宮藤官九郎のレビュー一覧
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ネタバレ「ことによると、本当の終末は(原発体験もあるので)この小説のように一気に一切を失うというものではなく、何十年も何百年もかかってじわじわ、だらだらと、しかしとどめようもなく崩壊に向かうというようなものかもしれません。」(2013年に復刊した小学館文庫のための作者あとがき)
私たちは終わりへの過渡期を生きているのか?
とりあえず、身の回り、日々のニュース、世界情勢を思い浮かべてみる限り、それを否定できる根拠はなーんにもない。
むしろそんなことを言われると、そんな気しかしなくなる。
とりあえず米が買えなくなるなんて、日本人にとってはちょっとした終末よ。
さて。シナリオ本というものを避けてき -
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一方では噺家、一方ではヤクザの顔を持つ林屋亭小虎こと山崎虎児。売れない服屋を続けながらどこかで落語への想いを捨てきれないかつての天才噺家・林屋亭小竜こと谷中竜二。落語もかくやと言う珍騒動があっちこっちで起こる中、虎児の属する流星会は新興勢力・ウルフ商会に押され解散の危機に瀕していた。竜二がいよいよ噺家を再開しようと言うその時に、虎児は罪を負い――虎児は林屋亭に戻れるのか。どん兵衛とやり直すことは出来るのか。もう一度高座で吠えることが出来るのか。タイガータイガー、じれっタイガー! 落語ブームのきっかけとなった伝説の作品、クドカン渾身の脚本集。題材となった落語の速記に加えクドカンの新作落語「竜の玉
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両親を喪って以来、笑うことが出来ず冗談も言えなくなってしまった流星会のヤクザ・山崎虎児。しかしある日、借金を取り立てるはずが落語家・林屋亭どん兵衛の落語を聴き「弟子にしてくれ」といきなり入門。教えて欲しい噺はこれまたいきなり大ネタ「三枚起請」。案の定うまくいくはずもなく、初高座が失敗に終わった虎児は「三枚起請」が出来る唯一の弟子を紹介してもらう。その弟子こそ、どん兵衛の息子にして落語家を廃業した売れないデザイナー・谷中竜二だった――落語の世界と現実で起こる騒動と人情が融合した時、新しい落語が生まれる! 宮藤官九郎が描く、笑いを失ったタイガー・山崎虎児と笑いを辞めたドラゴン・谷中竜二の二人を中心
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まず第一に、このせなけいこさんの表紙がインパクト大。
クドカンさんの子育てエッセイ。
一行目が「私は子供が嫌いです」なのに共感‼︎
私も、自分の子、唯一の姪っ子、友達の子以外の子供は嫌い。
だけど子供の親。
そんなところにとても共感してしまい、読み始めました。
でも、子供嫌いでも自分の子は格別なんだよね〜。
クドカンさんもそうみたい。
かんぱちゃん、かわいい。
なんとなく、食い意地が張ってるとことか、ハイハイじゃなくズリバイなとことか、頭がでかいとことか、長女とかぶりました。
寝かしつけるとき、立って揺らして、ようやく寝た! と思ってベッドにおろすとギャー!とか、そうそうそう!でした。