あらすじ
旅に生き、旅に死すとも本望──俳聖・松尾芭蕉が晩年に心血を注いだ先人の足跡をたどる「みちのくの旅」を、名句とともに味わう本!【古池や…】【五月雨を…】誰もが知っている「あの句」はどうやって生まれたのか?芭蕉の弟子・曾良が軽快にナビゲートしながら旅のウラ話も赤裸々告白!◇「人生は旅」と思い定める「西行との出会い」◇あらたふと――日の光を家康に重ねて「よいしょ!!」◇なぜ夢にまで見た「白河の関」で作句しなかった?◇曾良の「随行日記」で明らかになった衝撃の事実◇夏草や――畢生の名句に凝縮された“無常観”マンガと地図も入って情景がよくわかる!俳句の技法解説&索引付き!
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Posted by ブクログ
王様文庫の「眠れないほど面白い」シリーズ。
著者がおくのほそ道における松尾芭蕉の随行者である曾良に扮し、芭蕉が残した数々の句と、それが詠まれた地にあるエピソードを解説しています。
個人的に宮城県へ行く用事があり松島の遊覧船に乗りました。
松の木々が無秩序に押し倒され、マングローブのように根が剥き出しになり、その足を海水に浸しているなど、東日本大震災の爪痕が未だ生々しく見える部分もありました。
しかしそれでいてなお荘厳たる出立ちが醸し出されており、自然と背筋が伸びるようでした。
これを機に『おくのほそ道』に関する書籍を読んでみようと思い立ち、はじめの一冊としてこちらを手に取りました。
万葉集や古今和歌集等々で詠まれる歌枕を巡る旅は、マンガやアニメの元ネタを訪ねるコンテンツツーリズムとしての聖地巡礼のようであり、親近感を覚えました。
芭蕉の巡った各地をまた、わたしも同じように巡ってみたいものです。