ビートたけしのレビュー一覧
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口をついて出てくるのは、5代目古今亭志ん生への
あふれる思い。たけしの解説を読んでは、YouTube他に残る動画も観る。今の時代だからできるマルチタスクな熟読玩味。
さて本書。戦後の東京落語を代表し、芸風は「天衣無縫」と評された古今亭志ん生。一冊丸ごと、志ん生への敬愛とその至芸を語りながら、他の落語家や漫才・映画について、技法や芸人論・お笑いについて考察も加える贅沢な構成となっている。
志ん生は、『俺の芸を見ろ、見せてやる』といった談志のような高慢ちきな姿勢は微塵もなく、あくまでも
落語をお客さんを愉快な気持ちにさせるためのツールと見なしているような達観の境地さえ感じる。とはいえ、芸におい -
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ここ数年に起こったニュースを中心に、そのテレビなどの放送に対する姿勢に、ちょっと一言いいたい著者が、ビートたけしとして物申されています。気を抜いた言い方なんですが、思わずなるほどと言わされている自分がいて、そのブレない姿勢が、この人やっぱりすごい人だなと思わされました。このニュースに対する世間の姿勢に対しての違和感について、こうなんだよと言うところが、ちゃんと腑に落ちてくるのです。世の中にビビってばかりいるのではなくて、ちょっとぐらいははみ出して、言いたいことは言いましょうよと。
後半は、著者のやりたいやり方について書かれています。過去のテレビとの付き合いや、出会った人々の思い出など。俺ならこ -
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夜寝る前にサラッと読んだ、ビートたけしさん著書の「テレビじゃ言えない」。タイトルから察するにどれだけ毒を吐いている内容なのかな。と思いきやそれほどでも無かったしテレビでも言えそうだった(笑)
ただ、小さいときからテレビで活躍していたBIG3のビートたけしが未だに毒舌を吐いている内容は興味津々。
70歳のおじいちゃんとは思えない鋭い着眼点絵政治や時事ネタに毒を吐き、最後にはきちんとオチまでつけているのは見事でした。
話題の内容は、佐村河内、ショーンK、乙武・ベッキーの不倫問題、と忘れかけている懐かしい時事ネタが多かったので今のワイドショーネタが書かれていると良かった。
というのも、本書は週 -
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【2025年26冊目】
デザイナーである水島悟が出会ったのは、どこか品のある少し謎めいた女性、みゆきだった。水島自らが内装のデザインを手がけた喫茶店「ピアノ」で、毎週木曜日にデートをし始めた二人。連絡先は交換しないままの、正にアナログの付き合いだったが、二人は順調に距離を縮めていく。だが、水島が人生における大きな決断をした矢先から、彼女は「ピアノ」に来なくなってしまって…。
ビートたけしさんというと、血みどろでヤクザなイメージしかないので、映画化された本作を書いたという事実にちょっとビックリしました。そういう、そういう人の心とかあったんだ…笑
文体は比較的簡素で、すいすいと読める感じです。