宮藤官九郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
深夜帯の笑える30分ドラマをサクッと作っちゃう宮藤官九郎のおもしろさ。真骨頂。
そらそうよな、見る人を楽しませるために尺は重要ではなく。
あまちゃん朝ドラは15分でも最高でした。
最高の思い出です。
そして「例のナニから13年後」の、三陸の仮設団地が舞台の話なんです。
ずっと、後ろでうっすら流れるBGMのように「しょせん仮設」っていう悲壮感が暮らしに漂っている。
毎話、クローズアップされる主役が違ってて。
「僕のワイフ」よかったなぁ。乙葉じゃなくてLiLiCoね、バラ寿司うまそう。
「ホームレス」又吉、泣けるねぇ、クズ。
「がんもどき」泉谷しげるを勝手にハモっちゃう、かっちゃん笑
そう、値札 -
Posted by ブクログ
内容が、虚8:実2のほぼ自伝的性春恥小説らしいんやけど、この小説をそのまま脚本にしたら、おもしろい演劇1作できるやん。松尾スズキ氏が演じる白鳥おじさんの姿が目に浮かぶ!
学校の、白鳥の剥製が盗まれたという話題になったとき、以前、白鳥おじさんが絵画の盗難未遂をやらかしていた事件が尾を引いてたから、どうせまたおじさんの仕業やろ?って思って、母との短い会話を気にも留めんかったけど、あんな展開になるとは。
げんの彼女・すみ子(疲れたお母さんのミニチュア)との神社でのディープキスシーンは笑える―
「ちゅっぱぱちゅぱぱ~カッと目を見開いて…」おもろすぎるやないか笑
佐々木に、罰として全裸で文通 -
Posted by ブクログ
ずっと気になっていた本が文春文庫の「夏の青春フェア」で売られていたのでついつい購入。
ていうかくどかん監督のドラマのDVDBOXが死ぬほど欲しくてさぁ!!でも高いから買うの迷っちゃってさぁ!!だからとりあえずこれ読んで心落ち着かせよう…って思ったんだけどおもしろすぎて心落ち着くどころか昂ったわ畜生。
自伝的小説なのだけど、も~楽しい。くどかんの表現方法ってどうしてこんな楽しいの。
「白鳥おじさんにとって春夏秋冬は鬱鬱鬱躁なのだ」とか表現が秀逸。
くどかんのドラマ好きな人は読んでみて損はないと思う。まさに青春って感じ。汚いところも全面に出ていて、そこに共感です。 -
Posted by ブクログ
宮藤官九郎のいまなんつった?を読みました。
私はテレビは朝ドラしか観ないので、あまちゃんの脚本の人はミヤフジさんという人なんだ、とか思っていました。
ところが、先日読んだ恩田陸の旅行エッセイ集で、旅行にクドカンの小説を持って行く、というくだりをみて読んでみようと思ったのでした。
舞台や映画などの台詞や日常耳にした言葉などを取りあげたエッセイ集でした。
通勤電車の中で読んでいて吹き出してしまうような面白い話が満載でした。
一番ウケたのは「悲しみのキーが1オクターブ違う」という台詞。
クドカンがいい台詞だなあと自画自賛していたら、1オクターブ違うとキーは一緒らしいよ、という指摘をもらって赤面 -
Posted by ブクログ
青春群像劇の金字塔、ここに現れる。
郷愁と苦渋と恥辱にまみれた男が立ち上がる。
その名は、宮藤(みやふじ)。宮城の男。
自伝的恥小説で、内容は下ねたのオンパレードだが、
確実に同じものを見て、聞いて、読んだ世代には
ハートをずっきゅんと射抜かれる。
あまりにもハードすぎる下ねたに引く人も多いと思うし、
この人が「あまちゃん」書いてた人なわけねぇべと思うだろうが
これが本当のクドカンだ!
もてない男子よ(俺も含め)、立ち上がれ、目の前の藁を握って。
呼び起こせ、下ねたから沸きあがるその熱い思いを。
って内容ほとんど合ってないようなものだけど、
それでもクドカンワールドにノゲイラばりにひきづりこま