイトルのようにさすがに90分では読めませんが、筆者が登場人物にツッコミを入れながら軽快な調子で源氏物語を概説しています。
源氏物語は約100万字の長編大作とのことで、これは文庫本にして約10冊に相当します。
漫画版にせよ現代語訳にせよ全体に目を通すのはかなり骨が折れると思いますので、まずはざっと概要を掴むのに適した一冊です。
本書の特徴でありおすすめポイントは、登場人物毎に手厚い解説をしている点。
「紫式部の名前の由来になった紫の上について知りたい」「六条御息所って嫉妬深くて生霊を飛ばす人って聞いたけれどどんな人だろう」と気になった登場人物 -
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王様文庫の「眠れないほど面白い」シリーズ。
著者が和泉式部に扮し、紫式部日記とそれが記された背景について解説しています。
昨年の大河ドラマでも注目を集めたところですが、紫式部に限らず平安文学に触れる前の初めの一冊としておすすめです。
また、源氏物語と絡めた解説も多いため、源氏物語を読み進める前に、あるいは読み進めながら適宜目をとおすのも良いでしょう。
内容については、一部の本文と和歌を除き原文が掲載されておらず、意訳による概説に止まります。
ただ、その分文章が平易でわかりやすく、適宜イラストや四コマ漫画も挿入されているため、飽きずに楽しく読み進めることができます。
また、摂関政治前後の時 -
Posted by ブクログ
表紙から見て面白そうだったから購入。
読み進めていくと、最初はギャグタッチ(?)風味だったけど、最後は儚げな感じが結構した
正直最初の方は、似たような物語が多く、気持ちが飽和状態だった。でも最後ら辺に巻き返したと思う。
あと、あまり知らない文豪はパラパラと読んだと思う。
正岡子規の生きようとしている姿勢に胸をうたれた。学校で習う正岡子規は暗く、どこか諦めているような印象だったが、まさか食い意地が張っていたとは、笑
それを踏まえて正岡子規の俳句を見てみると今までと違ったふうに見えてきそう。
歴史上の人物ってどこか自分と違うから、今までは勝手に切り離して考えていたけど、この本を読むと文豪も人間 -
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王様文庫の「眠れないほど面白い」シリーズ。
『眠れないほど面白い百人一首』と同じ著者です。編纂者たる藤原定家に扮した前作同様、今回も大友家持になりきり、和歌や詠み人について、その背景にあるエピソードを交えて解説しています。
紹介されている和歌の数は控えめで、解説も概説にとどまりまる一方で、大友家持がざっくばらんに語りかけてくる方式であるため、文章は非常に平易で読みやすいです。
また、万葉集の和歌はある意味では小難しい技法が使われていないため、比較的文意をとりやすいと思います。むしろ、率直でダイナミックに詠まれているものが多く、今を生きる私たちが共感できるような想いも含まれているはず。