内容が、虚8:実2のほぼ自伝的性春恥小説らしいんやけど、この小説をそのまま脚本にしたら、おもしろい演劇1作できるやん。松尾スズキ氏が演じる白鳥おじさんの姿が目に浮かぶ!
学校の、白鳥の剥製が盗まれたという話題になったとき、以前、白鳥おじさんが絵画の盗難未遂をやらかしていた事件が尾を引いてたから、
...続きを読むどうせまたおじさんの仕業やろ?って思って、母との短い会話を気にも留めんかったけど、あんな展開になるとは。
げんの彼女・すみ子(疲れたお母さんのミニチュア)との神社でのディープキスシーンは笑える―
「ちゅっぱぱちゅぱぱ~カッと目を見開いて…」おもろすぎるやないか笑
佐々木に、罰として全裸で文通読ませる場面も最高。
すぱぱぱぱん!同居人のSEX描写がなんともいえない笑
正常位を背後からみた光景を「※・※・」で表すなんて斬新すぎます✨
ふざけた内容ばっかりやけど、そんな中にも、淡~い恋心が見え隠れすることもあって、
自身がラブレターを書いては、丸めて、ゴミ箱に捨て、書いては、捨て…を繰返してるとき、
『このゴミ箱の底が、そのまま京都の、彼女の部屋に繋がってたら、この熱すぎる思いが伝わるのか』みたいなロマンチックな歌詞のような一文もある。
こういう片鱗を見ると、クドカンは、人を笑わせたり泣かせたりするプロなんやなって改めて思い知る。
10代の頃に、何にどれだけ感化されるかによって、その人のパーソナリティーの土台ができると思う。30歳を越えておっさんになってしみじみ、それを思う。10代の頃を振り返ることしかできなくなった今になってから、それが納得できる。
でも10代の、その当時は、それが分からんのやな。分かるわけがない。
いくつになっても青春やけど、10代の青春なんて、過ぎ去ってから、想うもの。
白鳥の剥製を腰に装備し、700人の前で「ちんこギンギン ぼっきんガム宮殿」と叫ぶくらいでないと、悔いのない青春時代を過ごせたとは言えない。
この白鳥自伝小説を読んだあとの、ついこないだ、大人計画の舞台、ウーマンリブ『七年ぶりの恋人』を観劇した。
ほんまにくだらない寸劇が続く展開にずっと笑わせてもらえた。その時、やっぱりクドカンの全ての作品はあの青春時代に通ずるというか、トラウマというか、甦らせるような内容かもなって思った。
しかしまぁ、皆川猿時のクレイジーっぷりに驚嘆した!
自ら口に含んで吹き出して舞台上に落ちたクッキーを、再び口に入れて、共演者にディープキスで口移しして食べさせてた笑
客席から歓声と悲鳴が沸いた♪
2016年01月01日